もしも悟空が異世界に転生されたら   作:ks7240

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リゼロとドラゴンボールどっちも好きです。
もしもこんなストーリーがあったら良いなを書いてみました。
少し話が違ったり、違和感があるかもですm(_ _)m
そこも含めて、悟空がいるとどのように話が変わるのかとかも自分なりに考えてやってます!
よかったらみてください!


第壱話

 

ドラゴンボールを集め終え、無事地球に帰還した悟空たち。

だが、すでにそこはベビーの支配下にあった。

悟空はベビーに闘いを挑むも敗れ、ベビーのトドメの攻撃をくらう寸前、なんとかギリギリのところをキビト神に助けられた。

瞬間移動で異空間移動中、ベビーのあまりにも強力すぎるトドメの攻撃が次元を超えて影響をもたらした。

突然の爆風に見舞われ、キビト神は悟空から手を離してしまい、異空間に落としてしまった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…辺りから少し賑やかな声が聞こえる。馬車の音や、鳥の音も聞こえる。

「んっくぅぅぅ…痛ててて…。」

眼が覚めると辺りは建物に囲まれた路地裏で倒れていた。明かりが眩しい。

 

「オラ…ベビーにやられて…」

「…閻魔のじっちゃんにあってねえし死んだわけでもなさそうだな…」

目をこすり辺りを見渡す。

「どこだここ…?めえったな気も感じねえ。」

状況が理解出来ていない悟空。ベビーとの戦闘の傷はほとんどないく、服も元通りになっている。

「なんだここ。初めてみたぞ…」

 

グゥゥゥゥゥゥ…‼︎

「…腹減っちまっただ…。」

腹に手を当て少し戸惑いながらも考える。

するとそこに見るからに絡もうとしてくる三人組が現れた。

「よぉー僕ちゃん。キレーな服着てんなァ。なにか金目のもんとか持ってんだろ。」

3人組の真ん中にいる男が話しかけてきた。

「?オラか?」

「オマエ以外誰がいるんだよ!」

横のちっちゃい奴が言う。

「ここってどこなんだ?オラベビーと闘ってたはずなんだけどよ、気づいたらここにいたんだ。」

悟空はキョトンとした顔で質問した。まさかそんな質問されるとは思わなかっただろう3人組は少し動揺しながらもここが何処なのかを説明していた。

「へえルグニカっちゅうんか。聞いたことねえなそんな場所。教えてくれてあんがとな!」

場所を聞いた悟空はとりあえず街に出ようと腰を上げ笑顔で礼を言った。だが、逃してはくれないようだ。

「それはそうとよ僕ちゃん。金目のモン持ってんだろお?俺らにやられたくなきゃ金目のモン出していくんだな。」

「オラ金なんて持ってねえぞ。ほんとだ。」

両手を広げ何食わぬ顔で答える悟空。

だとしたらと言わんばかりに横にいる小さい奴が詰め寄る。

真ん中に立っているチンピラが一言。

「こいつガキだし奴隷商とかに売れんじゃね?」

全員納得し幅を狭める。だが相手が悪かった。ガキでもなければチンピラが勝てるわけもない。

「オラ子供じゃねえぞ!こう見えて大人だ!」

目にしわを寄せ軽く構える悟空。

 

〜5秒後〜

「すいませんでしたァ〜!!!」

「どうか命だけは!!」

「ちょっと調子に乗りすぎました!!」

これは見事。綺麗な土下座だった。

「おめえたちいっつもこんな事してるんか?働かねえとダメだぞー。」

そう言って説教する悟空。立場というものを知らない。まんざらでもない。

「はいっ!すみませんでしたァ〜!もうちゃんと働きます!」

そう言うとそそくさとチンピラたちは退散していった。

さてとと軽く肩を下ろし街に出ようとすると今度は別の人がきた。

小さな女の子だ。

「ちょっとどいてどいてどいて〜っ!!」

何やら焦った表情をしているようだった。

「?どうしたんだ?やけに焦ってるみてえだな。」

「あぁまあ、焦ってはいるけどいまはそれどころじゃないんだ!またな僕ちゃん。強く生きろよ!」

そう言うととてつもないスピードで走り去ってった。

 

今度こそ振り向き路地から出ようと歩き出す悟空。しかし今度はまた別の人がきた。

ここはこう見えて人通りが多いのだろうか。次は白髪の長い髪をした女だ。

「ねえ!そこの僕!いまちっちゃい女の子通らなかった⁈」

何やら焦っている模様。

「ああ、そっち行ったぞ。」

「そう!ありがとう!何かお礼をしなくちゃだね!あなたは私に道を教えてくれた、だからあなたにもお礼をしなくちゃ。なにか困ったことはある?」

焦りながらもお礼もしなくちゃとこんがらがっている模様。

そこへ彼女の首後ろからスッとでてきた子猫。

「おわ‼︎猫が出てきたぞ!」

驚いた顔の悟空。

「やぁ、僕はパック!この子の事を守ってる精霊なんだ。」

「オッス!オラ悟空!よろしくなパック!なんかカリン様みてえだな。」

「カリン様?よくわからないけど神さまみたいな名前してるね。」

ほぼほぼ正解。

「ごめんね悟空。この子お礼をしないと気が済まないんだよ。なんでも言ってみたよ悟空!」

パックが笑みを浮かべながら悟空に言う。

 

「いやさぁ、おら気づいたらここにいてよ、場所も聞いたこともねえし早くベビーんところに戻んなきゃなんだ。」

なんとも語彙力の無い相談の仕方。だがその女は納得した模様。

「そうなのね、迷子ってことなのね!じゃあ、お母さんを探しましょう?」

そう言い悟空が何か言いたそうにしているが焦っているのか顔を見ずに手を引っ張られ街に出る。

 

街を出て悟空は辺りを見渡す。時代は中世時代といったところ。

恐らく悟空は時代の街並みをあまり気にしていない。

「そういやおめえ、名前なんちゅうんだ?」

名前を聞いていなかった悟空。女は数秒ほど間を開けてから言った。

「…エミリア。私はただのエミリアよ。」

なにかを言おうとしていたのかはわからないが、彼女はそう言い柔らかな笑みで伝えた。

「エミリアっちゅうんか、よろしくな!おら悟空だ!」

両手を頭の後ろに回し満面の笑みで言った。

「エミリアは何でさっきの女探してんだ?鬼ごっこか?」

ビクッと肩が上に上がった。数秒後額から頰に汗が垂れ始めた。

「?どうしたんだエミリア?」

「…ちょっと、大切なものを無くしてしまって…。…それが無いと大変なことになるのよ!」

目が泳ぎながら顔で押し切った。

「そ、そうなんか!じゃあ尚更はやく見つけねーとな!」

なぜか聞いた悟空が焦りながら話を終わらせた。

 

〜1時間〜

「全然見つかんないわね。何処に行ったのかしら…。いま頃お母さん心配してるよね、ごめんね…。」

エミリアは申し訳なさそうにこちらを見て謝る。

 

「多分近くにはいねえぞ。気が感じらんねえ。」

悟空が言う。

彼女は頭にハテナが浮かんでいる。

「じゃああなたは場所もわからず迷子になって……もしかして捨てられたの⁉︎」

彼女の考えが行くところまで行ってしまっている。

「それは大変…どうすればいいのかしら…」

「…なあ、それはそうとエミリアが追いかけてた奴見つけなくて大丈夫なのか?」

悟空が問うとエミリアは二度寝して学校遅刻寸前になりそうな学生みたいな顔で驚いていた。

「大変…‼︎すっかり忘れていたわ!!もう完全に見失っちゃった。どうしよう。」

「なんかよくわかんねえけど、さっきの女の子のこと探してるんだろ?おらが連れてってやろうか?」

彼女は不思議そうな目でこちらを見る。

「おら気さぐれっからよ!さっきの女の気はちょっと強いから見つけられっぞ。瞬間移動でひとっ飛びだ。」

「キ?シュンカンイドウ?よくわからないんだけど、あの子を見つけられるの⁈」

「あぁ、任せとけ!朝飯前だ!ちょっとおらの肩に掴まっててくれ。」

彼女は悟空の肩に手を置く。

額に指を当て何か探っている悟空。

「見つけた…。」

シュンッ!

 

シュンッ!

「…着いたの?」

エミリアが問う。

疑問する理由は言うまでも無い。

辺りを見渡すもさっきとなにも変わらない場所だった。

不思議な顔で悟空は考える。

それを見ていたパックが何か気づいたようだった。

 

「どういう魔法なのかはわからないんだけど、体内のマナの流れを見ると悟空大分マナが荒れてるね。基本は流れは穏やかで一つの場所にとどまるんだ。」

頭にハテナが10個ぐらい浮かんでる悟空が問う。

「マナ?気じゃねえのか?初めて聞いたぞ。あといまのはその気を使った技なんだ。魔法じゃねえぞ?」

10秒ほど考え込んだパックが口を開く。

 

「うん、恐らくなんだけど、その"気"って言うのは、マナに近いものなんだけど、ちょっと違うね。似たような流れが体内で起きているのはわかったんだけど、多分悟空の使ってる気っていうのがこの大気中に漂ってるマナに慣れようとしてるからまだマナが体に馴染んでないんだと思うよ。それがマナが安定してない証拠。だからその気って言うのもまだ安定していないから思い通りに使えないのかも!」

「なるほどなぁ、じゃあよくわかんねえけど慣れるまでは気は使えねえってことなんか。うーん、そりゃ困ったなぁ。…まいっか!」

 

綺麗にずっこけたエミリア。悟空はそういうノリの人間、いやサイヤ人なのだ。

だが悟空には幸い気を探る程度のコントロールは出来ている模様。

先程遭遇した女の子の気を当てに目的地へと進む。

 

時間は夕方といったところ。日が暮れ始めオレンジ色の夕日が差し込む中、悟空たち2人と1匹は既に目的地の近くまで来ていた。

辺りは貧民街。時々壁に腰をかけ座り込んだ人がこちらを見てくる。

 

そしてそのさらに少し奥、目的地に着いた悟空たち。

 

「ここだな。着いたぞ。」

「こんな奥まで…。まったく世話がやけるわ。」

プンスカ怒ってるエミリアに悟空が一言。

「でもおめえが無くしたんだろ?」

ど正論に動揺しながらも言い返すエミリア。

「あ、あれは無くしたんじゃなくて盗られたの!」

必死に訂正しようとしているエミリアに対しニコニコ笑っている悟空。

「んじゃ入るか。」

「ええ。」

 

コンコン。コンコン。

エミリアがドアにノックする。

少し中が騒がしい。何やら焦った男の声が聞こえる。

 

「…ちゃダメだ!開けちゃダメだ!逃げるんだ!殺されるぞ!」

「殺される?なーに物騒なこと言ってんだよにーちゃん。多分今回の商売人のやつだ。」

「やめろ…開けちゃダメだ。殺されるぞ!」

 

中からなにやら物騒な会話が聞こえ一向に扉が開かない。

しびれを切らしたエミリアはドアを開ける。

ギィー、。

「そんな物騒な事しません。」

「そうだぞ。おらたちただ盗られたもん返しにもらいにきただけなんだ。」

 

そう言い中を見ると大きな背の爺さんとジャージを着た若い男、それに犯人の小さい女の子もいた。

「げっ。ねーちゃんなんでここがわかったんだ。それにあんたはさっき会ったにーちゃんじゃねえか。」

まずいと言った表情でこちらを見つめる女の子。

「おら気さぐれっからよ。おめえの気まあまあでけえから探せばすぐわかっぞ。」

「私はその子が盗った紀章を返して欲しいだけ。諦めなさい。痛い思いはさせないわ。」

そう言うとそっと手を前に差し出し、エミリアの周りには鋭く尖った氷が今にも飛びそうに構えられてある。そう。戦闘状態だ。

そこで、後ろで見ていた身体がでかい爺さんが喋る。

「んん、ただの魔法使い相手ならわしもこんなに引いたりはせんが、この相手はまずいのフェルト。」

紀章を盗った女の子の名はフェルトと言っていた。

少し恐ろしげにそう言った爺さんに対し、フェルトは少し強気になる。

「なんだよロム爺!喧嘩する前に負けを認めるのかぁ⁈」

後ろの爺さんの名はロム爺。

「あんた、エルフじゃろ。」

ロム爺が鋭い目で問う。

悟空を抜いた周りの人の空気が変わった。ちなみに悟空はなんのことか気づいていない。いや、気にしてすらいないのだろう。

 

少し小さなため息をつきエミリアは答える。

「…正しくは違う。エルフなのは半分だけ。」

ハーフエルフと聞いたフェルトが少し驚く。

「‼︎ハーフエルフ⁉︎それも銀髪!まさか⁉︎」

「他人の空似よ!私だって迷惑してるもの。」

エミリアが少し怒っている。

「はーふえるふ?なんだそれうめえんか?」

この場で空気を読めない悟空が突っ込む。

それに対してエミリアは、「あなたは気にしなくていいの。」

と少し怒っている模様。

話は戻り、今にもエミリアが攻撃しそうになっている。

「…にーちゃん。さては私をまんまとはめたな!」

フェルトが怒りながらジャージの男に話しかける。

「はぁ⁈いや俺は何も、、」

なんのことかわからずと言った顔だ。

「持ち主に返すとか言ってたからずっと怪しいとは思ってたんだよ!」

その話を聞いたエミリアが話す。

「…?どう言うこと?あなた達仲間なんじゃないの?」

場がおかしくなってきた。

キョロキョロとして焦っていたジャージの男が何やらエミリアの胸にある花を見て、何やら安心したような顔でホッとしている。

それを見ていたフェルトがさらに怒る。

「なんだよ何ニヤついてんだよにーちゃん!」

「まーまーいいじゃねーかフェルト。紀章を返してやれよ。そんで…ッ…!君はすぐに帰るんだ。もー紀章は無くすなよ。」

一瞬なにかを言うのを堪えながらも、淡々と話を進めていく男。

何やら焦っているようにも見える。

「なんでそんな親身になってくれるの?私すごーく釈然としないんだけど。」

「納得いかないのは私も同じだよ!ほんとなんなんだよー。」

プンスカ怒ったフェルトが言う。

汗を垂らしながらも苦笑いをしているジャージの男。

それを見てニヤニヤしていた悟空。

 

「⁈」

 

一瞬にして悟空がいやな何かを感じた。それと同時にエミリアの顔色を伺おうとしたジャージの男が何かに気付く!

瞬きもままならない一瞬の出来事。エミリアの首元目掛けてナイフを振り下ろす瞬間が見えた。

「あぶねえエミリアッ‼︎‼︎」

咄嗟に悟空がエミリアに危険を呼びかける。

「(…クソッ!間に合わねえ!)」

頭の中で悟空が考えるが全て間に合わない。

「防げパック!!!!」

ジャージの男が焦りながら叫ぶ。

「ガキンッ!!」

ギリギリ間に合った。

距離を取り少し下がった。見た目はそこまで年はいってなく、柔らかいがなにかに吸い込まれそうな表情をした1人の女性。

 

それに続きエミリアを含む他の全員が気づく。

「なかなかいい判断だったね。助かったよ!」

首元からパックが出てきた。

危ないとこだったと溜息をつく悟空。

 

「…精霊、精霊ね。フフフ。素敵!…精霊はまだ。お腹を割ってみたことがないから。」

 

殺気にまとまったセリフを放った。

「おい!どう言う事だよ。」

フェルトが話す。そう、その女は今回の紀章を狙って商談を取っていた人だった。

「持ち主まで来てしまってはそれはもう商談どころではないわ。だから予定を変更したのよ。この場にいる人は全員皆殺し。あなたは仕事を全うできなかった。口ばかり達者なだけでお粗末な仕事ぶり、所詮は貧民街の人間ね。」

 

「…てめー。女の子供をいじめてそんなに楽しいかよ。このサディスティック女が!お前なんて…(以下略)」

「という事で時間稼ぎ終了!やっちまえパック!」

ジャージの男が言いたいことをぼかすか言った。そしてパックへと任せる。

「後世に残したい見事な無様さだったね。ご期待に答えようか!」

そう言うとパックは戦闘態勢に入る。無数の鋭い氷が目の前の女性に今にも飛びそうに構えてある。

「まだ自己紹介をしていなかったねお嬢さん。僕の名前はパック!名前だけでも覚えて、逝ってね。」

その言葉と同時に無数の氷が彼女へと飛んで行く。

だが、彼女には聞いていない。恐らく来ていた上着に術がかけられていたようで氷漬けには聞かなかった。

上着が飛び散り、同時にすごい速さでエミリアに襲いかかる。

しかしエミリアも弱いわけではない。振り下ろされたナイフの攻撃を氷のバリアで弾く。

時よりパックが上から氷で攻撃する。

しかし当たらず紙一重で避け続ける。

それをずっと見ていた悟空。

「あいつ、かなりできるぞ。パックの攻撃を全て見切ってる。」

「ええ⁉︎それマジか。パックでも勝てないのか⁈」

ジャージの男が悟空に絶望の顔をして話しかける。

「いや、勝てないかはわかんねえ。けど今の攻撃じゃそのうちやられちまう。」

「そうなったら終わりだぁ。せっかくここまで来れたのに。」

ジャージの男が顔を下に向ける。

「でえじょうぶ。危なくなったらおらが行く。」

「え、やめとけって殺されちゃうぞ。逃げた方がいい。俺の方が大人なんだから君が逃げるのが先だ。」

ジャージの男は悟空の両肩に手を置き説得させるように言う。

「オラ子供じゃねえぞ、こう見えても大人だぞ。」

ムッとした表情でジャージの男を見る。

「そういやおめえまだ名前聞いてなかったな。オラ孫悟空っちゅうんだけど、おめえ名前なんてんだ?」

 

…‼︎

 

ジャージの男は少し驚いている。それも無理もない。この世界で地球の人物のような名が出たから。

「なあ、悟空。もしかしてだけど気づいたら知らない世界に来ていて、元の世界に戻ろうとしてる、、とか、そんなんじゃないよな?」

「?なんでおめえおらの事情知ってんだ?」

「やっぱり…‼︎俺もなんだ!馴染みのある感じの名前だったからそうかなって思って!」

「おめえもじゃあいきなり知らない世界に来ちまったんか!オラなんのことだがさっぱりでよ。」

「そうなんだ。あ、俺の名前言い忘れてたな。ナツキスバルって言うんだ!よろしくな悟空!」

 

ジャージを着た男の名前はナツキスバルと言う。

お互いの事情がまさかこんなところでわかるとは。

 

戦況は先程とはあまり変わらず、攻撃をかわされては攻撃をしの繰り返しだ。

「それにしても不憫な位強いね君。」

「精霊にお褒めにあずかり光栄だわ。」

戦況は良いとは言えなくなってきた。このままでは精霊であるパックが活動できる時間が来てしまう。ジリ貧だ。

 

「つれないわねえ。もう帰ってしまうのかしら。」

「モテるオスも大変だね。女の子の方が行かせてくれないんだから。でもほら、夜更かしするとお肌に悪いからそろそろ幕引きと行こうか。」

 

パックの時間も限界に来ている。次で決めるつもりだ。

 

「!!」

 

突然彼女の動きが止まった。足元を見ると、先程から放たれていた氷で足を凍らせられていたのだ。

「何も考えないで攻撃してるわけじゃニャいんだよ。」

「してやられたってとこかしら。」

「おやすみ!」

 

両手を構えて前に突き出した手から大量の氷が波のように前にいる彼女にめがけて放たれる。

「終わったか⁉︎」

ロム爺が言う。それに対しスバルが焦る。

「そのセリフはフラグだってば!!」

 

「…まあ。なんて素敵。死んじゃうかと思ったわ。」

足が血だらけになっている。凍らせられた足の底を削いでいた。

「女の子なんだからそういうのは感心しないなあ。」

「パック。まだいける?」

エミリアがパックに問いかける。

「ごめん。すごい眠い。ちょっとなめてかかってた。マナ切れで消えちゃう。」

「うん、わかった。あとはこっちでなんとかするから。ありがとね。」

「君に何かあったら、僕は契約に従う。だから、オドを絞り出してでも僕を呼ぶんだよ。」

そう言いパックは消えた。

 

「…いなくなってしまうの?それはひどく残念なことだわ。」

削ぎ取った足に氷の魔法をかけ足場を作る。戦闘準備に入った。

「そろそろ見てるだけじゃダメだなワシらも。」

「あぁ、逃げるにせよなんにせよ動かねえとな。」

フェルトとロム爺が立ち上がる。

それに続きスバルと悟空も立ち上がる。

攻撃が鋭くなり、エミリアが攻撃を抑えきれず飛ばされた。

それと同時にロム爺が動く。

「行くぞお小娘!」

「⁉︎まてじっちゃん!やられちまうぞ!」

咄嗟の行動に悟空は焦る。悟空は相手の攻撃のスピードや重さ、戦い慣れ、気の大きさなどで大体勝てるかどうかがわかる。

今回焦ってロム爺を止めたのはそのせいだ。

「大丈夫、ああ見えてロム爺はすっげえ強いんだぞ。ロム爺を信じてくれ」

フェルトはその余裕な顔も少し作り顔というのは見ればすぐわかる。

 

「あら、そんなものなのかしら。」

「まだまだこんなもんではないわ!それどんどん行くぞ!」

ロム爺の攻撃が鋭くなった。だが、彼女はまだ余裕な表情をしている。

「!?」

「終わりね。さようならお爺さん。」

 

…ガキン!!!

「ぐっ…。」

悟空の援護により急所は免れた。

だが、攻撃は重い。意識をなくしたロム爺が倒れこむ。

「ロム爺!!!!」

フェルトが叫ぶ。

「でえじょうぶだ。まだ生きてる。けどかなりダメージを負ってるから早く回復させてやんねえと。」

 

「それなら私に任せて。」

エミリア。攻撃をくらい少し休んでいたのだ。

「スバル、じっちゃんとフェルトを頼む。あいつはおらに任せとけ。」

フェルトが心配そうに悟空を見る。

「でもお前、相手は精霊でもロム爺でも倒せなかった相手なんだぞ…。」

「心配すんな。オラ結構腕には自信があっからよ。頼んだぜスバル!」

「…よし、わかった!任せたぞ悟空!死ぬなよ!」

 

ゆっくりと彼女の元へ近づく悟空。

 

「あら。次はあなたが私と踊ってくれるの坊や」

「あぁ。オラ孫悟空だ。オラとやろうぜ。」

「…エルザ・グランヒルデ。よろしくね坊や。」

緊迫する空気。構える悟空。

 

「ああ。わかる。わかるわその目…!何度も修羅場をくぐり抜けてきた目。とっても素敵だわ。」

幸せそうに見るエルザ。果たして勝負の行方はどのようになるのか。

 

「……来いッ!!」

 

 

 




読んでいただきありがとうございました!
初めて書いてみたんですが中々大変でした汗
自分の自己満でもあるので連載は不定期ですが必ず出します!
評価良ければ早くなるかもです。(笑)
というわけで次回も是非ご覧ください!
ありがとうございました!
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