ハイスクールSBR~堕天した花嫁~   作:不知火新夜

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注:この章では、一誠(6歳児)の一人称で進行していきます。そのため地の文と一誠の台詞で使う漢字は基本的に小学1年生で習う常用漢字のみ、地の文は小学生の作文風となっています。


0章『通学路のフォールダウン』
1話_ぼく、出あいました


ぼくの名まえは兵藤(ひょうどう)一誠(いっせい)、6さいの小学1年生です。

いま、ぼくの目のまえで(ヒュゥゥ…ドサッ)、しんじられないことがおきました。

 

「め、目のまえに女の子が!?」

 

なんと、女の子が空からおっこちてきたのです。

まっ白のワンピースをきた、ぼくとおなじかすこし上くらいの女の子です。

ながいかみのけはくろくてつやつやで、目をとじているけどかなりかわいいかおでした。

それに、せなかにあるもの…これって…

 

「ん…うーん…」

「えっと…きみ、だいじょうぶ…?」

「あ…あれ、私…」

「あ、それって…白い…はね?」

「え…え!?やだ、私、翼出しっぱなし!」

 

これがぼくの、うんめいのであいでした。

 

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ぼくにいわれて、あわてて女の子がけしたとおもうせなかの白いはね…あれってもしかして…てんしさまのはね…?

ようちえんのころにいっしょにあそんでいたともだち…イリナがいっていたてんしさまのはねと、目のまえの女の子のせなかにあったはねはそっくりでした…もしかしてこの女の子はてんしさまなのかな…?

いろいろききたいことはありますが、とりあえずおうちにつれていくことにしました。

 

「ただいま~。おかあさん、この子ちょっと見てほしいんだけど」

「お…お邪魔します…」

「お帰りイッセー。あら、その子は」

「かえりみちでたおれていたところをぼくが見つけたの。けがはないみたいなんだけど…」

「分かったわ。遠慮しないで上がってね」

「あ、はい…」

 

だいじょうぶかな…あの子…

あそこのまわりにあるおうちよりも、たかいところからおっこちてきたし、あの白いはねがせなかにあったし、あの子がてんしさまなのはまちがいないとおもいます。

イリナがいっていたてんしさま…かみさまによってつくられ、せなかの白いはねで空をとび、わるい人をやっつけるそうです。

そんなてんしさまがみちにおっこちてきた…もしかしてなにかあぶない目にあったのかな…

 

「さっきは助けてくれてありがとうね」

「どういたしまして。でもびっくりしたよ、いきなり女の子が空からおっこちてきたんだもん」

「あ、あはは…確かにね」

 

あれこれかんがえているうちに、てんしさまだとおもう女の子がぼくのところへきました。

どうしようかな…まずはじこしょうかいからだね。

 

「ぼくの名まえは兵藤一誠。きみは?」

「私はレイネル…レイネルよ」

「レイネル…じゃあれーちゃんだ!」

「れ、れーちゃん…じゃ、じゃあ私も、いっちゃんって呼ぶね」

「いっちゃん…ああ、イッセーだからいっちゃんだね!うん、いいよ!」

 

じこしょうかいもおわり、れーちゃんについてのことをいろいろとききました。

ぼくのそうぞうどおり、れーちゃんはてんしさまでした。

そのてんしさまについては、イリナからきいていたこととほぼおんなじでしたが、むかしおこった大きいたたかいのあとから、てんしさまをつくる…システム?というものがおかしくなってしまったそうです。

れーちゃんたちてんしさまとかみさま、だてんし…てんしさまがわるいことをしたおしおきによってなった生きもの、あくま…めいかいというところにすんでいる生きもので、だてんしとめいかいをめぐってよくけんかしているそうです…とまおうというあくまの中でえらい人、3つのあつまりのあいだでおこった大きなたたかい…それによって、てんしさまをつくるシステムがおかしくなってしまって、てんしさまが中々つくれなくなってしまったそうなのです。

れーちゃんはそのおかしくなったシステムから、ついさいきん(といってもぼくが生まれるよりまえらしいけど)つくられたてんしさまで、きょうはじめてわるい人たいじのためにここにきたけど、はねのつかいかたにまだなれていなかったみたいで、あそこにおっこちてきたということでした。

よかった…れーちゃんが、なにかあぶない目にあって、おっこちたのかとおもった…

 

「さっきも言ったけど…ありがとうね、いっちゃん。貴方が助けてくれなかったら私、どうなっていたか…」

「ううん、気にしないでよれーちゃん。ぼくがたまたまあそこをとおっていただけだから」

 

いつもあのみちをとおっていて、たまたまれーちゃんがおっこちてきた、ただそれだけ…それだけなのに。

 

「それでも…何かお礼がしたいわ。何が良い?」

「へ!?い、いやそんな!」

「むしろさせて欲しいの。何かして貰った時には必ずお礼をしなさいって、貴方も言われているでしょ?だからお礼させて?」

 

う、そこまでいわれると…そうだ!

 

「じゃあ、ともだちになってよ!」

「と、友達?」

「うん!れーちゃんとぼく、きょうからともだちだよ!」

 

てんしさまとともだち、じまんになるかなというおもいもあったけど、それでもなにかしてもらうのはちょっと…とやっぱりおもっていたから。

 

「友達、か…うん、分かった。これから宜しくね、いっちゃん!」

「うん、よろしくね、れーちゃん!ぼくたちずっと、ともだちだよ!」

 

こうしてぼくたちはともだちになりました。

なんだかたのしくなりそうで、いまからワクワクするなぁ。

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