48話_アイツらが、悪魔になりました
「改めて自己紹介。今回臨時ながら上級悪魔となり、眷属を率いる事となった兵藤一誠です。悪魔になって日も浅く、そういった常識面を知らない所があるので、指導お願いします」
「今回、いっちゃんの
「イッセーの
「今回、一誠さんの
「イッセーさんの
「今回、一誠様の僧侶となりましたルフェイ・ペンドラゴンです!若手悪魔の中でも有力な皆さんと出会えて光栄です!宜しくお願いします!」
「今回、主イッセーの
「今回、イッセーの兵士になった美猴だ!皆、宜しくな!」
「改めて、イッセーの元主…と言うのは、引き続きイッセーの主人という立場だから語弊があるわね。リアス・グレモリーよ。イッセー、上級悪魔への昇進おめでとう!今後は私の直臣として、宜しく頼むわ。そしてイッセーの眷属である皆、彼を盛り立てて行ってね」
「リアスの女王、姫島朱乃ですわ。転生してから3ヶ月足らずで上級悪魔になる何てびっくりですわ。流石イッセー君ですわね」
「…リアス部長の戦車、塔城小猫です。イッセー先輩…昇進おめでとうございます」
「部長の騎士、木場祐斗です。あっと言う間に先を越されちゃったね…まあイッセー君なら直ぐに上がると予想していたけどね」
「リアス部長の騎士、フリード・セルゼンですぜ!まだ17にもなっていない中で上級悪魔とは流石イッセー君!おr」
「だから言わせねぇよフリード!おっと、部長の兵士、脇澤佳奈だ!改めて宜しくな、イッセー!」
「主リアスの兵士、式波塔也。流石はイッセーだな」
「リアス部長の兵士、瑠璃星美月っす!やっぱ凄いっすイッセー兄さん!」
「駒王学園生徒会長の支取蒼那…もとい、ソーナ・シトリーです。兵藤君、今後は共に眷属を率いる者同士、互いに切磋琢磨して行きましょう」
「蒼那会長の女王、真羅椿姫です。人間の頃から私達の気配を察知したり、悪魔になって3ヶ月足らずで上級悪魔に昇進したり…兵藤君には驚かされてばかりです」
「会長の戦車、由良翼紗。兵藤君の眷属は猛者揃いと聞く。機会があれば是非、相手をして欲しい」
「蒼那会長の騎士、巡巴柄です。人間だった頃から底知れぬ気配を感じましたが…びっくりです」
「会長の僧侶、花戒桃です!宜しくね、兵藤君!」
「蒼那会長の僧侶、草下憐耶です。機会があれば、指導の程お願いします」
「蒼那会長の兵士、匙元士郎だ。お前とは暫くの付き合いだが、まさかトントン拍子に出世するとはな。不思議には思わないが、びっくりだぜ」
「蒼那会長の兵士、仁村留流子です。兵藤先輩、昇進おめでとうございます」
あの騒動続きだった3大勢力の会談、そして俺の特例での上級悪魔昇進と眷属結成から1日が経った今、オカルト研究部の部室にて、改めてリアスとシトリー会長、及びその眷属の皆と顔合わせをする事となった(ギャスパーがこの場にいないのは、流石に大人数が集まる場に放り込むのは現状宜しく無いという事で俺の家にオーフィスと共にいるからだ)。
オカルト研究部と言えば、余談だがあの会談の後、アザゼルさんがオカルト研究部の顧問に就く事になると言い出した…なんでも、禍の団の襲撃に備え、研究部の面々を鍛え上げたいとの事らしい。
それに対してリアスは既に塔也が就いている事、堕天使陣営の長であるアザゼルさんの立場等と言った事から反対するが、「なら副顧問で」と強引に押し通した…だからアザゼルさん、何やってんすか。
この一件で「オカ研の先輩として宜しくお願いします、塔也先生」とアザゼルさんに言われた塔也が緊張し切りだったのが記憶に新しい…分かっていてやっていますよね、それ。
更に余談だが、ヴァーリ達俺の眷属も、2学期のスタートと同時にこの駒王学園に入る事が決まった…ヴァーリとルフェイは俺と同じ2学年の生徒として、アーサー(英語)と美猴(古典)は教師として。
…さて、2学期と言えば、その前には所謂「夏休み」…1ヶ月半にも及ぶ長期の連休がある。
例年なら『GRID』にて演奏の練習をしたり、はぐれ悪魔を駆除したりしていたのだが、
「冥界に?」
「ええ、そうよ。私達は例年、長期の連休の時は冥界の実家に帰る事になっているの。特に今年は眷属が一気に増えたし…恋人もできたし、色々と忙しくなるわね」
今年はリアスの実家…冥界のグレモリー家に帰省する彼女に同行する事になっている…上級悪魔に昇進したと言っても彼女が俺の主である事には変わりないし、それに臨時とは言え上級悪魔になった事で悪魔社会において色々と覚えなければならない事、参加しなければいけない行事もある。
それはそれとして覚悟していた事ではあったが…もう1つ問題があった。
「なあ、元」
「イッセー?…ああ、アイツらか」
「ああ、そうだ…夏休み中ずっと冥界に行くとなると、練習を全部休まなきゃいけないよな…」
「だよな…一誠は兎も角、俺まで夏休み中ずっと休むとなると…流石にアイツらも不審がるだろう…」
そう、『GRID』の仲間である、松田と元浜だ。
今まではこれまで通り度々練習に顔出しして来たが、この夏休みはそうは行かない。
そしてそうなれば、流石のアイツらも我慢の限界、GRIDの解散を要求されかねない…それは避けないといけない。
確かに救い様が無い位に変態な2人ではあるが、それでも練習をサボりがちな俺を、事情を知らないながらも受け入れてくれ、今までバンド仲間、そして親友として付き合って来た間柄なんだ。
アイツらも、れーちゃん達俺の恋人とは違った、「大切な存在」なんだ。
…よし!
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「松田、元浜。夏休みの時の活動についてだが、ちょっと良いか?」
「おお、良いぜイッセー」
「…どうしたんだイッセー、何か真剣そうな顔しているが?」
「…此処じゃあれだからちょっと来てくれ」
「ああ、いいぜ」
顔合わせが終わって直ぐ、ヴァーリ達を家に向かわせ(今の所、俺の家に仮住まい中だ)、元と共に、練習中だった2人に声を掛ける。
今後の活動予定について、と聞いて快く応じてくれたが、元浜は俺の様子を察したのか訝しんでいた。
…まあ、色々と重要な話だからな、顔に出たのかも知れない。
「元、2人を連れて来たぜ」
「ああ。早速始めるか…2人には、隠していた事がある」
「な、なんだ。急に改まって」
「…どうしたんだ、さっきから」
「「実は俺達(バサァ!)、
悪魔なんだ」」
「「…え?」」
俺達2人から、動かぬ証拠である翼を見せられながらの打ち明けに、2人は対照的な表情を見せた…松田は言った事が理解出来ないのか呆けた様な表情、元浜は驚愕を前面に押し出した様な表情。
そんな2人の反応を他所に、俺達は悪魔について、悪魔陣営含めた3大勢力について、所々掻い摘みながら説明をする…当初は話について行けなかった松田も、説明を聞いていく内に理解出来たのか驚いた様な表情を浮かべた。
「う…嘘だろ…イッセーと匙が、悪魔になっていたとか…」
「…本当の話だ。経緯は違うが、俺とイッセーは、4月に悪魔に転生したんだ」
さて、どう言われるか…俺の両親みたく受け入れてくれるか、或いは拒絶されるか…どの道、今まで通りとは行かないだろう…だがそれは覚悟の上だ、今後秘密にしたまま、誤解を招いてGRIDの絆を壊してしまうより、手遅れになる前にありのまま打ち明けるべきだ、俺はそう思う。
「…なあイッセー、匙」
「…何だ、元浜?」
「リアス先輩の眷属の枠って、今空いているか!?」
…へ?これって…
「俺、リアス先輩の眷属になる!イッセー、お前リアス先輩の直臣になったんだろ?話付けてくれないか?なあ頼むよ!」
「ちょちょ、元浜!?悪魔になるってどういう事か分かってんの!?テロとの戦いだぞ!?戦場に駆り出されるかも知れねぇんだぞ!?ゲームとは比べ物にならない位の極限の緊張下に放り込まれるかも分からねぇんだぞ!?」
「んな事は分かっているよ松田!その禍の団だとか言う組織との戦いが終わったとしても、レーティング・ゲームだとか言う戦争みたいなゲームで主人の勝利に貢献して行かなきゃならなくなる事も、はぐれ悪魔とかいう野郎と戦わなければならねぇ事もな!だけど俺はイッセーを救ってくれたリアス部長に付いて行きたい!俺の親友を救ってくれた恩を返したいんだ!俺位の力じゃあ戦力にはならないかも知れないけど、それでも!それでも何かリアス先輩の為に出来る事があれば!成し遂げたいんだよ、俺は!」
元浜…!
「…ああ、分かったよ元浜!お前がリアス先輩の眷属になるって言うなら俺もなる!俺達GRIDは常に一緒だ!俺1人だけ高みの見物なんてしないぜ!」
松田…!
「松田に元浜…いや、大輔に良太…お前ら…ありがとうな…!」
「何言ってんだよイッセー!俺達は親友だろ!」
「そうそう!全く水臭いぜ!早く言ってくれよな!」
こうして大輔と良太は、リアスの眷属となった…余談だがその際、2人共神器持ち、それもアザゼルさん曰く「かなりのレア物」である事が判明し、大輔のランクは戦車、良太のランクは僧侶となった。
大輔の神器は『
良太の神器は『