ハイスクールSBR~堕天した花嫁~   作:不知火新夜

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67話_俺達、婚約の報告をしました

「リアス…決心したみたいだな。俺も、その決心に恥じない男にならないとな」

「あそこまではっきりと言えるなんて、ちょっと妬けちゃうな。私だっていっちゃんを想う気持ちは、いっちゃんを支えて行く決意は部長に負けない、いや勝っている筈なのに、その決意をあんな一撃で見せられるんだもん」

「大丈夫ですよ、レイネルさん。レイネルさんにはレイネルさんの、部長さんには部長さんの方法で、イッセーさんを支える事は出来ます。勿論、ゼノヴィアさんにはゼノヴィアさんの、オーフィスちゃんにはオーフィスちゃんの、私には私の方法で」

「そうだな。差し詰め、部長が砲撃を行ったり人脈を活かしたりし、アーシアが傷付いた皆を癒し、オーフィスが敵を捻じ伏せ、レイネルがイッセーの側で心の支えになり、私はデュランダルを振るう、といった所か。うん、私達はバランスが取れているね」

「我、イッセーの敵を叩き潰す。えいえいおー」

「そしたら私はイッセーの敵を同士討ちさせちゃおうかにゃ?」

「ならば私は不死鳥の力を以てイッセー様の外敵を火葬して見せますわ!」

「私も魔力を以て外敵を討ちます!頑張りますよ!」

「って黒歌にレイヴェルにルフェイ!?何でちゃっかり加わっているの!?」

「何でって、イッセーには白音との件で助けてくれたし、何より心から大切な人を想い、立ち向かえるその強さにズギュゥゥゥゥン!って来たのにゃ。これで惚れない女がいたらそいつの未来は喪女にゃ」

「私も、最初はイッセー様の強さに憧れがありましたが、昨日の敵にも友好的に接する度量の広さ、そしてどんな困難にも立ち向かうその気概の強さに心を射抜かれましたわ。イッセー様の眷属になれないかと、お兄様達に御頼みして本当に良かったですわ」

「私も黒歌さんやレイヴェルさんと同じですが、他にも自らの足りない部分を捉えて受け入れ、そして補おうとする謙虚さに感激しました!」

 

ま…マジで?

シトリー会長とのレーティング・ゲームの終盤にて、圧倒的優位に立っているにも関わらず王同士の一騎打ちを仕掛けたリアス、その理由である決意表明を、圧倒的パワーを誇る砲撃と共に聞き、俺達も想いを新たにしたのだが、其処にちゃっかりと加わった黒歌とレイヴェルとルフェイ、3人もまた俺に恋心を抱いている事が判明した…マジか…

俺も男だ、5人もの彼女がいても、純然な好意を向けられるのはやはり悪い気はしないが、だけど黒歌もレイヴェルも会ってまだ数日しか関わり合いが無いし、そう急に言われてもな…え、だったらゼノヴィアとオーフィスはどうなんだって?ほっとけ!

…まあ、この話は置いて、だ。

 

「それにしても、公開の場での決意のアピールの為とは言え、あの圧倒的優位の場面で態々一騎打ちを申し込みに行くのは好ましくない。大局に変化は無かったとは言え、不意打ちも仕掛けられた…ソーナ・シトリーも指摘した通り、少しレーティング・ゲームの本質を考え直すべきだな、リアス・グレモリーは…主イッセー、聞けばライザー・フェニックスとのレーティング・ゲームでも、16vs11という人数差ながら1人の犠牲も出さず逆に敵眷属を続々と討ち取る、圧倒的優位に持ち込んだにも関わらず一騎打ちを申し込もうとしたとの事だが」

「ああ、あの時は塔也が割って入って時間稼ぎをしてくれたから俺の到着が間に合ったんだけどな」

 

あの時、塔也の時間稼ぎが少しでも遅れたら、というか塔也が割って入るのを押しのけたら…結果は180°変わっていたかも知れないし、恋仲になる事も、俺の妻として兵藤家に入るのを打診される事も、こうした決意表明も無かった。

だから、もうあんな無鉄砲な行動はして欲しくない、今回みたいな圧倒的優位なら尚更だ…直臣としても、恋人として…いや、将来の夫としても、そう思ってやまない。

 

「そのレーティング・ゲームですが、元浜君が思わぬ活躍を見せましたね。業務連絡用の機材を利用して神器の効果を全域に流すのも面白い策略でしたが、その神器を見事に使いこなしていた。本当に悪魔に転生してから、『裏』の事情を知ってから一ヶ月余りしか経過していないのですか?」

「ああ、そうだぜ。良太も早いうちに上級悪魔への道が開けるかもな…俺ですら禁手に至るの10年以上経ってからだったのに」

『それは相棒が俺を積極的に使わなかったからだろう。そしてこうして喋るのも何だか久しぶりな気がするんだが』

「メタ発言を止めろっての!第一、あの時の俺は何処の勢力にも属していない人間、赤龍帝として大っぴらに明かすと皆に迷惑が掛かるから使えなかったんだ」

「まあ何にせよ、松田の奴も禁手まで秒読み段階らしいし、先が面白い奴らだぜ」

「ええ、美猴。学校では変態コンビと呼ばれていると聞いていましたが、ちょっと信じられません…松田君は」

 

…アイツらが行動を改めない限り、アーサーが抱く大輔のイメージは直ぐ崩れると思うぜ、アイツはそういった行動が出来ない環境に置かれただけだしな。

 

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「そうか…イッセー君に嫁ぐ事を選んだか」

「はい、お父様、お母様、お兄様…今まで、お世話になりました。私はこれから、イッセーの将来の妻として、彼を支えて行きます」

 

ゲームの後、グレモリー領に帰還した俺とリアスは、その時のリアスの決意を、テーブルの向かいにいるグレモリー卿…いや、義父さん、ヴェネラナさん…いや、義母さん、サーゼクス様…いや、義兄さんに報告した。

あの話…ライザーとのレーティング・ゲームの一件と、俺の上級悪魔昇格をきっかけに、リアスをグレモリー家の次期当主とすべきでは無く、俺に嫁がせるべきとの意見が支援者から続発した話は、俺の直後に聞かされた様で、故に若手悪魔の会合では何処か複雑な様子での決意表明となったみたいだが、俺の夢を聞いて、それも吹っ飛んだらしい…そう言われたら余計に頑張らないとな、でないと、リアスに、グレモリー家の皆に恥をかかせることになってしまう。

 

「イッセー君、貴方が歩むと決めた道は私達でも、サーゼクスですら歩いた事も無い、険しい道となるでしょう。ですが貴方になら、貴方達になら其処も歩けるでしょう…リアス、その険しい道を地ならしするのが、将来の妻となる貴方の役目ですよ」

「はい、義母さん」

「はい、分かっておりますわ、お母様」

「イッセー君、改めて言おう…これからはお義父さんと呼んで欲しい」

「勿論です、義父さん」

「もう、お父様ったら張り切り過ぎですわ」

「イッセー君、我が妹を宜しく頼むよ。しかし、これで私はイッセー君の義兄となる訳か、赤龍帝の兄になって感慨深いと言うべきか、今までそういう風に見て来たからか改めて言われても実感が無いと言うべきか」

「義兄さん、この歳の上にそうと確定していない状態でリアスと既成事実を作るなんて洒落にならないからマジで止めてください!」

「お、お兄様!気が早すぎます!」

 

その報告を受け、義父さんと義母さん、そして義兄さんから激励の言葉を貰った…が、義兄さんは一言多かった、やっぱり何時もの、平時の調子だなこりゃ。

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