69話_俺達、新居に引っ越しました
「此処が、手紙に書いてあった場所か」
「凄く良い立地だね。駅も学園も近いし」
「ほえー、大きいです」
「ああ。流石はグレモリー家、マンション丸ごと買い取るとは凄い財政だね」
「お父様、幾ら何でも張りきり過ぎじゃないかしら…」
「私やイッセー様達の為に此処まで…恐れ入りますわグレモリー卿」
「それだけイッセーは、私達兵藤眷属は、囲い込むに値するどころじゃ無い力があるって事にゃ」
「我とイッセー達との愛の巣」
「イッセー様を始めとした皆さんとの共同生活、今から楽しみです!」
「主イッセー、その驚きはお察しするがご両親も待っておられるだろう、そろそろ入られてはどうか?」
「あ、ああ、そうだな」
「明日から教師としての生活か、これはこれで楽しみだぜぃ!」
「そうですね美猴。それにイッセーさんにヴァーリ、聖魔剣使いである木場君にフリード、聖剣使いのゼノヴィア…そしてオーフィスがいるとなれば、鍛錬のし甲斐もあります」
人間界にある、俺達が住んでいる街の駅に帰って来た俺達だったが、その足で向かったのは其々の家では無く…駅と駒王学園の間に位置する地上5階・地下2階建てのマンションだった。
何で此処に来たのかと言うと、義父さんが俺達の眷属が増えた事による住居の問題を心配してくれ、折角だからと婚約報告後直ぐに購入してくれたそうで、さっき駅員さんを通じて「今日からリアスとイッセー君、及び2人の眷属達は此処に住むと良い。其々の家族には既に連絡は付けてある」との連絡を受けたからだ…しつこい様だが、改めてグレモリー家の財力ってすげぇ…
ちなみに其々の部屋の割り振りはこんな感じだ。
1F:管理人室…と称して、兵藤家による一帯占拠(れーちゃん、リアス、アーシア、ゼノヴィア、オーフィスも花嫁修業と称して一緒に入る事になった)
2F:1号室は黒歌と小猫ちゃん姉妹とレイヴェル(名目上はホームステイだが、姉妹間にはまだ蟠りが残っている、いきなり2人きりの生活、というのは性急すぎるだろうと判断して同じ部屋にして貰った)、2号室はアーサーとルフェイ兄妹、3号室はギャスパー、4号室は元浜家、5号室は美猴、6号室は塔也
3F:1号室はヴァーリ、2号室は木場、3号室は松田家、4号室はフリード、5号室は朱乃さんと美月、6号室は佳奈と時雨
4Fと5F:まだ入居者無し。俺もリアスも駒に空きがある(俺:騎士が1つと兵士が6つ、うち2つは黒歌とレイヴェルの枠。リアス:戦車が1つと兵士が5つ)為だ。
B1F:現在は殆ど空き室だけど、近々トレーニングルーム設備などを設置するつもり。
B2F:専ら倉庫として使う予定かな。
「さて皆、各自の部屋に荷物の整頓をしてきてくれ」
「了解した」
俺の号令と、それに応じる様にヴァーリが代表して返事をすると共に、其々の部屋へと移動して行く…因みに此処にいるメンバーは全員既に、此処に大方の荷物が運ばれた後(俺と俺の眷属分は父さんと母さんが、リアスの分はグレイフィアさんが運んでくれた…いないと思っていたら裏で動いてくれていたんですね)だ。
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「お義父さん、お義母さん…不束者ですが、いっちゃんの妻として支えて行く所存です。どうか、宜しくお願いします!」
「私もイッセーの妻として、イッセーの為に全力を尽くしていきます。宜しくお願いしますわ」
「わ、私もイッセーさんのつ、妻として頑張ります!宜しくお願いします!」
「私もイッセーの妻として、彼を守り通す所存です。父上、母上、宜しくお願いします」
「我も頑張る、イッセーの妻として」
「父さん、母さん…れーちゃんだけじゃなく、5人もの女性に手を出した俺だけど、皆を何が何でも守って行く所存だ。宜しく、お願いします!」
さて1階の、俺達の部屋に入る事になったれーちゃん達俺の、5人の妻…だが、正式に関係を結んだ事を、正座と三つ指という「何時の時代の嫁入り!?」と言いたげな恰好で報告した…まあ俺も正座なのだが。
流石に5人もの女性に、しかも将来を共にする事が公然としていたれーちゃんがいながら他の女性と関係を結んだんだ、恐らく義父さんと義母さんから事前に話は通っているだろうし、薄々感づいていただろうが、それでも何かしらの批判はあるだろう。
と、覚悟を決めたら、
「まあ、こんな節操の無い息子だし、宿した神器の事もある、もしかしたらまたイッセーに付き添って行く女性が出来るかもしれないが、その真摯な想いは本物だ。息子を宜しく頼む!」
「イッセー、今言った言葉、決して忘れないでね」
『はい!』
あっさりと受け入れてくれた…少し肩すかし食らった気分だな、何時も思うんだが俺の両親って普通の人間の筈だよな、なのに、色々と超常な出来事が起こっているのに順応し過ぎじゃないか?
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「皆様改めまして、此度、イッセー様の『兵士』となりましたレイヴェル・フェニックスと申します。今後はイッセー様の眷属として、イッセー様の夢の為にこの身を捧げて行く所存ですわ」
「イッセーの『騎士』となった黒歌にゃ!知り合いも初めましてな人も、皆よろしくなのにゃ!」
「…黒歌姉様の妹の塔城小猫、改め、塔城白音です。トレードで、イッセー先輩の『戦車』となりました。宜しくお願いします」
そんな、結果としてあっさりした物となったれーちゃん達の嫁入りの宣言から時を置き、改めて俺の眷属が集結、新たに眷属入りした黒歌とレイヴェル、そしてトレードで加入した小猫ちゃん…改め、白音ちゃんの挨拶が行われた。
ただ黒歌もレイヴェルも揃って元のクラスが僧侶だったので、改めて転生の儀を行い、クラスチェンジさせた…黒歌は様々な術式によるジャマーとしての働きを期待して『騎士』に、レイヴェルは不死鳥たるフェニックス家の血筋を活かしたゴリ押しと其処からのプロモーションを期待して『兵士』に。
無論、今の俺の実力では2人共駒1つで収まる筈が無かったので赤龍帝の籠手による駒の『倍化』を利用したが。