ハイスクールSBR~堕天した花嫁~   作:不知火新夜

93 / 94
92話_アイツが覚醒しました、そして…

大輔が引き起こしたらしい謎の閃光、それによって大輔たちの方に飛びかかっていたハティが息絶えたその光景に、俺達は驚きを隠せず暫しの間呆けていたが(ブオオオオオオオオオオオン!)、そんな最中、

 

『ギャオオオオオオォォォォォォ…!?』

 

俺達、というかロキに向けて銃撃していたX-LAWS達に突撃していたスコルもまた、突如として現れた黒い炎らしき物によって拘束され、やがてその悲鳴も小さくなり、そして息絶えた。

こりゃあ一体何なんだ、と思っていると、

 

『兵藤君、聞こえますか?シェムハザです』

 

念の為に付けていた通信機器から、合宿の折、黒歌の件で上層部に抗議する声を耳にして以来のボイスが聞こえて来た。

この何処か感じた覚えのあるオーラを放つ黒い炎、グリゴリの本陣で待機していた筈のシェムハザさんの声、此処から導き出される答えは、

 

「シェムハザさん、まさかあの黒い炎は?」

『ええ、匙君です。詳しくは後で話しますが、トレーニングの結果、今回の件で投入するに相応しい実力を有する事となりましたので、転送させて貰いました』

「分かりました、ありがとうございます…

さて、フェンリル達はもういないぞロキ!これでお前の悪だくみも此処までだ!」

「お、おのれぇぇぇ!かくなる上は(ドゴォォォン!)ぐぁぁぁぁ!?」

「此処までだと言った筈だ、無駄な足掻きはするな!時間の無駄だ!」

 

追い詰められ、持っていた得物で何かを仕出かそうとしたロキだったが、そんな事はさせないというメッセージを込め、発現していたタスクACT4による拳撃でそれを弾き飛ばす。

 

「これまで北欧の地で随分と好き勝手してくれた挙げ句、こっちに乗り込んで好き勝手しようとしていたみたいだが、お前の我儘がこれ以上まかり通る等と思ったら大間違いだ!お前がどういう存在に喧嘩を売ったのか、それを後悔しながら俺の絶対意志の拳で沈みやがれ!」

「ば、バカな、こんな、こんな事があってたまるか(ドゴォォォン!)ぎゃぁぁぁ!」

「『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ(ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!)!』」

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「『オラァァァァァァ(ドゴォォォォォォ…!)!』」

「が…あ…!」

 

そして俺のラッシュによって、ロキは瀕死の重傷を負い、その身は地面へと落ちて行った。

 

「聖書に記されし神が、何故『禁手』という現象と、神滅具などという神を殺せるだけの道具を消さずに残したのか…?

こういう事が起きると想定していたのか…?

何故、人間に神殺しの術を持たせようとした…?」

 

そう、言い残しながら。

 

------------

 

で、全てが終わり、俺達は色々な事後処理をする事になった。

まず、あの場に黒い炎となって現れた元だが、アイツの神器である『黒い龍脈』と同じヴリトラの力が宿った神器『邪龍の黒炎(ブレイズ・ブラック・フレア)』『漆黒の領域(デリート・フィールド)』『龍の牢獄(シャドウ・プリズン)』の3つを移植した結果、五大龍王の一角であるヴリトラの意識が覚醒、で、あそこまでの力を持つに至ったって訳だ。

因みに元に移植された神器の出所だが、あー、その、察してくれ。

ただ本来なら五大龍王であるヴリトラの意識は、二天龍であるドライグ程ではないにしろ強大で、元のポテンシャル的に扱える物では無く、発動と共に意識を失うモノらしいのだが、事が終わった後には元は何事も無く意識を取り戻して神器を解除していた。

元曰く「GRIDの絆が、ヴリトラの意識を克服した」との事、なら納得だ。

尚、今回の件に関して独断で加わった事がシトリー会長にバレ、元がこっぴどく叱られたのは言うまでも無い。

 

続いて、ハティの命を絶った、大輔が放ったらしい閃光だが、どうやらあの時、ハティが突進して来るという危機的状況に大輔の神器『爆裂真紅』が禁手に至り、その効果によって生み出されたとの事。

その様がまるで太陽が光輝く様だったとのアザゼルさんの意見で、『偽リノ太陽(サンバースト・ドラム)』と名付けられた。

 

後、ゼノヴィア達の活躍によって封印されたフェンリルだが、折角だからと言う事で俺達が引き取る事になり、話し合いの結果、ゼノヴィアの使い魔になる事が決まった。

そういえば色々とゴタゴタがあった所為でゼノヴィア達はまだ使い魔を持っていなかったっけな、今度ザトゥージさんに連絡して、使い魔を見繕って貰わないと。

 

まあそんな感じで今回の件の事後処理も一通り済み、オーディンさん一行とX-LAWSは本国へ帰国する事となった、のだが、

 

「イッセー様、リアス殿。協議の末、我々X-LAWSからメイデン、リゼルグ、ナナの3名を、此処駒王学園に転入させる事と相成りました。彼らを、宜しくお願いします」

「イッセー様、今後とも宜しくお願い致しますわ」

「宜しくお願いします、イッセー様、リアスさん!」

「イッセー様との、学園生活、わくわくします!」

「ああ、宜しくな、メイデン、リゼルグ、ナナ」

「私達は貴方達3人を歓迎するわ。宜しくね、3人共」

 

流石に天使陣営から派遣されたのがイリナ1人だけなのが不安だったのか、ミカエルさんから義兄さんに、X-LAWSの一部メンバーを此処駒王学園に転入させたいと申し込まれ義兄さんは承諾、週明けにも3人を転入させる事になった、が、

 

「もう、終わりだわ!」

 

ロスヴァイセさん?何でいるの?

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。