Fate Grand Order 絶対魔導王政ブルボン 作:華原晋
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「──敵よ!」
立香
「戦闘準備!」
マシュ
「了解!」
ジェネット
「ちょっと、みなさん落ち着いてください。この方がキルシュタイン男爵です」
キルシュタイン男爵
「もう、ジェネットちゃんそんな古い名前はやめて、カリー・ド・マルシェって呼んでっていってるでしょう?」
ジェネット
「は、はあ・・・」
キルシュタイン男爵改めカリー・ド・マルシェ
「皆さんヨロシク。カリー・ド・マルシェです」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「こいつが協力者?」
マシュ
「たしかに、少々変わった人というか・・・」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「変人すぎるでしょ!」
マシュ
「本当に貴族なんですか?」
カリー
「名前に貴族を表す〝 ド〟が入ってるでしょ?」
マシュ
「た、確かに」
カリー・ド・マルシェ
「もう、みんな冷たいわね。ワタシが吸血鬼だからって、イジメてもいいってものじゃないのよ?」
<ダヴィンチちゃん>
「吸血鬼! 本当に吸血鬼なのかい!?」
ジェネット
「はい。なので、ヴェルサイユに潜入してマリー王妃の吸血鬼疑惑についての調査をお願いしていました」
<ダヴィンチちゃん>
『ちょっと待って! 吸血鬼キルシュタイン。その名は、データにあったぞ』
<ダヴィンチちゃん>
『元々はとある死祖の眷属だったが、死祖の討伐後は独立。聖堂教会の埋葬機関によって討伐のため代行者を派遣されるが・・・
───な、なんだって!?』
マシュ
「どうしたんですか?」
<ダヴィンチちゃん>
『・・・血が吸えない吸血鬼であることが明らかとなり、聖堂教会から無害であると判断され、討伐対象から外される、なんだこりゃ!?』
マシュ
「血が吸えない吸血鬼」
立香
「なんて残念な吸血鬼なんだ」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「吸血鬼のくせに血が吸えないって、どういうこと?」
カリー・ド・マルシェ
「それはあたしの〝能力〟と関係があるわ。
私の能力は〝触れたものの性質をあるモノに変化させる能力〟。代償として血は吸えなくなって吸血鬼としては弱体化してしまったけどね」
<ダヴィンチちゃん>
『触れたものの性質を変化させる能力!? まさしく〝錬金術〟そのものじゃないか!
で何に変化させることができるんだい? 金かい? 宝石かい?』
カリー・ド・マルシェ
「そんな俗物的なものじゃないわ」
<ダヴィンチちゃん>
『じゃあQP? まさか、伝承結晶だったりして!?』
カリー・ド・マルシェ
「カレーよ」
<ダヴィンチちゃん>
『・・・は?』
カリー・ド・マルシェ
「カレーよ」
<ダヴィンチちゃん>
『・・・・・・なんだって?』
立香
「カレーって、あの食べるカレー?」
カリー・ド・マルシェ
「そう。そのカレーよ」
<ダヴィンチちゃん>
『・・・カレー・・・』
カリー・ド・マルシェ
「なあに、呆けちゃって? 貴女ひょっとして、カレーを食べたことないの?
やだ、かわいそ~」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「可哀そうなのはアンタの頭でしょう!」
<ダヴィンチちゃん>
『触れたものの性質を変化させる、そんな稀有な能力の対象が・・・か、カレー・・・』
立香
「なぜそんな変な能力に?」
カリー・ド・マルシェ
「それはね・・・」
カリー・ド・マルシェ
「至高の美味、カレーの存在を知ってしまってからよ!! もう血なんてまずくって吸えたもんじゃなくなってしまったの」
マシュ
「それで血が吸えなくなってしまって」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「吸血鬼として弱体化したわけね」
カリー・ド・マルシェ
「まあ生きるために最小限の血は摂取してるけどね。ちなみに変化させることができるのは〝味〟だけね。だから、カレー味の水を作ることはできるけど、水をカレーに変換することはできないわ」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「ますますくだらない能力ね・・・」