Fate Grand Order 絶対魔導王政ブルボン 作:華原晋
【翌朝早朝 パリ サン・二ケーズ通り近く】
元公寵姫ローズ
「いや~! 王妃様暗殺なんて企ててないわ! 冤罪よ!!」
兵士A
「うるさい女だな。馬が驚くから馬車の中で静かにしてろ!」
元公寵姫ローズ
「嫌よ! ギロチンなんていや~!!」
兵士B
「今までさんざん王宮で贅沢したんだから、あきらめろよ」
元公寵姫ローズ
「やだやだ! いやー!!」
兵士A
「うるさい女だ。
むう、コウモリか? こんなパリのど真ん中に」
兵士B
「コウモリなんてほっておけよ」
カリー・ド・マルシェ
「ぼんじゅ~る、むっしゅ」
兵士A
「!? コウモリが、怪人に変化した!?」
カリー・ド・マルシェ
「ふん!」(ポカ)
兵士B
「コウモリが怪人? お前は何を言っているんだ?」
カリー・ド・マルシェ
「えい!」(ドス)
兵士B
「ぐふ・・・」
カリー・ド・マルシェ
「ふう。まったく、吸血鬼使いが荒いんだから。
あんた達、早くすましちゃいなさいよ」
クウニー
「感謝する。
カペー店長、この鍵を頼む、パリ随一の鍵職人の腕を見せてくれ」
カペー店長
「任せてくれ。この手の鍵なら、開けられるはずだ。
───よし、開いたぞ」
元公寵姫ローズ
「私を助けてくれるのね、ありがとう。
ってクウニーじゃない!」
クウニー
「話は後だ、ローズ」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「無事救出できたみたいね。護衛の兵士は気絶させたわ」
ミシェル
「もう樽に仕掛けた爆弾が起爆する時間だ。ささとずらかるぞ」
元公寵姫ローズ
「えっ、爆弾!?
って、うわあああ!」
──爆発音──
兵士C
「爆弾だ! 囚人を乗せた馬車が爆発したぞ!」
将校
「囚人ローズを狙った爆殺事件か?
おい、お前起きろ! 何があった?」
兵士A
「コウモリが・・・」
将校
「コウモリがどうした?」
兵士A
「角刈りの怪人に化けました」
将校
「は?」
兵士B
「悪魔だ。あれはコウモリの悪魔だ!」
将校
「お前たちは何を言っているんだ!」
???
「どうしたのかね?」
将校
「こ、これはフーシェ警察大臣、このようなところに」
フーシェ警察大臣
「たまたま近を通りがかっただけさ。それより、どうしたことだ?」
将校
「何者かが、元公寵姫を輸送する馬車を爆破した模様です。ローズの身柄は確認できません、爆死した可能性もありますが、逃げた可能性も・・・」
フーシェ警察大臣
「おそらく公寵姫を憎む過激派市民による犯行だろう。この有様ではローズは爆死したものとみてよかろう」
将校
「しかし、そう決まったわけでは・・・せめて死体の確認をしなければ」
フーシェ警察大臣
「私が爆死したと言うのだから、そうなのだよ。それとも不服でもあるのかね?」
将校
「め、滅相もございません!」
フーシェ警察大臣
「それでよい」
フーシェ警察大臣
(ふん、爆殺で証拠は残さない、か。思ったより良い手際だ。これはまだまだ捨てたものではないかもしれん・・・)