Fate Grand Order 絶対魔導王政ブルボン 作:華原晋
【第三身分解放同盟アジト(ジェネットの酒場)】
クウニー
「ふう。うまくいったな。予想通り、ローズは過激派市民による爆殺によって死亡、と警察は処理したみたいだ」
シェイエス
「我々第三身分解放同盟の関与が疑われていないなら、それでいい」
元公寵姫ローズ
「助けてくれてありがとう」
クウニー
「ふん」
ローズ
「なあに? 私が結婚破棄したこと、貴方まだ怒っているの? それとも公寵姫になったことが不満なの?」
クウニー
「知らん」
ミシェル
「へへ、久しぶりだな。ローズちゃん」
ローズ
「ミシェルに、ジェネットも、お久しぶり。解放してくれてありがとう」
ジェネット
「残念ながら、貴女は解放されたのではありません。我々の〝人質〟となってもらいます」
ローズ
「ええ!? なんでなんで??」
シェイエス
「元公寵姫ローズ、君が国王側の人間だからだよ」
ローズ
「まってまって、ジェネット、私たち友達でしょう?」
ジェネット
「私にとって、友と呼べる人は一人だけです。残念だが、貴女ではない。それに私は革命家だ。王室に連なるものは、私の敵です」
ローズ
「待ってよ~、私だって好きで公寵姫なんてものになったわけじゃないのよ?」
ジェネット
「貴女の贅沢のおかげでパリ市民がどれだけ苦しんだか、考えたことがありますか?」
ローズ
「ええ~? つまり私ってば助けられたんじゃなくて、捕虜として強奪されたってわけ? 最悪!!
ねえクウニー、何とか言ってよ」
クウニー
「知らん」
ローズ
「もう、貴方、私が新婚中に浮気してたことまだ怒ってるの? わかった、貴方からの恋文をみんなの前で朗読して笑いものにしてたことを根に持っているんでしょう?」
マシュ
「・・・ひどい」
シェイエス
「まあ、本来ならパリ市民によって裁かれるべきところだが、司法取引といこうではないか。君がヴェルサイユの情報を提供してくれるなら、我々も君の安全は保障しよう。悪い条件ではあるまい」
ローズ
「はい! 何でも話します!!」
マシュ
「軽い・・・」
カリー・ド・マルシェ
「あっさり裏切ったわね」
ローズ
「だって、私を切り捨てようとしたのは王政側だし、義理立てするいわれはないわ」
ジェネット
「・・・それでは、王政側に関する知っていることをすべて話してもらいましょうか」
シェイエス
「うむ。ではまず貴女が愛人をしていたルイ16世について教えてもらおうか」
ローズ
「ルイ16世について話せって言われても、無理よ」
シェイエス
「何故だ? 王政側に対する義理立てかい?」
ローズ
「違うわ。私はルイ16世と会ったことがないもの」
シェイエス
「!? どういうことだ? 君はルイ16世の公寵姫、つまり愛人だろう? 噂ではルイ16世は君の色香に夢中で、自室から出てこないそうだが」
ローズ
「知らないわよ! そもそもヴェルサイユにルイ16世はいないんだもの。王様の寝室に呼ばれても、いつも一人で寝てたし、そもそもアタシの役割が、〝ルイ16世が存在しているように周囲に思わせること〟ですもの」
ジェネット
「つまり、ルイ16世が酒色におぼれ、自室から出てこないというのは真っ赤なウソということか」
カペー店長
「・・・・・・」
シェイエス
「やはり、政治を行っているのは王妃マリーということで間違いなさそうだ」