Fate Grand Order 絶対魔導王政ブルボン   作:華原晋

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魔法使い

<ダヴィンチちゃん>

『──まさか、あり得ない! 根源の渦に到達した魔術師だと!?

 あり得ない、あり得ない! 

 魔術師ではないただの王族が、〝 真理〟に到達するなんて、どんな歴史であれそんなのあり得ない!』

 

マリア・テレジア

「女魔術師メイガスよ、それが〝魔術師〟に過ぎない貴女達の限界なのです。個人で内なる真理を追求することしかできない貴女達にはたどり着けない領域があるのです」

 

マリア・テレジア

「我々王族は、国家の権限と臣民達の命を、必要なだけ動員できるのですから」

 

マリア・テレジア

「それにわたくしには、〝聖なる杯〟の加護さえある」

 

ジャンヌ・ダルク(オルタ)

「あ、あれは、聖杯!?」

 

立香

「やはり聖杯は、王妃が持っていたのか!」

 

<ダヴィンチちゃん>

『しかし、いくら聖杯とはいえ第三魔法の派生物、そのレプリカに過ぎないものだ。

その聖杯を使って、魔法の域に達するなんて、本末転倒だ。できるはずがない』

 

マリア・テレジア

「それは、貴方達魔術師が知る〝聖杯〟の話でしょう?

 かつてこの塔を建設した者たち、テンプル騎士団がエルサレムのソロモン神殿より発掘した〝聖杯〟は〝理想郷の釡〟などではない、そんなまがい物ではない本物の、〝神の血を受けた杯〟なのですから」

 

<ダヴィンチちゃん>

『まさか───

 〝 神の子〟キリストの血を受けた杯、モノホンの聖遺物!?』

 

マシュ

『まさか!?』

 

ジャンヌ・ダルク(オルタ)

「ちょっと、そんなの反則じゃない!!」

 

<ダヴィンチちゃん>

「それが本当なら、どんな反則も正当化できる。ただの王族を魔法使いにまで昇華することも

いや、しかしそんな馬鹿な──」

 

マシュ

「しかし、あの聖杯の輝き。我々が知っている聖杯とは別次元のものです!i

 

マリア・テレジア

「魔術師なら、魔法の権威に屈しなさい。

 キリスト教徒なら、聖遺物の権威に懺悔なさい。

 不可侵の、神聖なる領域を体現する者の権威に、ひれ伏しなさい」

 

<ダヴィンチちゃん>

『魔力量、さらに増大! 観測計を振り切った。

 ──こりゃマジでヤバイよ!!』

 

マリア・テレジア

「反逆者とそれに与する魔術師達よ。消し炭となり果てるがいい」

 

マシュ

「宝具展開、皆さん、私の後ろに下がって!!」

 

<ダヴィンチちゃん>

『ダメだマシュ! 〝魔法〟は君の宝具でも防げない、急いで逃げるんだ!!』

 

マシュ

「そんな時間は───

 来ます!!」

 

立香

「マシュ!」

 

ジャンヌ・ダルク(オルタ)

「くっつ───」

 

<ダヴィンチちゃん>

『マシュ、みんな!!!!』

 

────────────────────────

 

マシュ

「あれ?」

 

立香

「生きてる!?」

 

???

「マリーの友人に手を上げないでください。義母上様」

 

マリア・テレジア

「私の〝魔法〟を凌いだ!?。

 ──貴方、何者?」

 

絶対王妃が思わず発したその問いに、彼女自身が心の中で密かに舌打ちする。

それは、自らの権威の唯一性を否定し、それに比うる存在を認めることに他ならなかったからだ。

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