Fate Grand Order 絶対魔導王政ブルボン 作:華原晋
マシュ
「か、カペー店長は・・・」」
ロベスピエール
「彼は第三身分同盟の同志かね? 私から話そう」
クウニー
「貴方はロベスピエール。救出に成功していたのか!」
マシュ
「はい。その代わりに、カペーさんが捕まってしまいました」
ロベスピエール
「そしてより重要なことだが、ムッシュ・カペーは国王を名乗る偽物などではない。
彼こそが、本物のルイ16世だ。ヴェルサイユの生活に愛想を尽かして、パリに潜伏していたようだがね」
クウニー
「なんだって!? 嘘みたいだ。カペーのおやっさんがフランス国王・・・信じられん」
ローズ
「だから言ったでしょ。私はヴェルサイユで国王に会ったことはないって」
クウニー
「・・・だとしたら大変だ。王政は、国王を僭称する不遜な偽物であるカペー店長を、ギロチンにかけて処刑すると宣言しているぞ」
立香
「カペーさんを処刑!?」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「ちょっと、王妃はルイを処刑できないんじゃなかったの!?」
ジェネット
「王族は殺せない。しかし、王族を語る偽物としてなら、処刑できるということか?」
ロベスピエール
「いや、ありえない。王妃が王族を殺すはずがない。これは、我々をおびき出すための罠だ」
シェイエス
「つまり見殺しにしろ、と?」
マシュ
「そんな・・・」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「・・・・・・」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「───ダメよ!」
マシュ
「!?」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「王族はろくでもない連中ばっかりだけど、あの男はまだマシな方よ。それに、手を貸してもらった恩もあるわ。立香、助けに行きましょう」
立香
「───了解、助けにいこう」
マシュ
「はい!」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「処刑が行われる場所と時間は?」
クウニー
「コンコルド広場だ。処刑は、夜明けとともに行われる」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「夜明けとともに! もうすぐじゃない! すぐに救出にいかないと」
クウニー
「だが捕らえられている場所がわからない。助けるなら、処刑される直前に、コンコルド広場を襲撃するしかないが・・・」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「それしかないわね!」
シェイエス
「ちょっと待ってくれ。いくら何でも市民の代表たる我々が国王を救出するというのはどうなんだ?」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「臆病なモグラは黙ってなさい!」
シェイエス
「ひいいいいいい」
シェイエス
「わ、私はもう家に帰る。どうなっても知らんからな!」
ジェネット
「ふ、中立を決め込んだか。さすがは〝革命のモグラ〟。用心深いことだな
我々はどうする? ロベスピエール」
ロベスピエール
「───動員の準備を
同志市民と、軍の中の協力者のリストは残っているのだろう?」
ジェネット
「ああ。リストは廃棄したが、全て頭の中に記憶している」
ロベスピエール
「では同志達に武器を持たせ、密かにコンコルド広場周辺に集めてくれ。それから軍にいる協力者にも、極秘で指示を出す」
ジェネット
「明らかに王妃の罠だが、大丈夫なのか?」
ロベスピエール
「ああ、可能性は高くないが、王妃の裏をかく手は残されている」
ジェネット
「可能性は高くない、か。失敗すれば俺も君も終わりだが・・・」
ロベスピエール
「革命で命を落とすのなら、むしろ本望だ」
ジェネット
「わかった。流石は〝理想の血塗られた右腕〟と呼ばれた男だ。変わっていないな、安心したよ。君と革命に殉ずるなら、〝俺〟も本望だ」