Fate Grand Order 絶対魔導王政ブルボン 作:華原晋
市民
「ロベスピエール先生! 脱獄したという噂は本当だったのか!」
ロベスピエール!
「私はかつて、国王の就任の際に、御前で祝辞を述べたことがある。
彼は間違いなく、この国の国王ルイ16世である」
市民
「何だって!」
市民
「信じられない・・・」
市民
「だがあの〝清廉の人〟ロベスピエールが嘘を言うわけがない」
市民
「本物だ! ギロチン台にいるのは本物の国王だぞ!」
市民
「おいみんな、あの国王は本物だぞ!」
市民
「ロベスピエールがそういっているんだ。間違いない!」
<ダヴィンチちゃん>
(民衆が信じた。すごい)
ジェネット
「さすがはロベスピエール。市民の信頼は微塵たりとも失ってはいないようだ」
市民
「ロベスピエール議員、いったいどういう事だ? 何が起こっているんだ?」
ロベスピエール
「皆、覚えているか? かつて市民の誰もが期待した人物の事を!?
最も啓蒙的で、最も慈悲深い君主の存在を」
ロベスピエール
「革命は誰が始めたのか? 誰が国王の絶対性を否定したのか?
フランスの絶対者の名において、王権の絶対性を否定したのは誰だったか?」
民衆
「・・・・・・」
ロベスピエール
「困窮した市民か? 力をつけた資本家か? 自由主義者の貴族達か?
いや、その誰でもない。
王族の頂点にありながら国民を招集し、新たな時代の先駆けを作ったのは他ならぬ我らが国王
ルイ16世である」
民衆
「そ、そうだ、そうだ!」
民衆
「国王は俺たちの味方だ」
ジェネット
「・・・貴方がこれほど国王を評価していたとは、知りませんでした」
ロベスピエール
「ルイ16世は優れた人物だ。だからこそ、王政派から革命を守るため、私は彼を処刑する必要があったのだ」
ジェネット
「──〝 国王であることが、彼の罪〟という事ですか」
ルイ16世
「国民よ! 我が愛しき国民たちよ!!」
民衆
「!!!!」
ルイ16世
「私はフランス人民の王として、最後の責務を果たす。
──王権よ、民の声を聞け、三部会〟(エタ・ジェネロ)──
マシュ
「これは、宝具!? 王が民の意見を聞くために招集した〝三部会〟が、ルイ16世の宝具!」
ジェネット
「──国王自らが、その絶対的権威を否定しただと!?」
シェイエス
「国王が、民の政治参加を認めた!」
市民
「そ、そうだ、政府は、俺たちの意見を聞け!」
市民
「偽物と嘘ついて俺たちの国王を殺そうとしやがったな、許せねえ!」
市民
「国王陛下のお墨付きだぞ!」
市民
「悪いのは王妃とその取り巻きだ!」
ロベスピエール
「──市民達よ、今、王は市民に決定を委ねた。
すなわち、〝主権〟は我々のものとなったのだ」
市民
「うおおおおおおお!」
ロベスピエール
「私は、市民達の代表として、主権は市民にあることをここに宣言する」
<ダヴィンチちゃん>
『ロベスピエールに魔力集中
これは、宝具!?』
──〝革命の理想よ、気高くあれ!(リベルテ・エガリテ・フラテルニテ)〟──
マシュ
「リベルテ・エガリテ・フラテルニテ──」
立香
「自由、平等、博愛──」
シェイエス
「なんと簡単で、何と美しいスローガーン──」
ジェネット
「────」
<ダヴィンチちゃん>
『フランス革命の理念の具現化。
これこそロベスピエールの宝具!?
──いや、それだけじゃない!』
<ダヴィンチちゃん>
『ルイ16世の宝具〝三部会〟(エタ・ジェネロ)〟と、共鳴!?」
<ダヴィンチちゃん>
『──権威に基づく〝魔導〟の出力低下を確認!
パリ、いや、軽くフランス全域を覆う勢いだ。
これが二つの宝具の共鳴、国王と革命家が、同じ未来を求めた結果なのか?!』
ロベスピエール
「私は主権者である市民の名のもとに、封建的特権と権威の全廃を、
今ここに宣言する!」
ロベスピエール
「───諸君に告げる
これは〝革命〟である!」」