Fate Grand Order 絶対魔導王政ブルボン 作:華原晋
【路地裏の、とある倉庫の中】
謎の美女
「ここまでくればひと安心です」
マシュ
「助かりました」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「ふう、人気者ってのも、なかなか大変ね。
あの熱狂ぶり、尋常じゃないわ」
謎の美女
「仕方ありません。伝説で語られるジャンヌ・ダルク様が現界して、恐るべき〝魔導〟を使って第二身分の将校を撃破してしまったのですから」
マシュ
「〝聖魔女の伝説〟に〝魔導〟ですか。どちらも聞いたことのない言葉ですね』
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「で、貴女は何者なの?」
謎の美女
「はい。自己紹介します。私の名前はジェネット。
セント・ジェネットと申します」
立香
「藤丸立香です」
マシュ
「マシュ・キリエライトです」
ジェネット
「よろしくお願いします。そちらのお方は伝説のジャンヌ・ダルク様で合っていますでしょうか?」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「そうよ、正真正銘(オルタだけど)のジャンヌ・ダルクよ。
ってアンタの名前を聞いてるんじゃないわ。立場を明らかにしなさい。さっき〝私たちと志を共にする者〟って言ってたけど、どういうこと?」
ジェネット
「はい。私は第二身分の〝魔導〟による支配から、第三身分を解放する者。つまり〝革命〟を目指す〝第三身分解放同盟〟のメンバーです」
マシュ
「第三身分解放同盟・・・」
<ダヴィンチちゃん>
『文字通り第三身分を解放するメンバーということか。
命がけで正体を明かしてくれたお礼に、私も自己紹介に加えてもらおうかな? レオナルド・ダヴィンチ。この時代のパリっ子なら、私の事も知っているはずだ』
ジェネット
「初めまして、ダヴィンチ様。
絵画で知るモナ・リザそっくりですね」
<ダヴィンチちゃん>
『あれは自画像みたいなものだからね。しかし、半透明の私のこの姿に驚かないとは、なかなかやるね』
ジェネット
「そのお姿は魔導の一種であると理解しています。それよりも、かのレオナルド・ダヴィンチが女性であったことの方が驚きです」
<ダヴィンチちゃん>
『肉体の性別なんて、魂の在り方にくらべれば大したことじゃないさ。
ジェネットちゃんも、そう思うだろう?』
ジェネット
「その考え方には、全面的に賛成です。私達、とても仲良くなれそうですね」
<ダヴィンチちゃん>
「ふふ、こんなに意見が合う人は初めてだ。いろいろと教えてくれ、答えられる限りで、こちらも質問には答えるからさ~」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「ずいぶんとこの娘のことを信頼しているみたいだけど、大丈夫なの?」
<ダヴィンチちゃん>
『私たちの目的は、ブルボン王朝の終焉だから、革命家である彼等と目標は同じなはずだ。
彼女が革命家の1人なら当然、この国の状態についても詳しいだろう。加えてある程度の魔術側の知識もある。こんな人材は、願ってもないさ」
ジェネット
「私も、あなた方が言う〝魔術〟について、とても興味があります。特に第二身分が使う〝魔導〟とあなたたちが使う〝魔術〟の違いについて」