Fate Grand Order 絶対魔導王政ブルボン 作:華原晋
クウニー
「民衆の扇動には成功した。だが目的のルイ16世は、兵士たちが連れていってしまったぞ、どうする?」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「このまま王妃政府をぶっ潰せば、ルイもそのうちでてくるでしょ!」
サン=ジェスト
「ふふ、違いない。ジャンヌ、民衆を鼓舞し、バスチーユ牢獄に誘導してくれ」
クウニー
「あそこを落とす気か!?」
サン=ジェスト
「賽は投げられた。もはや行くしかない」
クウニー
「ちっ、しょうがねえな・・・
ん!?」
サン=ジェスト
「どうした?」
クウニー
「いかん、大砲だ。こっちを向いているぞ!」
サン=ジェスト
「砲弾では民衆の動きは止められない」
クウニー
「馬鹿、あの大砲に込められているのは、砲弾じゃない!」
サン=ジェスト
「なんだと?」
クウニー
「込められているのは、非致死性の釘や針金を込めた散弾だ。
あれが放たれたら、民衆は血の海でパニックになる。混乱した民衆は、下手な敵より恐ろしい。どんな名将でも収拾不可能だ!」
サン=ジェスト
「どうすべきだ?」
クウニー
「狙撃だ。銃を持っている味方に、砲手を狙撃させろ!」
ミシェル
「俺が撃つ。元兵士だから銃の扱いは任せろ」
クウニー
「銃を持っているやつはミシェルを援護、狙いは敵砲兵砲手、急げ!」
ミシェル
「うて! 砲手に銃撃を集中させろ!」
クウニー
「──よし、何とか防げた」
クウニー
「ミシェル、お前は散兵の司令官として、敵の砲手を最優先で狙撃しろ!
ミシェル
「おうよ」
クウニー
「民衆は建物を利用して敵に浸透。数の優位を生かして包囲しろ!」
シェイエス
「わ、わかった。任せろ」
クウニー
「サン=ジェスト。君は兵士たちを説得し、武器を持ったままこちらに寝返らせるんだ」
サン=ジェスト
「い、言われなくてもわかっている」
サン=ジェスト
「兵士諸君、革命に参加せよ! 君たちの妻や友に銃を向けるな!」
立香
「自分たちは?」
クウニー
「君たちは敵将校を狙え! 指揮官を失えば兵士は脆い」
マシュ
「はい!」
ミシェル
「騎兵だ! 敵の騎兵部隊が襲撃してきたぞ!」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「密集して方陣を組みなさい! 武器を前面に出して槍衾を作るのよ!」
サン=ジェスト
「決して引くな、革命魂を見せつけろ!」
民衆
「うおおおお!」
クウニー
「定石通りだが、やるじゃないか。さすが聖魔女殿」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「ふん、騎兵の防ぎ方なんて中世から変わらないものよ!」
クウニー
「敵騎兵は後退したな・・・
ちっ! 後方に大砲。騎兵は時間稼ぎか!」
サン=ジェスト
「砲手よ聞け! 民衆を撃つな! 君たちの妻や友人を撃つな!」
クウニー
「間に合わない!!」
──放たれる大砲から飛び出す、無数の釘と針金の散弾──
マシュ
「させません、宝具展開 〝今は遥か理想の城〟(ロード・キャメロット)!!」
民衆
「おおおお!!」
サン=ジェスト
「散弾を、防いだ!?」
ミシェル
「すげえ!!」
クウニー
「信じられん・・・これが具現化した〝英雄〟の起こす奇跡の力──」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「何ほうけてるの、チャンスよ、全員突撃!!」
サン=ジェスト
「全員、突撃! 乱戦に持ち込め!」
民衆
「革命万歳! 祖国万歳!」
民衆
「いけえええ!」
クウニー
「よし、敵の防衛線が崩れたぞ!」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「このままバスチーユに突入するわよ! みんな、続きなさい!」
民衆
「おおおおおお!!」
ミシェル
「いける、いけるぜ!」
サン=ジェスト
「だが、城門が閉じられたぞ、どうする?」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「全力でぶちかますわよ! マスター、力を貸しなさい!」
立香
「了解!」
立香
「令呪をもって命ずる!」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「吼え立てよ、我が憤怒!」(ラ・グロンドメント・デュ・へイン)
民衆
「うおおおお!!」
ミシェル
「すげえ、城門をぶっ壊した!!」
クウニー
「これも、英雄の力・・・」
ミシェル
「このまま城内に突っ込むぞ! 続け!!」
将校
「み、民衆に銃は撃てない。我が部隊は投降する!」
兵士
「俺たちも第三身分だ。革命に合流したい」
クウニー
「よし、兵士達が脱落しだしたぞ」
サン=ジェスト
「おい見ろ。バスチーユに!!」
民衆
「!?」
サン=ジェスト
「・・・白旗が上がった。バスチーユは降伏した、俺たちの勝利だ!!」
ミシェル
「やったぜ! ざまあみろ」
民衆
「やったぞ!!!」
サン=ジェスト
「革命万歳、市民万歳! パリは市民のものだ!」
民衆
「おおおおおおおおおお!!」
民衆
「革命万歳!」
クウニー
「・・・危なかった、薄氷の勝利というやつか」
サン=ジェスト
「クウニー、見事な指揮だった。さすがは士官学校卒なだけある」
クウニー
「敵にされたら嫌なことをしただけだ」