Fate Grand Order 絶対魔導王政ブルボン 作:華原晋
【王大陸軍ロワ・グランダルメ司令部】
王大陸軍参謀
「巨大な盾のようなものに守られた敵騎兵が炎の雨の中を突破してきます」
王大陸軍将校
「先頭に立っているのは、ネイ元帥なのか?」
王大陸軍将校
「中央が突破されました。大元帥、ここは危険です」
王大陸軍ナポレオン大元帥 (?)
「お見事です。皇帝」
王大陸軍参謀
「大元帥閣下!?」
王大陸軍ナポレオン大元帥 (?)
「───見よ、あれこそ、奇跡の光。
戦場で何度も戦場でお見かけした、軍神の威光・・・」
王大陸軍ナポレオン大元帥 (?)
「皇帝、ついにお目覚めになったのですね」
王大陸軍将校
「敵陣内にジョセフィーヌ皇后のお姿を見たとの情報があり、兵たちが動揺しております」
王大陸軍将校
「急進!
前線の兵たちが、雪崩をうつように敵に投降していきます。戦線、維持できません」
王大陸軍将校
「なんだと!」
王大陸軍ナポレオン大元帥 (?)
「仕方あるまい。大陸軍の将兵にとって、皇帝の元で戦うことは無上の喜び。所詮我々は、偽物に過ぎんのだ」
王陸軍ナポレオン大元帥 (?)
「だが、偽物には偽物の意地がある。
全軍に伝令。この戦場は放棄、パリを迂回しヴェルサイユに向かう」
マシュ
「敵、後退していきます!」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「敵が逃げ出した、ってことは?」
ミシェル・ネイ元帥
「俺たちの勝利だ!!」
大陸軍兵士
「勝ったぞ!」
皇帝親衛隊兵士
「皇帝万歳、皇后万歳」
共和国皇帝ナポレオン・ボナパルト
「──ネイ、軍をあれだけ見事に指揮することができるヤツは、俺は一人しか知らねえ」
ミシェル・ネイ元帥
「同感です皇帝。そして〝不敗〟の彼が、敗北するのを見たのは初めてです」
皇帝ナポレオン・ボナパルト
「行かねばならぬな、ヴェルサイユまで。アイツから真実を聞き出すために」
共和国皇后ジョセフィーヌ・ローズ
「アンタたちなに辛気臭い顔しているのよ? 勝ったのよ、もっと喜ばなきゃ」
大陸軍兵士
「さすが皇帝の勝利の女神、ジョセフィーヌ皇后だ」
共和国皇后ジョセフィーヌ・ローズ
「おほほ、ありがと、みんなの勝利よ」
大陸軍兵士
「ばあさん最高!」
共和国皇后ジョセフィーヌ・ローズ」
「ちょっと! そのあだ名は禁止って言ったでしょ? もう一度そのあだ名で呼んだらぶち殺すからね!」
ミシェル・ネイ元帥
「ははは、テレーズ嬢ちゃん皇后も悪くないが、やっぱり皇帝にはジョセフィーヌ皇后だな。負ける気がしねえぜ」
共和国皇帝ナポレオン・ボナパルト
「・・・そうだな」
大陸軍兵士
「皇帝万歳! 皇后万歳! 祖国万歳!」
大陸軍兵士
「俺たちの皇帝万歳!」
皇帝親衛隊兵士
「共和国の皇帝万歳!」
シェイエス
「・・・・・・」
元共和国統領シェイエス
「戦争には勝った。だが・・・なんてことだ」
元共和国統領シェイエス
「王政を否定した市民が、帝政を受け入れるというのか?」
元共和国臨時統領シェイエス
「共和国の皇帝・・・なんという矛盾した言葉。
だがこの矛盾した言葉が、かくも甘美な響きをもつとは・・・」
元共和国臨時統領シェイエス
「────これが、〝英雄〟」
サン=ジェスト
「─────────」
サン=ジェスト
「──あの野郎、革命を、喰いやがった!」
サン=ジェスト
「革命の理念も人類の理想も、フランスの栄光に、いや自身の野望に転換しやがった。
俺もルイもロベスピエールも、アイツを生み出すための布石だったとでもいうのか?」
サン=ジェスト
「──認めん、認めんぞ! 革命の理念は決して奪われるようなものでは無い。ロベスピエールの理想が、こんな形で潰えるわけがない」
サン=ジェスト
「ナポレオン・ボナパルト。勝利が人民を酔わせている今は、お前の天下だ」
サン=ジェスト
「だが人民が戦いに疲れ、その酔いが冷めた瞬間、オレはお前の帝政に対して革命を起こす」
サン=ジェスト
「それまでのつかの間の栄光を、味わうがいい」