Fate Grand Order 絶対魔導王政ブルボン 作:華原晋
大陸軍兵士
「皇帝、敵の大半が皇帝を慕って降伏、残りはヴェルサイユに退却しました」
大陸軍兵士
「元臨時総裁のシェイエス氏が皇帝を認め、協力するとの事です」
共和国皇帝ナポレオン・ボナパルト
「革命のモグラはどうでもいい。あの男、サン=ジェストはどうした?」
大陸軍兵士
「サン=ジェスト氏の姿は見えません」
大陸軍兵士
「治療中のロベスピエール氏を連れて逃亡した模様」
共和国皇帝ナポレオン・ボナパルト
「そうか。惜しい男だが、帝政に賛成するような男ではなかったな」
ミシェル・ネイ元帥
「だからジェネットちゃんは男じゃないって」
共和国皇后ジョセフィーヌ・ローズ
「まだ言ってる!」
共和国皇帝ナポレオン・ボナパルト
「軍を再編成し、ヴェルサイユに向かう」
立香
「後は王妃マリア・テレジアが保有する聖杯を回収するだけだね」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「長い戦いだったけど、やっと終わりね」
マシュ
「はい」
共和国皇帝ナポレオン・ボナパルト
「楽勝・・・と言いたいところだが、あの王妃にヴェルサイユに籠城されると厄介だな」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「どうして? 巨大とはいえただの宮殿、要塞じゃないでしょ?」
共和国皇帝ナポレオン・ボナパルト
「宮殿でゲリラ戦を展開されると面倒だ。それに王大陸軍を率いる〝アイツ〟は籠城戦のプロでもある。籠城のための準備時間を与えたくないが、こちらも軍の再編に時間が必要だ」
立香
「敵の指揮官に心当たりがあるの?」
共和国皇帝ナポレオン・ボナパルト
「まあ、な」
ミシェル・ネイ元帥
「・・・」
共和国皇帝ナポレオン・ボナパルト
「それに俺の大陸軍は軍規は厳しい方だが、ヴェルサイユで決戦となれば略奪を抑えるのは難しいだろう」
共和国皇帝ナポレオン・ボナパルト
「もちろんヴェルサイユごと焼き払ってしまえばいいんだが───」
元臨時統領シェイエス
「ヴぇ、ベルサイユを焼くのはダメだ。あれはフランスの至宝だと言っているだろう
?」
共和国皇帝ナポレオン・ボナパルト
「と、言うわけだ。
俺は必要となったらモスクワもウィーンも焼く男だが、できればあの宮殿は壊したくないな」
共和国皇后ジョセフィーヌ・ローズ
「皇帝! ヴェルサイユから使者が来たわよ」
共和国皇帝ナポレオン・ボナパルト
「なんだと!? 講和の使者か?」
共和国皇后ジョセフィーヌ・ローズ
「それがね。
なんと国王就任式の〝招待状〟なのよ」
<ダヴィンチちゃん>
『国王就任式の招待状だって?』
共和国皇帝ナポレオン・ボナパルト
「俺をフランス国王にでもしてくれるのか?」
共和国皇后ジョセフィーヌ・ローズ
「バカ、違うわよ! 届いているのは参列者としての〝招待状〟よ。
立香、あなたたちの分もあるわ」
立香
「どういうこと?」
共和国皇后ジョセフィーヌ・ローズ
「さあ、わからないわ。あの王妃、敗戦で頭がおかしくなったのかしら?」
共和国皇帝ナポレオン・ボナパルト
「いや、王妃はそんな器じゃない。彼女はメッテルニヒ並の難敵のはずだ。
さて、どうするかな」
マシュ
「・・・・・・」
立香
「行ってみよう」
共和国皇后ジョセフィーヌ・ローズ
「え、行くの?!」
共和国皇帝ナポレオン・ボナパルト
「ほう・・・」
立香
「どうせ絶対王妃に会わないとダメだし」
ミシェル・ネイ元帥
「なら招待を受け、正面から行こうってか。
あははは、あんた俺と同じくらい馬鹿だな。気に入ったぜ!」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「そうね。私も行けばいいと思う。どうせ戦うなら、正面から乗り込めばいい」
共和国皇后ジョセフィーヌ・ローズ
「ちょっと本気?
ねえ皇帝、何とか言ってよ! 明らかな罠よ」
共和国皇帝ナポレオン・ボナパルト
「───いや、俺も招待を受けるのに賛成だ。今の俺たち相手に、老獪な王妃がどんな手を打ってくるのか、興味がある」
共和国皇后ジョセフィーヌ・ローズ
「貴方まで何てこと言うのよ?!」
共和国皇帝ナポレオン・ボナパルト
「親衛隊の精鋭を連れていく。残りの大陸軍は、ヴェルサイユを包囲しつつ待機! 必要な場合は攻撃命令を下す」