Fate Grand Order 絶対魔導王政ブルボン 作:華原晋
大柄の若い男
「ジェネットちゃん、オレの話を聞いてくれ!!」
小太りの中年男
「こんばんは」
ジェネット
「あら、ミシェルさんにカペー店長」
ミシェル
「聞いてくれよ。シャルロットちゃんに告白したのに、断られたよ~!」
クウニー
「ミシェル、大の男がでかい声で嘆くな」
ミシェル
「うわ~ん!」
カペー店長
「さっきからこの調子でね。慰めているのに、泣きっぱなしなんだ」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「・・・いろんな男たちが来るわね」
ジェネット
「え~と、大柄で泣いているのが、樽屋のミシェルさん。慰めているのがカペー店長で、鍵屋を営んでいるわ。二人とも信頼できる人よ」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「大柄の泣き虫男に、さえない小太りのオッサンにしかみえないけど・・・」
ジェネット
「そんなことないわ。カペー店長の作る鍵はパリ一番と評判だし、ミシェルさんは・・・えーと、乗馬がとっても上手なのよ」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「乗馬と樽屋は関係ないでしょう!
・・・こいつらも第三市民解放同盟のメンバーなわけ?」
シェイエス
「うむ。優秀な同志たちは皆、逮捕されてしまっていてな。残ったのはこんな連中ばっかりだ」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「それで〝革命のモグラ〟であるアンタがリーダーとして残ったわけね」
シェイエス
「そのあだ名で呼ぶでないってのに・・・」
ミシェル
「うう・・・やは俺にはジェネットちゃんしかいない! 結婚しよう」
ジェネット
「だ~め。私、やることがありますから」
クウニー
「お前、何回目だプロポーズするの。そのたびにフラれているな」
ミシェル
「お前だって元女房のローズちゃんが気になっていただろうに?」
ジェネット
「そういやあの娘、ルイ16世の公寵妃になって、贅沢三昧の生活をしているみたいですね。ほんの少し前までは、クウニーさんの奥さんだったのに」
クウニー
「・・・あんな女に、興味などない」
マシュ
「──ルイ16世に公寵妃? それはおかしくないですか?」
クウニー&ミシェル
「??」
カペー店長
「・・・・・・
君はどうして、そう思うのかね?」
マシュ
「あ、はい。確かルイ16世は、マリー・アントワネット一筋で、他の女性には一切興味を持たないと聞いたことがあるので・・・」
クウニー
「そんな話、聞いたことないが」
ミシェル
「王様に愛人がいないわけない。公寵妃だって、何代目だか。みんなすごい美人なんだろうな、いいな~」
カペー店長
「・・・・・・」
立香
「そもそも公寵妃って何?」
<ダヴィンチちゃん>
『ブルボン王朝の王に認められた公式の愛人のことだよ。
マシュの言う通り、ルイ16世はマリー・アントワネット一筋で、公寵妃を持たなかった王だと言われている。それが公寵妃を持っている、か。う~ん』
マシュ
「不思議な力を持っているマリー王妃に、事実と違うルイ16世。そして魔導という力を使うようになった第二身分の貴族たち」
<ダヴィンチちゃん>
『少なくとも、マリー王妃がいる王宮に原因があると考えて間違いないね。どう考えても王宮を調べるのが一番の近道だ』
マシュ
「しかし、警戒厳重な王宮に侵入するのは難しいかと」
<ダヴィンチちゃん>
『どうしたものかね~』
カペー店長
「────うむ。なら手はないこともない」
マシュ
「え!」
<ダヴィンチちゃん>
『・・・どういうことかな?』
カペー店長
「明日、ヴェルサイユ宮殿で大元帥の出征を祝う晩餐会が開かれるが、私の知人の貴族が出席予定でね。その従者としてなら、晩餐会にでることは可能だ」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「ヴェルサイユ宮殿で開かれる晩餐会ですって!?」
立香
「確かに、直接侵入できれば、それに越したことは無いけど」
<ダヴィンチちゃん>
『しかしこの世界に不慣れな君たちだけでは、すぐに疑われてしまわないだろうか?』
ジェネット
「では、私も一緒に行きましょう」
マシュ
「ジェネットさん!」
ジェネット
「私が一緒なら、疑われないと思います」
<ダヴィンチちゃん>
『それは願ってもない申し出だ』
ジェネット
「では今日はお店を閉めて、準備をしましょう。ドレスとか、お化粧とかいろいろと準備しなければ」
マシュ
「あ、お手伝いします」