Fate Grand Order 絶対魔導王政ブルボン 作:華原晋
【パリからヴェルサイユに向かう道中】
ジェネット
「みなさん、もうじき馬車はヴェルサイユ宮殿につきます。準備の方はいいですか?」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「しかしこの時代のドレスは窮屈ね。このコルセットとか考えたやつを、とっちめてやりたいんだけど」
マシュ
「先輩、私のお洋服、変ではないでしょうか?」
立香
「フランス人形みたいで、とっても似合っているよ」
マシュ
「あ、ありがとうございます」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「ちょっと、私のドレスへの感想はないの?」
立派
「どうみても立派なフランス貴婦人だね」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「私、生粋のフランス人なんですけど!
・・・まあいいわ。この国とコルセットはいけ好かないけど、ドレス自体は気に入ったわ」
<ダヴィンチちゃん>
『ヴェルサイユ宮殿を調査する前に、まず今回の調査の目的を確認しておこうか』
マシュ
「はい。今回の潜入の目的の一つ目が、この世界に限界した〝聖杯〟の行方を確認することです」
マシュ
「二つ目は〝魔導〟と呼ばれている魔術に類似した技術の調査です」
<ダヴィンチちゃん>
『〝魔導〟については、王妃マリー・アントワネットと関係があることは間違いなさそうだね」
マシュ
「はい。二つ目が、〝血税〟と称して第三市民達から集めている膨大な血液の行方の調査、です」
<ダヴィンチちゃん>
『これも〝魔導〟と関係がありそうだ。そしてこれらの証拠から現段階で最も考えられる仮説を提唱しよう』
<ダヴィンチちゃん>
『それはマリーアントワネットの吸血鬼化だ。
つまり〝魔導〟とは、吸血鬼の能力の一種で、〝第二身分〟とはマリーによって噛まれた吸血鬼達、という仮説だ」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「その理屈なら、国民から徴収している〝血税〟は、第二身分の貴族たちの食料ということになるわね」
立香
「その仮説、現時点でダヴィンチちゃん自身はどう思う?」
<ダヴィンチちゃん>
「う~ん、吸血鬼については専門外だから、何とも言えないけど、説としては筋は通っていると思う。特に部下に〝魔導〟の力を分け与えたというのが、実は吸血鬼化させていたという点がね。魔術や、それに類する力は、簡単に他者に分け与えることなど不可能だからね」
<ダヴィンチちゃん>い
「ただ、なんか引っかかるんだよな~」
立香
「それは、〝聖杯〟が関係しているんじゃないのかな?」
<ダヴィンチちゃん>
「マリー王妃が〝聖杯〟を手にして吸血鬼化したという話か。う~ん」
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
「悩んでても仕方ないでしょう? それを調査するためにわざわざヴェルサイユまで来たんだから」
マシュ
「いずれにせよ、マリー王妃が何らかのカギを握っている可能性が高そうですね」
ジェネット
「みなさん、ついに馬車がヴェルサイユに着きました」
マシュ
「すごい・・・」
立香
「────これが、ヴェルサイユ宮殿」