チャプター6『黒いウルトラマン』
ダークメフィスト・ドライ
??? 登場
東京湾に出現したルルイエ遺跡………
ジード(ウルティメイトファイナル)VSダークメフィスト・ドライ………
「死ねぇっ!!」
あからさまな台詞と共に、メフィストクローをジード(ウルティメイトファイナル)目掛けて振るうダークメフィスト・ドライ。
「ハッ!!」
しかしジード(ウルティメイトファイナル)は、それをギガファイナライザーで受け止めたかと思うと、そのまま押し返す!
「!? うおっ!?」
「ハアッ!!」
そしてバランスを崩したダークメフィスト・ドライに、ギガファイナライザーの1撃を叩き込む!
「!? ぐはっ!?」
「ハアアッ!!」
ダークメフィスト・ドライが怯んだ瞬間、今度はキックを喰らわせるジード(ウルティメイトファイナル)。
「オボアァッ!?」
汚い悲鳴と共にブッ飛ばされるダークメフィスト・ドライ。
そこでインナースペースのリクが、ギガファイナライザーの握り手の部分のボタンを押すと、スライドスイッチを1回引く。
「ハッ!」
そして、ギガファイナライザーを突き出す様に構えたかと思うと、再度握り手のボタンを押す。
「ギガスラスト!」
すると、ギガファイナライザーの先端から、虹色の光線に黄色い光線が螺旋状に絡み付いた光線『ギガスラスト』を放つ!
「野郎っ!!」
ダークメフィスト・ドライは起き上がると、すぐさまダークレイ・シュトロームをジード(ウルティメイトファイナル)に向かって放つ。
ギガブラストとダークレイ・シュトロームが激突………
したかと思われた瞬間に、ダークレイ・シュトロームが掻き消され、ギガブラストがダークメフィスト・ドライに直撃する!
「グボアァッ!?」
諸に喰らったダークメフィスト・ドライは、またも大きくブッ飛ばされて、地面を転がる。
「このツリ目野郎っ!!」
と、起き上がろうと両手を地面に付いたところ………
「そこっ!!」
アナスタシア機(エレキングアーマー)が、その手に向かって氷の弾丸を発射!
忽ち両手が凍り付き、地面に張り付いてしまう。
「ぬあっ!? う、動けねえっ!?」
手を外そうと藻掻くダークメフィスト・ドライだが、氷はビクともしない。
「アポリト・ミデンッ!」
動けなくなったダークメフィスト・ドライの顔面目掛け、電撃を纏ったレーザーを放つアナスタシア機(エレキングアーマー)。
「!? ギャバアアアアアッ!?」
レーザーに押される様に仰け反ったかと思うと、両手の氷が砕け、そのままコントの様に仰向けに倒れるダークメフィスト・ドライ。
「ぬぐああっ!! この裏切り者めぇっ!!」
すぐさま起き上がり、アナスタシア機(エレキングアーマー)に向かってメフィストクローを振るおうとしたダークメフィスト・ドライだったが………
「ハアッ!!」
「グボアッ!?」
その瞬間、何処を見ているんだとばかりに、ジード(ウルティメイトファイナル)がギガファイナライザーの1撃を叩き込む!
「クソクソクソクソォッ! ふざけやがってぇっ!!」
「ココまでよ………観念しなさい、朧」
「ハアッ!」
またも逆転され、苛立ちMAXなダークメフィスト・ドライに向かってアナスタシアがそう言い放ち、ジード(ウルティメイトファイナル)はギガファイナライザーを構え直す。
「ウルセェッ! この朧様が人間やそれに味方する様な奴に負けてられるかぁっ!!」
しかし、ダークメフィス・ドライはそう叫ぶと、ダークレイクラスターを放つ。
途中で多数に分離した光弾が、ジード(ウルティメイトファイナル)に向かう。
「ハアアッ!!」
ギガファイナライザーで叩き落そうと待ち構えるジード(ウルティメイトファイナル)だったが………
寸前で光弾が全て、アナスタシア機(エレキングアーマー)の方に向かった!
「!? えっ!?」
「! アナスタシアさん!」
意表を突かれたアナスタシアは動けず、ジード(ウルティメイトファイナル)は慌ててアナスタシア機(エレキングアーマー)に覆い被さる!
光弾が全て、覆い被さったジード(ウルティメイトファイナル)に直撃する!
「! ウワァッ! グアアッ!!」
「! リクッ!」
アナスタシアの悲鳴が挙がると、ジード(ウルティメイトファイナル)の身体がグラリと揺れ、そのまま横に倒れる。
「う、うう………」
カラータイマーは点滅していないが、当たり所が悪かったのか、意識が朦朧としているジード(ウルティメイトファイナル)。
「リク! しっかりして、リク!」
「ヒャハハハハハハハッ! やっぱお前等にはこの手が1番効くみてぇだなぁっ!!」
慌てて呼び掛けるアナスタシアを見下しながら、ダークメフィスト・ドライが高笑いを挙げる。
「! 朧ぉっ!!」
「待ってなぁ………すぐに楽にしてやるぜぇ」
睨み付けるアナスタシアを無視しながら、メフィストクローを構えて倒れているジード(ウルティメイトファイナル)に近づくダークメフィスト・ドライ。
「!………」
するとアナスタシア機(エレキングアーマー)は、ジード(ウルティメイトファイナル)の前に立ち、両腕を広げてダークメフィスト・ドライの前に立ちはだかる。
「ああん?」
「リクはやらせないわ!」
「はあ? 馬鹿か、お前は? んな事したって、2人纏めてお陀仏になるだけだっつーの」
「…………」
そう嘲るダークメフィスト・ドライだったが、アナスタシア機(エレキングアーマー)はその前に立ちはだかり続ける。
「………ハア~、ホント、下らねえぜ、人間って奴はよぉ………じゃあ、2人纏めてくたばりやがれっ!!」
呆れた様に溜息を吐きながら、アナスタシア機(エレキングアーマー)ごとジード(ウルティメイトファイナル)を串刺しにせんとメフィストクローを繰り出すダークメフィスト・ドライ。
「!!………」
アナスタシアは思わず目を瞑る。
すると………
「!? ギャアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!?」
ザシュッ!と言う、肉が切り裂かれたかの様な音の後、ダークメフィスト・ドライの汚い悲鳴が響き渡った。
「!?」
何が起こったのかと、アナスタシアが目を開けると………
「腕がぁっ!? 俺様の腕がぁっ!?」
そこにはメフィストクローを填めていた腕が肘から無くなり、断面から闇のエネルギーが血飛沫の様に飛び散っているダークメフィスト・ドライと………
「…………」
赤い鋭い爪の生えた腕を振り切った様な姿勢で構えている『目付きの鋭い黒いウルトラマン』の姿が在った。
「黒い………ウルトラマン?」
アナスタシアは何故かその黒いウルトラマンが、ダークメフィスト・ドライとは違い正真正銘のウルトラマンであると感じ取る。
「な、何なんだよぉ、お前はぁっ!?」
肘から先が無くなった右腕を左手で押さえながら、ダークメフィスト・ドライが問い質す。
「お前、気に食わねえなぁ………俺様がブッ倒してやるぜぇっ!!」
黒いウルトラマン………ジードの父『ウルトラマンベリアル』はそう吠え、ダークメフィスト・ドライに向かって行った!!
「オラァッ!!」
「グアバァッ!?」
ダークメフィスト・ドライの頭を左手で掴んで持ち上げたかと思うと、後頭部を地面に叩き付けるベリアル。
「オラオラオラオラァッ!」
「ゲボッ!? ガバッ!? ブバッ!?」
そのまま左手で押さえ付けたまま、右手の拳を何発も顔面に叩き込む。
「フンッ!」
「ゴホッ!?」
そして無理矢理立ち上がらせたかと思うと、腹にヤクザキックを叩き込んで放す。
「ヌウウアアアアッ!!」
そこでベリアルは、近くに在った遺跡の残骸であるエンタシスタイプの柱を引き抜いたかと思うと、ダークメフィスト・ドライに向かってフルスイング!
「ボブハッ!?」
「ヌウンッ!!」
柱が砕け、ダークメフィスト・ドライが倒れると、残っていた柱の部分を上から叩き付ける様に投げつける!
「フハハハハハハハッ!!」
完全にグロッキーとなっているダークメフィスト・ドライの背中を、笑い声を挙げながら何度も踏み付けるベリアル。
「凄い………」
力任せに蹂躙する様な乱暴な戦い方ながら、ダークメフィスト・ドライを圧倒しているベリアルに、アナスタシアが感嘆の声を漏らす。
「た、助けてくれえぇーっ!!」
圧倒的なベリアルのパワーの前に、ダークメフィスト・ドライは恥も外聞も無く助けを求める。
「何だ? もうお終いか? 貴様の様な奴を見ていると虫唾が走る………」
そんなダークメフィスト・ドライの姿に興醒めした様子を見せたかと思うと、右手を掲げ、そこに赤いエネルギーを集める。
「ヒ、ヒイイィッ!?」
情けない悲鳴を挙げ、無様に這いずりながら、何とかベリアルから逃げようとするダークメフィスト・ドライ。
「死ねっ!」
だが、ベリアルはそんなダークメフィスト・ドライに容赦無く暗黒必殺光線『デスシウム光線』を放った!!
「ギャバアアアアアッ!?」
逃げる背中にデスシウム光線を喰らったダークメフィスト・ドライはそのまま爆発四散。
しぶとかった朧も、遂に最期を向かたのだった………
「…………」
「フン、つまらん………」
圧倒されて言葉を失っているアナスタシアと、ダークメフィスト・ドライが吹き飛んだ場所を見ながらそう吐き捨てるベリアル。
「…………」
するとそこで、ベリアルは倒れているジード(ウルティメイトファイナル)の方を向き、歩み寄る。
「!!」
それを見たアナスタシアは、再度機体の両腕を広げてジード(ウルティメイトファイナル)を守る様にする。
「…………」
そのアナスタシア機(エレキングアーマー)の前で立ち止まるベリアル。
「「…………」」
両者の視線が交差したかと思うと………
「………フン」
ベリアルは鼻を鳴らして踵を返した。
「!………」
アナスタシアが驚いていると、遠ざかるベリアルの姿が徐々に薄くなって行く………
そして消えてしまうと思われた瞬間………
その姿が一瞬………
『赤と銀のウルトラマンらしい姿』へと変わったのを目撃するのだった………
「今のは、一体………?」
「う、うう………」
アナスタシアが困惑を隠し切れずに居ると、そこで漸くジード(ウルティメイトファイナル)の意識が回復する。
「! リク! 大丈夫!?」
「アナスタシアさん………うん、何とか………」
頭を押さえながら、ギガファイナライザーを杖代わりに立ち上がるジード(ウルティメイトファイナル)。
「? アレ? あの朧って奴は?」
「それが………」
ダークメフィスト・ドライの姿が無くなっている事にジード(ウルティメイトファイナル)は困惑するが、アナスタシアは何と説明して良いか分からず、口籠る。
(さっき、ベリアル………父さんの気配がした様な気がしたけど………まさかね)
しかし、ジード(ウルティメイトファイナル)は、父・ベリアルの気配を何となく察知していたのだった………
とそこで、キラーゾーアの方から激しい爆発音が聞こえて来る。
「! 兎に角! 今はアッチの方に!!」
「! ええ、そうね!!」
そこでジード(ウルティメイトファイナル)とアナスタシアも、キラーゾーアとの戦いの方へ参戦するのだった………
つづく
新話、投稿させて頂きました。
今回の話に裏サブタイトルを付けるとしたら………
『大変!パパが来た!!』ですかね(笑)
憐れ、朧………
よりにもよってベリアルに倒されると言う、ある意味最大な皮肉的最期を遂げました。
色々と複雑なベリアル・ジードの親子ですが………
私個人的には、こういう展開を見てみたいって思いがあるんですよね。
所謂、ベジータ的に「勘違いするなよ! 別に息子を助けに来たわけじゃない!!」ってやつです。
最初出た時は、それまでの偽者なんかと違う本物の悪のウルトラマンってのが中々受け入れられなかったんですが、活躍を見ている内に、こういう存在も在りだなって思える様になったんですよね、ベリアル。
最近だと武器になっちゃって面白いですし(笑)
では、ご意見・ご感想をお待ちしております。