新サクラ大戦・光   作:宇宙刑事ブルーノア

109 / 112
チャプター9『今、光を1つに!』

チャプター9『今、光を1つに!』

 

究極超邪神獣 キラーゾーア

 

キリエロイド・アゴナ(融合体)登場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京湾に出現したルルイエ遺跡では………

 

「アレは!?」

 

『ウルトラマン………ティガ!』

 

ミカサの甲板上に現れたティガの姿に、エックス(ベータスパークアーマー)と大地が驚きの声を挙げる。

 

「…………」

 

ティガは掌の上に居た誠十郎とさくらを甲板上に降ろす。

 

「「…………」」

 

突如現れ、自分達を救ったティガを唖然としながら見上げる誠十郎とさくら。

 

「…………」

 

ティガはそんな2人向かって無言で頷いてみせる。

 

『ぶるあああああああっ!!』

 

とそこで、頭が爆発して無くなっていたキラーゾーアから、アゴナの咆哮が響き渡る!

 

「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」

 

一同が注目すると………

 

キラーゾーアの無くなっていた頭の部分がグニャグニャと粘土の様に変形し始め………

 

キリエロイド・アゴナの顔が現れた!!

 

「! アゴナッ!!」

 

「直接融合しやがったのか!?」

 

誠十郎とゼロが叫んだ瞬間に、キラーゾーアの身体から闇のオーラが立ち上り………

 

それが塊となって辺りに飛び散り………

 

またもや超古代怪獣と超獣軍団が現れる!

 

そして何と!

 

帝都に向かって進撃し始めたではないか!!

 

「!? 奴等、帝都に!?」

 

『ぶるあああああああっ!!』

 

誠十郎が声を挙げた瞬間に、再度アゴナの咆哮が響き、キラーゾーアの背に巨大化したキリエロイド・アゴナの翼が出現。

 

その巨体が宙に浮かび上がり、上昇し始めた!!

 

「! 逃げる気か! そうはさせねえぞっ!!」

 

闇のエネルギーの源で在ったさくらを失った為、遂に逃げの一手になったキラーゾーア。

 

先程出現させた超古代怪獣と超獣軍団も、時間稼ぎのものらしい。

 

それを察したゼロは、キラーゾーアを追った!!

 

「! ゼロさん!!」

 

と、さくらがゼロに向かって叫んだ瞬間、ミカサの甲板上に、誠十郎の無限と試製桜武がエレベーターで上げられて出現した。

 

「! 桜武!!」

 

「さくら、行くぞっ! ゼロの方は任せるんだ!!」

 

誠十郎が自機に乗り込みながら、さくらにそう言う。

 

「! ハイッ!!」

 

さくらはすぐに試製桜武に乗り込むと、誠十郎機と共にカタパルトを使い、帝都へ向かっている超古代怪獣と超獣軍団に向かった。

 

キラーゾーアが死に体な事には、この場に居る全員が気付いており、ゼロに任せておけば問題は無い。

 

ならば、今自分達がする事は、帝都へ向かっている超古代怪獣と超獣軍団の相手であると判断したのだ。

 

「チャッ!!」

 

ティガもミカサの甲板上から飛翔。

 

他のウルトラマン達や華撃団メンバーと合流し、超古代怪獣と超獣軍団へ向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上昇するキラーゾーアを追うゼロ………

 

「待ちやがれっ!!」

 

『ええい! しつこい奴めえっ!!』

 

追い縋って来たゼロに向かって、キラーゾーアは多数の生体ミサイルを放つ!

 

「よっ! ハッ! エメリウムスラッシュッ!!」

 

しかしゼロは難なく躱し、或いはエメリウムスラッシュで迎撃する。

 

「セリャッ!!」

 

『ぶるあああああああっ!!』

 

ゼロは続けてゼロスラッガーを念力で投擲するが、キラーゾーアは触手を振って弾き返す。

 

「セイリャアッ!!」

 

するとゼロは、その跳ね返されて戻って来たゼロスラッガーを、スピンキックで蹴り飛ばし、再度キラーゾーアへ放つ。

 

『ウルトラキック戦法』だ!!

 

勢いが付いたゼロスラッガーが、キラーゾーアの触手を次々に切断!

 

その隙を衝き、ゼロは一気にキラーゾーアの上半身部分を肉薄したかと思うと、ゼロスラッガーがカラータイマーの左右に装着される!

 

「ゼロツインシュートッ!!」

 

『ぶるあああああああっ!?』

 

至近距離からゼロツインシュートを浴び、キラーゾーアの巨体が後ろに下がって行く。

 

『ぬあああああああああっ!!』

 

しかし、アゴナの気合の咆哮と共に、キラーゾーアが左腕を振るうと、その腕が爆ぜながらも、ゼロツインシュートを掻き消す。

 

「諦めろ、インチキ魔人! お前の負けだっ!!」

 

『ほざけ、小僧がぁっ! こうなれば………ぶるあああああああっ!!』

 

ゼロがそう言うと、アゴナは何度目とも知れぬ咆哮を挙げる。

 

すると、キラーゾーアの姿が怪しげな光に包まれ、小さくなり始めた!!

 

「!? 何っ!?」

 

驚きの声を挙げるゼロ。

 

シルエットが人型となって行き、そして怪しげな光が弾けたかと思うと………

 

「ぶるあああああああ………」

 

そこには、背中にUキラーザウルスの触手を6本生やし、両腕がガタノゾーアの鋏の腕となり、更に両肩にはガタノゾーアの甲羅からUキラーザウルスのキラー・ウォーヘッドが生えているパーツを持った、翼を広げているキリエロイド・アゴナ………

 

『キリエロイド・アゴナ(融合体)』のが姿を現した。

 

と、そこで………

 

キリエロイド・アゴナ(融合体)は、6本の触手と両腕を掲げる様に構えたかと思うと、そこに巨大な火球が形成され始める。

 

「ぶるあああああああっ!!」

 

その巨大火球をゼロ………

 

ではなく、帝都に向かって投げ落とすキリエロイド・アゴナ(融合体)!

 

「!? なっ!?」

 

「早く止めんと、帝都が消し飛ぶぞぉ? フハハハハハハハッ!!」

 

「アゴナッ! テメェッ!!」

 

怒りの声を挙げながらも、ゼロはすぐさま巨大火球を追って降下する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルルイエ………

 

「!? アレはッ!?」

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

降って来た巨大火球に、天宮 さくらが最初に気付き、他の一同も空を見上げる。

 

「あの火球は帝都に向かって落ちています!」

 

「物凄いエネルギー反応や! あんなのが落ちたら、帝都が跡形も無くフッ飛んでまう!!」

 

ミカサで瞬時にその巨大火球を分析したカオルとこまちからそう声が挙がる。

 

しかし、華撃団メンバーもウルトラマン達も、帝都へ向かっている超古代怪獣と超獣軍団の進行を食い止めるので手一杯である。

 

巨大火球の方へ向かえば超古代怪獣と超獣軍団の突破を許してしまい、逆に超古代怪獣と超獣軍団を食い止めていれば当然巨大火球は止められない。

 

つまり、どっちみち帝都は破壊されてしまうのだ。

 

「うおおおおおおおっ!!」

 

とそこで!

 

上空から急降下してきたゼロが、巨大火球を追い越したかと思うと、バリアを張って待ち構えた!!

 

「! ゼロッ!!」

 

誠十郎が声を挙げた瞬間に、巨大火球はゼロが張ったバリアに接触。

 

「ぐうっ! ぬあああああああああっ!!」

 

落ちようと巨大火球を懸命に食い止めようとするゼロ。

 

しかし、巨大火球の速度は緩やかにはなったものの、まだ帝都に向けて落下し続けている。

 

更に、その巨大火球の熱はバリアを貫通し、受け止めているゼロの身体をジリジリと焼き焦がして行っている。

 

「ゼロさん!」

 

「ゼロッ!」

 

思わず動きを止め、上空のゼロを見上げてしまう天宮 さくらと誠十郎。

 

グルオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーッ!!

 

そんな2人に向かって、ゴルザが襲い掛かろうとする。

 

「「!?」」

 

ハッとした様に慌てて振り返ろうとした誠十郎と天宮 さくらだったが………

 

「セッ! ハアアアアアアァァァァァァァ………セヤッ!!」

 

そのゴルザに向かって、ティガが必殺の『ゼペリオン光線』を放ち、爆砕した!

 

「!!」

 

「さっきのウルトラマン………」

 

視線をティガへと向ける誠十郎と天宮 さくら。

 

すると………

 

ティガは誠十郎と天宮 さくらを機体ごと抱え込んだ。

 

「! うわっ!?」

 

「何を!?………」

 

「チャッ!!」

 

誠十郎と天宮 さくらの驚きを余所に、ティガは飛翔。

 

巨大火球を支えているゼロの元へと向かった。

 

「「!!」」

 

自分達がしたい事が分かったティガの事を見やる誠十郎と天宮 さくら。

 

「…………」

 

そんな2人向かって、ティガは頷いて見せるのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う! ぐおおおおおおっ!!」

 

必死にバリアを展開し、巨大火球を支えるゼロ。

 

だが、巨大火球は止まらない。

 

「クッソォッ!!」

 

悪態を吐きながらも、ゼロは決して逃げようとしない。

 

だが、無情にもその身体は巨大火球から高熱でドンドン焼き焦げて行く。

 

と、そこで………

 

「テエヤッ!!」

 

ティガがゼロの隣へ並び、共にバリアを支え始めた!

 

「! ティガッ!?」

 

「「ハアアアアアアァァァァァァァッ!!」」

 

更に、その両肩には誠十郎機と試製桜武の姿も在り、バリアに向かって霊力を注ぎ始める。

 

「誠十郎! さくら! 馬鹿野郎、逃げろっ! お前等じゃ無理だっ!!」

 

「馬鹿にしないで下さいっ!!」

 

「!?」

 

逃げろと言ったゼロに怒鳴り返す天宮 さくら。

 

「ゼロ! お前には散々世話になった! だからこそ、今! 帝都は俺達の手で守らなければならないんだ! 何故なら俺達は!」

 

「帝国華撃団だからです!!」

 

機体が融解を始めているのも構わず、霊力をバリアに注ぎながらそう返す天宮 さくらと誠十郎。

 

「誠十郎………さくら………」

 

「テヤァッ!!」

 

そんな2人に呼応するかの様に、ティガも必死に巨大火球を支える。

 

「へっ! お前等、ホントによぉ………良おし! 気合入れろよ!!」

 

「おうっ!」

 

「ハイッ!!」

 

2人の覚悟を感じ取ったゼロはそれ以上何も言わず、ティガと共に巨大火球を押し返そうとする。

 

「ぶるあああああああっ!! オノレェッ! まだくたばっていなかったのかぁ!!」

 

とそこで、上空に居たキリエロイド・アゴナ(融合体)が降下して来て、巨大火球を受け止めているゼロ達を見て、苦々しげにそう言い放つ。

 

「ならばぁっ!!」

 

するとそこで、何と!!

 

キリエロイド・アゴナ(融合体)は新たな巨大火球を形成した!

 

「!? あの野郎!」

 

「駄目です! あんなのをもう1発受けたら、幾らゼロさん達だって!!」

 

「ゼロ!!」

 

「神山! さくら!」

 

その様子を目撃した初穂・クラリス・あざみ・アナスタシアが悲鳴の様な叫びを挙げる。

 

「大丈夫だ」

 

「「「「!?」」」」

 

しかしそこで、メルバの首を脇へ抱え込む様にして押さえ付けていたウルトラセブンがそう言って来た。

 

「ゼロを………俺の息子を舐めるなよ」

 

「死ねええええええぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーっ!!」

 

ウルトラセブンが確信に満ちた声でそう言った瞬間、キリエロイド・アゴナ(融合体)は新たな巨大火球を、ゼロ達目掛けて投げつけた!!

 

「「「負けて堪るかあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!!」」」

 

迫り来る新たな巨大火球を前に、ゼロ、誠十郎、天宮 さくらの気持ちが1つになる!

 

すると、その瞬間!!

 

ゼロの左腕のウルティメイトブレスレットが光を放った!!

 

「テヤッ!!」

 

更に、ティガのカラータイマーからも光が放たれる!!

 

ウルティメイトブレスレットとティガの光は広がり、やがてゼロ達は包まれ、1つの巨大な光の塊となり、巨大火球を2つとも打ち消した!!

 

「!? 何いいいいいいぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーーーっ!?」

 

驚愕の声を挙げるキリエロイド・アゴナ(融合体)の前で、光は更に広がり………

 

遂には世界中を闇に覆っていた暗雲を全て消し飛ばし、世界中に光が溢れた!!

 

「! 空がっ!!」

 

「晴れたっ!!」

 

シャオロンとエリスがそう言った瞬間、太陽の光を浴びた超古代怪獣と超獣軍団が、溶ける様に消滅して行く。

 

「! 怪獣達まで!?」

 

と、アーサーがそう言った瞬間に………

 

光が収束を始め、その中から………

 

『鎧を纏ったゼロらしきウルトラマン』が姿を現した!!

 

「な、何だ貴様はぁっ!?」

 

動揺を露わに問い質すキリエロイド・アゴナ(融合体)。

 

そこで、上半身に誠十郎の無限を模したアーマーを纏い、背に試製桜武のウイングが装着されていたゼロの右手に………

 

『ティガの意匠が組み込まれた天宮國定』が現れる!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺はゼロ! 『スピリットウルトラマンゼロ』だっ!!」

 

天宮國定を構えながら、新たなる形態のゼロ………

 

『スピリットウルトラマンゼロ』は、高らかに名乗りを挙げたのだった!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

遂に逃げの一手となったアゴナ。
それを追い詰めるゼロ。
するとアゴナはまたも卑怯に、帝都を狙った攻撃を放つ。

必死に食い止めようとするゼロ、誠十郎、さくら、そしてティガの光が1つに合わさり………
今、『スピリットウルトラマンゼロ』が誕生です!!

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。