新サクラ大戦・光   作:宇宙刑事ブルーノア

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チャプター10『月の奇跡』

チャプター10『月の奇跡』

 

上級降魔『朧』

 

宇宙恐竜 ゼットン

 

宇宙ロボット キングジョー

 

策略宇宙人 ペダン星人

 

合体合成獣 ペダニウムゼットン登場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔幻空間内………

 

「か、怪獣とロボットが………」

 

「合体したっ!?」

 

ペダニウムゼットンの姿を見たさくらと初穂が驚愕の声を挙げる。

 

「フハハハハ、チブル星人から買った『B因子システム』は上手く作動した様だな」

 

ペダニウムゼットンから、ペダン星人・クザの満足気な笑い声が響く。

 

「テメェッ! ()()ゼットンを良くも!!」

 

と、朧がペダン星人・クザに対し怒りを露わにした瞬間………

 

「おや? ()()居たのかね、“下等生物”くん。目障りだ………消え給え」

 

ペダン星人・クザの声と共に、ペダニウムゼットンの顔の発光器官から赤いビームが放たれた!!

 

「!? ギャアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーーーッ!!」

 

不意打ちの1撃を真面に食らってしまい、朧の荒吐は黒煙を挙げながら谷底へと落下して行った。

 

「なっ! 上級降魔を1撃で………!?」

 

「さて………」

 

誠十郎が驚きの声を挙げる中、ペダニウムゼットンは花組の方へと向き直る。

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

一斉に身構える花組の無限達。

 

「帝国華撃団………だったかな? 君達に勝ち目は無い。大人しく降伏し給え。我々は、“君達を()()()()()()()”のだよ」

 

「! 何っ!?」

 

「私達を………必要?」

 

「如何言う事?」

 

ペダン星人・クザの思わぬ言葉に、クラリスが首を傾げ、あざみが訝し気に問い質す。

 

「我々は君達が持つ『霊力』と言う力に注目している。その力を取り込めば、“より強力な侵略ロボット”を開発出来るのでは無いか?とね」

 

「つまり………私達に“侵略の為の尖兵”になれ、って事?」

 

「巫山戯んなっ! 誰がなるか! そんなもん!!」

 

アナスタシアがそう解釈すると、初穂が怒鳴り声を挙げる。

 

「そうかね………では『兵士』としてでは無く、『生体ユニット』として活用してやろう」

 

其れまでの会話と同じトーンで、サラッと恐ろしい事を口にするペダン星人・クザ。

 

「ケッ! 本性を現しやがったなっ!!」

 

「あざみ達は生体ユニットにも………兵士にもならない」

 

「ペダン星人! 帝国華撃団として、貴方を倒します!!」

 

初穂とあざみがそう言うと、さくらが刀の鋒をペダニウムゼットンに突き付けて、そう宣言した。

 

「愚かな………やれ! ペダニウムゼットンッ!!」

 

ゼットーン………グワァシ………グワァシ………

 

ペダン星人・クザがそう命じると、ペダニウムゼットンは唸り声と作動音を挙げ、頭部の角から赤い稲妻状の光線を、全方向に放った!

 

「!? うおわっ!?」

 

「キャアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーッ!?」

 

光線が走った後から爆発が起き、花組の無限は次々に吹き飛ばされる。

 

「!? しまったっ!?」

 

と、最も吹き飛ばされていた誠十郎機が崖まで到達し、そのまま落下した!

 

「! 神山隊長!」

 

「隊長っ!!」

 

さくら機とクラリス機が慌てて崖を覗き込む。

 

すると、誠十郎機が崖の壁面に二刀を突き立てて、しがみ付いている姿を確認する。

 

「神山隊長! 御無事ですかっ!?」

 

落下していなかった事に安堵しながらも、直ぐに誠十郎機へと通信を送るさくら。

 

しかし、通信機からはノイズしか返って来ない。

 

『皆、聞こえる? 神山くんは無事よ! けど、さっきの攻撃で無限の通信機が故障したみたいなの。ココからは私が指揮を執るわ!』

 

と其処へ、作戦司令室のすみれからそう通信が送られて来た。

 

ゼットーン………グワァシ………グワァシ………

 

其れと同時に、ペダニウムゼットンがゆっくりと動き出す。

 

「来たわよ!」

 

『皆! 兎に角足を止めないで! あの大きさよ! 直撃を受けたら無限と言えど一溜りも無いわ! 動き回って狙いを付けさせないで!』

 

「「「「「了解っ!!」」」」」

 

すみれの指示を受け、さくら達はペダニウムゼットンの周りをローラーダッシュで動き回るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、誠十郎機の中では………

 

「クソッ! 通信機は完全に駄目か! しかし、この崖を登る事は………」

 

通信機をチェックした後、目の前の断崖絶壁を見た誠十郎がそう声を漏らす。

 

『誠十郎! 俺が行くっ!!』

 

と其処で、ゼロがそう呼び掛けた。

 

「頼む、ゼロ!」

 

誠十郎はそう言うと、左腕を構えて、ウルトラゼロアイを出現させる。

 

「デュワッ!」

 

そしてそのウルトラゼロアイを目に装着!

 

「フッ! セエエヤァッ!!」

 

誠十郎の姿がゼロへと変わり、無限から飛び出すと巨大化する!

 

「ハアアッ!!」

 

そして、ペダニウムゼットンの前に着地した!

 

「! ゼロさん!!」

 

「アレが………ウルトラマンゼロ」

 

「フフ、確かに………女には見えないわね」

 

さくらが歓声を挙げ、初めてゼロを見たあざみとアナスタシアがそう呟く。

 

「現れたな、ウルトラマンゼロ」

 

「ペダン星人! テメェ等のくだらねぇ野望もココまでだぜ!」

 

ペダニウムゼットンをビシッと指差し、ゼロはそう言い放つ。

 

君の父親(ウルトラセブン)には随分と世話になった。その礼をさせて頂こうか」

 

と、ペダン星人・クザがそう言い放つと、ペダニウムゼットンは顔の発光器官から赤いレーザーを放つ!

 

「おっとっ!!」

 

しかしゼロは、錐揉み回転をして躱す。

 

「エメリウムスラッシュッ!!」

 

そして反撃にと、エメリウムスラッシュを放つ。

 

ゼットーン………グワァシ………グワァシ………

 

ペダニウムゼットンは、両手を上げる様に構えるとバリアを展開。

 

エメリウムスラッシュはバリアを貫けず、霧散してしまう。

 

そして次の瞬間、ペダニウムゼットンはテレポートで忽然と姿を消す。

 

「!?」

 

辺りを見回すゼロ。

 

その背後に、ペダニウムゼットンが出現する。

 

「フッ!!」

 

だが、素早く振られた鋭い爪の生えた腕を、ゼロは振り返りながら受け止める。

 

「オオリャアッ!!」

 

そしてペダニウムゼットンに前蹴りを叩き込む!

 

ゼットーン………グワァシ………グワァシ………

 

蹌踉て後退るペダニウムゼットン。

 

態勢を立て直すと、ゼロに向かって両手で形成した火球を放つ。

 

「フッ! ウウリャアッ!!」

 

ゼロはその火球を受け止めると、明後日の方向へ投げ捨てる。

 

「ハアッ!! ウルトラゼロキイイイイイィィィィィィーーーーーーーックッ!!」

 

飛び上がると、ペダニウムゼットン目掛けてウルトラゼロキックを繰り出す。

 

ゼットーン………グワァシ………グワァシ………

 

再度バリアを展開し、ウルトラゼロキックを受け止めるペダニウムゼットン。

 

「オオオリャアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!!」

 

だが、ゼロが気合の叫びと共にウルトラゼロキックに更にエネルギーを籠めると………

 

何処ぞの研究所のバリアの様に、バリアがパリーンッと割れ、ウルトラゼロキックはペダニウムゼットンを直撃した!

 

「!? ぬおおおおおっ!?」

 

大きくブッ飛ばされたペダニウムゼットンから、ペダン星人・クザの悲鳴が挙がり、地面に叩き付けられる様に倒れる。

 

「オノレェ………()()()()()我々の邪魔をしおって………」

 

余裕が無くなって来た様なペダン星人・クザの声が漏れる中、ペダニウムゼットンが起き上がる。

 

 

 

 

 

と、その瞬間!!

 

ペダニウムゼットンの“黄色い”発光器官が、()()に変色した!!

 

 

 

 

 

「!? 如何したっ!?」

 

「ベリアル因子の濃度が急激に上がっていますっ!! 原因不明っ!!」

 

ペダン星人・クザの慌てた声に、ペダン兵士がそう答える。

 

「? 何だ?」

 

ゼロも異変を感じ取り、首を傾げる。

 

と、次の瞬間!!

 

ペダニウムゼットンは何の予備動作も無く巨大な火球………『ペダニウム・メテオ』を形成し、ゼロ目掛けて放った!!

 

「!? うおわっ!?」

 

咄嗟に身を捻り、直撃を躱すゼロ。

 

ペダニウム・メテオはそのまま魔幻空間の端の方まで飛んで行き、着弾したかと思うと………

 

まるで核爆弾が爆発したかの様な巨大な爆発とキノコ雲を発生させた!

 

「な、何だありゃあっ!?」

 

「さっきまでとは明らかに威力が違う………」

 

爆風が自分達の場所まで届く中、初穂とあざみが戦慄の声を挙げる。

 

ゼットーン………グワァシ………グワァシ………

 

その直後、ペダニウムゼットンは上半身ごと頭を振り回し、周辺に角からの稲妻状の光線を出鱈目に放つ。

 

「キャアッ!?」

 

「まさか………暴走してる?」

 

直ぐ傍を稲妻状の光線が掠めて悲鳴を挙げるさくらと、ペダニウムゼットンの様子を見てそう推察するアナスタシア。

 

「B因子システム、完全に制御不能!」

 

「まさか!? “ベリアル遺伝子の中に刻まれた()()”が、ウルトラマンゼロに反応したと言うのか!?」

 

ペダン兵士の悲鳴の様な報告に、ペダン星人・クザはそんな推察をする。

 

ゼットーン………グワァシ………グワァシ………

 

その間にも、ペダニウムゼットンは暴走を続け、稲妻状の光線を辺りにばら撒き続ける。

 

「………あの子(ゼットン)………苦しんでる?」

 

そんな中でクラリスは、()()()()融合させられているゼットンが苦しんでいる事を感じ取る。

 

「チイッ! ベリアルの奴! 死んでからも厄介事を残してくれやがってっ!!」

 

煙が上がるペダニウム・メテオが掠めた箇所を手で押さえながら、ゼロが立ち上がる。

 

『ゼロ! あの火球をまた使われたらマズイッ!!』

 

「ああ、速攻でケリを着けるぞっ!!」

 

誠十郎がそう言うのを聞きながら、ゼロはペダニウムゼットンへと突撃する。

 

「待って、ゼロさんっ!!」

 

「!? うおっと!?」

 

しかし其処で、クラリスからの制止の声が飛び、ゼロは転びそうになりながらも急ブレーキを掛けて止まる。

 

「ゼロさん! あの子を助けてあげてっ!!」

 

「!? クラリスッ!?」

 

「お前、何言ってんだっ!?」

 

そう叫びを挙げるクラリスに、さくらと初穂が驚愕を露わにする。

 

「クラリス、アレは怪獣………“私達の()”」

 

「違います! あの子は今、無理矢理操られていて苦しんでいるんです!!」

 

あざみがそう言うが、クラリスは反論する。

 

「如何してそんな事が分かるの?」

 

「………私にも分かりません。でも! “感じる”んです!! あの子は本当は戦いたく無いって思ってる! 苦しんでいるって!!」

 

「其れを信じろって言うの? 其れに貴女、不調な様子を見せていたじゃない。まさか本気で戦って無かったんじゃないの?」

 

理由が自分でも分からないと言うクラリスに、アナスタシアは現実的且つ厳しい意見を返す。

 

「…………」

 

そう返されて、クラリスは俯く。

 

………だが!!

 

「俺は信じるぜ」

 

「「「「「!?」」」」」

 

他ならぬゼロがそう言い、クラリス達が驚きを露わにする。

 

「ゼロさん………」

 

「言ったろ。お前には“破壊の力”以上に、“優しい心”が有るってな………だから俺は信じる。お前等の隊長だってそう言うだろうぜ」

 

『ああ、勿論だ』

 

聞こえはしないが、ゼロの中の誠十郎も力強く頷く。

 

「そうです! ゼロさんと神山隊長が信じるなら、私だって信じます!!」

 

「ああ、そうだな………仲間を疑うなんて、アタシ等らしく無えっ!」

 

「あざみも信じる………」

 

するとさくら・初穂・あざみから、続々とそう声が挙がる。

 

「仲間、ね………」

 

と、アナスタシアは一瞬“何か”を思い遣る様な様子を見せる。

 

「………良いわ。私も信じるわ」

 

しかし、次の瞬間には微笑を浮かべてそう言った。

 

「皆さん………」

 

「うっし! 其れじゃあ、行くか! アイツ(ゼットン)を助けになっ!!」

 

クラリスが感激に若干震えていると、ゼロは肩を回しながら、暴走しているペダニウムゼットンを見据えてそう言った。

 

「しかしよぉ………助けるのは良いが、具体的には如何すりゃ良いんだ?」

 

と其処で、初穂がそう疑問を呈する。

 

「其れは………」

 

『皆、聞こえるかい?』

 

ゼロが何か言おうとしたところ、其れを遮る様に、通信回線にサコミズの声が入って来た。

 

「! サコミズ副司令!!」

 

『イデ隊員の分析によると、あのペダン星人と言う奴等が使っていたB因子と言うエネルギーは、あの怪獣の()()()()………つまり、“合体する前のロボットの方の部分”から放射されている事が分かった』

 

『つまり、あの怪獣の金属部分()()を攻撃してB因子を止め、残っているB因子を除去する事が出来れば、あの怪獣を元に戻せるかも知れない』

 

「ホントですかっ!?」

 

サコミズとイデの説明に、さくらが声を挙げる。

 

『但し、“金属部分の全箇所”を()()()破壊しなければならない。1箇所1箇所壊して行ってはB因子の供給バランスが崩れて、あの怪獣の方が保たない可能性が有る』

 

『そして其れが出来るのは………』

 

「私だけですね………」

 

更にサコミズとイデがそう説明を続けると、クラリスがそう声を挙げた。

 

その表情は、既に決意と覚悟を決めた顔だ。

 

ゼットーン………グワァシ………グワァシ………

 

と、何かしようとしている気配を感じたのか、ペダニウムゼットンが稲妻状の光線をばら撒きながら近付いて来た!!

 

「!!」

 

「させるかぁっ!!」

 

だが、すかさずゼロが突撃!!

 

ペダニウムゼットンの角を、両方共鷲摑みにする!!

 

「! うおわあっ!? ぐおおおおおっ!?」

 

途端に、まるで避雷針の様に稲妻状の光線がゼロの身体に集中する!

 

「ゼロさん!」

 

「クラリス! 今の内だぁっ!!」

 

「! ハイッ!!」

 

ゼロにそう言われ、クラリスの無限が、背中に装備されていた巨大な魔導書を手に取る。

 

そして魔導書を開くと、クラリスは目を閉じて霊力を集中させ始める。

 

クラリス機から緑色の光が立ち昇り始める。

 

「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!?」

 

その間にも、ゼロの身体には稲妻状の光線が容赦無く襲い掛かる。

 

ピコン、ピコン、ピコン………

 

とうとうウルティメイトブレスレットからのエネルギー供給が追い付かなくなり、カラータイマーが点滅を始める。

 

『クラリスを除く各員はウルトラマンゼロを援護せよっ!!』

 

「「「「了解っ!!」」」」

 

と其処で、サコミズの号令と共にさくら達が動く。

 

ゼットーン………グワァシ………グワァシ………

 

角を摑まれていたペダニウムゼットンが、ゼロを引き剥がそうと、その鋭い爪の生えた右手を突き立てようとする。

 

「!!」

 

「させませんっ!!」

 

しかし、さくら機が跳躍と共に刀を振るうと、ペダニウムゼットンの右手の爪が全て斬り落とされた!

 

其処で左手の爪を使おうとしたペダニウムゼットンだったが………

 

「其処っ!」

 

今度はアナスタシア機が放った弾丸が命中し、左腕が凍り付く。

 

「オリャアアアッ!!」

 

「ハアアアァァッ!!」

 

そして次の瞬間には、背後に回っていた初穂機とあざみ機が、ペダニウムゼットンの膝の裏側にハンマー・神槌と跳び蹴りを叩き込む!

 

忽ちペダニウムゼットンは膝から崩れ落ちる。

 

所謂、膝カックンである。

 

「よっしゃあっ! ふんっ!!」

 

その隙に、ゼロは一旦角を離すと後ろに回り、羽交い締めに切り替えて立ち上がらせる。

 

ゼットーン………グワァシ………グワァシ………

 

「暴れんじゃねえっ!!」

 

ゼロを振り解こうと暴れるペダニウムゼットンだが、ゼロは必死に押さえ付ける。

 

「クラリス! 今だぁっ!!」

 

そして、クラリスに向かってそう呼び掛けた。

 

「………!!」

 

クラリスの目が開かれ、霊力が最高潮まで達した!!

 

「例え………私の『力』が“悪魔の力”でも! もう恐れはしません! 皆さんが………神山さんが………ゼロさんが信じてくれた………この()()()()『力』を、人々を守る『正しい力』に変えて!!」

 

クラリス機の眼前に、3つの魔法陣が展開する!

 

「アルビトル・ダンフェールッ!!」

 

そしてクラリスの叫びと共に、3つの魔法陣から無数の魔導弾が発射された!!

 

「ハアッ!!」

 

ゼロは、直ぐ様羽交い締めを解いて離脱。

 

放たれた魔導弾は、狙いを過たず………

 

全てペダニウムゼットンの金属部分………“キングジョーのパーツ”の所へと命中した!!

 

キングジョーの部分が一気に破壊され、B因子の供給が停止する。

 

「今だっ!!」

 

其処でゼロは、ウルティメイトブレスレットを叩く!!

 

「………ルナミラクルゼロ」

 

ウルティメイトブレスレットから青い光が溢れ、落ち着いたトーンの低い声と共にハープの様な効果音が響き、ルナミラクルゼロへと変わる。

 

「フルムーンウェーブッ!」

 

そして、ペダニウムゼットンの周りを高速で浮遊して回りながら、浄化光線『フルムーンウェーブ』を放つ。

 

無数の光の粒が、ペダニウムゼットンを泡の様に包み込んで行き、B因子を除去する。

 

やがて、その光の泡が弾けたかと思うと………

 

ゼットーン………ピポポポポポポポ………

 

元の姿に戻ったゼットンと、その傍でボロボロになっているキングジョーの姿が露わになった。

 

「やったっ!!」

 

「成功だっ!!」

 

「凄い………」

 

「こんなに上手く行くなんてね………」

 

さくら・初穂・あざみ・アナスタシアが歓声を挙げる。

 

ゼットーン………ピポポポポポポポ………

 

ゼットンはクラリス機を見ながら嬉しそうに体を揺らす。

 

「………良かったね」

 

そんなゼットンの姿を見て、クラリスは微笑む。

 

と、その時!

 

「ええいっ! 計画が台無しだぁっ!!」

 

ボロボロになっていたキングジョーが突然動き出し、ペダン星人・クザの声が響いた!

 

「! あの野郎! まだ生きてやがったのか!?」

 

「しぶとい………」

 

未だ死んでいなかった事に、初穂が驚き、あざみが呆れた様に呟く。

 

「ウルトラマンゼロ! こうなれば貴様だけでもぉっ!!」

 

と、最後のエネルギーで、ルナミラクルゼロに向かってデスト・レイを放とうとするキングジョー。

 

「ミラクルゼロスラッガー」

 

だが、ルナミラクルゼロがそう言うと、光のゼロスラッガーが多数形成され、回転しながらキングジョーへと向かった!!

 

ボロボロになったキングジョーの装甲では耐え切れず、瞬時に幾重もの切断痕が形成されるキングジョー。

 

ゼットーン………ピポポポポポポポ………

 

其処へ、ゼットンがお返しとばかりに、自慢の1兆度の火球を放つ。

 

「ぬおおおおおっ!?」

 

ペダン星人・クザの悲鳴と共に爆発四散するキングジョー。

 

しかし、その爆煙の中からペダン円盤が飛び出し、逃げ去ろうとする。

 

「逃がすかよぉ! ワイドゼロショットッ!!」

 

逃がさんとばかりに、ゼロは通常状態に戻ると、必殺のワイドゼロショットを放った!

 

その時………

 

「ぬがああああっ! テメェッ! この朧様をコケにしやがってぇっ!!」

 

何と、最初にペダニウムゼットンの光線を食らって谷底に落ちていた朧の荒吐が再度現れ、ペダン星人に復讐しようと、ペダン円盤へと向かった。

 

「「「「「「『あ………』」」」」」」

 

「へっ?」

 

ゼロと花組が思わず間の抜けた声をを漏らすと、其処で朧は、漸く自分に迫っているワイドゼロショットの光に気付いた。

 

「!? ギャアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!!」

 

「ペダン星、バンザーイッ!!」

 

朧とペダン星人・クザの断末魔が響き渡り、荒吐とペダン円盤はワイドゼロショットの光の中へと消える。

 

そして直ぐに、魔幻空間が消滅。

 

帝都の街へと復帰した。

 

「「「「「「…………」」」」」」

 

何とも言えない空気の中で立ち尽くしているゼロと花組の面々。

 

「………ま、いっか。どうせ敵だったし」

 

『………そうだな』

 

やがてゼロと誠十郎がそう言い合い、やや無理矢理に納得するのだった。

 

ゼットーン………ピポポポポポポポ………

 

と其処で、ゼットンがクラリスの傍に近付く。

 

「? 如何したの?」

 

クラリスが尋ねた瞬間、彼女の魔導書が光を放ち始めた。

 

「! えっ!?」

 

クラリス機のハッチが独りでに開くと、魔導書が浮かび上がり“あるページ”が開かれる。

 

ゼットーン………ピポポポポポポポ………

 

そして、ゼットンが一鳴きしたかと思うと、その身体が再びスパークドールズへと変わり、魔導書の開いたページに飛び込んだ!

 

「!」

 

直ぐに、手元に戻って来た魔導書のページを確認するクラリス。

 

其処には、まるで図鑑の様なデータと共に、絵となったゼットンの姿が在った。

 

「コレは………」

 

「如何やら其奴(ゼットン)は、“お前と一緒に居たい”らしいな」

 

その様子を見ていたゼロが、クラリスの傍に膝を着いて魔導書を覗き込みながらそう言う。

 

ゼットーン………ピポポポポポポポ………

 

其れに呼応するかの様に、絵の状態になっているゼットンが鳴き声を挙げたのだった。

 

「ふふ………よろしくね、ゼットン」

 

ゼットンの絵を見ながら、クラリスは優しく微笑む。

 

「やったな、クラリス!」

 

「凄いよ、クラリス!」

 

初穂とさくらが、自分の事の様に喜びを露わにする。

 

「クラリス………不調だったのは大丈夫?」

 

と其処であざみが、そう心配の声を掛ける。

 

「ああ、その事なんですけど、実は………」

 

クラリスは、不調だった事への“意外な理由”を説明するのだった………

 

 

 

 

 

「はあっ!? ()()()で完全に集中出来てなかった!?」

 

「お恥ずかしい………」

 

初穂の驚きの声に、恥ずかしそうに頬を染めるクラリス。

 

「そういう事だったのね………」

 

「心配して損した………」

 

アナスタシアとあざみは少し呆れた様子を見せる。

 

「ま、まあ! 深刻な事じゃ無くて良かったじゃないですか!」

 

そして、やや無理矢理なフォローをするさくらだった。

 

「………ありがとう、ゼロさん。この子を助けられたのはゼロさんのお陰です」

 

と其処で、クラリスは魔導書のゼットンのページを見た後、ゼロに向かってそうお礼を言う。

 

「何言ってんだ。俺は“ちょっと手助けした”だけだ。ソイツを助けたのはクラリス………紛れも無く、()()()()だぜ」

 

「………正直に言うと、私は未だ自分を、自分の『力』を信じられて無い処が有ります」

 

そう言って少し俯くクラリス。

 

「でも、皆が、神山隊長が、そしてゼロさんが私を信じてくれた………()()()()()()、私を信じてくれた………きっと、これからは………私も、自分に向き合っていけると思います」

 

しかし、直ぐに顔を上げると、一片の曇りも無い笑顔でそう言った。

 

「その気持ち、大切にしろよ。其れがお前の新しい『力』になる。その新しい『力』で………“お前だけの未来”を摑むんだ!」

 

ゼロはグッと拳を握って返す。

 

「!!」

 

その瞬間、クラリスの脳裏に、最後のインスピレーションが浮かんだ。

 

「………決まった」

 

「ん?」

 

「決まりました! 脚本の最後の台詞!!」

 

「ホント!? クラリスッ!!」

 

「よっしゃあっ! コレで次の舞台は大丈夫だな!!」

 

「クラリスの脚本………凄く楽しみ」

 

「フフ、期待させて貰うわね」

 

そう声を挙げたクラリスの周りに、無限から降りて来たさくら達が集まる。

 

「フッ」

 

其処でゼロは立ち上がり、空を見上げる。

 

「ハアッ!!」

 

そして、何時もの様に飛び去って行った。

 

「あ! ゼロさ~ん! ありがと~~~うっ!!」

 

その姿を、クラリスは見えなくなるまで手を振って見送った。

 

「ふ~~、やっと出れた」

 

と其処で誠十郎機のハッチが開き、誠十郎が姿を見せる。

 

「あ! 神山隊長!」

 

「アレ? お前出て来て無かったのか?」

 

「ハッチの開閉システムにも異常が出ていたんだ。色々弄って、漸く出れたんだ」

 

さくらが反応し、初穂が指摘すると、誠十郎はそう返す。

 

「キャプテン。残念だけど、今回はウルトラマンゼロに全部持ってかれたみたいね」

 

「その通り………」

 

「はは、面目無い。今度はゼロに負けない様、頑張るよ」

 

アナスタシアとあざみの言葉に、誠十郎は苦笑いを零すのだった。

 

「ま、何はともあれ、勝利のポーズ、行こうぜ!」

 

と、初穂がそう仕切り直す。

 

「クラリス………決め台詞、しっかり咬ましてくれよ!」

 

「えっ、わ、私ですか!?」

 

決め台詞を任され、驚くクラリス。

 

「最後の台詞は大切よ。しっかりね」

 

「わ、分かりました!」

 

続いてアナスタシアにそう言われると、クラリスは気合を入れる様な様子を見せる。

 

「物語こそ力の源。どんな時も、自分の物語を信じます! せーの………」

 

「「「「「「勝利のポーズ、決めっ!」」」」」」

 

『信じる力が人を強くする………勿論、俺達ウルトラマンもな』

 

勝利のポーズが決まる中、ゼロはそう呟くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後………

 

クラリスが書き上げた脚本の舞台………『ダナンの愛』は大盛況。

 

世界的スタァのアナスタシアの演技や、令士やイデの舞台装置演出も相俟って、予想の2倍の収益を叩き出して、2週間の延長公演が決定された。

 

特に最後の台詞………

 

『ダナン。俺を信じて欲しい、皆を信じて欲しい。そして………君自身を信じて欲しい。そうすれば、君の未来を切り開ける筈だから』

 

コレは特に好評であり、帝都の市民の間で流行語となる程であったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帝劇・サロン………

 

「おめでとう、貴女達。本当によくやってくれましたわ!」

 

集まった皆を手放しで誉めるすみれ。

 

「コレで華撃団大戦への懸念は無くなりましたわ。後は優勝するだけよ!」

 

「やったーっ!!」

 

「へへっ、どんなもんだい。やれば出来るじゃねぇか、アタシ等も!」

 

「任務達成、めでたい」

 

さくら・初穂・あざみが喜びの声を挙げる。

 

「アナスタシアさんの演技、本当に素晴らしかったです」

 

「ふふ、ありがとう。だけど、今回の功労者は貴女だわ、クラリス。本当に素晴らしい脚本よ」

 

クラリスの言葉に、アナスタシアはそう返す。

 

「そんな………私なんて、未だ未だです」

 

「そんな事は無いさ、クラリス。君は“帝劇の人気作家”だ! これからの舞台も、楽しみだよ」

 

『ああ、俺も楽しみにしてるぜ!』

 

誠十郎の言葉に、ゼロもそう同意する。

 

「い、言い過ぎですよ! 人気作家だなんて、そんな事………」

 

「いやいや、お客さんの声が全てを物語っているさ。クラリスの脚本は、お客さんの心を動かしたんだ」

 

謙遜するクラリスに、誠十郎はそう言葉を続ける。

 

「正に、物語にクラリスが籠めた想いの力………君は、素晴らしい感動を生み出したんだよ。おめでとう、クラリス」

 

「ありがとうございます。でも………私1人では………出来ませんでした。新しい私になれたのは………貴方のお陰です、神山さん」

 

誠十郎を見ながらそう言うクラリス。

 

「其れに………ウルトラマンゼロさんも」

 

『クラリス………』

 

感慨深そうな様子を見せるゼロ。

 

「そう言ってくれれば、ゼロもきっと喜ぶと思うよ」

 

「ハイ! 実は、ゼロさんに感謝を表したくて………もう次の脚本を用意してるんです!」

 

「えっ?」

 

『脚本?』

 

しかし、クラリスの思わぬ言葉に、誠十郎とゼロは首を傾げる。

 

「コレです!」

 

其処でクラリスは、1冊の脚本を取り出す。

 

そのタイトルは………

 

『ウルトラ銀河伝説 ウルトラマンゼロ誕生!』

 

「!? コレはっ!? ウルトラマンの舞台!?」

 

「ゼロさんから聞いたウルトラマンの話を元に、“私なりの物語”にしてみたんです! 勿論、主役はゼロさんです!」

 

驚く誠十郎に、クラリスは笑顔でそう言う。

 

『オイオイ、マジかよ………何か照れるな』

 

気恥ずかしそうな様子を見せるゼロ。

 

「アラ、面白そうね………是非見てみたいわ」

 

すみれも乗り気であった。

 

「ちょっと待って、クラリス! “ゼロさんから聞いた”って………如何言う事!?」

 

と其処で、さくらがそう問い質す。

 

「其れは………“秘密”です」

 

しかし、クラリスはそう言ってはぐらかすのだった。

 

「ええ~~っ!?」

 

「…………」

 

納得が行かないさくらを尻目に、クラリスは脚本を開く。

 

其処には、栞の様に『誠十郎のブロマイド』と『ゼロのブロマイド』が挟まれていた。

 

(ゼロさん………また何時か………デートして下さいね)

 

ゼロのブロマイドの方に視線を向けながら、クラリスはそう心の中で呟くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告

 

令士「俺の開発したバトルシミュレーター『いくさちゃん』!

 

疑似的に戦闘を再現出来、無限に乗り込んで実戦の様な戦闘体験が出来る優れ物だ!

 

コレで花組の戦力アップは間違い無し!

 

早速コイツを使って………

 

って、何ぃっ!

 

『いくさちゃん』の中に怪獣がっ!?

 

次回『新サクラ大戦』

 

第2.5話『夢のヒーロー』

 

太正桜にブラックホールが吹き荒れるぜっ!!

 

このままじゃ、さくらちゃん達の命が!!」

 

???「戦闘コードを打ち込んでくれ! アクセスコードは………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第2話・完

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウルトラ怪獣大百科

 

怪獣コンピューター、チェック!

 

『宇宙恐竜 ゼットン』

 

身長:60メートル

 

体重:3万トン

 

能力:1兆度の火球、テレポート、バリア、光波『ゼットンブレイカー』

 

初登場作品:初代ウルトラマン第39話(最終回)『さらばウルトラマン』

 

言わずと知れた初代ウルトラマンを1度は完封した強豪中の強豪怪獣。

 

恐竜と言うよりカミキリムシを思わせるが、多彩な能力を誇り、戦闘力は折り紙付き。

 

しかもEXやハイパーと言った強化態まで存在する。

 

人気も高く、後に多くの強豪怪獣が生み出された今でも『最強の怪獣』として名高い。

 

但し2代目! テメーは駄目だ!!

 

因みに、作者が1番好きなのは『ウルトラゾーン』の『不良怪獣ゼットン君』

 

 

 

 

 

『宇宙ロボット キングジョー』

 

身長:55メートル

 

体重4万8千トン

 

能力:光線『デスト・レイ』、4つの円盤に分離出来る

 

初登場作品:ウルトラセブン第14話『ウルトラ警備隊西へ 前編』、第15話『ウルトラ警備隊西へ 後編』

 

此方も言わずと知れた初のロボット怪獣。

 

ウルトラセブンのエメリウム光線やアイスラッガーを弾き返す強固な装甲と、タンカーも軽々と振り回す怪力を誇る。

 

また、近年では分離で攻撃を回避した後、再合体して反撃と言った合体ロボならではの戦法も使って来る。

 

2020年の『ウルトラマンZ』では、人類が使用する防衛兵器のキングジョーも出現した。

 

尚、名前の由来はギリス海軍に存在したキング・ジョージ5世級戦艦からという説と、脚本家の金城哲夫さんから取った有名説がある。

 

 

 

 

 

『策略宇宙人 ペダン星人・クザ』

 

身長:2メートル

 

体重:50キロ

 

イメージCV:ジオンの総帥、或いはキリコ・キュービィーのストーカー

 

初登場作品:ウルトラセブン第14話『ウルトラ警備隊西へ 前編』、第15話『ウルトラ警備隊西へ 後編』

 

キングジョーを建造したペダン星の住人。

 

当初は姿がハッキリとしていなかったが、後の作品でヘルメットを被ったヒューマノイドタイプの宇宙人とされる。

 

この作品で登場した個体は、ペダン星の科学力に絶対の自信を持っており、他の種族を見下している。

 

名前の由来は、イメージCVの人が総帥を務めている宇宙移民の軍の量産機から。

 

 

 

 

 

『合体合成獣 ペダニウムゼットン』

 

身長:65メートル

 

体重3万4千トン

 

能力:テレポート、バリア、光線、火球『ペダニウム・メテオ』

 

初登場作品:ウルトラマンジード第11話『ジードアイデンティティー』

 

ゼットンとキングジョーと言う、強豪怪獣同士を組み合わせた凶悪な合体怪獣。

 

ゼットンの能力に加え、キングジョーの防御力や火力が融合している為、ベリアル融合獣の中でも特に高い戦闘力を誇る。

 

その強さ故、ジードと4回も戦った。

 

この作品で登場した物は、B因子を使って誕生したものの為、タイガでのスカルゴモラの様に、肩書が異なっている。




新話、投稿させて頂きました。

ペダニウムゼットンと激突するゼロと花組。
しかし、クラリスはゼットンが無理矢理戦わされている事を察し、救出を願い出る。
ルナミラクルゼロと皆の協力を受け、自分の殻を破ったクラリスの重魔導が、見事B因子システムを破壊。
ゼットンを救出します。
ボロボロのキングジョーにトドメを刺し、逃げようとしたペダン星人・クザも朧諸共に撃破。

そして………
何とクラリスがレイオニクスに(違う)
ゼットンを味方にすると言うのは二次創作ならではとも言えるかも知れませんが、逆に言えば、ゼットンを味方につけないといけないくらい、この後に強豪が続々と出て来るという事なのかも?

ともあれ、脚本も無事に仕上がり、人気脚本家となったクラリス。
そして彼女は、ゼロへのお礼の意味も込めて、ウルトラマンの舞台脚本を書くのでした。

さて、次回は幕間のオリジナルストーリーとなります。
しかも客演回です。
しかし、意外や意外。
最初に客演するのは、他のウルトラマンではなく、一昨年続編のアニメ版が放送され好評を博したあの『夢のヒーロー』です。

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