新サクラ大戦・光   作:宇宙刑事ブルーノア

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チャプター6『口寄せの術』

チャプター6『口寄せの術』

 

四次元ロボ獣 メカギラス・荒吐

 

汐吹き怪獣 ガマクジラ

 

EXエレキング 登場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔幻空間内………

 

「あ、あざみか!? 気を付けろ! コイツ………かなり強いぞ!!」

 

愛用のハンマーを杖代わりにして膝を着いている初穂機から、あざみ機にそう通信が飛ぶ。

 

「あざみ! 神山隊長はっ!?」

 

同じ様に愛刀を杖代わりに何とか立っているさくら機からは、誠十郎の事を尋ねられる。

 

「………誠十郎は………翔鯨丸と一緒に………」

 

あざみは答え難そうに、誠十郎が翔鯨丸から飛び出せなかった事を告げる。

 

「!? そんなっ!?」

 

「ヒャハハハハハッ! やっぱりくたばりやがったのか! 呆気無いもんだぜ! 人間てのはよぉっ!!」

 

さくらが顔を青褪めさせると、朧の嘲笑が響き渡る。

 

ゼットーン………ピポポポポポポポ………

 

と其処で、漸く立ち上がったゼットンが、メカギラス・荒吐に向かって火球を放つ!

 

「無駄だぁっ!!」

 

しかし火球は、メカギラス・荒吐の頭部に命中するかと思われた瞬間に“光る壁”が出現し、霧散してしまう。

 

「! バリアッ!?」

 

「そらよっ!!」

 

キイイイイイイィィィィィィィーーーーーーーーッ!!

 

あざみが驚きの声を挙げた瞬間、メカギラス・荒吐は上顎からミサイルを連射!!

 

ゼットーン………ピポポポポポポポ………

 

連続でミサイルを浴びてしまったゼットンが、ブッ飛ばされて再び倒れる。

 

「いけないっ! 戻って、ゼットンッ!!」

 

コレ以上は危険だと判断したクラリスが、ゼットンを魔導書へ戻した。

 

「ヒャハハハハハッ! 裏切り者の怪獣野郎の力なんざそんなもんだ! さあ………次はお前達の番だぜ」

 

朧が高笑いを響かせた後、メカギラス・荒吐が花組を見下ろす。

 

「今度ばかりは絶体絶命かしらね………」

 

アナスタシアが、まるで他人事の様にそう呟く。

 

と、其処へ………

 

「オリャアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!!」

 

上空から現れたゼロが、メカギラス・荒吐に向かってウルトラゼロキックを繰り出す。

 

「ああん?」

 

しかし、朧が気怠げな声を漏らすと、ウルトラゼロキックはメカギラス・荒吐に当たる直前でバリアに防がれた。

 

「うおっ!?」

 

そのまま反動で弾き飛ばされるゼロだったが、空中で姿勢を整えて着地する。

 

『何て堅いバリアだ………』

 

「80のサクシウム光線を防いだ、って話は聞いてたが………コイツは厄介かも知れねえな」

 

「出やがったなぁ、ウルトラマンゼロ。あの時、俺様を虚仮(コケ)にしやがった事を死ぬ程後悔させてやるぜぇ」

 

ゼロの姿を見た朧が、憎悪の炎を燃やし始める。

 

如何やら、ペダン円盤に向けて放ったワイドゼロショットに巻き込まれた事を相当逆恨みしている様だ。

 

「へっ! 自業自得だぜ! 大体“周りを見て無かったお(メェ)”が悪いんだろうが?」

 

「うるせぇ! テメェは黙って俺様に()られれば良いんだ! 荒吐っ!!」

 

ゼロの指摘に朧が怒鳴り返したかと思うと………

 

メカギラスの頭部に合体していた、荒吐の蜘蛛を思わせる足が左右に分離して其々、右手・左手へと変形したかと思うと………

 

メカギラスのペンチ状の手が外れ、代わりに荒吐のパーツが変形した右手・左手が合体する。

 

『!? 変形したっ!?』

 

「行くぜぇっ!!」

 

誠十郎が驚きの声を挙げると、メカギラス・荒吐は両手を突き出したかと思うと………

 

何と、拳部分が分離しては生え、分離しては生えを繰り返す事で、無数の拳をゼロ目掛けて放った!!

 

『!? 手がっ!? 幻術かっ!?』

 

「こんなモンッ!!」

 

ゼロは、迫って来ていた無数の拳をエメリウムスラッシュで薙ぎ払う。

 

次々に爆発する無数の拳。

 

しかしその爆発を突っ切って、更に無数の拳がゼロに迫った。

 

「!? うおおおっ!?」

 

バリアを張るのも間に合わず、ゼロの身体に無数の拳が次々にぶつかり、爆発した!

 

「ヒャハハハハハッ! 殺してやるよ! ウルトラマンゼロッ!!」

 

キイイイイイイィィィィィィィーーーーーーーーッ!!

 

朧の叫びとメカギラス・荒吐の咆哮が重なり、口部から破壊光線が放たれる!

 

「おわああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!?」

 

自身と周囲に破壊光線が命中し、ゼロは爆炎に包まれる。

 

「「ゼロさんっ!!」」

 

「ぐうっ!」

 

さくらとクラリスの悲鳴が響く中、ゼロは膝を着く。

 

「ワイドゼロショットッ!!」

 

だが怯まず、メカギラス・荒吐に向けてワイドゼロショットを放つ。

 

「無駄だって言ってんだろぉっ!!」

 

だが、やはりバリアで防がれ、本体には届かない。

 

「クソッ!!」

 

『何て強力なバリアなんだ………』

 

ゼロが悪態を吐き、誠十郎も冷や汗を流す。

 

「そうら! 吹き飛びやがれぇっ!!」

 

其処でメカギラス・荒吐は、再び両手をゼロに向け、無数の拳を飛ばす攻撃を仕掛ける!

 

「クッ!!」

 

ゼロがバリアを展開しようとした、その時!

 

「望月流忍法………奥義! 無双手裏剣!!」

 

あざみ機が必殺技を使って、無数のクナイと手裏剣でメカギラス・荒吐の拳を全て叩き落した!!

 

「!? 何ぃっ!?」

 

「! あざみっ!!」

 

「そんな小細工………あざみには通じないっ!!」

 

朧とゼロが驚きの声を挙げる中、着地を決めた機体の中で、あざみはそう言い放つ。

 

「チッ! やるじゃねえか………ああ、認めてやるよ。お前の『忍術』は大したもんだ」

 

其処で不意に、朧はそんな事を言い始めた。

 

「如何だ、俺と組まないか? 絶対に楽しくさせてやるからよ」

 

そして何と、あざみを自らの仲間に誘い始めたではないか。

 

「お断り。あざみはお前の仲間になんかならない」

 

当然、あざみは朧の誘いを一蹴する。

 

「そう言うなって。見てみろよ、ソイツ等を………」

 

朧は満身創痍な花組の面々を指す。

 

「駄目なお仲間さん達だなぁ。隊長さんに至っては先にくたばっちまうしよぉ。コイツ等が今までやってこれたのは全部あざみちゃんのお陰………コイツ等は何も出来ない。一緒に居ても、良い事無いと思うよ?」

 

「…………」

 

「ねえ? 俺と楽しもうよ! こんな奴等無視してさ………ハハハッ!!」

 

あざみの沈黙を肯定と受け取ったのか、朧が得意気に笑う。

 

だが………

 

「ニセモノの笑顔………黙れ!」

 

「何っ!?」

 

「皆は確かに忍術とか使えない………でも! 本当のあざみを見てくれる!! あざみの本当の気持ちを………分かってくれる!!」

 

『あざみ………』

 

「お前の様な奴が皆を嗤うな! 皆は………あざみにとって………“()()()仲間”なんだ!!」

 

「うっ!?」

 

あざみから発せられる本物の迫力に、朧は思わず後退る。

 

「其れにお前は、大きな勘違いをしてる………」

 

「何だとっ!?」

 

「誠十郎は生きてる………あざみの………本物の隊長は死んだりなんかしない!!」

 

確信に満ちた声でそう言い放つあざみ。

 

「貴様あああああ! 俺の誘いを断るだと? じゃあ要らねえよ! 全員纏めて殺してやるぅぅ!!」

 

朧は忽ち激昂し、あざみ機に襲い掛かろうとする。

 

「!!」

 

あざみ機が身構えたその時………

 

突然メカギラス・荒吐の足元に穴が開き、メカギラス・荒吐が勢い良く落ちた!!

 

「!? ギャアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!?」

 

「「「「「!?」」」」」

 

「!? 何だっ!?」

 

『突然地面に穴が!?』

 

朧の悲鳴が響く中、花組とゼロ、誠十郎は驚きの声を挙げる。

 

「フォッフォッフォッ………怒りで我を忘れるとは、修行が足りて居らんのう」

 

と其処で、そう言う声が聞こえたかと思うと、あざみ機の肩に八丹斎が降り立った。

 

「!? お祖父ちゃんっ!?」

 

「爺さんっ!?」

 

『何で此処に!?』

 

「えっ!? 誰?」

 

「「「??」」」

 

あざみとゼロ、誠十郎が驚き、八丹斎と面識の無いさくら達は首を傾げる。

 

「フォッフォッフォッ、“孫が困っておる”のに、助けん祖父は居らんじゃろ」

 

其れに対し、八丹斎は惚けた様に笑いながらそう言い放つのだった。

 

(ジジ)いいいいぃぃぃぃぃーーーーーーっ! テメェの仕業かあぁっ!!」

 

と其処で、朧が更に怒りの咆哮を挙げると、メカギラス・荒吐が漸く落とし穴から抜け出す。

 

「ふむ、どれ………軽く()()()()()とするかのう」

 

其れに対し、八丹斎は惚けた態度を崩さず、“あの機械”を取り出した。

 

「!? アレは!? まさか………!?」

 

その機械を見たゼロが驚きの声を挙げた瞬間………

 

「臨! 兵! 闘! 者! 皆! 陣! 列! 在! 前!」

 

八丹斎は機械を手にしたまま、九字の印を結び始めた!

 

「望月流忍術! ()()()()()!!」

 

そして結び終え、そう叫んだかと思うと………

 

『バトルナイザー! モンスロードッ!!』

 

機械………『バトルナイザー』のカバーが開いてそんな電子音声が響いたかと思うと、光るカードが2枚放出される。

 

放出されたカードは、バトルナイザー上部のスリット部分にリードされる。

 

グゴオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーッ!!

 

キイイイイイイィィィィィィィーーーーーーーーッ!!

 

すると、そのカードから2体の怪獣が飛び出して来た!!

 

『か、怪獣を召喚したっ!?』

 

「やっぱり『バトルナイザー』! あの爺さん、『レイオニクス』だったのかよ!?」

 

誠十郎とゼロが揃って、違う意味で驚きの声を挙げる。

 

そう………

 

八丹斎が手にしている機械の名は『バトルナイザー』

 

怪獣使いである『レイオニクス』の証であった!

 

 

 

 

 

グゴオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーッ!!

 

召喚された怪獣の1体は、緑色でブツブツとしたイボが無数に有る体表をした、ガマガエルとクジラを合わせた様な怪獣………

 

『汐吹き怪獣 ガマクジラ』

 

 

 

 

 

キイイイイイイィィィィィィィーーーーーーーーッ!!

 

もう1体は、『宇宙怪獣 エレキング』………

 

否。其れは、“只の”エレキングでは無く………

 

三日月状の角と牛の様な白地に黒の模様の体表こそ共通しているが、手足が無く、まるで蛇の様な長い体を持ったエレキング………

 

『EXエレキング』だった!

 

 

 

 

 

『きょ、巨大なカエルに蛇!?』

 

「ガマクジラにEXエレキングか! 成程………“忍者らしい”怪獣じゃねえか」

 

誠十郎は驚きの声を挙げ、ゼロは成程なと言う様に頷く。

 

「な、何だぁっ!? ええいっ! 俺様のメカギラス・荒吐がそんなヘンテコな怪獣になんざ負けるかぁっ!!」

 

突如出現したガマクジラとEXエレキングに驚いたものの、朧は直ぐ様メカギラス・荒吐を2体に向かって突撃させる。

 

グゴオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーッ!!

 

するとガマクジラが、頭部からその名の通り汐を吹いた!!

 

「ケッ! コレが何だってんだよっ!!」

 

塩水塗れになるが、意にも介さないメカギラス・荒吐。

 

キイイイイイイィィィィィィィーーーーーーーーッ!!

 

其処で今度は、EXエレキングが動いた。

 

その長い身体をくねらせて、メカギラス・荒吐へと向かう。

 

「先に死にてぇのはお(メェ)かぁっ!!」

 

そのEXエレキングに向かって、破壊光線を放つメカギラス・荒吐。

 

キイイイイイイィィィィィィィーーーーーーーーッ!!

 

しかし、何と!!

 

EXエレキングは自らの身体を電気エネルギーに変換し、破壊光線を擦り抜ける!

 

「!? 何ぃっ!?」

 

朧が驚いている間に、EXエレキングはそのままメカギラス・荒吐の身体へと巻き付く。

 

キイイイイイイィィィィィィィーーーーーーーーッ!!

 

そして、お得意の放電攻撃を浴びせた!!

 

「!? ギャアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!?」

 

忽ち悲鳴を挙げる朧。

 

ガマクジラが塩水を吹き掛けた事で通電率が上がっており、忽ちメカギラス・荒吐は彼方此方から黒煙を上げ始める。

 

「ウルトラマンゼロ! 奴のバリアはこの“空間自体のエネルギー”を利用しておる! この空間を消せば奴はバリアを使えんっ!!」

 

其処で八丹斎が、ゼロに向かってそう叫んだ!

 

「! 成程! だったらっ!!」

 

ゼロは飛び上がったかと思うと、空高くへと上昇!

 

そしてカラータイマーが輝いたかと思うと、五角形のシャイニングエナジーコアに変化し、その姿が金と銀が主体となった派手な姿………

 

『シャイニングウルトラマンゼロ』へと変わった!

 

「シャイニングスタードライヴ」

 

そして、最大の技である『シャイニングスタードライブ』………

 

『時間操作能力』を発動させた!!

 

時間を逆行させた事により、朧が展開させていた魔幻空間が消滅する!

 

「!? ま、魔幻空間がっ!?」

 

漸くEXエレキングから解放された朧が、魔幻空間が打ち消された事に動揺する。

 

「コレで終わりだ! シャイニングエメリウムスラッシュッ!!」

 

その朧のメカギラス・荒吐に向かって、シャイニングウルトラマンゼロは上空からシャイニングエメリウムスラッシュを放つ!

 

通常時とは比べ物にならない光の柱の様な光線が、メカギラス・荒吐に向かって一直線に降り注いだ!!

 

「!? ギャアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!?」

 

その光の奔流に呑み込まれたメカギラス・荒吐は、朧の叫びと共に爆発する間も無く『消滅』した!

 

「ス、スゲェ………」

 

「トンでもない威力だったわね………」

 

メカギラス・荒吐が居た場所に、ポッカリと大穴が開いているのを見て、初穂とアナスタシアが戦慄気味にそう呟く。

 

「ああ、アレがシャイニングウルトラマンゼロ………何て美しいんでしょう」

 

「綺麗………」

 

一方クラリスとさくらは、初めて見たシャイニングウルトラマンゼロの神秘的な姿にうっとりとしていた。

 

「デュアッ!!」

 

「ガマクジラ、エレキング、ようやった。戻れ」

 

グゴオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーッ!!

 

キイイイイイイィィィィィィィーーーーーーーーッ!!

 

そしてゼロが飛び去って行くと、八丹斎はガマクジラとEXエレキングをバトルナイザーへと戻す。

 

「お祖父ちゃん………」

 

其処であざみ機のハッチが開き、あざみが姿を現す。

 

「スマンのう、あざみ。つい心配で余計な世話を焼いてしまったわい」

 

「ううん………ありがとう、お祖父ちゃん」

 

「…………」

 

笑顔でそう言うあざみに、八丹斎も無言で嬉しそうな笑みを浮かべた。

 

「お~い! 皆~っ!!」

 

と其処で、誠十郎が手を振りながらやって来る。

 

「! 神山隊長!」

 

「誠十郎! 良かった! 無事だったんだ………」

 

誠十郎の姿を見て、あざみが安堵した様子を見せる。

 

「ああ、ウルトラマンゼロが助けてくれたんだ。すみれさん達も皆大丈夫だ」

 

「ホントか! 良かった~」

 

「流石はゼロさんですね!」

 

誠十郎がそう言うと、初穂が安堵し、クラリスがそう声を挙げる。

 

「神山隊長………」

 

其処で八丹斎は、あざみ機の肩から降りると、誠十郎と向き直った。

 

「八丹斎さん………」

 

「これからも、あざみをよろしくお願い致す」

 

「はい。精一杯、あざみを守ります」

 

「うむ………ウルトラマンゼロにもよろしくお伝えくだされ」

 

『ああ、分かったぜ』

 

八丹斎の言葉に、誠十郎とゼロは力強く頷くのだった。

 

「おーい、隊長ー! あざみー! 何してんだよー。“何時もの”やるぞー!」

 

と其処で、勝利のポーズに入ろうとしていた花組の中から初穂がそう呼び掛けた。

 

「お祖父ちゃんも」

 

「ああ、いや、儂は写真は………」

 

「駄目?」

 

小首を傾げて八丹斎にそう問うあざみ。

 

「ううむ………ちょっとだけじゃぞ」

 

「! うん!」

 

根負けした様に八丹斎がそう言うと、あざみはその手を引いて花組の元へと向かった。

 

「忍ぶも忍ばぬも、忍者次第! 思いのままに突き進め! 其れじゃあ、皆。用意は良い?」

 

「「「「「…………」」」」」

 

あざみの問い掛けに、花組は無言で頷く。

 

「せーの………勝利のポーズ………決めっ!!」

 

ポーズを執る花組メンバーの中心で、揃って屈託の無い笑みを浮かべて仲良くダブルピース………“バルタン星人のポーズ”をしているあざみと八丹斎だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帝都・WLOFの滞在拠点………

 

ジェネラルAの執務室………

 

「ぶるあああああああっ!!」

 

「ぐはっ!?」

 

例によって床とキスさせられた後、ジェネラルAに頭を踏み躙られるミスターG。

 

「貴様ぁ、何を勝手な事をしているぅ? 挙句に、星人に出し抜かれるだなぞ言語道断ん!」

 

「も、申し訳ございません………」

 

頭を踏み躙られながらも、ミスターGは只々謝罪するしかない。

 

「言った筈だぞ、幻庵。貴様の小癪な策なぞ不要。全ての事は(ワレ)が進める。其れが降魔王様の意思だぁ。黙って従えぃ!!」

 

「ハハーッ」

 

平伏を続けるミスターG。

 

(クソッ! クソッ! クソッ! 今に、今に見ていろ、アゴナ! 私が! 私こそが“降魔王様の右腕”なのだ!!)

 

だが、その内心には激しい怒りと憎悪が渦巻いていた。

 

(そうだ、幻庵。もっと怒れ! 憎め! 恨め! 其れこそ(ワレ)が望む事よぉ)

 

しかしジェネラルAにとって、其れは()()()()()()であった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告

 

すみれ「あの降魔大戦の時、私だけが先に力尽きてしまった………

 

だから、私だけが取り残された………

 

私だけが残ってしまった………

 

如何して………

 

私だけが置いて行かれてしまったの………?

 

次回『新サクラ大戦』

 

第4.5話『菫 -バイオレット-』

 

太正桜にブラックホールが吹き荒れるぜっ!!

 

私に出来る事など………もう何も無いのでしょうか………」

 

???「諦めるなぁっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第4話・完

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウルトラ怪獣大百科

 

怪獣コンピューター、チェック!

 

『宇宙忍者 バルタン星人』

 

身長:ミクロ~50メートル

 

体重:0~1万5000トン

 

能力:分身、空蝉、鋏から放つ赤色冷凍光線や白色破壊光弾

 

初登場作品:初代ウルトラマン第2話『侵略者を撃て』

 

言わずと知れたウルトラシリーズを代表する宇宙人。

 

手をチョキにしてフォッフォッフォッと笑う真似は、誰もがやった事があるであろう。

 

ステージショーやゲーム、漫画を問わず、ウルトラ怪獣の顔として広く登場している。

 

その反面、有名になり過ぎた故か、近年では映像作品への出番が恵まれていない。

 

この作品では登場したゲカホは、大怪獣ラッシュのバルタンバトラー。

 

アシサは初代の容姿をしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『四次元ロボ獣 メカギラス』

 

身長:60メートル

 

体重:5万トン

 

能力:口からのミサイルや破壊光線、バリア

 

初登場作品:ウルトラマン80第5話『まぼろしの街』

 

『四次元宇宙人 バム星人』が拉致した地球の人々を使って作り上げた侵略用ロボ怪獣。

 

見た目は昭和版メカゴジラに良く似ている。

 

四次元空間を自在に移動し、UGMの基地を攻撃。

 

80の攻撃も全てバリアで防ぐと強敵ぶりを見せたが、ウルトラ伝統『回ればなんとかなる』戦法で、80が首に攻撃を集中。

 

バリアが間に合わず、ショートして動きが止まったところで四次元空間から引き摺り出され、サクシウム光線で倒された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『汐吹き怪獣 ガマクジラ』

 

身長:35メートル

 

体重:1万トン

 

能力:汐を吹く

 

初登場作品:初代ウルトラマン第14話『真珠貝防衛指令』

 

その名の通り、ガマガエルとクジラを合わせた様な怪獣。

 

何と真珠を主食としており、養殖の真珠貝を全滅させた(トンでもない被害である)

 

原作劇中では、終始科学特捜隊が相手をしており、初代ウルトラマンは最後に出て来てトドメを刺した為、余り強くは思われていない。

 

しかし、実は攻撃に対して即座に耐性を身に着けると言った凄い能力を持っている。

 

尚、この回は、あの『実相寺 昭雄』監督のウルトラシリーズ初監督作品である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『EXエレキング』

 

身長・体重:不明

 

初登場作品:PS2ゲーム『ウルトラマン ファイティングエボリューションリバース(FER)』

 

ゲームオリジナルの怪獣で、当初は改造エレキングと呼ばれていた。

 

ゲームならではアレンジで、手足の無い蛇かウナギの様な姿となったエレキング。

 

放電攻撃のみならず。自らを電気エネルギーと化して相手を貫くと言う戦法を使う。

 

しかし、その体形ゆえ、打撃攻撃に弱い。

 

尚このゲームには、後に着ぐるみが作られたEXゴモラやEXレッドキングのデビュー作である。




新話、投稿させて頂きました。

メカギラス・荒吐のバリア戦法に苦戦するゼロと花組。
しかしそこへ何と、八丹斎が登場。
レイオニクスでもあった彼は、バトルナイザーでガマガエルとEXエレキングを召喚。
隙が出来、アドバイスを受けたゼロが、遂に見せたシャイニングウルトラマンゼロ。
得意のシャイニングスタードライブで魔幻空間を消し、シャイニングエメリウムスラッシュで見事朧を撃破します。

一方、やはりジェネラルAからパワハラを受けるミスターG。
益々恨み辛みを募らせますが、如何やらそれもジェネラルAの計算の内。
果たして一体何を企んでいるのか?

さて、莫斯科華撃団戦の前に幕間が入ります。
すみれさんのメイン回です。
やはり中の人も言ってましたけど、1人だけ残ってしまった事には相当な苦悩があったと思います。
その辺をちょっと掘り下げて行こうと思いまして。

そしてその話で登場するのはあのウルトラマンです。
打ち切りとなってしまったものの、ウルトラシリーズに新しい風を吹き込み、世界観を広げ、その一貫した姿勢は高く評価されました。
多分、トラウマになったけど好きって人は多いんじゃないんですかね。
原典ではなく、他作品に客演した際のエピソードが下地になります。
お楽しみに。

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。
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