新サクラ大戦・光   作:宇宙刑事ブルーノア

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チャプター9『俺に限界はねぇ!』

チャプター9『俺に限界はねぇ!』

 

金属生命体 アパテー

 

暗黒魔鎧装 アーマードダークネス 登場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界華撃団大戦会場・スタジアム跡………

 

『おお~~! ウルトラマンがもう1人だなんて………嬉しいねぇ~!』

 

「ハアッ!!」

 

新たに現れたウルトラマン………ジードを見て嬉しそうな声を漏らすアーマードダークネス(ランスロット)に相対し、構えを執るジード。

 

と、その背後に在った大破したアーサー機に、黒い影の様な物が取り付く。

 

「リク! この人は僕に任せてっ!!」

 

その影の名から、ペガッサ星人の子供………『ペガ』が、アーサーを抱えた状態で現れる。

 

「ペガ! 頼んだ!!」

 

「うん!」

 

ジードが振り返りながらそう言うと、ペガはアーサーと共に再び影………『ダーク・ゾーン』の中へと避難し、その場から去って行った!

 

『さあ! 君も私の血を滾らせてくれぇっ!!』

 

そこで、アーマードダークネス(ランスロット)が、痺れを切らしたかの様にジードに向かって行く。

 

「ハアッ!!」

 

そこでジードは、両手で地面を叩いたかと思うと跳び上がり、ジャンプニーキックを繰り出す!

 

『グッ!?………おおおおおおっ!!』

 

真面に喰らったアーマードダークネス(ランスロット)はよろけて数歩後退ったが、すぐさまジードに向かって2剣を振るう。

 

「ハッ!!」

 

ジードは前転する様に転がって躱し、そのままアーマードダークネス(ランスロット)の背後に居たゼロの横へ立つ。

 

「ゼロ! コレをっ!!」

 

そう言いながら右手を自身のカラータイマーに寄せたかと思うと、カラータイマーから光の玉が飛び出し、ジードの右手に収まる。

 

そして、その右手をゼロへと向けたかと思うと、その光の玉がゼロのカラータイマーに向かって飛んだ。

 

光の玉がゼロのカラータイマーに吸い込まれたかと思うと、インナースペースの誠十郎の元に現れる。

 

『! コレはっ!?』

 

誠十郎が驚きの声を挙げた瞬間、光が弾け………

 

中からライザーのスキャナーと装填ナックル………

 

そして、『ウルトラマンギンガ』、『ウルトラマンビクトリー』、『ウルトラマンエックス』、『ウルトラマンオーブ(オリジン)』のウルトラカプセルが現れた。

 

「ライザーにウルトラカプセル! 良し、レイトには悪いが………誠十郎! 行くぞっ!!」

 

『!!』

 

ゼロがそう言うと、誠十郎の頭の中に、ライザーの使い方が流れ込んで来る。

 

『良し! 行くぞっ!!』

 

誠十郎はライザーのスキャナーと装填ナックルを手にする。

 

 

 

 

 

「ギンガ!」

 

スキャナーのトリガーを押した誠十郎は、先ずギンガのカプセルを起動。

 

『ショオラッ!!』

 

誠十郎から見て右側に、左手を掲げるウルトラマンギンガのビジョンが現れると、カプセルを装填ナックルにセットする。

 

「オーブ!」

 

続いてオーブ(オリジン)のカプセルを起動。

 

『デュアッ!』

 

今度は左側に、同じく左手を掲げるウルトラマンオーブ(オリジン)のビジョンが現れると、同じ様にカプセルを装填ナックルにセットした。

 

その状態の装填ナックルをスキャナーで読み込むと、トリガーを押す誠十郎。

 

『ウルトラマンギンガ! ウルトラマンオーブ・オーブオリジン! ニュージェネレーションカプセル! α!!』

 

スキャナーから音声が響くと、ギンガとオーブの力を宿したウルトラカプセル………『ニュージェネレーションカプセルα』が形成される。

 

「ビクトリー!」

 

誠十郎は今度は、ビクトリーのカプセルを起動。

 

『テヤッ!』

 

誠十郎から見て右側に、左手を掲げるウルトラマンビクトリーのビジョンが出現すると、カプセルを装填ナックルにセット。

 

「エックス!」

 

続いてエックスのカプセルを起動。

 

『イィィィーッ! サーーーッ!』

 

左側に、左手を掲げるウルトラマンエックスのビジョンが出現すると、カプセルを装填ナックルにセットする。

 

その装填ナックルをスキャナーで読み込み、トリガーを押す誠十郎。

 

『ウルトラマンビクトリー! ウルトラマンエックス! ニュージェネレーションカプセル! β!!』

 

スキャナーから音声が響くと、ビクトリーとエックスの力を宿したウルトラカプセル………『ニュージェネレーションカプセルβ』が形成される。

 

そこで誠十郎は、ウルトラゼロアイをスキャナーへと装着した。

 

「ギンガ! オーブ!」

 

『ショオラッ!!』

 

『デュアッ!』

 

そして先ず、ニュージェネレーションカプセルαを起動。

 

ギンガとオーブ(オリジン)のビジョンが出現し、互いに向かい合うと、装填ナックルにカプセルをセットする。

 

「ビクトリー! エックス!」

 

続いて、ニュージェネレーションカプセルβを起動。

 

『テヤッ!』

 

『イィィィーッ! サーーーッ!』

 

ビクトリーとエックスのビジョンが出現し、同じ様に互いに向かい合うと、装填ナックルにカプセルをセット。

 

ウルトラゼロアイを装着したスキャナーのトリガーを押すと、装填ナックルを読み込む。

 

『ネオフュージョンライズ!』

 

「『俺に限界はねぇっ!!』」

 

音声が響く中、誠十郎とゼロがそう叫び、ライザーを目の前に持って来て、トリガーを押す!

 

「『ハアッ!!』」

 

そして気合を入れると、誠十郎の姿がゼロへと変わり、背後にギンガ、ビクトリー、エックス、オーブ(オリジン)のビジョンが出現!!

 

『ニュージェネレーションカプセル! α! β!』

 

そのビジョンが、次々にゼロに重なる様に融合。

 

『ウルトラマンゼロビヨンド!』

 

そして、ゼロの姿が銀を基調にした紫のカラーリングの物となり、光の中から飛び出した!!

 

 

 

 

 

「俺はゼロ………『ウルトラマンゼロビヨンド』だ!」

 

落ち着いた口調で、最強の戦闘形態となったゼロ………

 

『ウルトラマンゼロビヨンド』が構えを執って名乗りを挙げた!

 

「! ゼロさんの姿が!?」

 

「初めて見るぜ………」

 

初めてみるゼロビヨンドの姿に驚きの声を挙げるさくらと初穂。

 

「ア、アレが………ゼロさん最強の戦闘形態………ゼロビヨンド………ああ、何て神々しい………」

 

「カッコイイ………」

 

ゼロフリークなクラリスは恍惚の表情を浮かべ、あざみも純粋な感想を漏らす。

 

「如何やら、今までの形態とは一味違うみたいね………」

 

そしてアナスタシアは、佇まいからでもコレまでのゼロとは一線を画す形態である事を感じ取る。

 

『おおおっ! 凄いじゃないぁ、ウルトラマンゼロォ!! 凄い力を感じるよぉ………さあ、早く戦おうじゃないかぁ!!』

 

一方、アーマードダークネス(ランスロット)は此処へ来て尚、戦闘狂を拗らせる。

 

「ああ、さっさと終わりにしてやるよ………この下らない戦いをな」

 

ゼロビヨンドがそう言うと頭部に手をやり、の4つに増えたゼロスラッガー………『クワトロスラッガー』を分離させる。

 

そして、それを2組ずつで合体させ、光輝く二刀流のゼロツインソード………『ビヨンドツインエッジ』を構えた。

 

『!? 下らないっ!?』

 

と、その言葉を聞いたアーマードダークネス(ランスロット)が肩を震わせ始める。

 

『下らないだと!? こんなに血潮が滾ってしょうがない戦いを下らない!?………ふざけるなあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!』

 

そして激昂してゼロビヨンドに突撃する。

 

「その言葉、そっくりお前に返すぜ!」

 

それを迎え撃つ為に、ゼロビヨンドも突撃する。

 

「ジードクローッ!」

 

更にジードも、虚空から専用武器………『ジードクロー』を呼び出して握り、アーマードダークネス(ランスロット)に向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、アパテーと戦う花組は………

 

!#$%&=¥@?*+

 

形容し難い咆哮と共に、ランスになっていた右手を足元の花組目掛けて突き下ろすアパテー。

 

「ええいっ!!」

 

しかし、何と!!

 

試製桜武が、さくらの気合の声と共に刀を振るい、アパテーのランスを弾いた!!

 

!#$%&=¥@?*+

 

まさか弾かれるなど微塵も思っていなかったアパテーは動揺し、体勢を崩す。

 

「オリャアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!!」

 

そこで初穂機が大跳躍し、縦回転しながらハンマーをアパテーの脳天に振り下ろした!

 

アパテーの頭部がグシャリと潰れて平たくなる。

 

「如何だっ!!」

 

しかし、着地を決めた初穂がそう言い放つと………

 

!#$%&=¥@?*+

 

アパテーは咆哮と共に、潰れた頭を粘土の様にグニャグニャと変形させ、元の状態に戻してしまった。

 

「! 野郎っ!!」

 

「アルビトル・ダンフェールッ!!」

 

初穂が思わず舌打ちする中、クラリスが必殺技を発動させ、多数の魔導弾をアパテーに向かって放つ。

 

!#$%&=¥@?*+

 

すると、アパテーは今度は左手を粘土の様に変形。

 

巨大な盾を作り出し、魔導弾を全て防いでしまう。

 

「やああっ!!」

 

だが、空かさずにあざみ機が、右手に逆手に持った忍者刀で仕掛ける!

 

大跳躍から勢いに乗せた斬撃を繰り出し、アパテーの盾を斬り裂く!

 

!#$%&=¥@?*+

 

しかし、またしても斬り裂かれた盾がグニャグニャと変形し、元の左手の状態となる。

 

「駄目! 効いてない!!」

 

「幾らダメージを与えても、すぐに修復されてしまうわね………」

 

着地を決めたあざみ機の傍で、アナスタシアがEXタイラント(デスボーン)との戦いを思い出しながらそう漏らす。

 

「如何すれば………」

 

と、さくらがそう呟いた瞬間………

 

『皆、聞こえるかい?』

 

「! イデさん!」

 

通信回線にイデの声が響いた。

 

『僕に考えが有る。良く聞いてくれ………』

 

そしてイデは、自分が考えた作戦を花組へと伝える。

 

!#$%&=¥@?*+

 

とそこで、アパテーが咆哮を挙げたかと思うと、ランスとなっていた右手が変形を始め………

 

巨大なハンマーとなった!!

 

「! 野郎! アタイの真似をっ!!」

 

初穂はそれを見て、自分の武器をコピーされたと察する。

 

!#$%&=¥@?*+

 

アパテーはハンマーとなった右手を振り被り、花組目掛けて振り下ろす!

 

「ハアッ!!」

 

するとそこで、クラリス機が巨大な魔法陣を展開。

 

アパテーのハンマーを受け止める。

 

!#$%&=¥@?*+

 

力任せにハンマーを押し込み、魔法陣を叩き割ろうとするアパテー。

 

「くうっ! 初穂さんっ!!」

 

それに必死に耐えながら、クラリスは初穂に呼び掛ける。

 

「任せろっ!!」

 

そこで初穂機が、アパテーの懐へと飛び込む。

 

「東雲神社の! 御神楽ハンマーッ!!」

 

そして必殺技を繰り出した。

 

初穂機がハンマーを振り回しながら独楽の様に回転し始め、炎の竜巻と化す。

 

その炎の竜巻が、アパテーの身体を熱して行く。

 

徐々に熱を帯び始めたアパテーの身体が、白熱化する。

 

!#$%&=¥@?*+

 

しかしアパテーは特に苦しむ様子も見せず、鬱陶しがったかの様に初穂機に狙いを変更し、ハンマーを振り下ろそうとする。

 

『今だ! アナスタシアくんっ!!』

 

「アポリト・ミデンッ!!」

 

するとその瞬間!

 

イデの合図で、今度はアナスタシア機が必殺技を発動。

 

番傘型ライフルから放たれたレーザーが、白熱化していたアパテーに命中。

 

すると、レーザーが当たっていた部分から、アパテーが凍り付き始めた。

 

そのまま氷は広がり続け、遂にアパテーは全身を氷に包まれた。

 

途端に、凍り付いているアパテーの全身が罅割れ始める!

 

液体状と言えど金属。

 

熱せられた後に急激に冷やされた事で、温度差による破壊が起きたのだ!

 

「今だぁっ!!」

 

「さくらっ!!」

 

「!!」

 

初穂とアナスタシアがさくらに呼び掛けると、試製桜武が必殺技の体勢に入る。

 

「蒼き空を駆ける………千の衝撃! 天剣・千本桜っ!!」

 

放たれた巨大な斬撃波が、氷漬けで罅割れていたアパテーに直撃!

 

アパテーに縦一文字に光が走ったかと思うと、頭部の方から連続で爆発を起こし、粉々になる!!

 

「あざみ!」

 

「望月流忍法………無双手裏剣!!」

 

と、その粉々になったアパテーの破片に向かって、あざみ機が必殺の無双手裏剣を放ち、全て消滅させる。

 

『全ての破片の消滅を確認………』

 

『皆、良くやった』

 

イデがアパテーの破片が全て消滅した事を確認すると、サコミズの声が通信回線に響く。

 

「ふうう~~~~………厄介な相手だったぜ」

 

その言葉を聞いた初穂が大きく息を吐き、安堵の様子を見せる。

 

「ゼロさん達は………」

 

そこでさくらは、アーマードダークネス(ランスロット)と戦っているゼロ達を確認するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゼロビヨンド&ジードVSアーマードダークネス(ランスロット)………

 

『オオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーーーッ!!』

 

「ハアアアアアアァァァァァァァッ!」

 

ダークネスブロードとビヨンドツインエッジが高速で振られ、閃光を煌かせながら激しく斬り結ばれる。

 

と、一瞬拮抗したか思われたが、すぐさまにゼロビヨンドの方がアーマードダークネス(ランスロット)を押し始める。

 

『!? 押されてるっ!?』

 

「当然だ………ハッ!」

 

アーマードダークネス(ランスロット)が驚きの声を挙げた瞬間に、ダークネスブロードを2本とも弾き、ガラ空きになった胴体を斬り付けた!!

 

『ガアッ!?………このぉっ!!』

 

僅かに後退りながらも、すぐに体勢を立て成して再度斬り掛かって行くアーマードダークネス(ランスロット)。

 

「ハアッ!」

 

しかし、ゼロビヨンドを飛び越える様に現れたジード(プリミティブ)が、ジードクローで斬り付ける!

 

『ガアッ!? このぉっ! 邪魔するなぁっ!!』

 

「ハアッ!!」

 

反撃に繰り出されたアーマードダークネス(ランスロット)の斬撃を、ジードクローで受け止めるジード(プリミティブ)。

 

「ハッ!」

 

『グッ!?』

 

そしてボディにケンカキックを叩き込んで、距離を離す。

 

「クローカッティングッ!」

 

インナースペース内のリクが、ジードクローのトリガーを1回引いてからスイッチを押し込み、刃先から赤黒い波状光線を放った!

 

クローカッティングはアーマードダークネス(ランスロット)に命中すると、抉る様に回転して、鎧の一部を爆ぜさせた!

 

『ガアッ!?』

 

「エメリウムスラッシュッ!!」

 

その鎧が爆ぜた部分に向かって、ゼロビヨンドが3つになったビームランプから、通常より太いエメリウムスラッシュを放った!!

 

『グワアアアアァァァァァーーーーーーッ!?』

 

アーマードダークネス(ランスロット)は大きくブッ飛ばされ、背中から地面に倒れる。

 

『馬鹿な! 何故こんな急に押される!? 高が2人掛かりになったぐらいで!?』

 

ゼロビヨンドとジード(プリミティブ)に歯が立たなくなった事に、アーマードダークネス(ランスロット)が混乱した様子を見せる。

 

「言っただろう。下らない戦いはさっさと終わらせるってな」

 

ビヨンドツインエッジを構え直しながら、ゼロビヨンドがそう言い放つ。

 

『下らないとは何だ! 強い奴と戦って何が悪いっ! 強い奴と戦えば、私はもっと強くなれる! 戦いこそが私を高みへ導いてくれるんだ!!』

 

相変わらず自分との戦いを下らないと評するゼロビヨンドに、アーマードダークネス(ランスロット)は激昂する。

 

「強くなって如何すんだ?」

 

『えっ?………』

 

しかし、続くゼロビヨンドの言葉を聞いて思わず沈黙した。

 

「強くなって如何するんだって聞いてんだ?」

 

『そ、それは!?………』

 

重ねて問い質して来るゼロビヨンドだが、アーマードダークネス(ランスロット)は答えられない………

 

本能のまま戦う事を好んでいた彼女にとって、何の為に強くなるか等とは考えた事も無い事だった………

 

「何をしたいかも分からねえのに強くなりてぇのか?………そんな強さなんざ………虚しいだけだぜ」

 

『!?』

 

何処から悲し気な声色でそう言ったゼロビヨンドの言葉を聞いた瞬間、アーマードダークネス(ランスロット)は明らかにショックを受けた様子を見せる。

 

『わ、私は………私は………』

 

何かを言おうとするが言葉が出て来ない………

 

遂には両手に持っていたダークネスブロードを取り落としてしまう。

 

『私は………何の為に………』

 

戦意を喪失するアーマードダークネス(ランスロット)。

 

………かに思われたが!!

 

『!? うわあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!』

 

アーマードダークネスの目が怪しく光ったかと思うと、その身体から大量の闇のエネルギーが溢れ出し始める。

 

『!? アレはっ!?』

 

「チッ! アーマードダークネスが暴走を始めやがった! このままだとアイツは闇に飲み込まれて消滅しちまう!!」

 

驚く誠十郎に、ゼロビヨンドがそい推測を述べる。

 

『! ゼロ! すぐにランスロットさんを助けるぞっ!!』

 

それを聞いた誠十郎は即座にそう決断する。

 

「それは僕に任せて下さいっ!」

 

だがそこで、ジード(プリミティブ)がそう言ってゼロビヨンドの前に出た。

 

「任せるぜ、ジード」

 

迷い事無くジード(プリミティブ)にそう言うゼロビヨンド。

 

正に阿吽の呼吸である。

 

 

 

 

 

インナースペース内のリクが、右腰のホルスターから新たなカプセルを取り出す。

 

「融合(ユーゴー)!」

 

『テァッ!』

 

カプセルを起動させると、リクの右側に右腕を掲げる『ウルトラマンヒカリ』のビジョンが現れる。

 

起動させたカプセルを、左脇腰に装着し、グリップ部分を左手で握っていた装填ナックルにセットする。

 

「アイゴー!」

 

『ハァッ!』

 

続けて新たなカプセルを起動させると、左側に左手を掲げる『ウルトラマンコスモス』のビジョンが出現。

 

そして同じ様に、装填ナックルにセットする。

 

「ヒアウィーゴー!」

 

ジードライザーのトリガーを押し、待機状態にすると、装填ナックルにセットしたヒカリとコスモスのカプセルをリードする。

 

『フュージョンライズ!』

 

「見せるぜ! 衝撃!! ハアアッ! ハアッ!!」

 

ジードライザーから声が響く中、リクはそう言い放ち、ジードライザーを掲げたかと思うと、胸の前に構えて、再度トリガーを押した。

 

赤と青の遺伝子構造の様な光が回転を始めたかと思うと、更に青い光を放ち始める。

 

「ジィィィィド!」

 

『ウルトラマンヒカリ! ウルトラマンコスモス!』

 

リクとジードライザーの声が響く中、ヒカリとコスモスのビジョンが重なる。

 

『ウルトラマンジード! アクロスマッシャー!』

 

そして、光の中から、青い身体となったジード………

 

『ウルトラマンジード・アクロスマッシャー』が出現する。

 

 

 

 

 

「ハアアアア………」

 

静かな着地を決めたジード(アクロスマッシャー)が、独特な構えを執る。

 

「!! 変わったっ!?」

 

「青くなったぞ!?」

 

姿を変えたジードに、さくらと初穂が驚きを示す。

 

『アアアアアアァァァァァァァァッ!!』

 

そこで、アーマードダークネス(ランスロット)が悲鳴の様な咆哮を挙げながらダークネスブロードを拾い上げ、ジード(アクロスマッシャー)斬り掛かる!

 

「………!」

 

しかし、アーマードダークネス(ランスロット)の斬撃が命中するかの様に思われた瞬間、ジード(アクロスマッシャー)が一瞬ブレて消える。

 

「ハアアアア………」

 

そして、アーマードダークネス(ランスロット)の背後へと現れた。

 

『!?』

 

「…………」

 

すぐさま振り返るアーマードダークネス(ランスロット)だったが、その瞬間にはジード(アクロスマッシャー)の姿は消え、再度背後へと回り込んでいた。

 

「! 速いっ!!」

 

「正に目にも止まらぬ動きです」

 

「彼もゼロやオーブと同じで、姿を変える事で能力を変える事が出来るのね………」

 

今度はあざみとクラリスが驚きの声を挙げ、アナスタシアがそう推察する。

 

『アアアアアアァァァァァァァァッ!!』

 

苛立ったアーマードダークネス(ランスロット)が、またもや悲鳴の様な咆哮を挙げながら、ジード(アクロスマッシャー)にダークネスブロードを振るう。

 

「スマッシュビームブレード!」

 

するとそこで、ジード(アクロスマッシャー)は右手首に光の剣………『スマッシュビームブレード』を形成し、居合い抜きの様に振るった!

 

ダークネスブロードの刃が2本とも叩き切られ、宙に舞ったかと思うと、地面に突き刺さる。

 

『!?』

 

「ハアッ!!」

 

驚いて動くの止まったアーマードダークネス(ランスロット)の胸目掛けて、ジード(アクロスマッシャー)はスマッシュビームブレードを突き刺す!

 

「ハッ!」

 

一瞬の間の後、スマッシュビームブレードを引き抜くと………

 

その切っ先に、バリアに包まれ、気を失っているランスロットの姿が在った。

 

「! ランスロットさん!」

 

さくらが声を挙げると、ランスロットはバリアに包まれたまま、花組の元へと飛んで行く。

 

グオオオオオォォォォォォーーーーーーーッ!!

 

宿主を失ったアーマードダークネスが、悲鳴の様な咆哮を挙げる。

 

「ゼロッ!」

 

「ああ、任せろっ!」

 

そこでジード(アクロスマッシャー)が呼び掛けると、ゼロビヨンドはビヨンドツインエッジを一振りに合体させ、エネルギーを送り込んで巨大化させる。

 

「俺の刃を刻み込め!」

 

その巨大なビヨンドツインエッジを地面を削りながら振り回すと、宿主の居なくなったアーマードダークネスに突撃!

 

「ツインギガブレイクッ!!」

 

そして、『Z』の文字を描く様に斬り付けた!!

 

アーマードダークネスに刻まれたZの文字から光が溢れたかと思うと、そのまま爆発四散!

 

飛び散った破片も、光の粒子となって消滅するのだった。

 

「「シュワッ!!」」

 

それを確認すると、ゼロビヨンドとジード(アクロスマッシャー)は、一旦空の彼方へ飛び去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インナースペース内………

 

「で、リク。何でお前がこの地球に居んだ?」

 

ある程度スタジアム跡から離れたゼロと誠十郎。

 

そしてジードことリクは、インナースペースを共有し、改めて情報共有を行っていた。

 

「セブンさんから連絡が来たんだ。レオさんの報告を聞いて、僕に助けに向かって欲しいって」

 

「親父が? ったく、心配性なんだからよぉ………」

 

心配し過ぎだと愚痴る様に言うゼロ。

 

「君も………ウルトラマンなんだな?」

 

とそこで、誠十郎がリクを見ながら改めてそう問い質す。

 

「あ、ハイ。朝倉 リク、ウルトラマンジードです。貴方が今ゼロと一緒に戦っている方ですか?」

 

「ああ、帝国華撃団・隊長の神山 誠十郎だ。さっきは如何もありがとう。お陰で倫敦華撃団の人達を助ける事が出来た」

 

「気にしないで下さい。当然の事をしただけですから」

 

誠十郎が改めて礼を言うと、リクはそう返す。

 

「あ、そうだ、ゼロ。実はこの地球に来る途中で、ジャグラーさんにも会ったんだけど………」

 

「ジャグラー? アイツか?」

 

ギルバリスとの戦いの時を思い出しながらそう返すゼロ。

 

「うん、何でも………黒幕はダークリングを持ってるから気を付けろって」

 

「! ダークリングだと!?」

 

「ダークリング?」

 

驚くゼロと、ダークリングと言う単語に首を傾げる誠十郎。

 

「宇宙で最も邪悪な心を持つ者のもとを巡り、持ち主の能力を増幅させると言われているアイテムだ。怪獣を呼び出す能力も有る」

 

「! すると、今まで帝都に現れた怪獣達は!?」

 

「ソイツに呼び出されたか、或いは強大な力に引き寄せられて来たかだ。ダークリングを持った奴が居るなら合点も行く」

 

納得した様にゼロがそう言う。

 

「如何やらこの1件………かなり根が深そうだな」

 

「任せて! だからこそ僕が来たんだから!!」

 

「フッ………頼りにしてるぜ、ジード」

 

心配無いと言うリクに、ゼロは笑いを零す。

 

「勿論! ジーッとしてても、ドーにもならないからね!」

 

リクも笑いながらお決まりの台詞を返すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告

 

ランスロット「戦いは私の全てだった………

 

結果的に守る事になればそれで良いと思ってた………

 

けど、私はもう戦えない………

 

戦えなくなった私に何の価値が有るの?………

 

次回『新サクラ大戦』

 

第6.5話『黒騎士と青い海の光』

 

太正桜にブラックホールが吹き荒れるぜっ!!

 

私には守りたいモノなんて、初めから無かったんだ………

 

???「守るべきモノなんて幾らでもある………俺は嘗てそう言われた事がある」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第6話・完

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウルトラ怪獣大百科

 

怪獣コンピューター、チェック!

 

『金属生命体 アパテー』

 

身長:52.5メートル

 

体重:5万2500トン

 

能力:身体中を変形させられる

 

初登場作品:ウルトラマンガイア第3話『その名はガイア』

 

宇宙から飛来した金属生命体の第1号。

 

根源的破滅招来体の一種とされる。

 

金属生命体の名の通り、身体が液体金属で出来ており、自在に姿を変えられる。

 

ガイアのデータを入手しており、能力と合わせてガイアを苦戦させたが、クァンタムストリームで爆散。

 

その後すぐに復活したが、直後に今度はウルトラマンアグルのフォトンクラッシャーを受けて今度こそ倒された。

 

しかし、回収された破片が後に新たな金属生命体を生み出す事になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『暗黒魔鎧装 アーマードダークネス(ランスロット)』

 

身長:62メートル

 

体重:3万9000トン

 

能力:長剣ダークネスブロードによる二刀流

 

初登場作品:ウルトラマンメビウスOVD『ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス』

 

エンペラ星人が光の国との再戦時に装着する予定でいた暗黒の鎧。

 

鎧でありながら自我を持っており、纏った者の力を何10倍にもパワーアップさせる。

 

この作品ではランスロットを依り代としており、彼女の得意とした二刀流を使って猛威を振るった。

 

設定上はレゾリューム光線等も使用可能だったが、ランスロットの気質により使われなかった。

 

余談だが、映像作品ではヒカリ、セブン、悪の戦士であるがベリアルと、宿敵である筈のウルトラマンに纏われる事が多かった。




新話、投稿させて頂きました。

ジードから届けられたライザーで、遂にゼロがゼロビヨンドにフォームチェンジ!
圧倒的な力でアーマードダークネス(ランスロット)を圧倒。
ジードがアクロスマッシャーにチェンジし、ランスロットを救出した事で、アーマードダークネスを撃退します。
アパテーも、花組の連帯とイデの作戦の前に砕け散りました。

しかし、取り込まれていたランスロットには激しい後悔と罪悪感が………
そんな彼女を救う為、次回はあのウルトラマンが登場します!
ヒントは元祖○○ウルトラマンです。

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