チャプター5『無限の光』
超合成魔獣人 ゼルガノイド・イビル
電脳魔神 デスフェイサー 登場
帝都市街地の入り口付近………
ピピピピピピピ………
不気味な電子音を響かせ、ゼロとジード(プリミティブ)に向かってガトリングガンを発砲するデスフェイサー。
「うおわっ!?」
「うわっ!?」
次々と弾丸を浴び、身体から火花を散らすゼロとジード(プリミティブ)。
「野郎! エメリウムスラッシュッ!!」
「レッキングリッパーッ!!」
反撃にとエメリウムスラッシュと光の刃『レッキングリッパー』を放つ。
ピピピピピピピ………
しかし、デスフェイサーは火花を散らして多少よろけたものの、然程ダメージは無い様子だ。
そして、右手のデスシザースから、デスシザーレイを放つ。
「おっとっ!」
「ハアッ!!」
ゼロとジード(プリミティブ)は、其々別方向に転がって躱す。
「………ルナミラクルゼロ!」
そこでゼロが、ルナミラクルゼロにタイプチェンジ。
「ミラクルゼロスラッガー!」
そして、ミラクルゼロスラッガーをデスフェイサーに向けて放つ。
ピピピピピピピ………
しかし、デスフェイサーはモニター部を光らせ、ミラクルゼロスラッガーを全てロックオンし、ガトリングガンで迎撃した。
「フッ! ハアッ!!」
だがその間に、高速移動で背後に回り込んだルナミラクルゼロが、ウルトラゼロランスを振るう。
ピピピピピピピ………
デスフェイサーは戦車の超新地旋回の様にその場で回転すると、デスシザースでウルトラゼロランスを挟んで受け止める。
「ハアッ!!」
とそこで、ジードクローを手にしていたジード(プリミティブ)が、またもやデスフェイサーの背後から飛び掛かる。
ピピピピピピピ………
が、デスフェイサーはジード(プリミティブ)の方を振り返る事も無く、左腕のガトリングガンを向けて発砲。
「!? うわっ!?」
弾丸の雨を浴びたジード(プリミティブ)は、ジードクローを手放してしまい、失速して墜落する。
「ジードッ!」
ピピピピピピピ………
思わず声を挙げたルナミラクルゼロを、ガトリングガンの左腕で殴りつける。
「おうわっ!?」
ブッ飛ばされて転がったルナミラクルゼロは、通常にゼロの状態に戻る。
ピピピピピピピ………
倒れているゼロとジード(プリミティブ)を見下ろしながら、不気味な電子音を響かせるデスフェイサー。
「僕達の動きが読まれてる?」
「コレまでの戦闘データを蓄積でもしてやがるのか? だが! それで俺達に勝てると思ったら大間違いだぜ!」
動きが読まれている事を察する2人だったが、それで闘志が衰える事は無く、再度デスフェイサーへと向かって行くのだった。
一方、ゼルガノイド・イビルと戦う花組+ゼットンと伯林華撃団は………
キシャアアアアアアッ!!
咆哮と共に、ソルジェント光線をゼットンに向けて放つゼルガノイド・イビル。
ゼットーン………ピポポポポポポポ………
しかし、ゼットンはソルジェント光線を自慢の能力で吸収する。
そして、ゼットンファイナルビームとしてゼルガノイド・イビルに向かって返す。
キシャアアアアアアッ!!
しかし、ゼルガノイド・イビルは亜空間バリヤーで防いでしまう。
ゼットーン………ピポポポポポポポ………
するとゼットンは格闘戦を挑みに掛かる。
キシャアアアアアアッ!!
ゼルガノイド・イビルとゼットンがガッツリと組み合う。
しかし、次の瞬間!
キシャアアアアアアッ!!
ゼルガノイド・イビルはゼットンの背に両腕を回し、そのままベアハッグで締め上げる!
ゼットーン………ピポポポポポポポ………
ゼットンが苦しそうにしながら、ゼルガノイド・イビルを振り解こうと両手で垂直チョップを何度も繰り出す。
キシャアアアアアアッ!!
しかし、ゼルガノイド・イビルは効いていない様で、更にゼットンを締め上げる。
ゼットーン………ピポポポポポポポ………
「ゼットン! くうっ!!」
ゼットンを助けようと、クラリス機が魔法陣を展開したかと思うと、ゼルガノイド・イビルの背に向かってレーザーを放つ。
しかし、ゼルガノイド・イビルの背中から生えていた翼が亜空間バリヤーを展開。
クラリス機が放ったレーザーは防がれてしまう。
「! ゼットン! テレポートッ!!」
ゼットーン………ピポポポポポポポ………
と、そこでクラリスが叫ぶと、ゼットンはテレポートを使い、ゼルガノイド・イビルのベアハッグから逃れる。
そして、ゼルガノイド・イビル目掛けて火球を放つ。
キシャアアアアアアッ!!
しかし、またも亜空間バリヤーで防がれる。
「ヤアアアッ!!」
「オリャアッ!!」
さくらの試製桜武と初穂機が、大きく跳躍し、刀とハンマーで攻撃を掛ける。
ゼルガノイド・イビルは刀を右腕、ハンマーを左腕で防ぐ。
キシャアアアアアアッ!!
「!? キャアッ!?」
「うおわっ!?」
そして咆哮を挙げると両腕を広げる様に振るい、試製桜武と初穂機を弾き飛ばした!
「さくら!」
「初穂さん!」
だが、地面に叩き付けられる寸前であざみ機とクラリス機がキャッチしてフォローする。
「そこっ!!」
そこで、アナスタシア機がゼルガノイド・イビルの足元に向かって発砲。
地面が凍り付き、ゼルガノイド・イビルの足にも氷が張り付く。
キシャアアアアアアッ!!
しかしこれも、ゼルガノイド・イビルが咆哮を挙げながら足を動かすと、アッサリと剥がれてしまう。
「クッ!」
「エリス! テラノイドを止めてっ!!」
「エリス隊長ぉ! 今こそ伯林華撃団の力を見せる時イイイイイィィィィィィッ!!」
アナスタシアが舌打ちをする中、マルガレーテ機とラウラ機がゼルガノイド・イビルに向かって威嚇射撃。
亜空間バリヤーで防がれるが足を止めるゼルガノイド・イビル。
『ううううううぅぅぅぅぅぅぅ………』
エリスからは相変わらず苦しそうな声が漏れている。
「エリス! しっかりっ!!」
「伯林華撃団は世界一イイイイイィィィィィィッ!!」
と、マルガレーテとラウラの呼び掛けが更に続いた瞬間………
『! うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!!』
エリスの悲鳴の様な叫ぶが木霊し、ゼルガノイド・イビルが糸の切れた操り人形の様にガクリと動きを止めた。
脱力した様な様子と共に、目からも光が消えるゼルガノイド・イビル。
「! 止まったっ!?」
「まさかっ!?」
驚くさくらと信じられないものを見る様な目になる初穂。
「そうよ! それでこそエリスよ!!」
「流石は我が隊長オオオオォォォォォッ!!」
マルガレーテとラウラは歓声を挙げながら、機体を花組の方へと振り向かせる。
「コレで分かった? 貴方達とは格が違うのよ」
「我ぁが隊長わぁっ!! 我がゲルマン民族の最高軍人の結晶であり誇りであるゥゥゥ!!」
勝ち誇るかの様に花組に向かってそう言い放つマルガレーテとラウラ。
「チッ! 一々癇に障る様に言いやがって………」
そんな2人の様に、初穂が悪態を吐く。
「!? 危ないっ!! 後ろぉっ!!」
とそこで、さくらが突然そう叫ぶ。
「「へっ?」」
思わず間の抜けた声を出しながらマルガレーテ機とラウラ機が振り返った瞬間………
キシャアアアアアアッ!!
咆哮と共に、ゼルガノイド・イビルがサッカーボールを蹴るかの様に2機を蹴り飛ばした!!
「「!? キャアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!!」」
マルガレーテとラウラの悲鳴が響く中、2機は衝撃で手足が千切れ飛び、そのまま建物の壁へと突っ込んだ!!
「!? マルガレーテさん!」
「ラウラッ!」
クラリスとあざみが思わず叫ぶ中、マルガレーテ機とラウラ機は、全身から蒸気漏れを起こし、スパークを発して動かなくなった………
「エ、エリス………」
「何故だァッ! 隊長オオオオォォォォォッ!!」
頭から血を流して朦朧としているマルガレーテと、ゼルガノイド・イビルに向かって叫びを挙げるラウラ。
『五月蠅いッ!!』
「「!?」」
しかしその瞬間………
ゼルガノイド・イビルからエリスの怒声が響いて来て、マルガレーテとラウラは思わず黙り込む。
『勝手な事ばかり言って………私が………私が普段どれだけ苦労してると思ってるんだ!!』
「エ、エリス………」
「隊長………」
『昔からそうだ! 期待されて! それに応える事を強要されて! 完璧な人間だなんて思われて! もうウンザリだぁっ!!』
エリスから、愚痴の様な言葉が次々と吐き出される。
「エリスさん………」
「相当溜め込んでたみたいね………」
クラリスが唖然とし、アナスタシアが何処か同情するかの様に呟く。
『私だって人間だぞ! 出来ない事だってあるし、やりたくない事もある! なのに周りがそれを許してくれない! うわああああああああっ!!』
キシャアアアアアアッ!!
エリスの感情の爆発に呼応するかの様に、ゼルガノイド・イビルが咆哮を挙げながらソルジェント光線を薙ぎ払う様に発射!
帝都の一角で連鎖的に爆発が起こる。
「おわっ!?」
「威力が上がってる!?」
「まさか………エリスさんの感情の爆発に呼応してるんじゃ………」
爆風に煽られた花組の試製桜武と無限達が倒れそうになり、クラリスがそう推察する。
「エ、エリス………」
「わ、我々は、何て事をぉ………」
漸く自分達がエリスに過度なプレッシャーを掛けていた事に気付いたマルガレーテとラウラが言葉を失う………
『………もうやだ………誰か………助けて………』
とそこで、遂にエリスの声が涙声となり、弱音が零れ始めた。
キシャアアアアアアッ!!
しかし、その感情すらもエネルギーへと変換しているのか、ゼルガノイド・イビルが咆哮を挙げ、またもソルジェント光線をゼットン目掛けて放つ!
ゼットーン………ピポポポポポポポ………
光線吸収能力で吸収しようとするゼットン。
キシャアアアアアアッ!!
しかし、ゼルガノイド・イビルが吠えると、ソルジェント光線のエネルギーが更に増した!
途端に吸収しきれなくなり、ゼットンはソルジェント光線の直撃を浴び、ブッ飛ばされた!
ゼットーン………ピポポポポポポポ………
「! ゼットン! 戻ってっ!!」
身体から白煙が立ち上る程の大ダメージを受けたゼットンを見て、クラリスは慌てて魔導書を開き、ゼットンを戻す。
『………お願い………誰か………助けてよ………』
涙声のまま、懇願する様に漏らすエリス。
キシャアアアアアアッ!!
そんなエリスに感情とは裏腹に、ゼルガノイド・イビルは咆哮を挙げながら花組へと迫る。
「「「「「!!」」」」」
身構える花組一同。
と、その時!!
「エリスちゃんっ!!」
「「「「「!?」」」」」
突如、背後から響いて来た声に、花組一同が振り返るとそこには………
「…………」
ゼルガノイド・イビルを見上げながら佇むミライの姿が在った。
『ミ、ミライ………何故?………』
「君が本当に助けを求めている時には、僕が必ず助けに行く………約束したよ」
戸惑いの声を挙げるエリスに、ミライは笑顔でそう言う。
「あの人は一体!?」
「お、おい………この展開は、まさか?」
「もうパターンになってきてる………」
困惑するさくらとは対照的に、同じ様な展開を何度も見て来た初穂とあざみは察しが付く。
「彼もひょっとして………」
「あ、あの方はぁっ!?」
アナスタシアも察しが付く中、唯一クラリスだけが、ミライの正体に予想が付く。
「!!」
とそこで、ミライが左腕を構えたかと思うと………
そこに、炎を思わせるブレスレット………『メビウスブレス』が出現!
それに右手を翳すと、中心に在ったクリスタルサークルを回転させた!
そして、一旦左腕を引いたかと思うと………
「メビウースッ!!」
そう叫んで天へと突き出す!!
メビウスブレスから光が溢れ、それが『∞』のマークを浮かび上がらせたかと思うと………
「ヘヤアァ!!」
そこから、1人のウルトラマンが飛び出す!!
それは、嘗て宇宙警備隊のルーキーとして地球に派遣され………
掛け替えの無い地球人の仲間と確かな友情で結ばれた無限の可能性を持ったウルトラマン………
『ウルトラマンメビウス』だった!!
つづく
新話、投稿させて頂きました。
デスフェイサーがゼロとジードを足止めしている間に、ゼルガノイド・イビルが花組を相手取ります。
そんな中でもマルガレーテとラウラがエリスに呼びかけを続け、遂にゼルガノイド・イビルが止まった………
かに思われた瞬間に、感情の爆発したエリスによって、マルガレーテとラウラは撃墜されてしまいます。
とうとうエリスの口から零れる弱音………
しかし………
必ず助ける………
その約束を果たす為に彼が登場!
ヒビノ・ミライ、その正体は………
ウルトラ兄弟の一員! ウルトラマンメビウス!!
反撃開始です。
では、ご意見・ご感想をお待ちしております。