新サクラ大戦・光   作:宇宙刑事ブルーノア

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チャプター6『ロボット怪獣総進撃』

チャプター6『ロボット怪獣総進撃』

 

シビルジャッジメンター ギャラクトロン

 

シビルジャッジメンター ギャラクトロンMK2

 

無双鉄神 インペライザー 登場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミカサ記念公園………

 

「撃てぇっ!!」

 

エリスの掛け声で、伯林華撃団のアイゼンイェーガー全機が、ギャラクトロンに向かって両腕の機関砲を発砲する。

 

ギュオーン、ガシャ!

 

しかし、ギャラクトロンが独特の駆動音を立てると、魔法陣の様なバリアが展開。

 

機関砲弾は、全てそのバリアで弾かれてしまう。

 

その直後、ギャラクトロンの赤い目が不気味に発光する。

 

「! 散開っ!!」

 

「「!!」」

 

エリスはすぐさまそう言い放ち、アイゼンイェーガーは散開。

 

直後にギャラクトロンの目から赤い閃光光線が放たれ、先程までアイゼンイェーガー達が居た場所を薙ぎ払う。

 

光線の当たった地点に魔法陣が次々と出現し、その場所から次々に爆発が起こる。

 

「うおおおっ!!」

 

「はあああっ!!」

 

とそこで、今度は上海華撃団の王龍2機が、大きく跳び上がって、ギャラクトロンの背後から跳び蹴りを仕掛ける。

 

ギュオーン、ガシャ!

 

「うおわっ!?」

 

「キャアッ!?」

 

だがそれも、ギャラクトロンは後頭部から伸びる大きな鉤爪の付いた『ギャラクトロンシャフト』を振るい、弾き飛ばしてしまう。

 

「ヤアッ! トゥッ! トアアッ!!」

 

「セイッ! ハアッ!」

 

足元に取り付いた倫敦華撃団のブリドヴェン達が、剣で脚部を斬り付けているが、火花が散るだけで傷1つ付かない。

 

「駄目だ! 何て装甲なんだ!?」

 

「王の剣が通用しないなんて………」

 

ギャラクトロンの装甲に驚くランスロットと、悔しさに顔を歪めるアーサー。

 

『気にする必要はありません。このギャラクトロンの前では当然の事です』

 

とそこで、夜叉の声が聞こえて来たかと思うと、ギャラクトロンは足を上げる。

 

「! ランスロットッ!!」

 

「!!」

 

踏み潰す積りだと察したアーサーが叫び、ランスロットと共に離脱。

 

直後にギャラクトロンは足を振り下ろし、大きく地面を爆ぜさせる。

 

『良く逃げられましたね。しかし、コレは如何です』

 

するとそこで、ギャラクトロンがクロー状の右腕を構えたかと思うと、魔法陣が展開してクロー部分が分離!

 

そのまま移動砲台となって、ビームを放ちながら3国華撃団に襲い掛かる!!

 

「おわっ!? アブねぇっ!!」

 

「ちょっ! 反則だろう、それはっ!?」

 

腕を飛ばして砲台にすると言う何とも常識破りな攻撃にやや浮足立つ3国華撃団。

 

「! そこっ!!」

 

移動先を計算で導き出したマルガレーテが、予測射撃で機関砲を放つ。

 

しかし、本体に攻撃した時と同様に魔法陣バリアが展開され、防がれてしまう。

 

「クッ!」

 

「ぬううっ! あの爪にもバリアがあるのか!?」

 

悔しがるマルガレーテと、相変わらずハイテンションは様子のラウラ。

 

とそこで、浮遊していたクローが、マルガレーテとラウラの方を向き、その砲門を光らせた!

 

「「!?」」

 

思わず硬直してしまい、動けないマルガレーテとラウラ。

 

「! マルガレーテ! ラウラ!」

 

エリスが慌てて援護に入ろうとしたその時!!

 

「セヤアッ!!」

 

上空から現れたメビウスが、クローに跳び蹴りを見舞う!

 

弾き飛ばされたクローが地面に叩き付けられ、何度かバウンドしたかと思うと、再び浮遊。

 

ギャラクトロンの右手の魔法陣へと向かったかと思うと、再度腕部として接続される。

 

「! ミライ! 来てくれたのか!!」

 

『ウルトラマン………』

 

メビウスの登場に喜びを露わにするエリスと、苦々し気な表情となる夜叉。

 

「ハアッ!!」

 

ギュオーン、ガシャ!

 

メビウスが構えを執ると、ギャラクトロンは駆動音を響かせるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃………

 

ギャラクトロンMK2の襲撃を受けていた帝劇では………

 

ゼットーン………ピポポポポポポポ………

 

ギャラクトロンMK2に向かって、ゼットンが火球を連続で放つ。

 

しかし、ギャラクトロンMK2の両肩の突起部分が発光したかと思うと、ギャラクトロンMK2を包み込む様にバリアが展開。

 

火球はバリアに当たり、雲散する。

 

ラ~

 

反撃とばかりに、手先のマシンガン『ギャラクトロンゲベール』と手の甲のビームキャノン『ギャラクトロンシュトラール』を同時発射するギャラクトロンMK2。

 

それをゼットンはテレポートで回避したかと思うと、ギャラクトロンMK2の背後に出現。

 

そのまま殴り掛かろとしたが………

 

ラ~

 

後頭部の鶏冠の様なパーツ………『ギャラクトロンベイル』が分離し、回転しながらゼットンに命中する!

 

ゼットーン………ピポポポポポポポ………

 

真面に喰らったゼットンはブッ飛ばされ、派手に倒れる。

 

ギャラクトロンベイルはそのままギャラクトロンMK2の手に収まる。

 

「おりゃあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!」

 

とそこで、初穂機が気合の雄叫びと共に、横薙ぎにハンマーを振るい、ギャラクトロンMK2の足をブッ叩く。

 

だが、ギャラクトロンMK2の装甲に負け、ハンマーは弾き返される。

 

「っ! 何て装甲だっ!?」

 

ラ~

 

戦慄交じりの驚きを覚えていた初穂機に向かって、ギャラクトロンMK2がギャラクトロンベイルを振り下ろす。

 

「!? うおっ!?」

 

初穂機は躱したものの、地面に命中したギャラクトロンベイルは、そのまま大きな亀裂を作り出す。

 

「にんっ!」

 

とそこで、あざみ機がアクロバティックな動きでギャラクトロンMK2の身体を翔け上がり、要所要所に焙烙火矢型爆弾を見舞う。

 

ギャラクトロンMK2の各所で次々と爆発が起こるが、やはり損傷は見られない。

 

ラ~

 

ギャラクトロンMK2は、まだ空中に居たあざみ機に向かって、ギャラクトロンベイルを投擲!

 

回転しながらあざみ機へと向かうギャラクトロンベイル。

 

「!!」

 

「あざみさん!!」

 

クラリス機が空中に魔法陣を展開させ、ギャラクトロンベイルを受け止める。

 

「く、うっ! だ、駄目っ!!」

 

しかし、完全には防げず、咄嗟に軌道を反らす様にする。

 

あざみ機からは外れたが、そのまま建物を次々に横に真っ二つにして行く。

 

ラ~

 

ギャラクトロンMK2が一声鳴くと、ギャラクトロンベイルはブーメランの様にその手元へと戻る。

 

「さくら! 同時に仕掛けるぞっ!!」

 

「ハイッ!!」

 

そこで、誠十郎機と試製桜武が跳び上がり、必殺技の体勢に入る。

 

「闇を斬り裂く、神速の刃! 縦横無刃・嵐っ!!」

 

「蒼き空を駆ける………千の衝撃! 天剣・千本桜っ!!」

 

ラ~

 

霊力を帯びた3本の刀と、ギャラクトロンベイルがぶつかり合う。

 

「ぐうううっ!!」

 

「ハアアアッ!!」

 

一瞬拮抗したかに思われたが………

 

ラ~

 

「! おわっ!?」

 

「! キャアッ!?」

 

ギャラクトロンMK2が鳴くと、誠十郎機と試製桜武は弾かれ、地面を転がった。

 

「くうっ! 強い………(何とか変身のタイミングを掴まないと)」

 

機体を立ち上がらせながら、ゼロへ変身するタイミングを計る誠十郎。

 

 

 

 

 

と、その時!!

 

 

 

 

 

『上空に高エネルギー反応! 何か来ます!!』

 

「!? 何っ!?」

 

「「「「!?」」」」

 

カオルからの報告が響き、誠十郎達は一斉に空を見上げる。

 

すると上空から巨大な火の玉の様な物が降って来て、丁度誠十郎達がギャラクトロンMK2と交戦している場所の反対側に落下!

 

巨大な爆発が起こり、黒煙が立ち上ったかと思うと………

 

グルルルルルルルル………

 

獣が唸っている様な鳴き声と共に、頭部と身体が一体化しており、顔面にガトリングガン、両肩にも砲門を装備した黒いロボット………

 

『無双鉄神 インペライザー』が姿を現した!!

 

『インペライザーだと!? 厄介な時に厄介な奴が!!』

 

「アレも厄介な奴なのか………」

 

更なる強敵出現にゼロは悪態を吐き、誠十郎も冷や汗が流れる。

 

グルルルルルルルル………

 

そこで、インペライザーが前進を開始。

 

進路上の建物を踏み潰しながら、帝劇を目指し始めた。

 

「! アイツも帝劇を狙ってる!」

 

「野郎! させるかってんだっ!!」

 

あざみがそう言うと、初穂機がインペライザーの方へ向かおうとする。

 

ラ~

 

だが、そうはさせないとばかりに、ギャラクトロンMK2がギャラクトロンベイルを振り下ろして来る!

 

「! おわっ!? クソッ、邪魔すんなっ!!」

 

躱したものの、インペライザーの元へは向かえなくなる初穂機。

 

「ゼットン! お願いっ!!」

 

ゼットーン………ピポポポポポポポ………

 

クラリスが叫び、ゼットンがテレポートでインペライザーの前へと移動。

 

その行く手に立ちはだかる。

 

グルルルルルルルル………

 

ゼットーン………ピポポポポポポポ………

 

唸るインペライザーに対し、先制攻撃と火球を放つゼットン。

 

火球はインペライザーに直撃!

 

顔面部分が木っ端微塵になるインペライザー。

 

しかし、その直後!!

 

インペライザーに金属製と思われる身体が、まるで粘土の様にグニャグニャと歪み始め………

 

何と木っ端微塵となってしまった顔面部が再生したではないか!

 

「! 自己修復だとっ!?」

 

グルルルルルルルル………

 

誠十郎が驚きの声を挙げた瞬間、インペライザーは上半身を高速で回転させ始める!!

 

そしてガトリングガンと両肩の砲門『ガンポート』を乱射!!

 

フルバースト攻撃『バニシングサークル』により、四方八方に攻撃が飛び、ゼットンと帝都の街に襲い掛かる!!

 

ゼットーン………ピポポポポポポポ………

 

ゼットンは咄嗟にバリアを展開。

 

しかし、インペライザーの回転がドンドン速度を増し、それに比例して連射速度もアップ。

 

受け止めているゼットンのバリアが揺らぎ始め、とうとうヒビが入ったかと思われた次の瞬間!

 

ガラスの様にバリアが砕け、インペライザーの攻撃が次々にヒットした!

 

ゼットーン………ピポポポポポポポ………

 

ゼットンはバタリと倒れ、そのまま強制的にクラリスの魔導書へと戻る。

 

「! ゼットンッ!」

 

「おわっ!? コッチにも来たぞっ!?」

 

クラリスが思わず声を挙げていると、初穂が叫び、インペライザーの攻撃が誠十郎達にも襲い掛かる。

 

しかも、一見滅茶苦茶に撃っている様に見えてチャンと狙いを定めており、ギャラクトロンMK2には1発も当たっていない。

 

帝都の街にも被害は及んでおり、あっという間に辺り一面が炎に包まれて行く。

 

「帝都が!?………」

 

その光景にさくらが愕然となっていると、遂に1発の光弾が帝劇へと直撃コースを取った!

 

「! 帝劇がっ!!」

 

「神崎司令っ!!」

 

あざみと誠十郎が慌てて叫んだ瞬間………

 

帝劇が多角形を無数に組み合わせた様な光の壁に包まれ、光弾はその光の壁に命中し、雲散した。

 

「! アレはっ!」

 

『見たかい! こんなこともあろうかと、密かに開発して於いたバリアマシンを!!』

 

誠十郎が驚きの声を挙げると、通信機からイデのご機嫌な声が響いて来る。

 

「! イデさん!」

 

「流石イデさんだぜ! あんなモン用意してたなんてよぉ!!」

 

用意周到なイデの発明品に、さくらと初穂が舌を巻く。

 

グルルルルルルルル………

 

とそこで、インペライザーがその光景に怒ったかの様に回転を止めたかと思うと、右腕がまた粘土の様に変形し、巨大な大剣『インペリアルソード』となる。

 

そして、バリアを展開したままの帝劇へと近づいたかと思うと、インペリアルソードを叩き付ける様に振り下ろした!

 

バリアを破れずに弾き返されたが、インペライザーは何度も何度もインペリアルソードを叩き付ける。

 

すると、ガラスにヒビが入るかの様に、バリアに亀裂が生じ始める。

 

「! マズイ! バリアが!!」

 

ラ~

 

誠十郎が叫んだ瞬間、見計らっていたかの様にギャラクトロンMK2が、誠十郎達に向かって、ギャラクトロンゲベールとギャラクトロンシュトラールを連射する。

 

「うおわっ!? クウッ! このままじゃっ!?」

 

2大ロボット怪獣の前に苦戦を強いられる誠十郎達だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帝劇地下・医療室………

 

「良し! コレで良いか、レムちゃん!」

 

『十分です、司馬整備長』

 

レムの指示で、霊子再生槽を改造した令士。

 

改造された霊子再生槽には、何かをセットする様な装置が取り付けられ、更にコードが伸びている。

 

その伸びているコードは、リクが手にしているジードライザーのスキャナーと装填ナックルに取り付けられている。

 

『リク、確認しますが、本当に宜しいんですね』

 

「ああ………」

 

「リク………」

 

レムからの問い掛けに、神妙な面持ちで頷くリクに、ペガが心配そうな視線を向ける。

 

『分かりました………では、始めましょう』

 

「…………」

 

そこでリクは、右腰のホルダーから、ウルトラカプセルを取り出し始める。

 

取り出したウルトラカプセルを、霊子再生槽に取り付けられた何かをセットする様な装置にセットして行く。

 

やがて、コスモスカプセルを除く全てのウルトラカプセルをセットし終えると、残っていたコスモスカプセルを装填ナックルの方にセットした。

 

「………ジーッとしてても、ドーにもならねぇ!」

 

そして意を決した様に、コスモスカプセルをスキャナーでリードした!

 

すると、ジードライザーに取り付けられていたコードを光が走り、先ずウルトラカプセルをセットした装置に流れ込む。

 

途端に光の強さが増し、それが今度は霊子再生槽へと流れ込んだ!!

 

すると、再生槽内のアナスタシアの傷が急激に治癒し始め、顔色が見る見る良くなって行く。

 

「バイタル上昇中!!」

 

「良し、成功だ!!」

 

バイタルサインも正常になり始め、こまちと令士が歓喜の声を挙げる。

 

しかし………

 

「ううっ! ぐうっ! あああっ!!」

 

コスモスカプセルのリードを続けているリクの身体にスパークの様なモノが走り、苦しそうな声が漏れ始める。

 

「! リクッ!」

 

「リクッ!!」

 

「耐えてくれよ、リクくん!!」

 

「ハイッ!!」

 

ペガとこまちが慌てるが、令士だけはそう呼び掛け、リクは気を強く持ちながらリードを続ける。

 

 

 

 

 

レムが考えたアナスタシアを救う方法………

 

それは、ヒーリング能力を有するコスモスカプセルの力を使う事だった。

 

しかし、アナスタシアの傷は深く、コスモスカプセルだけでは力不足であった。

 

そこで、令士が突貫で作った機械で、他のウルトラカプセルをブースターにし、能力を向上させたのだ。

 

しかし、ウルトラカプセルを使う為にはジードライザーを使う必要が有り………

 

全てのウルトラカプセルを使うと言う途轍もない負荷を、リクはその身で受け止めなければならない。

 

それがレムの言う極めて高いリスクだった。

 

 

 

 

 

「アナスタシアさん………」

 

負荷に襲われながらも、アナスタシアに視線を向けるリク。

 

「諦めないで…………アナスタシアさんだって、きっと運命を変えられる………もし力が足りない時は………僕が力になります!」

 

再生槽内のアナスタシアにそう呼び掛ける。

 

「だから………目を覚まして下さい!! アナスタシアさん!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

ギャラクトロンと戦う3国華撃団とメビウス。
そして、MK2と戦う帝国華撃団。
しかしそこで………
帝国華撃団の方にインペライザーが増援で出現。
ゼットンも倒れ、誠十郎は変身のタイミングが取れず、帝劇は絶体絶命の状態に。

そんな中………
ウルトラカプセルの力を使い、自らの命を懸けてアナスタシアを救おうとするリク。
果たして、その思いは彼女に届くのか?

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。
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