チャプター6『援軍と強化』
傀儡機兵・神滅 登場
東京湾・幻庵の魔城………
「マイティ号………」
『あんな物造ってやがったのか』
ミカサやWLOF級空中戦艦とは一線を画すマイティ号の姿に、誠十郎とゼロは感嘆の声を漏らす。
と、そこで………
『マグネリュームエネルギー、照射!』
米田の号令が掛かると、マイティ号から地上に居るメビウス・エックス・ジードに向かってエネルギー波が照射された。
エネルギー波はカラータイマーに命中したかと思うと、点滅していたカラータイマーが、忽ち青に戻った!
「! コレは!?」
「エネルギーが戻った!」
『凄いっ!』
エネルギーが回復した事に、メビウスとエックス・大地が驚きの声を挙げる。
「ありがとうございます!」
ジード(プリミティブ)がお礼を言うと、マイティ号は返礼の様に翼を振って見せた。
「オノレェッ!」
その光景に、夜叉が苛立った様に叫び、神滅が刀を握っている右手を上げたかと思うと、またも敵軍の増援が現れる。
「調子に乗るな! 貴様等に有るのは絶望だけだ!!」
夜叉のそう言う台詞と共に、神滅軍団は一斉に刀を構える。
「「「「「!!」」」」」
身構える誠十郎達だったが………
『初穂ちゃん! クラリスちゃん! あざみちゃん! アナスタシアちゃん! 君達の無限をパワーアップさせるよ!』
そこでイデからそう通信が入る。
「!? パワーアップッ!?」
「そ、そんな事が出来るんですか!?」
『こんなこともあろうかと、密かに開発して於いたのさ!』
「何時の間に………」
「イデさんって何でも出来るのね………」
驚く初穂とクラリスに、若干呆れているあざみとアナスタシア。
『それじゃあ行くよ! 『モンスアーマー』! 転送っ!!』
イデがそう言い、目の前に在った機械を操作したかと思うと………
『モンスアーマー・転送します』
機械からエクスデバイザーと同じ人工音声が流れ、大帝国劇場の時計台の文字盤部分から、初穂機・クラリス機・あざみ機・アナスタシア機に向かってサイバー状のエネルギーが照射された!
すると………
『サイバーゴモラアーマー・アクティブ』
初穂機に、『サイバーゴモラアーマー』が!!
『サイバーゼットンアーマー・アクティブ』
クラリス機には、『サイバーゼットンアーマー』が!!
『サイバーベムスターアーマー・アクティブ』
あざみ機には、『サイバーベムスターアーマー』が!!
『サイバーエレキングアーマー・アクティブ』
そしてアナスタシア機には、『サイバーエレキングアーマー』が装着された!!
「!? 何だと!?」
『アレはエックスの!?』
またも夜叉が驚愕し、ゼロも声を挙げる。
『やった! 成功だ!!』
「あの時、イデ隊員とやっていたのはコレだったのか、大地」
その光景に大地も歓声を挙げ、出撃前にイデに呼び出された際にやっていた事の真実を知ったエックス。
「す、スゲェッ!!」
機体状態を表すモニターのスペックが跳ね上がってのを見た初穂が驚愕の声を挙げる。
「流石イデさんです!」
「カッコイイ………」
「ホント、何でも出来るのね………」
クラリス・あざみ・アナスタシアも感嘆の声を漏らす。
「あ、あのイデさん。俺には何かないんですか?」
とそこで、1人ハブられていた誠十郎が困惑しながら訪ねる。
『君には自前が有るだろ………ゼロくん』
『! 成程な! 誠十郎! 行くぜっ!!』
するとイデはゼロにそう呼び掛け、ゼロは合点が行った様子を見せたかと思うと、誠十郎の左腕のウルティメイトブレスレットが輝き………
誠十郎機に『ウルティメイトイージス』が装着された!!
「! なっ!? 無限にイージスが!?」
『如何だ、誠十郎。コレで文句ねえだろ?』
「あ、ああ………良し!」
ドヤ顔していると思われる様子でそう言って来たゼロに、誠十郎はやや呆れながらも、ウルティメイトイージスを装着した無限に構えを執らせる。
「虚仮脅しをぉっ!!」
そこで、夜叉の叫びと共に、神滅軍団が花組へと襲い掛かる。
「皆! 行くぞっ!!」
「「「「了解っ!!」」」」
それに対し、花組一同も誠十郎の号令で一斉に突撃するのだった………
初穂機(ゴモラアーマー)VS神滅(量産型)………
初穂機(ゴモラアーマー)に向かって刀を振るう神滅(量産型)。
「おっとっ!!」
それを初穂機(ゴモラアーマー)は、クローの付いた右腕のプロテクターで受け止める。
「おっりゃあっ!!」
更にそのまま、腕を捻り、神滅(量産型)の刀を圧し折る!
神滅(量産型)は圧し折られた刀で突きを繰り出して来るが………
「喰らうかよっ!!」
今度は自慢のハンマーを振り、神滅(量産型)の右手を刀ごと叩き潰す。
「ゴモラ振動波ぁっ!!」
そして、両手を突き出す様に構えたかと思うと、そこから青いエネルギーが集まり、神滅(量産型)に向かって放射された!!
振動波を浴びた神滅(量産型)のボディに、無数の細かい亀裂が生じる。
「トドメだぁっ!!」
と、初穂がそう言ったかと思うと、ゴモラアーマーの両腕パーツが機体から外れ、ハンマーに装着される。
再度ゴモラ振動波が発動し、ハンマーが振動波を帯びる。
「東雲神社の! 御神楽ハンマーッ!!」
炎に加え、超振動を纏った御神楽ハンマーが繰り出され、跳び上がった初穂機が、高速縦回転で縦回転しながら、炎と振動波を帯びたハンマーを神滅(量産型)に叩き込む!!
「光になれええええええぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーっ!!」
振動波を帯びたハンマーにより、神滅(量産型)は粉微塵に粉砕され、消滅したのだった………
クラリス機(ゼットンアーマー)VS神滅(量産型)………
神滅(量産型)が刀を振るい、地を這う斬撃波を飛ばす。
「フッ!」
だが、クラリス機(ゼットンアーマー)がガード姿勢を執ったかと思うと、機体を包む様に多角形のバリアが展開。
斬撃波はバリアに当たって雲散する。
すると神滅(量産型)は高速移動で踏み込んで来て、今度は直接斬撃を喰らわせようとする。
しかし、刀の刃が当たるかと思われた瞬間、クラリス機(ゼットンアーマー)はパッと姿を消す。
目標を見失い、困惑した様子を見せる神滅(量産型)。
その背後に、テレポートしたクラリス機(ゼットンアーマー)が再度出現。
「ハアッ!!」
ボディに装着されているアーマー部分から、1兆度の火球を放った!!
真面に喰らった神滅(量産型)は、背中部分が完全に吹き飛び、断面部が飴の様にドロドロに溶けていた。
それでもぎこちなく動き、クラリス機(ゼットンアーマー)を半分溶けた刀で斬り付けようとしたが………
「ゼットントルネードッ!!」
クラリス機(ゼットンアーマー)はバリアを展開させて高速回転し、その勢いに乗せた体当たりを食らわせ、神滅(量産型)を弾き飛ばす!
そして死に体の神滅(量産型)からやや離れた位置に着地すると、開いた魔導書を手にする。
「アルビトル・ダンフェールッ!!」
そして1発1発全てが魔導弾から『1兆度の火球』に変化したアルビトル・ダンフェールを放つ。
無数の1兆度の火球を纏めて喰らった神滅(量産型)は完全に蒸発し、消滅したのだった………
あざみ機(ベムスターアーマー)VS神滅(量産型)………
「ニンッ!」
左腕に手甲に代わって装着されたベムスターシールドを、ブーメランの様に投擲するあざみ機(ベムスターアーマー)。
神滅(量産型)は飛んで来たベムスターシールドを刀で弾き飛ばす。
しかし、弾き飛ばされたベムスターシールドが突如機動を変え、神滅(量産型)の背後から襲撃!
神滅(量産型)の背部に在った翼が、2枚とも斬り飛ばされる。
「そこっ!!」
するとあざみ機(ベムスターアーマー)は、鎖分銅を投げ縄の様に投げつけ、神滅(量産型)をグルグル巻きにして拘束する。
「むんっ!!」
そのまま神滅(量産型)を引き倒そうとするあざみ機(ベムスターアーマー)だったが………
神滅(量産型)の方がパワーは上で有り、巻き付けていた鎖はアッサリと引き千切られる!
「! うわっ!?」
それによってバランスを崩したあざみ機(ベムスターアーマー)がバランスを崩して転倒する。
そのあざみ機(ベムスターアーマー)に、隙有りとばかりに地を這う斬撃波を繰り出す神滅(量産型)。
「………掛かった」
しかし、それを見たあざみが『してやったり』と言う様に笑うと、ベムスターシールドがあざみ機(ベムスターアーマー)と斬撃波の間に割って入る。
そしてそのまま斬撃波を吸引アトラクタースパウトで吸い込んだかと思うと、ベムスタースパウトで神滅(量産型)に撃ち返す!
自らの斬撃波を食らい、縦半分に斬り跡が入る神滅(量産型)。
「望月流忍法………無双手裏剣!!」
そこであざみ機(ベムスターアーマー)必殺の無双手裏剣が繰り出され、エネルギーを吸収して大型化させたベムスターシールドも投げつける!
全身にクナイが刺さり、今度は横一文字に斬り裂かれた神滅(量産型)は、紫色のスパーク発したかと思うと、一瞬間を置いて大爆発した………
アナスタシア機(エレキングアーマー)VS神滅(量産型)………
神滅(量産型)の振った刀が、アナスタシア機(エレキングアーマー)を斬り裂いた!
………かと、思われたが!
斬り裂かれたアナスタシア機(エレキングアーマー)の姿が陽炎の様に揺らいだかと思うと、消えてしまう………
「残念、それは幻よ」
困惑した様子を見せる神滅(量産型)に、背後に現れたアナスタシア機(エレキングアーマー)からアナスタシアがそう言い放つ。
自らの持つ霊力による氷の能力と、エレキングアーマーに宿っている電気エネルギーを使った電磁波で、虚像を作り出したのだ。
神滅(量産型)は背後に現れたアナスタシア機(エレキングアーマー)を斬り捨てるが、それも陽炎の様に揺らいだかと思うと消えてしまう。
「そこっ!!」
実体のアナスタシア機(エレキングアーマー)は、神滅(量産型)から少し離れた位置に現れたかと思うと、左手の拳銃を連射。
電撃を帯びた氷の弾丸が、命中箇所を凍り付かせると同時に内部機器にダメージを与える。
関節部から黒煙を上げ、ガクリと膝を着く神滅(量産型)。
「トドメよ!」
そこでアナスタシア機(エレキングアーマー)は、左手の拳銃を番傘型ライフルに持ち帰ると、右腕に装着されていたエレキングアーマーの特殊アームを向ける。
「アポリト・ミデンッ!」
番傘型ライフルからエネルギー砲、特殊アームから電撃波が放たれ、それが螺旋状に絡み合って神滅(量産型)を貫く!
ボディに大穴を開けられた神滅(量産型)は、スパークを発したかと思うと、そのままバタリと倒れ、爆散したのだった………
誠十郎機(ウルティメイトイージス)VS神滅(夜叉)………
「セエエエイッ!」
「ハアアアアアアァァァァァァァッ!!」
神滅(夜叉)の素早い連撃を、右手のウルティメイトゼロソードと左手に握った刀で捌く誠十郎機(ウルティメイトイージス)。
「小賢しい真似を………そんな付け焼き刃の力で如何にかなると思っているのですか!」
夜叉がそう言ったかと思うと、神滅(夜叉)が誠十郎機(ウルティメイトイージス)から距離を取った。
「魔力解放! 『幻装・武御雷』!!」
そして刀を天に向かって掲げたかと思うと、刀身に紫色の雷が落ち、神滅(夜叉)から紫色のオーラが立ち上り始める。
途端に、神滅(夜叉)から放たれている魔力が段違いとなる。
「死になさいっ!!」
夜叉の叫びと共に、誠十郎機(ウルティメイトイージス)に向かって巨大な斬撃波を放つ神滅(夜叉)!!
………しかし!!
「セヤアアアアアッ!!」
誠十郎が気合の雄叫びと共にウルティメイトゼロソードと刀を振るうと………
神滅(夜叉)の放った斬撃波は、アッサリと掻き消された!!
「!? 何っ!?」
「付け焼き刃だと? 俺とゼロがどれだけ一緒に戦って来たと思ってるんだ!!」
『そうだ、誠十郎! 俺とお前は一心同体だ!!』
驚く夜叉に、誠十郎とゼロがそう言い放つ。
「貴様が絶望を持って向かって来ると言うなら………俺は、『俺達』は! 希望の力でそれを迎え撃つ!!」
更に続けて誠十郎がそう叫ぶと、霊力が溢れ、ウルティメイトゼロソードと刀の刀身に巨大な光の刃が出現する。
「ウオオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーッ!!」
そして気合の雄叫びと共にウルティメイトゼロソードを垂直に振るい、ソードレイ・ウルティメイトゼロを放つ!
「! ぐうううっ!?」
咄嗟に左手の鞘を捨てたかと思うと、刀を両手で持って、ソードレイ・ウルティメイトゼロを受け止める神滅(夜叉)。
しかし、放たれたソードレイ・ウルティメイトゼロの威力は凄まじく、神滅(夜叉)は徐々に後退って行き、余波で機体の各所が爆発を起こし出す。
更に、受け止めている刀の刀身にも、ヒビが入って行く。
「こんな!? こんな事がぁっ!?」
信じられないと言う悲鳴を挙げる夜叉。
「夜叉ぁっ! コレで終わりだああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」
とそこで、誠十郎の叫びと共に、誠十郎機(ウルティメイトイージス)が左手の刀を横薙ぎに振るい、2発目のソードレイ・ウルティメイトゼロを放った!!
2発目のソードレイ・ウルティメイトゼロは、神滅(夜叉)の受け止めていた1発目のソードレイ・ウルティメイトゼロと合わさり、十字状の斬撃波となると、ヒビの入っていた神滅(夜叉)の刀を粉砕!!
そのまま神滅(夜叉)を十字に斬り裂いた!!
「任務、失敗………アゴナ様………申し訳ありません………」
自身の身体も斬り裂かれた夜叉は最期にそう呟き、神滅諸共に大爆発した。
「片付いたか………」
神滅(夜叉)が完全に消し飛んだのを確認した誠十郎がそう呟く。
『コレで邪魔をする者は居ないわ! 機関最大出力!! 一気に魔城に突撃よ!!』
そこで、すみれの声が通信回線に響き、ミカサは一気に魔城の穴を開けた外壁部へと突撃するのだった………
つづく
新話、投稿させて頂きました。
早速大活躍のマイティ号。
そして更に………
何と、無限がパワーアップ!
無限のパワーアップは前々から考えていました。
何せ原作だと、お約束だった機体乗り換えがさくらだけでしたからね。
他のメンバーにも何か欲しいと思い、この作品らしくウルトラな要素でパワーアップさせようと思いまして。
それで思いついたのが、エックスのモンスアーマーを装着させるというものでした。
丁度初穂達と相性が良さそうな組み合わせだったので。
エックスを登場させたのはこの為です。
あっという間に神滅軍団を蹴散らしました。
夜叉はこれで退場となります。
原作ではラスボスの幻庵より強いと言われた夜叉ですが、正直色々と不明瞭な点が多かったので、何の意図があって登場させたのか分からないキャラでした。
真宮寺さくらが悪墜ちしたのではないと言うには安堵しましたが。
なので、私の作品では飽く迄只の偽者で強い敵として退場させる事にしました。
ご了承ください。
では、ご意見・ご感想をお待ちしております。