新サクラ大戦・光   作:宇宙刑事ブルーノア

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チャプター7『突入』

チャプター7『突入』

 

上級降魔 朧

 

ウルティノイド ダークメフィスト・ドライ

 

愛憎戦士 カミーラ 登場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京湾・幻庵の魔城………

 

『魔城に突入しますわ! 衝撃に備えてっ!!』

 

いよいよ主砲で破壊した外壁部分へと突入しようとしているミカサ。

 

「「「「「!………」」」」」

 

甲板上に居た花組メンバーが一旦艦内に引っ込もうとする………

 

 

 

 

 

だが、その時!!

 

 

 

 

 

「見つけたぜぇっ!! 帝国華撃団っ!!」

 

恨みの籠った声と共に、傀儡機兵・荒吐が突如現れる!

 

「!? アレは、荒吐!?」

 

「と言う事は!?」

 

「朧っ!?」

 

「あの野郎! 生きてやがったのか!?」

 

「しぶとい………」

 

シャイニングウルトラマンゼロのシャイニングエメリウムスラッシュを受けて、メカギラスごと倒されたと思われていた朧の登場に、誠十郎・クラリス・アナスタシア・初穂は驚き、あざみが呆れた様に呟く。

 

「テメェ等を行かしゃあしねえぜぇっ!!」

 

と、そんな花組メンバーの反応など気にせず、荒吐の脚部となっている巨大な手を幻術で増殖させ、放って来る!

 

「! チイッ!!」

 

迎撃に戻ろうとする誠十郎機(ウルティメイトイージス)だったが………

 

それよりも早く、他のメンバーの機体が飛び出し、荒吐の放った幻術手を破壊する。

 

「「「「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉっ!!」」」」

 

そしてそのまま、荒吐に組み付いた!!

 

「!? うおおっ!? 離しやがれっ!!」

 

4機の無限に組み付かれた荒吐は耐え切れず、重力に引かれて落下を始める。

 

「! 皆っ!!」

 

「お前は行けっ! 神山ぁっ!!」

 

「!?」

 

慌てて追おうとした誠十郎を、初穂がそう叫んで押し止めた。

 

「コイツは私達に任せて………」

 

「誠十郎はさくらを助けて!」

 

更に続けて、アナスタシアとあざみもそう言って来る。

 

「さくらさんはきっと神山さんを待ってますっ!!」

 

「!!」

 

最後にクラリスにそう言われ、誠十郎はハッとする。

 

『………神山くん』

 

「すみれさん………」

 

『天宮さんを助けられるとしたら貴方だけよ』

 

「! ハイ!」

 

更にそこで、すみれからもそう言われ、誠十郎は迷いを捨て、艦内へ退避した。

 

『では、行きますわよ!………突入!!』

 

そしてその次の瞬間………

 

ミカサは魔城の破壊した外壁部に突撃!!

 

そのまま船体を半分ほど減り込ませて止まった。

 

「チイッ! やられたか!………まあ、良い。如何やら入ったのは1人だけだ。ココでお前等を始末すれば、アイツも助からねえなぁ」

 

魔城を支えている大地へと降り立った初穂達を見下ろしながら、朧はそう言い放つ。

 

「馬鹿言ってんじゃねえ! 神山とゼロが負けるか!!」

 

「寧ろ貴方の方が何度負けたと思ってるの?」

 

「誠十郎とゼロは必ずさくらを取り戻す」

 

「そして幻庵とアゴナを倒し、降魔皇様の復活も阻止して見せます!」

 

初穂・アナスタシア・あざみ・クラリスはそう言い返し、彼女達の無限が構えを執る。

 

「ハッ! 俺様は生まれ変わったんだ!! 大いなる闇の力でなぁっ!!」

 

するとそこで、朧は荒吐のコックピットハッチを開け、機外に身を晒したかと思うと、『黒い棒のような形状をした物』を取り出した。

 

「ヒャハハハハハッ!!」

 

そして高笑いを挙げながら、その棒状の物………『ダークエボルバー』を両手で水平に握り、左右に引っ張って伸ばした!

 

 

 

 

 

途端に怪しい光が溢れ出し………

 

朧の姿が、緑色の目をした黒い巨人へと変わった!!

 

 

 

 

 

「!? なっ!?」

 

「ウルトラマンッ!?」

 

朧が変わったその巨人の姿が、ウルトラマンにそっくりな事に、初穂とあざみが驚きの声を挙げる。

 

「いえ、違うわ………」

 

「アレはウルトラマンじゃありません」

 

しかし、アナスタシアとクラリスは、その黒い巨人から醸し出されている禍々しい気配を感じてそう言い放つ。

 

「ヒャハハハハハハハッ! コレが俺様の新しい力だぁっ!!」

 

恍惚気味な様子の笑い声を挙げながら、黒い巨人………

 

『ウルティノイド ダークメフィスト・ドライ』は咆哮を挙げる。

 

「さあ………お前達に絶望を与えてやるぜぇっ!!」

 

右腕の『アームドメフィスト』に装着された、鉤爪状の『メフィストクロー』を構え、初穂達ににじり寄り始めるダークメフィスト・ドライ。

 

「待てっ!!」

 

しかしそこで、ジード(プリミティブ)が割って入る!

 

「! リクッ!」

 

「僕が相手だ!」

 

「ああん? 邪魔するんなら、お前から先に殺してやるぜぇ、ウルトラマン」

 

アナスタシアが声を挙げる中、ダークメフィスト・ドライはジード(プリミティブ)に標的を変える。

 

(コイツ………強い! 気を抜いたらやられる!!)

 

ダークメフィスト・ドライの強さを感じ取り、ジード(プリミティブ)は気を引き締めて、フォームチェンジに入った!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「融合(ユーゴー)!」

 

『ヌェアッ!』

 

ベリアルカプセルを起動させると、リクの右側に右腕を掲げる『ウルトラマンベリアル』のビジョンが現れる。

 

起動させたカプセルを、左脇腰に装着し、グリップ部分を左手で握っていた装填ナックルにセットする。

 

「アイゴー!」

 

『ダァッ!』

 

続けて新たなカプセルを起動させると、今度は左側に同じく右手を掲げる『ウルトラマンキング』のビジョンが出現する。

 

そして同じ様に、装填ナックルにセットする。

 

「ヒアウィーゴー!」

 

ジードライザーのトリガーを押し、待機状態にすると、装填ナックルにセットしたベリアルとキングのカプセルをリードする。

 

「ハッ!!」

 

『ウルトラマンベリアル! ウルトラマンキング!』

 

そこで再度ジードライザーのトリガーを押すと、音声と共にジードライザー中央の透明部分にある遺伝子構造の様な箇所から虹色の光が溢れる。

 

その虹色の光の中から、杖の様な剣が出現。

 

『我、王の名の下に!』

 

更に音声が響く中、リクは装填ナックルからキングのカプセルを外して右手に取ると、杖の様な剣………『超絶撃王剣 キングソード』を左手で握る。

 

そして、キングのカプセルを、キングソードへセットする。

 

『ウルトラマンキング!』

 

「変えるぜ! 運命!!」

 

キングソードから威厳有る音声の流れる中、リクはキングソードを右手に持ち帰ると、左手をキングソードの前に翳す。

 

『トワッ!』

 

「ハッ!」

 

そして、キングソードを突き出す様に構えたかと思うと、持ち手部分に在ったトリガーを押した。

 

「ジィィィィィィィィド!!」

 

リクの姿が光を放ち始め、そこへベリアルとキングのビジョンが重なり、大きく跳び上がる。

 

『ウルトラマンジード! ロイヤルメガマスター!』

 

そして神々しい光と共に、キングソードを手にした金色のマントを翻したジード………

 

『ウルトラマンジード・ロイヤルメガマスター』が出現する!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハアッ!………」

 

音を立てず、優雅に着地を決めるジード(ロイヤルメガマスター)。

 

「!? アレは!?………何て神々しく威厳有る姿………正に王の貫禄! 美しい………」

 

「ちょっと、アーサー! 後にしてよぉっ!!」

 

ジード(ロイヤルメガマスター)の姿を見たアーサーが思わず見惚れてしまい、ランスロットからツッコミを入れられる。

 

「ケケケケ、そんな金ピカになったくらいで俺様に敵うと思ってるのかぁ?」

 

「フッ………ハアッ!」

 

そんなジード(ロイヤルメガマスター)の姿を見て余裕綽々な様子のダークメフィスト・ドライに、ジード(ロイヤルメガマスター)はキングソードを剣モードで構えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃………

 

魔城の外壁に突っ込んだミカサから、内部へと突入した誠十郎(+ゼロ)は………

 

「さくら………何処に居るんだ?」

 

形容し難い形状の魔城内部を疾走する誠十郎機。

 

『妙だ、誠十郎。さっきから敵の気配が全くねえ………』

 

そこで、突入してからコレまで、降魔の1匹も出て来ていない事に、ゼロがそう呟く。

 

『恐らくコレは………』

 

「罠、だろうな………」

 

ゼロにそう返す誠十郎。

 

彼もコレが罠である事は承知していたが、さくらを探す為には踏み込んで行かねばならない………

 

虎穴に入らずんば虎子を得ず、である。

 

 

 

 

 

と、その時!!

 

 

 

 

 

突如怪しい光が光ったかと思うと、それが魔城内部全体へと広がる。

 

「! 魔幻空間っ!!」

 

それが魔幻空間の展開現象である事に誠十郎が気付いた瞬間、彼は愛機ごと空間内に引き摺り込まれる。

 

途端に、目の前の光景が一変した。

 

「コレは………銀座!?」

 

展開された魔幻空間は帝都・銀座であり、誠十郎機は大帝国劇場の真ん前に居た。

 

『誠十郎! アレはっ!?』

 

「!!」

 

ゼロの声に、誠十郎が正面を見やると、そこには………

 

「…………」

 

やや俯いた状態で立っているさくらの姿が在った。

 

「! さくらっ!!」

 

すぐさま無限のハッチを開け、姿を晒す誠十郎。

 

「さくら、俺だ! 助けに来たぞっ!!」

 

「…………」

 

呼び掛ける誠十郎だったが、さくらは俯き加減のまま返事をしない。

 

「さくら? 如何したんだ?」

 

「無駄だ」

 

「その小娘には最早誰の言葉も届かんわぁ」

 

誠十郎が怪訝な様子を見せると、帝劇の屋根の上に幻庵とアゴナが姿を現す。

 

「! 幻庵っ!!」

 

『アゴナ!』

 

誠十郎は幻庵を、ゼロはアゴナを睨み付ける。

 

「貴様等! さくらに何をしたっ!?」

 

「なあぁにぃ、只真実を教えてやっただけの事よぉ………」

 

「帝都に最早守る価値など無いと言う事をな!」

 

怒る誠十郎を見下ろしながら、アゴナと幻庵はゲラゲラと笑う。

 

「! このぉっ!!」

 

『待て、誠十郎! アレはっ!?』

 

「!?」

 

腸が煮え繰り返る誠十郎だったが、そこでゼロに呼び掛けられ、再度さくらを見やる。

 

すると、何時の間にかさくらの隣に、ひなたが立っていた。

 

「!? ひなたさん!?」

 

『誰だ?』

 

「さくらの母親だ! そんな、まさか………」

 

死んだ筈のひなたが現れた事に、誠十郎はやや狼狽する。

 

『落ち着け誠十郎! ありゃ幻だ!』

 

「! 何っ!?」

 

ゼロにそう言われ、誠十郎が目を凝らすと、ひなたの姿が薄く透けているのに気付く。

 

『さくら………私とさくらのまた引き離そうとする人がやって来たわ………貴方を犠牲にして帝都を救う積りよ………倒すのよ、さくら。私達の為に』

 

「うん………分かったよ、お母さん」

 

幻のひなたが怪しい笑みを浮かべてさくらにそう言ったかと思うと、さくらが顔を上げる。

 

その目に光はまるでなく、顔は能面の様な無表情であった。

 

「! さくらっ!! そのひなたさんは偽物だ! 目を覚ますんだっ!!」

 

「ぶるあああああぁぁぁぁぁぁぁ、天宮 さくらよぉ。今こそ貴様の真の力を見せてやれぇっ!!」

 

慌てて誠十郎が呼び掛けるが、そこでアゴナが、さくらに向かって『何か』を投げつけた。

 

「…………」

 

無表情のまま、その投げつけられた『何か』をキャッチするさくら。

 

それは金と黒に染められた角ばったデザインのスティック………

 

『スパークレンス』だった。

 

「…………」

 

スパークレンスを掲げ、ボタンを押したかと思うと、上部が左右に展開し、カラータイマーの様な部分が露出。

 

そしてそこから闇の様なオーラが溢れ、さくらを包み込んだかと思うと………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

忽ちその姿は、超古代の闇の巨人………

 

『愛憎戦士 カミーラ』となったのだった!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

いよいよ魔城へ突入かと思われた瞬間………
生きていた朧が出現!!
実に第4話以来の久々の登場です。
初穂達は誠十郎をさくらの元へ行かせる為に、朧の相手を買って出ますが………
何と、朧は『ウルティノイド ダークメフィスト・ドライ』へと変身!!
駆け付けたジードも『ロイヤルメガマスター』へチェンジし、激突へ。

一方………
魔城内部へ突入した誠十郎(+ゼロ)は、魔幻空間へ引き込まれたかと思うと、幻の帝都の中へ。
そこでさくらを発見するが、完全に洗脳されていた彼女は何と!!
『愛憎戦士 カミーラ』へと変身します!!

立て続けの闇の巨人出現です。
果たしてどうなるか?

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。
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