しかし酔っぱらった連中は暴走して大忙しです。
誕生会当日
「おい葉山」
「なんだい?比企谷?」
「この面子はどういう事だ?」
「どうって・・・君は彼女らに不満なのかい?」
「不満とかじゃなくてだな、なんか変だろ!戸塚とか!お前のとこの奴とか!何で呼んでないの!?小町なんて「お兄ちゃん男になるんだよ」とかわけわからんこと言ってたし!」
今現在、雪ノ下のマンションにいるメンバーは
雪ノ下、比企谷、由比ヶ浜、一色、三浦、葉山、陽乃の7人である。
どうやら小町ちゃんは陽乃さんが懐柔済みのようだ
「他の面子は都合がつかなくてね、いいじゃないか、ここにいるメンバーは結衣のことが本当に大好きな人ばかりなんだからさ」
「そうね、私は由比ヶ浜さんのこと『特別に』大好きよ?」
「あ、あーしだって結衣のこと大好きだし・・・」
「大好きって・・・えへへー」
照れる由比ヶ浜
「でも何で姉さんがいるのかしら?」
陽乃さんは先程からキッチンで何やら怪しげな液体の調合に勤しんでる模様
「ま、まあ陽乃さんも結衣のことを祝いたいんだよ、きょうの料理は陽乃さん特製だからね」
「そう?確かに姉さん珍しく張り切ってくれてるようだけど・・・」
しばらくすると陽乃さんが満面の笑みで色とりどりのドリンクを持ってくる、
「さーみんな!お姉ちゃん特性ドリンクができたわよー?」
あれが例の怪しいお酒か
「私の親友に乾杯!」
雪ノ下が音頭をとって乾杯をする。
「さーみんな!おねえちゃん特性のケーキよ?食べて食べて!」
これ絶対ブランデーとか入ってるよな、しかも通常より多く・・・
「おいしー、すごいね!ゆきのんのお菓子もおいしいけど陽乃さんのもすごくおいしい!」
「すごいし!」
「さすが雪乃先輩のお姉さんですね・・・っく!これではわたしのいいところが!」
「そう・・・確かにおいしいけど・・・」
由比ヶ浜や三浦は感激して叫ぶが一色は悔しそうにしている模様、雪ノ下は複雑な表情をしていた
「でもまあ、雪ノ下の作ってくれるお菓子のほうが俺の口には合いますね」
と陽乃のお菓子をほおばりながら比企谷は雪ノ下へ言うと
「比企谷くん・・・」
雪ノ下は恍惚とした表情で比企谷を見る。
「えーゴホン、今回は結衣先輩の誕生会なのでいちゃいちゃはまた別の時間にお願いしますね」
と一色
そんな一色をちょっとにらむ陽乃だったが表情をすぐさま変えると
「はいはーい、たっくさんあるからどんどん食べて!飲み物もたくさんあるからねー」
と料理も持ってくる
「喧嘩はやめてくれよ?・・・しかしあれ全部何がしかのアルコール入りなんだよな・・・」
陽乃の態度やおいしそうに食べてるみんなを見てなんともハラハラする葉山だった。
数時間後
案の定全員出来上がってふらふらになっている、葉山はノンアルコールのドリンクのみ渡されていたので素面である。
陽乃も配ってばかりで全く飲んでいない。
「ふふふ、さあ比企谷くんと雪乃ちゃんを寝室のベッドの上に運んで並んで寝かせるのよ!酔っ払って前後不覚になった二人はお互いの欲望をむき出しにして獣のようにお互いを求め合うの!カメラはベッドの真上にあるから!ベスポジよろしく!」
「・・・あの、その二人を運び込むのは俺がやるの?」
「は?当然じゃない」
「・・・ちょっとトイレ行ってきます」
くたびれた顔でトイレにこもる葉山は携帯を取り出しとあるところに連絡をする
「もしもし、葉山弁護士事務所ですか?○○さんいます?・・・どうも、実は家の父が伝え忘れたとかで・・・」
しばらく電話した後、葉山がトイレから出ると陽乃は携帯に着信がある
「うげーお母さんからだよ・・・はいもしもし・・・えー今必要?なんでよ!だってそれ明後日だって・・・んモーわかったわよ!はいはい今から戻ります!」
陽乃は舌打ちをすると
「将来のためだとかでお母さんに法律関係の書類書けっていわれてたんだけどなんかそれ今すぐ必要なんだって!あんたんとこに出すやつなんだけど!なんとかならないの?」
「俺がどうにかできるわけないでしょう・・・」
視線をそらして肩をすくめる葉山
「仕方ないわね・・・いい!さっき言ったことちゃんとやっといてね!撮った動画は勝手に転送されるから、あとで確認するからね!」
と不機嫌になりながら陽乃は帰った。
「やれやれやっと行ったか」
無論今の話は葉山の電話によるものである、こんなこともあろうかと仕込んでおいたのだ。
葉山の父は現在出張中である、その為こういった細かいことは本人に確認されることはないので、面倒ごとになりそうな場合は父の名前を使って回避しようとあらかじめ色々調べておいたのだ。
「とりあえず成功か、さて、一応比企谷は形だけでもやっておくか、陽乃さんいなくなったし雪乃ちゃんは移動させようとしたら起きて抵抗されたとか言って死角に転がしとけばいいだろ」
先日見た盗撮動画でリビングに仕掛けられたカメラの位置はある程度場所はわかっていた。
とりあえず比企谷をベッドまで運び寝かせることにした。
「んー?ん?」
比企谷が目を覚ましたようだ
「目を覚ましたか、んじゃこの計画もおじゃんだな、おい比企谷?大丈夫か?」
と比企谷をベットに寝かせる葉山、しかし考えが甘かった。
「んー雪ノ下?雪ノ下?いい匂いだ・・・」
と葉山の尻に手を回す比企谷
「おい、目を覚ませ!俺は葉山だって!俺にそんな趣味は・・・っとおい!」
無理矢理引っ張られベットに押し付けられる。
「なあ雪ノ下、そんなものは脱ごうぜ?」
と比企谷は葉山のズボンを脱がし始めた
「お、おい!まて!ちょっと!」
「雪ノ下の尻ってごつごつしてんだな・・・胸の方は俺がもみまくってお前の姉ちゃんより大きくしてやるから・・・」
と今度は葉山の上着の中に手を入れ始める
「おい!ちょっとやめろ!」
葉山の服は乱れて半裸状態である
「やめろって言ってるだろ!」
と葉山はベッドから比企谷を突き飛ばし床に転がす。
比企谷は目を覚ますことなく床に転がってそのまま寝てしまった。
「まったく・・・」
と服を直そうとする葉山だったが背後に人の気配を感じる、振り向くと三浦だった。
「隼人・・・」
「や、やあ優美子・・・ん!んぐー!」
三浦は葉山に飛び掛ると一気にディープキスをかます
「ん・・・隼人!好き!・・・ん・・・」
「ん・・・んぐー・・・優美子!ちょっと落ち着こうか?」
「嫌・・・隼人・・・」
と三浦は葉山を抑えまたキスをする
「んー、ん、ぷはぁ、マテマテ、落ち着け優美子、まずこの手をどけような?」
ものすごい力である、伊達にテニス経験者を名乗ってはいない。
「待たない・・・好きよ・・・はや・・・ん”ん”-」
唐突に口を押えトイレに走り出す三浦
「お”お”え”-」
「やれやれ・・・」
三浦はトイレで吐いているようだ
「まったく本当に・・・」
トイレで便器を抱えてグロッキーになっている三浦を床に寝かせる、因みに体を横にしとかないと吐いたもので喉が詰まるから仰向けは絶対禁止、足を少し開かせて倒れないように寝かせること、これ豆な?
寝室に戻った葉山、床転がってる比企谷を見ると
「既成事実、既成事実・・・」
うつろな目をした一色が比企谷のズボンを脱がしパンツに手をかけているところだった。
「まてまてなにやってんだ!」
「既成事実、既成事実・・・これが先輩の・・・」
パンツを脱がした一色は比企谷のモノ見て恍惚とした表情になっている
「えーっとこれを咥えるんでしたっけ・・・」
と一色が口を開いたので
「勘弁してくれよ!」
と葉山は一色を引き剥がす
「むーやめてくださいよー先輩のー咥えないと・・・」
「ほら、これが先輩のだから」
と皿に残っていたソーセージを一色の口に放り込む
「ん・・・んぐ・・・しぇんぱいのって意外と小さいんですね・・・まるでポークビッツですよ、私がフランクフルトぐらいまで大きくして出してあげますからね・・・」
とちゅぱちゅぱとソーセージをしゃぶる一色
「ふう、なんとかなったか・・・」
と雪ノ下達の様子を見に行くと
「まあ、こうなってるよな・・・」
そこにはほぼ裸になった雪ノ下と由比ヶ浜が抱き合っていた
「んふーヒッキーえへへへ、えっちー」
「比企谷くん・・・あなたって胸板がとっても厚いのね・・・」
「・・・まあこれはいいか・・・」
これに触るのはいろいろまずいような気がしたので放置しておくことにした。
「それじゃ片づけでもするか・・・」
阿鼻叫喚の地獄絵図になった会場を片付けにかかる葉山であった。
因みにまた誰かが動いて変なことにならないように一晩中テレビ見たりしながら起きてたのだが、朝になって目が覚めた雪ノ下からあらぬ誤解をかけられて叩き殺されそうになったので無理矢理比企谷を起こしてどうにか落ち着かせると言った一幕もあった。
後日、またもや陽乃さんにファミレスに拉致される
「・・・隼人・・・言いたいことわかるよね?」
「さて・・・俺にはなんのことやら?」
バンとまたもやテーブルを叩くと
「あんたと比企谷くんの絡みなんてどこに需要があるのよ!」
「ちょっと陽乃さん声が大きいですよ・・・」
ええ、なぜか後ろからものすごい視線を感じるんですよね、主に赤いめがねの・・・なんでいるんだ?
「それと!あんたのファーストキスとか別に見たくもないんだけど!」
「だから声が大きいですって・・・」
後ろからハヤハチのファーストキスとか聞こえるぞ・・・したのは優美子とだからな?
「お母さんにも怒られたんだけど!お酒飲ませるなんてどういうことだって!」
ウチの親父に軽く話したからな、父親経由で伝わったか?
まあざまあみろだな
「おかげでお母さんの監視の目が厳しくなって気軽に遊びに行けなくなったんだけど!どうしてくれるの?」
「知りませんよ、大学生なんだから勉強したらどうです?」
たしなめる葉山だったがお怒りモードに入った陽乃は止まらない
「雪乃ちゃんは相変わらずガハマちゃんと絡んでるし!」
「二人ともお互いを比企谷と思ってたみたいだからいいでしょう・・・」
「あんたが引き離せば・・・」
「陽乃さんは俺がああいう状態の雪乃ちゃんに触って無理に引きはがせと?もし雪乃ちゃんが俺を比企谷と勘違いして抱き着いてきたらどうすんです?」
「そうね、そしたらあんたを〇すわ」
「ほら、そんなのどうしろっていうんですか、大体初めから無理だったんだんですって、アルコールなんてリスク高すぎるし、結衣もいるからあの二人は一応卒業までは我慢すると思うけどね?だからあの二人に無理に干渉しない方がいいでしょう、それとも結衣を無理やり引き離して本格的に嫌われものになる?多分一生口きいてくれなくなるよ?それでもいい?」
「でも・・・」
と食い下がる陽乃だったが
「卒業したら幅も広がるからあの二人も色々開放的になって今まで以上に見せつけてくれると思うし、それにおばさんにばれた場合でも大学生ならば仕方がないと言ってくれるかもしれません、だからもうちょっと待ちましょう?」
と葉山が言うと
「・・・そうね・・・んじゃそうするわ」
ようやく納得してくれたようだ。
「それがいいと思う、カメラのことも内緒にしときますから」
そう言うと葉山は席を立って外に出ることにした。
今回はきちんと自分の分は払って店を出る。
「あの人のシスコンぶりも大概だよな・・・」
後日、葉山はお詫びも含めて再度由比ヶ浜の誕生会を開く、今回はカラオケボックスで健全な会である。
呼んだメンバーは陽乃を除く前回のメンバープラスいつもの面々である。
由比ヶ浜は二度も誕生会を開いてくれたということでうれしくて仕方ないらしいようで大いにはしゃいでいた。
前回の誕生会については雪ノ下だけが陽乃がアルコールを仕込んできたということを感じてはいたようだが他のメンバーは酔って記憶が飛んだらしく何が起きたか追及もされなかった。
因みに比企谷は雪ノ下と絡んだ夢を見ていたらしく
『雪ノ下の尻は柔らかいと思っていたんだが、実は硬かったりするのか?』
というLINEが飛んできたので
『君はバカなのかな?』
と返信しといてあとは無視することにした。
なんかこっちに何かをものすごく言いたそうな顔してるけど無視だ無視。
ただこの時撮影された葉山と比企谷の絡みが流出、クラスの後ろからねっとりとした視線とひそひそとした話声を聞くことになり、また落ち着かない日々を過ごす羽目になるのだった。