人理修復をサモナーさんと共に行く   作:1579

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「サモナーさんが行く」に心を奪われた作者です。





プロローグ

 

 

 遠くに星が、銀河が、宇宙が広がる空間。

 そこに幾体かの黄金に輝くマネキン人形のような存在が話し合っている。

 

 

 

 『一つ、面白い世界を見つけた。ここの人々を観測対象としたい』

 

 『どんな世界か、から説明をしてくれ』

 

 『一言で表すなら「新しく人類をやり直そうとしている世界」といったところか』

 

 『ほう。今ある人類はどうなっている?』

 

 『焼却された。「特異点」と呼ばれる現行の人類史から掛け離れた結果を歴史上に齎す事で今ある人類史を覆し、未来を無くしたのだ』

 

 『我々がやっている事と近い、とも言えるか?』

 

 『そうだな。しかし、人類史を否定しやり直すなど、今ある木を切って新しい種類の木を植えようというようなもの』

 

 『既に育った木は失敗だったからと言ってやり直していては使った肥料や水を無駄にするのと同じだ』

 

 『その通り。限りあるリソースをめぐって全ての世界が滅びないように剪定している我々だが、この世界がどのような結末に至るのか見たくはないか?』

 

 『なるほど。言いたいのは「この世界が上手くいったのなら我々も同じように少なくないリソースを使って最初からやり直す価値があるか検討する」ということだな』

 

 『ああ。だが、それだけでは無い。焼却から生き残った人々がいる。そして彼らは特異点を修復し、人類史を取り戻そうとしている』

 

 『だからこそ、観測対象に、か』

 

 『それでこそ、見る価値があるわけだ』

 

 『どうして生き残った人々がいる?』

 

 『元々、人類史を長く、強く存在させる為の機関があった。それが、人類の焼却から免れ、その上、時間軸からはじき出された事もあり、少ないながらも生き残ったのだ。彼らは特異点を修復する機能がある』

 

 『今見たが、この有様では観測装置すら置けないのでは無いか?』

 

 『そこで、特異点に人を送り込み、生き残った人々と接触させる』

 

 『誰をだ?あの老人では駄目だろう。折角生き残った人を絶滅させてしまう』

 

 『キースを使おうと思う』

 

 『あの特定監視対象か』 

 

 『剪定しようとした世界から追い出されたな』

 

 『今も何やらこそこそやっているようでもある』

 

 『使うと言っても、どのキースだ?』

 

 『最後に我々の手元に残った記録は老人と相討ちになった直後のものか』

 

 『それでいいと思っている』

 

 『召喚モンスターはどうする』

 

 『そこまでリソースを注ぎ込むことでは無い。あの世界を見る為の標となればいい』

 

 『決定だ』

 

 『早速、やるぞ』

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 目が覚めると燃え盛る街の中に居た。

 記憶の最後は確か、爺さんと相討ちになって死に戻ったと思った時だ。

 リスポーンするとしたら召魔の森の筈だが··········。

 少なくとも召魔の森にコンクリート製の建物やらは無かった筈だし、何処と無く見覚えがあるのは前大戦で焼かれた日本の街に似ているからか。

 正直言って、訳が分からない。

 召喚モンスター達は大丈夫だろうか。

 召喚リストを呼び出して確認してみるとポータルガードを含めて全員が待機状態となっていた。

 コレだけで更に頭痛の種が増えたと思う。

 ポータルガードが外されているのは誰によってなのか、そして、召魔の森に海魔の島はどうなっているのだろうか。

 状況が掴めない。

 召喚する布陣は安定感が欲しく、ヴォルフに戦鬼、護鬼、そしてナインテイルにヘザーを呼び出そうとして、呪文が失敗する。

 何度か繰り返すが全て失敗。

 思わず舌打ちした。

 お地蔵様から連れ出された場所と似たような空間か?

 コールモンスターを使ってマップを確認するも何も映らない。

 いや、マップの表示がおかしい?

 いつもならS3N2のように表示される場所に何も無かった。

 何故だろう?さっぱり分からないな⋯⋯

 歩き回っているとスケルトンを派手に壊した時のような音が聞こえる。

 どうやら、近くで誰かが戦っているらしい。

 ··········死に戻った時に失ったアイテムを確認していた所だが後回しにすべきだな。

 アイテムボックスから、涅槃の杖を取り出し、俺はその戦闘音がする方へと向かうことにした。

 

 

 

 

 




サモナーさんっぽさをどうにか出していきたい


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