人理修復をサモナーさんと共に行く   作:1579

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キャラ崩壊注意?




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 霊脈が強い場所へ向かう途中、俺は立香君とマシュにレジスト・ファイアを奢り、色々と聞いた。

 カルデアという、人間の未来を観測し、出来るだけ強く長く存在させる機関があり、立香君とマシュはその構成員だということ。

 ある日、観測していた人類の未来が唐突に見えなくなったこと。

 それを何とかする為にレイシフトという過去に飛ぶ技術を用いて、人類の未来が見えなくなった原因を取り除こうとしていたこと。

 その矢先にカルデアで爆発事故が起こり、気が付けばここにいたこと。

 ここは見えなくなった原因の一つだと思われる2004年の日本の地方都市だということ。

 本来の2004年の冬木ではこんな光景になっていないこと。

 立香君とマシュは2016年からレイシフトしてきたこと。

 

 そういう設定のゲームをプレイしているんだと思おうとしたが、2人の雰囲気からこれが現実なんだと感じる。

 現実だとしたら、どうして俺はASOの姿でここにいるのか。

 魔法だって使えるし、武技だって使える。

 召喚魔法も、コール・モンスターとカーム・モンスターだけが使えた。

 おそらく、召喚モンスターに関係する魔法は使えないのだろう。

 アイテムボックスも、何故か拠点に置いていた方の分まで入っている。

 

 一つ、心当たりがあるとすれば、運営だ。

 ゲームだと思っていた世界がデッカーの知り合いと思われる人物に現実だとか言われ、更には運営には世界を超える技術がある、みたいな感じだったはずだ。

 突拍子もない話だと思って信じていなかったが、信じるしかないのだろうか?

 だとすると、運営はどうして俺をゲームの姿でこの世界に?

 いや、運営にいたメガネ。

 もう名前は忘れたが、何故か俺を目の敵にしていたあの男がASOから追い出したのか?

 これが一番、納得出来る説明だ。

 

 嘘だ。

 納得も理解もしていない。

 しかし、この目で見る光景がそうであると突きつけてくるのだ。

 いや、待てよ。

 確か最後に見た久住は記録から作られた存在とか言っていたような。

 肉体は失われたが、記録から人格をコピーした、みたいなことを言っていたはず。

 まさか俺も?

 確かに俺の現実での姿はとてもでは無いが使えないだろう。

 その上、久住の話では現実世界は運営に攻撃を仕掛け、反撃からの逆侵攻されていた。

 もし、それが世界規模で行われたのなら俺は為す術なく死んだはずだ。

 だから、ゲーム内の姿に?

 だとしたら何が目的だ?

 俺は何をすればいい?

 

 ふと、思い至った。

 平行世界。

 デッカーの中の一人が言っていた平行世界の自分。

 そして、爺様は平行世界の自分と何度も戦ったようなことを言っていた。

 だとすればだ。

 もし、アイツにも平行世界の自分がいるなら。

 この世界では2016年だ。

 アイツはまだ産まれる前のはず。

 ここで未来を取り戻せば、アイツにまた会えるかもしれない。

 そして、爺様に殺される前に俺が爺様を殺せば、この世界の俺とアイツはずっと幸せにいられるかもしれない。

 アイツの飛びっきりの笑顔を思い出す。

 俺は既に失ったけど、この世界でなら。

 そう、『人類の未来が見えなくなった原因』さえどうにか出来ればこの世界は救えるのなら。

 戦うことしか出来ない俺でも手助け出来ることはあるんじゃないだろうか。

 そう考えると、体に力が漲る。

 カルデアは人類の未来の為に。

 俺は失ったものを取り戻す為に。

 

 問題はレイシフトか。

 久住の例を思い出す。

 人格をコピーしてゲームの世界で生きながらえさせるというのは、レイシフトに近いんじゃないか?

 マシュの話によると、だが。

 要するに、データを取って量子化だか霊子化だかして特異点に送り込むのがレイシフトと呼ばれる技術だ。

 認識は間違っていないはず。

 詳しい理論だとかははっきり言って理解出来なかったが。

 今、俺自身それと一緒なんじゃないか?

 特異点にいる俺を計測して逆にカルデアに存在していると証明すれば。

 

 うん、色々考えてみたけど、取り敢えずロマニって男に聞くのが良いだろうな。

 何はともあれ目的は出来た。

 俺はカルデアと一緒に行く。

 そして、アイツが生まれるかもしれない未来を取り戻す。

 うん、自分でも今更だと思うが、それでも、不思議と心は軽かった。

 

 

 

 

 

 立香君と未来の世界の事を話しながら移動する。

 第三次大戦が勃発した事にはとても驚いていて、核さえ使われたと言った時には目を伏せてなんとも言えない表情を見せる。

 VRMMOの話をすると食いつき、俺が何故かそのゲームのキャラのままだと言うと、なろう小説だ!と声を上げていた。

 それに召喚モンスターを呼び出せないことを少し残念がってもいる。

 もふもふが好きらしい。

 フォウくんを撫でながら、動物を撫でると心が落ち着くんです、と言う立香君。

 どこにでもいる普通の少年。

 そんなイメージが藤丸立香という存在についた。

 カーム・モンスターを使っているから敵襲は無く、レジスト・ファイアのおかげで暑さは平気だから、地面がえぐれていたり、瓦礫なんかで歩き辛い以外はそこまで移動に苦労しない。

 強化呪文を使おうか迷ったが、止めておく。

 急に体の感覚が変わったら違和感しかないだろうし。

 代わりに怒炎蛇竜神の小剣と黒のローブを渡しておいた。

 盾は今の立香君では持つのは厳しいだろうから、渡すのは止めておく。

 マシュもいるしな。

 小剣はいざという時に身を守れるように、黒のローブは敵に見つかりにくくする為だと言えば納得してくれた。

 落ち着ける場所に着いたら小剣の扱い方を教えないとな。

 もうすぐ、指示された場所という所で女性の悲鳴が聞こえる。

 

 「今のは!」

 「急ぎましょう!先輩、キースさん!」

 「分かった」

 

 駆けつけるとスケルトンに囲まれる銀髪の女性が見えた。

 

 

 

 

 




アイツってのはサモナーさんの恋人の事です。
蛇足でも恋人を守ってますし、良いよね?

因みに藤丸立香が男なのはキースと「マシュの格好がエロ過ぎてやばい」みたいな会話をしてほしいからです。
ダメかな?
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