「フハハハハ!」
黄金の鎧を身に纏ったサーヴァント──“英雄王ギルガメッシュ”は、高笑いを発しながら、空中から大量の武器を射出し、着々と俺のサーヴァントであるランサーを追い詰めていた。
「くっ!」
射出された槍の一つをランサーが頭部の真横すれすれでかわす。
「どうした、貴様の実力はそんなものか! 施しの聖者よ!」
ギルガメッシュは更に追い討ちを掛けるかのように、『
このままでは、間違いなくランサーが押し負ける……!
「ランサーよ! 炎を纏え!」
「了解した、本気で行く」
ランサーはそう返答すると、全身を包む程の炎を放出する。
恐らく、俺の魔力切れを心配してスキルを使用していなかったのだろう。
だけど、俺の魔力は聖杯に匹敵する程だぜぇ!
「遂に本気で来るか……ならば!
ギルガメッシュは射出する武器の数を増やし、圧倒的な物量でランサーを圧し潰そうとする。
しかし、ランサーはその全てを捌き、受け流し、かわしきった。
「見事だ、英雄王。その実力、瞠目に値する」
「我が射出した武器を全て捌ききるとは、そちらも中々やるものよのう」
ランサーとギルガメッシュが互いに称賛し合う。
あの傲慢な英雄王すら称賛するとは、やはりランサー・カルナは最強格の英霊だったと改めて心から感じさせられた。
「本音を言えば、貴様相手にはエアを抜かんと勝てんだろう。しかし、今宵はそういう訳にもいかんくてな」
ギルガメッシュは言葉を続ける。
「その為、此度は引いてやろう」
ギルガメッシュはそう言うと、ヴィマーナを『王の財宝』から出し、乗船する。
「悪いが英雄王、お前は此処で倒す」
瞬間、ランサーは眼から“閃光”を放った──。
「──真の英雄は眼で殺す」
「何っ!?」
その閃光──『
それに驚愕した様子のギルガメッシュ。
まさか自分が傷を負うとは思ってもいなかったのだろう。
「おのれ……! この我に傷を付けるとは……!」
ギルガメッシュは怒りを露にしながらも、ヴィマーナで撤退を始める。
「仕留められなかったか……。すまない、マスター」
そう言い、申し訳なさを表すランサー。
「いや、あのギルガメッシュに一杯食らわせただけでも、大きい戦果だ」
あのギルガメッシュという英霊は、英霊の中でも破格の英霊だ。その英霊を倒せるかもしれないサーヴァントが、ファラオ・オジマンディアス。授かりの英雄・アルジュナ。憤怒の化身・アシュヴァッターマン。ギリシャ神話随一の大英雄・ヘラクレス。軍神・アルテラ。
そして、施しの英雄・カルナ。
ざっと思い付くのがこれらのサーヴァントたちだ。
これらのサーヴァントであれば、ギルガメッシュ打倒も夢ではないだろう。
しかし、これらのサーヴァントたちは非常に地雷が多いサーヴァントたちだ。
例えば、オジマンディアス。『Fate/prototype 蒼銀のフラグメンツ』に登場したライダーのサーヴァントだが、彼は自身のミイラを触媒にしても召喚されないというのだ。
しかし、オジマンディアスは妻に関する物を触媒にすれば、確定で召喚されるという。
だが、その場合、オジマンディアスから妻の墓を暴いた者として認識され、あっという間にこの世から退場させられてしまうこと間違いなしだろう。
このように、ギルガメッシュを打倒出来るかもしれないサーヴァントには地雷が多い。いや、多すぎるのだ。
しかし、その中で唯一地雷と言える地雷が無いのがカルナであった。
インドに旅行に行った際、彼に関する触媒を偶然入手出来て本当に良かったと今でも思う。
「すまんが、マスター。今後はどうする?」
俺が独り、脳内で語っていると唐突にランサーが問いかける。
「今後か……。そうだなぁ……」
俺は腕を組み、思考する。
すると、一つの選択肢が思い浮かんだ。
「次はアーチャーを襲撃しよう。しかし、倒すなよ。ランサー」
戦闘シーンって滅茶苦茶難しいですね……。