聖杯戦争は終わりだっ!   作:佐月檀

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またもやシリアス……。バーサーカーファンの方々、本当にすみません……。無理矢理感が滅茶苦茶強い……。


巨駆の狂戦士・Ⅱ

「ハァッ!」

 

「■■■ー!!」

 

 繰り出されるランサーの一撃を石斧剣で受け止めるバーサーカー。

 ランサーはスキルの魔力放出を駆使し、筋力A+のバーサーカーと互角に打ち合っている。

 

(魔力放出込みでも打ち合いは互角か……!)

 

 俺はランサーとバーサーカーの剣戟をなんとか視認し、同時に分析する。

 しばらく打ち合っていると、急にランサーがバーサーカーから距離を取る。

 

「打ち合いは互角。ならば、宝具を使用する──!」

 

 刹那、ランサーの眼から閃光が放たれる──。

 

「『梵天よ、地を覆え(ブラフマーストラ)』!」

 

 閃光はバーサーカーの腹部を焼き切り、バーサーカーは腹から大量の血を流し、絶命する。

 しかし、バーサーカーは再び咆哮を挙げ、焼き切られた腹部も瞬時に再生する。

 

「やはり蘇るか」

 

 ランサーはバーサーカーとの距離を一瞬で詰め、バーサーカーの首を槍で貫き、再び命を刈り取る。

 それでも尚、バーサーカーは蘇生する。

 瞬間、バーサーカーは至近距離にいたランサーを掴み、地面に叩きつける。

 

「ぐっ……!」

 

 バーサーカーは地面に叩きつけたランサーに石斧剣を振り下ろそうとする。

 しかし、魔力放出で瞬間的に加速したランサーに回避される。

 その加速を利用し、ランサーは再びバーサーカーとつばぜり合う。

 これでは完全に硬直状態だ。

 つばぜり合いは筋力で勝るバーサーカーが押し勝ち、ランサーを石斧剣で薙ぎ払う。

 横薙ぎされた石斧剣はランサーの横腹に当たり、ランサーは鮮血を撒き散らしながら吹き飛ぶ。

 

「まずいぞ、ヤバくなってきた……!」

 

 吹き飛ばされたランサーを視認出来た瞬間、分かったことは、普通のサーヴァントでは死ぬレベルの傷を負っていたことだった。

 だが、それすらもランサーの黄金の鎧は治療し、瞬時に傷は塞がった。

 しかし、同時に思い知らされるのは、大英雄・ヘラクレスが予想以上に規格外だったことだ。

 だから、こちらも切り札を一つ切るとしよう──!

 

「ランサー! 第三宝具を使用してくれ!」

 

 ランサーは「了解した、マスター」とだけ返し、槍に膨大な魔力を集結させる。

 

「……っ!? 駄目よ! バーサーカー!」

 

 イリヤスフィールがバーサーカーに制止を掛けるも、もう遅い。

 ランサーは炎を纏った槍をバーサーカーに全力で投擲した──!

 

「『梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ)』!!」

 

 それは、国すら滅ぼしえる“対国宝具”なのだ。

 恐らく、バーサーカーのストックを五個以上は削る威力だ。

 それにバーサーカーは直撃した──。

 辺りの建造物は対国宝具の余波により吹き飛び、かくいう俺も吹き飛ばされかけた。

 施しの英雄・カルナ。

 やはり、俺の予想以上の凄まじさだ。

 やがて、煙が晴れると、辺り一面には建物が一切無かった。

 肝心のバーサーカーは──

 

「■■■■……!」

 

 最早立てるような状態ではない程、ダメージを食らっていた。

 恐らく、あと何秒かで消滅するだろう。

 しかし、なんと立てるような状態ではない筈が、イリヤスフィールを守備する体制で立ったのだ。

 

「……それ程主を守りたいのか、バーサーカー」

 

 ランサーがバーサーカーに対し、そう言葉を紡ぐ。

 しかしやがて、バーサーカーの体が粒子と化して消えてゆく。

 

「バーサーカー……」

 

 イリヤスフィールは光の粒子と化し、消滅したバーサーカーを見て崩れ落ちる。

 そういえば、確かイリヤスフィールは聖杯の器だったか。

 ……どうしようか、これ。バーサーカーとの死闘で完全に忘れてたぞ。

 ……仕方ない、今は放置だ。

 とにかく、今は間桐邸に向かう。

 

「ランサー、感傷に浸っているところに申し訳ないが、本来の目的地に行くぞ」

 

「了解した、向かうとしよう」

 

 俺たちはその場に崩れ落ちたイリヤスフィールを横切り、間桐邸へと駆けた──。




展開が崩壊寸前だ……!
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