FAIRY TAIL ~天に愛されし魔導士~   作:屋田光一

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二週間ぶりでございます!そして始まりました5.5章。

今回の話はタイトルにある歓迎会に加えて、あの話を主軸にした回となってます。わかる人にはすぐにピンと来るはずw

今話を始めに、この幕間章は基本アニメオリジナルの話で進めていこうと思っています。ざっくりと説明すると…次回はダフネとドラゴノイド→チェンジリング(リメイクアレンジ)→アンケート一位の回、と進めてから次に新章です。なんかざっくりだけど先のこと話しちゃった、大丈夫かな…?(汗)


第5.5章 妖精少女のウェンディ
第66話 天竜歓迎会


闇ギルドの中でも最大級の勢力を誇る、バラム同盟と呼ばれる三つのギルドの一つ・六魔将軍(オラシオンセイス)。たった6人の魔導士で構成された規模の少ないギルドでありながら、他の二つと同等の立場を担っていた彼らの目的であるニルヴァーナを破壊し、六魔将軍(オラシオンセイス)をマスターであるゼロも含めて撃破に成功した連合軍。

 

その連合軍が構成されていた4つのギルドの一つである妖精の尻尾(フェアリーテイル)は、各々のメンバーにとって忘れることが出来ない出会いと別れを経験することとなった。その中でも一番変え難い出会いと言えば、やはりかの少女たちだろう。

 

「と言う訳で、ウェンディとシャルルを妖精の尻尾(フェアリーテイル)へと招待した」

 

「よろしくお願いします!」

 

マグノリアに在する妖精の尻尾(フェアリーテイル)にて、新しく加わった少女はエルザからの紹介を受けた後、新たにお世話になるギルドのメンバーたちに向けて元気よく、かつ礼儀正しくペコリとお辞儀をしながら挨拶を告げる。過去にも幼い魔導士が加入することはあったが、明るく素直そうな少女の新入りはギルド内でも珍しい。故に…。

 

「かわいーっ!!」

「ハッピーのメスがいるぞ!」

「おジョーちゃんいくつ?」

 

一気に興味を惹かれ、ほぼ男性陣に囲まれるほどの大人気である。ウェンディと違って傍らでそっぽを向いているシャルルにも着目しているようだが、ほとんどがウェンディへの関心だろう。

 

「コラコラ!一気に詰め寄るな!ビックリさせるだろーが!!」

 

「うおっ!?いきなり何だよ!?」

 

突然大人数で声をかけては驚かせるという名目で、あまりウェンディににじり寄る男たちを近づかせたくなかったシエルは曇天(クラウディ)を出して彼らを押し返そうとする。思ってもみなかった人物からの行動に彼らは困惑するばかりだ。

 

「マスター」

 

「うむ、よくやった。これでこの辺りもしばらくは平和になるわい。勿論、ウェンディとシャルルも歓迎しよう」

 

チームの実質的なリーダーであるエルザから声をかけられたマカロフはみなまで聞かず、今回の作戦の成功を労い、新たに加入した二人も快く迎え入れる。心配はしていなかったが、マスター直々にその言葉を聞くとやはり安心感が強い。

 

「ウェンディ、もし何か変な事されたらすぐに言ってね?シャルルも」

 

「だ、大丈夫だよ、きっと…」

 

「大丈夫だなんて言いきれないけど、アンタなんかに頼ったりしないわよ」

 

「えぇ…」

 

少しばかり後々の事が心配になってきたシエルが、二人にそう言葉をかけるも、ウェンディは特に不安になっていないようだし、シャルルに至ってはてんで信用されていない。ちょっと心が傷ついた。

 

すると、突如ギルドに勢いよく水が出現して辺りが一瞬で水浸し…どころか小規模の海とか湖を彷彿とさせる洪水が起きた。

 

「ああ…グレイ様…!ジュビア心配で心配で…目から大雨が…!!」

 

「だあぁーっ!?」

「溺れるー!!」

「グレイ止めろーっ!!」

「何でオレがぁー!!」

 

水の魔導士であるジュビアが手を組んで両目から滝のように涙を流してギルドに洪水を起こしていた。閉じられた屋内では外に流れることなく一階のフロアを一気に水で埋め尽くしていき、ギルドのメンバーはそれによって川で溺れるかのように次々と悲鳴を上げながら流されていく。

 

誰かがグレイにジュビアを止める様に叫ぶと本人からは抗議の声が上がったが、ジュビアを止めれる奴はお前しかいないんだからさっさとやれ。

 

ちなみに一部、乗雲(クラウィド)に乗って自分と少女、白ネコを空中に避難させた少年と、水を操作することが出来る三又の槍を足場代わりにして、呑み込まれずに済んだ青年がいたのはまた別の話。

 

「んでよォ、ヘビが空飛んで…」

 

「ヘビが空なんか飛ぶかよ!漢じゃあるめーし!」

 

「漢…?」

 

「ヘビがいたってことは、ペルの奴ヤバくなってたんじゃ…!」

 

「そう言えば…ヘビの奴とは結局当たらなかったな…」

 

その後、どうにかギルド内の洪水も収まったが、ギルドの賑やかな雰囲気は変わらない。一角ではナツがコブラと戦っていた時の話を他のメンバーに語っている。ヘビがいたと言うことで、ヘビ嫌いのペルセウスが暴れたりしなかったのかと心配を向けた者もいたようだが、本人はコブラと顔を合わせることすらなかったのを思い出す。

 

賑やかとも、騒々しいとも言えるギルドの雰囲気をその目にし、シエルの雲から降りたウェンディは目を輝かせてギルドの中を改めて見渡した。そんな彼女の元に銀色の長い髪の受付嬢であるミラジェーンが近づいて言葉をかける。

 

「初めまして。ミラジェーンよ」

 

「わぁ~!シャルル、本物のミラジェーンさんだよ!!」

 

笑顔で挨拶をしてきたミラジェーンを見たウェンディは、雑誌でしか見たことのなかった有名な魔導士を前に感情が高まっている様子だ。エルザの時同様、同じ女性から見ても憧れと言える存在を実際に目にしたことで嬉しさが勝っているのだろう。

 

「シャルルは多分ハッピーと同じだろうけど、ウェンディはどんな魔法を使うの?」

 

「ちょっと!!オスネコと同じ扱い!?」

 

ハッピーと同じだろうと勝手に決めつけられたことに対して心底不服と言いたげに叫ぶシャルル。しかし実際のところ本当にハッピーと同じ魔法のみを使うので、それ以上の反論が出来ないのが彼女にとって悔しいところである。そんな彼女を一瞥し、ミラジェーンが尋ねた質問にウェンディは素直に答えた。

 

「私、天空魔法を使います。天空の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)です」

 

ウェンディがそう答えた瞬間、彼女に意識を向けて盛り上がっていた魔導士たち全員が衝撃を受けたかのように言葉を失い、場が一気に静寂に包みこまれた。ウェンディが思わず周囲を見渡すと、誰も彼もが浮かべていた笑みと打って変わって驚愕を露にしたような、虚を突かれたような表情を浮かべている。

 

「(…信じてもらえない、か…)」

 

まだ幼い自分が滅竜魔法を扱えるなど、そう簡単に信じてもらえるわけがない。考えてみれば普通はそうだ。明るくて賑やかな雰囲気につい自分も自然と口にしてしまったが、簡単に言うべきではなかったと、少しばかり後悔に苛まれる。

 

しかし、彼女の後悔は表情に出ていたのか、それを見たシエルが自分に優し気な笑みを向けているのを視界の端で確認する。その笑顔が何を意味しているのか。聞こうとするよりも先に、反応を示したのは先ほど静まり返った魔導士たちだった。

 

『おおっ!スゲェ!!』

 

「えっ?」

 

驚愕で固まっていた者たちが、一様に彼女の返答を理解して先程以上に盛り上がりを見せ始めた。

 

滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)だ!!』

 

「すげーっ!!」

「ナツと同じかっ!」

「ガジルもいるし、このギルドに3人も滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)が!!」

「珍しい魔法なのにな!!」

 

衝撃で言葉を失ったのは最初だけ。だが、全員がウェンディの言葉を信じてくれた。ナツやガジルと言う前例と比べると意外ではあったが、すんなりと自分を受け入れてくれたギルドの面々にウェンディは思わず笑みがこぼれた。

 

更に言えばシエルの先程の笑顔の意味が分かった気がする。何も心配するようなことはないと、同じギルドの家族なら受け入れてくれると安心させるためのものだったことを。

 

「今日は宴じゃーー!!ウェンディとシャルルの歓迎会じゃーーっ!!」

 

『おおーーっ!!!』

 

日頃から何かにつけて宴をしているような気もするが、それを指摘するような無粋な者はこの場にいない。新たに加わった家族を歓迎するために、ほぼ全員が大いに盛り上がりを見せ始める。

 

「騒げや騒げーー!!」

「うおおおっ!燃えてきたぁぁ!!」

「きゃあああ!!あたしの服ー!!」

「いいぞー!ルーシィ!!」

「ミラ、こっちも酒一杯もらえるかー?」

「珍しいわねペル?いいわよー」

「グレイ様…浮気とかしてませんよね!?」

「な、何だよソレ…!!」

「シャルルー!オイラの魚いるー?」

「いらないわよっ!」

 

あっちこっちでどんちゃん騒ぎの大騒ぎ。物を食ったり酒を飲んだり、話に花を咲かせる者もいれば演奏や歌で大いに盛り上がる者も。

 

大いに騒いで盛り上がって。誰もが笑顔を浮かべて楽しそうにしている。これが妖精の尻尾(フェアリーテイル)…!ウェンディにとっては、何もかもが新鮮で、だが胸の奥の鼓動が高鳴って、暖かいものが溢れてきそうな感覚を実感している。

 

「どうかな、二人とも?妖精の尻尾(ここ)はいいとこでしょ?」

 

「うん!すっごく楽しいよ!ね、シャルル?」

 

「私は別に…」

 

シエルに聞かれた問いに笑みを浮かべて答えたウェンディ。その横にいるシャルルは素直じゃないからか本心からか、あまり乗り気ではない答えだ。だが、頭ごなしに否定するような感じではない。少しずつ慣れていってくれれば、とシエルは内心で願わずにいられなかった。

 

「おーいシエル、よかったなお前~!」

 

「わっ、な、何が…?」

 

と、そんなシエルにリーゼントヘアーが特徴のワカバが唐突に手を左肩に置きながらそう声をかけてくる。突然声をかけたと思いきや何のことを言ってるのか分からない。

 

「だってよ、ギルドじゃ一番ちっちゃかったのはお前だったのに、本当の意味で後輩が出来たじゃねーか。しかもあんなカワイー子でよ~!」

 

ワカバのその言葉を聞いたシエルは、思わず目を細めながらワカバの方へと怪訝の眼差しを向けた。今の彼の言動には、何だか色々と思うところを感じた。

 

「ワカバさぁ…いくら若い女の人に最近目が行きがちだからって、俺より年下の子にまでそんな目を向けるのはどうかと思うよ?」

 

「違ーよ、そういう意味で言ったんじゃねえ!単純に男から見れば華が増えるのはいい事っつーか…お前も少なからず嬉しいだろ!年の近い美少女だぞ!?」

 

ワカバ自身の節操の無さを疑うような発言をしたシエル。対して必死に反論をした彼が勢いのままに叫んだ内容。普段の彼ならばそれを言質に揶揄う要素として頭に記録するものだが、今回ばかりは違った。彼の発言を聞いて図星を突かれたためか、落ち着かせて誤魔化すよりも先に目を見開いて赤く染まった表情にそれをありありと示してしまった。

 

「…え…もしかして…マジ?」

 

瞬間気付いてワカバに見えないよう顔を逸らしたが時すでに遅し。唖然とした様子で確認をとるワカバに絶対反応を示さないように無言で顔の熱が引くのを待っていたシエルだったが、逆にそれは肯定の意味としてとられた。

 

「おーいみんなぁ!シエルの奴もついに…!」

 

「わあああっ!!ヤメロォ!それ以上喋ったらお前の奥さんにある事ない事吹き込むぞぉお!!」

 

「いやお前がやめろよ!!ない事まで言うな!!」

 

察したワカバによってギルドの全員にそれが伝播される前に、シエルは普段の様子の欠片もない慌てた様子で最早ストレートな脅迫をワカバに迫る。あんまりにも聞き流せない内容を聞いたワカバは急遽言葉を区切ったものの、どれだけの効果があるかは分からない。ウェンディが絡むとどうも残念になってしまうシエルである。

 

「あらあら、シエルがね…。もしかしてこれが理由?」

 

「そんなとこだ」

 

その様子を、ペルセウスの元に頼まれた酒を持ってきたミラジェーンはすぐさま察知し、シエルの兄である彼に頼んだ理由を確認する。明確に答えたわけではないが、ほぼほぼ正解を言っているようなものだろう。口元に弧を描きながら、ペルセウスは穏やかな心持ちでミラジェーンから受け取った酒を口に含んだ。

 

 

 

いつも以上に大騒ぎする妖精の尻尾(フェアリーテイル)。大広間と言える一階の様子を、二階から見下ろしている影が、それぞれ別の場所に二つ存在していた。

 

まず一つ…一人目は新人であるウェンディと同様の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)であるガジル。彼は柱を背もたれにしながら、一階にいる自分と同じ滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)である二人を…正確には、二人の近くに存在しているある存在に目を向けていた。

 

 

ナツの近くにいる、青いネコ・ハッピー。

 

ウェンディの近くにいる、白いネコ・シャルル。

 

「ネ…ネコ…!」

 

彼らの傍らにいる相棒のネコの姿を見たガジルは、顔から大量の汗を噴き出して、明らかな焦燥を露にしている。これは別に、ガジルがネコが苦手だとか、そんな理由ではない。

 

今までは、ナツの近くに二足歩行で言葉を発するネコと言う存在がいても、特に何とも思っていなかった。ハッピーを相棒と呼んでいるナツは変わり者と言う認識で済んでいたのだ。

 

だが今はどうだ。新たに加わった同じ滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)の少女には、ナツと同じようにネコの相棒が存在する。それはつまり、遠回しに滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)にはネコの相棒が付き物であるという事実を叩きつけられていることになる。

 

「(な、何故だ…同じ滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)なのに…何故オレだけネコがいねえ…!何故だ…!!)」

 

妙な疎外感を感じているガジルは、人知れず大きな葛藤をすることとなった。

 

 

 

そしてもう一つの影…珍しくギルドにいる者たちを誰も眠らせないまま陰から一階の様子を見ていたのは、全体的にその姿を覆い隠していたS級魔導士の一人・ミストガンだ。

 

彼は盛り上がる仲間たちの様子…正確には、新たに加わったという少女ウェンディが、シエルやナツたちと談笑している様子を無言でしばらく眺めた後、誰にも気づかれることなくその姿を霧に変えてその場を後にした…。

 

 

 

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ウェンディとシャルルの歓迎会から二日が経った頃。

 

「本日は晴天…それも快晴。プールには最適な天気だなぁ…」

 

雲一つすら見当たらない快晴の空の下、シエルは今屋外に存在しているプールに、泳ぐための水着を纏った状態で照り輝く太陽の光を実感している。

 

「本日は晴天なり…絶好の、プール日和だなぁ…」

 

「何で二回言ったんだよ」

 

どこか感慨深い様子で呟いた二度目の少年の言を、近くにいたウォーレンが思わず指摘した。彼もまた水着だ。しかし、手に持っているのはデッキブラシ。シエルも同様に手に持っているそれと同じデザインだ。

 

そう。今シエルを始めとした男性陣は、ほぼ全員がプールにいる。しかし広々とした屋外プールは今水が抜かれている状態で、魔導士たちが手に持ったデッキブラシでプールを磨いている。

 

今日は男性陣総出でプール掃除を行う日であった。本来ならこんなにも晴れ晴れとした日にプールで遊泳出来たら凄く楽しかったのだが、フタを開ければ待っていたのは地道な労働。先程のシエルの発言は、いわば現実逃避である。

 

「はぁ…何だかなぁ…」

 

不満を感じさせるような口ぶりだが、現実逃避中に止めていたデッキブラシを持つ手を再び動かして、シエルは掃除を再開した。何だかんだ言いながらも根は真面目である。

 

「メンドクセーなぁ。こんなでけぇプール作りやがって」

 

「まあそう言うなよ。こいつのおかげで妖精の尻尾(フェアリーテイル)女子一同の水着姿が拝めるんだからな!」

 

そして掃除自体に不満を呟いているナツと、邪な動機で掃除に張り切っているワカバの会話が聞こえてくる。動機はどうあれ、プールと言うギルドメンバーが扱う場所を清潔にしておくべきなのは確かだ。

 

「せーっかくだから楽しもうぜー!」

 

「ま、清潔にしておくわけだからな。悪くない」

 

「おーし、やるか!!」

 

自分の魔法で魂をデッキブラシやバケツに憑依させて動かしているビックスロー、そしてフリードやグレイもやる気を見せているようだ。だが、一つ問題がある。

 

「つーか、テメェは何か履いて来いっての!」

 

「女子の誰かがいたら大惨事だよ?」

 

「漢だ!」

 

「ぬおっ!?だぁぁああ~!!」

 

水着どころか一糸纏わぬ全裸姿で掃除に取り掛かろうとしていたグレイを、呆れた様子でナツとシエルが指摘すれば、今気づいた様子で股間を隠しながら脱衣場へと戻っていった。今この場に男性陣しかいなくてホントに良かった。シエルの言うとおり女子の誰かがいたらヒドイことになってただろう…。

 

「おい、マカオはどうした?」

 

「そう言えばハッピーやペルもいないな」

 

「あいつら逃げたな!?」

 

すると今この場にいないメンバーたちを思い出したワカバたちがそんな声をあげる。それを聞いたナツは面倒ごとから逃げ出したのではと怒りを表したが、シエルは今朝の記憶から一部の者たちが今どうしているのかを彼らに伝えた。

 

「兄さんは昨日マスターから呼ばれて、指名の依頼に行ったよ。二、三日ぐらいかかるかもって言ってたよ」

 

「二、三日…。ペルの事だから帰ってくるのは更に先かもな…」

 

「そんでハッピーは今日、ウェンディとシャルルが女子寮に入るから案内するって言ってた」

 

「女子寮を案内って、あいつオスだろ?」

 

「ネコだからセーフって言ってそう…」

 

ともかくペルセウスとハッピーは多分掃除に来れないだろう。残すマカオについてだが、これはシエルも知らないと一言だけ返ってきた。仕方なくワカバが探しにギルドの中へと向かっていった。

 

「ふぅ…結構磨いたと思うんだけど、こう広いと終わったかどうか分かり辛いな…」

 

「ならば、目に見えて掃除したことが分かるまでやってみるというのはどうだ?」

 

「…それってつまり、より多く磨くって事だろ?何かキリがないなぁ…」

 

満足がいくまで掃除をしていたら、きっと日が暮れても終わらないような気がする。フリードが言う事も最もだが、明確な終わりが分からないというのは結構きついものだ。

 

だが、ふとシエルに天啓が下りたようなアイデアが浮かび上がった。フリードの近くで魔法を使って掃除をしているビックスローの姿。そして先程彼も言っていた「折角なら楽しむ」と言う言葉。閃いた。早速シエルは笑みを浮かべながら実行に移る。

 

「まずは、曇天(クラウディ)!そして豪雨(スコール)!」

 

自分の目の前に小さめの雲を出現させ、そこからかなり勢いよく雨の魔法を発生させるシエル。それを見て周りの者たちは一斉に首を傾げてその様子を見ている。

 

「そして…乗雲(クラウィド)!」

 

次に自分の足元に空中移動できる雲を生み出して数センチほど浮かび上がった状態にする。準備は整った。雨が降り注いでいる位置にデッキブラシの先端をつけると、シエルは勢いよく雨雲と足元の雲を同じスピードで移動させる。

 

「イヤッホー!!時間も労力も短縮、アーンド楽しさ全開だぜー!!」

 

「うおスゲェ!スゲェけど…」

「これ…効果あんのか?」

「けど面白そうだな!!」

 

まるで何かしらのスポーツのような感覚でプールを往復しながら横断するシエル。一応ブラシで磨いてはいるので汚れは落ちそうだ。その甲斐があったのか、しばらくすればもうほとんど汚れは見られない状態にまで仕上がっていた。

 

 

 

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「燃えてきたろ?今まで味わったことのないプールだろ?」

 

「ナイスアイデアだな!」

 

「漢はやっぱり温泉だ!!」

 

プール内の掃除がひと段落し、水を入れて泳ごうとしたのは良かったのだが、何故かプールの一角でナツが水を熱して温水プールへと変えていた。しかも温水通り越してエルフマンが言うように温泉に変わってしまっている。

 

「ったく、暑苦しい奴め。プールと言えばこうだろ?」

 

「冷たっ!?」

 

「プールと言うよりも氷そのものだな…」

 

「ヒャッハハー!こりゃいいや!!」

 

一方でナツの反対側にいたグレイはプールを氷漬けにしていた。彼の近くにいたマックスがその中に閉じ込められてしまっている。ここだけ季節が一気に冬になっていて、プールがスケートリンクのようだ。

 

「プール掃除はどうなったんだ?」

 

「一通り済んだからいいかな~って思ったんだけど…気づいたらこんなことに…」

 

「イカれてるぜ…」

 

「いいんじゃない?少しくらい息抜きもしないとね」

 

雨漏りした天井の修理のために別行動していたアルザックとガジル。ついでにプールに遊びに来た唯一の女性ミラジェーンも合流して、シエルとそんな会話を交わす。ちなみにミラジェーンは日焼けをするつもりなのかビーチチェアの上で横になって背中を日光に向けている。海にいる気分なのだろうか?

 

すると、何かに気付いた様子のナツが、徐にプールの中の一部分を見てみると、そこには不自然につけられた穴があり、表面はガラスがはめ込まれていた。まるでこの奥からプールの様子を見ることが出来るかのように。

 

「の、覗き穴!?漢にあるまじき行為!!」

 

「下に部屋まであんぞ」

 

「覗くって何をだよ?」

 

「そりゃお前、女子一同の水着姿だろうがよ~!」

 

「わざわざこっから覗く意味なんてある?」

 

ナツが見つけたことでそこを中心にメンバーが集まってくる。本当にここからプールの様子を覗く部屋だとして、誰が何の為につけたのか理解できない。女子の水着姿を見るにしても、プールで泳いでいれば自然と視界に入るものだが…。

 

プールの位置関係から場所を推測して探してみれば、掃除していた一同も知らなかった一室に辿り着いた。部屋の中は薄暗い石造りとなっていて、一角には潜水艇から外を見るような装置がプールの覗き穴と繋がっている。覗き部屋でどうやら確定のようだ。

 

「問題は、誰がこんな部屋を作ったのかってことだけど…新築した時にはもう出来てたのかな?」

 

「さあな?実際オレたちも存在自体知らなかったし」

 

「ぬああああっ!!許せんっ!!」

 

「すげーな!!いろんな角度で拝めるぜ!!」

 

「犯人じゃないとしても…一回ワカバはシバかれた方がいいかも…」

 

ギルドの建築に関わっていたのならば、マスターの許可なくこんな部屋を作ることは出来ないはずだが、候補が絞れない。シエルが告げる疑問に肩を竦めながら答えるビックスロー、怒りを表すエルフマンも勿論除外だろう。一方でワカバは部屋を作った犯人と同類のような反応を示しているから、どのみちロクな目にあわなさそうだ。

 

「お!誰かプールに入ったぞー!!」

 

興奮冷めやらぬ様子で騒いでいたワカバ。そんな彼を押しのけて、先程までぶつくさと文句を垂れていたはずのナツが覗き穴を見始めた。興味がない素振りを見せていたのにちゃっかりしている。

 

「ナツも人並みには男ってことか…?」

 

「イカれてるぜ…」

 

「ん~~…?」

 

誰かが入ってきたのならその姿が見えているはずだが、ナツは声を唸らせるだけでこれと言った反応を示さない。同じように興味があるビックスローが自分にも見せるように囃し立て、誰が見えるのかとガジルが問いかけるが、ナツもうまく見れていないようだ。

 

「泡ばっかであんま分かんねーぞ…」

 

全く中の様子が分からない者たちからすれば、煮え切らない答えばかり呟くナツにもどかしさを感じる。業を煮やしたのかグレイがナツを押しのけて覗き込めば、ようやくグレイの目にその姿が映った。

 

「誰だ…げっ!?」

 

しかし、プールに入った正体が誰なのか気付いたグレイが顔を青ざめて引き攣った声をあげる。誰が映っていたのか。「見てみろよ」とグレイに言われるがままに再び穴から見てみれば、ナツもその正体を認識できた。

 

「ん~…あ、何だじっちゃんか」

 

どうやらプールに入ったのはマスター・マカロフだったようだ。女性陣の誰かでもなくまさかの老人が入ってきたことで、場にいる者たちは特に盛り上がりを見せることはない。しかし、ナツはその後穴越しに奇妙なものを目撃した。

 

「え?じっちゃん何であんなに慌ててんだ?」

 

「慌ててる?こっちに気付いたの?」

 

「ああ、目が合ったぞ」

 

目が合った…つまり覗き穴が動いていることに気付いた。その上で慌てている…つまり動揺しているということは…。よくよく考えればマスターであるマカロフの許可もなしに作れないような部屋だが、そのマスター本人ならメンバーの誰にもバレずに作成することが可能。つまり…。

 

「確定…って断言はできないけど、十中八九犯人はマスターってことか…」

 

代表して言葉にしたシエルの言葉。それに対して他の者たちは誰も反論を示さなかった。そう考えるのが自然と言えるだろう。

 

「んげぇッ!!?」

 

「おいどうした、ナツ?」

 

すると、突如ナツが顔を青ざめ、体中から脂汗が噴き出し、ワナワナと身体を震わせ始めた。どうしたというのか?疑問を感じたグレイがそう声をかけるが…。

 

「ギ…ギ…ギャアアアアッ!!!目がァァアアッ!!!」

 

そう奇声混じりに叫ぶと同時に、両目を押さえながら口から炎を噴き出した。あまりにも動揺しているのか、その炎は周りにいる者たちにも被害を及ぼしている。

 

「やめろ、ナツ!」

「こんなところで火ィ吹くな!!」

 

「見ちゃいけねぇもんを見たぁ…!!!」

 

「だから何がだよ!!」

 

錯乱しながら未だに口から炎を発するナツを殴り飛ばして落ち着かせ、代わりにグレイが穴から外を覗き込む。だが、方向を変えた瞬間グレイも先程のナツと同じような反応を見せ…。

 

「グワァアアアッ!!!目がァァアアッ!!!」

 

両目を押さえながら今度はグレイが冷気を暴走させて辺りを氷漬けにしていく。一体何を見たのか全くもって分からない。炎と冷気を掻い潜って、今度はシエルが穴から外の様子を覗き見る。

 

「一体何が起きたって言うんだ…?」

 

そして持ち手を使って方向を調整し、シエルもそれを目にした。

 

 

 

 

 

 

海パンが脱げ落ちて一糸纏わぬ姿となったマカロフが「いやぁん」と身もだえるようなポーズをしながら水中を漂っている光景を…。

 

 

「………っ…!!!」

 

思わずシエルも言葉を失ってしまった。見ちゃいけないもの。確かにそうだ。先程のナツたちと同様に体全体から脂汗が噴き出して、体が震え始める。

 

「イギャアアアッ!!目がぁ!目ぇがァァアアアア!!!」

 

そしてシエルもまた混乱状態へと陥った。あまりにも混乱しすぎて自分の両目から日射光(サンシャイン)を発射して辺りを無作為に照らし出す。眩しさで他の者たちの目が眩むという地味に迷惑な暴走を起こす事態に。

 

ちなみに、シエルの直後にガジルも覗き穴からマカロフの姿を見てしまったのだが、意外にも一番平和的で、己の瞼にシャッターを作り出して視界を完全にシャットアウトするだけに留めていた。

 

しかし際限なく溢れ出る炎と冷気、そして時折行き交う眩しい光。覗き部屋一帯を埋め尽くす高魔力が限界に達し、覗き部屋から大規模な爆発が起こる。そしてその影響で、上にあったプールも爆発に巻き込まれ、妖精の尻尾(フェアリーテイル)屋外プールは破壊されて瓦礫の山と化してしまった。

 

『さ、最低だ…!!』

 

瓦礫の山の下敷きになった男性陣。その内のシエル、ナツ、グレイは顔面蒼白の状態のまま引き攣った声で告げるしかなかった。

 

「もう!ダメでしょ、マスター!怒りますよ?」

 

「しゅみましぇえん…」

 

そして元凶であるマスター・マカロフは、唯一無事だったミラジェーンにしっかりと説教されたのであった…。

 

 

 

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大波乱のプール掃除がギルドで行われていた頃、マグノリア郊外の人気のつかないとある森の中を、ゆっくりと、しかし迷いなくその歩を進めている人影が一つ。優しげな木漏れ日を身に受けている動物たちが、その様子を遠目から見ているのも意に介さず、彼は目的とする場所へと向かう。

 

その人影の正体は、依頼を無事に終えて帰路についていたペルセウスだ。依頼を終えると各地を放浪する癖を持っている彼だが、今回それをする目的は、本来行う神器や闇ギルドの情報を収集するためではない。

 

しばらく真っ直ぐに進んでいたペルセウスだったが、周囲の様子が一変したと同時にその足は止まる。先程まで起こることがなかったはずの奇妙な現象が発生している。木漏れ日に照らされていた森の中を、ほぼ一瞬で視界を封じるほどの濃密な霧だ。一般の人間がこの光景を前にすれば、間違いなくパニックになるだろう。

 

「『我が目を奪う深き霧。されどこの霧は悪しきに非ず。アメノサギリよりもたらされた試練と思え』」

 

突如謎の言葉を口にしたペルセウス。その言葉を告げてからしばらくして、ペルセウスの前方から霧に紛れていたもう一つの影が彼の方へと近づいてくる。その風貌は、ターバンとマスク、そして外套で自らの姿を全て覆い隠した人物。

 

「ラクサスと戦りあった時以来だな、ミストガン」

 

「ああ…」

 

ペルセウスと同じく妖精の尻尾(フェアリーテイル)のS級魔導士として名を連ねているミストガン。今回ペルセウスが人気のないこの森に訪れたのは、彼と会う為であった。

 

六魔将軍(オラシオンセイス)の討伐に、成功したそうだな」

 

「まあな。俺たち全員、そしてラミアや天馬の助けもあったおかげで。新人も加わったんだぞ?お前も見たと思うが」

 

ペルセウスからの言葉にミストガンはただ黙して聞いているのみ。だがしかし思い出していた。連合軍の作戦で会い、ギルドが解散になったことで妖精の尻尾(フェアリーテイル)に加入することになったと紹介された藍色髪の幼い少女の姿を。

 

「会いたがってたぞ、お前に…」

 

「っ…!」

 

敢えて視線を向けずに、だがミストガンに聞こえるように告げたその言葉に彼は思わず息を呑んだ。あの少女がミストガンに会いたがっていた。それは単純にS級として活躍する魔導士であるからか…それとも…。しかし、いかなる理由があったとしても、少なくとも今彼が会いに赴くわけにはいかない。

 

「…会えない…」

 

「…そうか…」

 

たった一言。だがそれで十分伝わった。彼は全てを把握しているから。ミストガンの立場も、心境も、使命も。知ったからには彼の不都合になるような事を自分がするわけにはいかない。

 

「ま、それはともかく。そっちの調子はどうだ?」

 

「その事だが…」

 

話を切り替えて問いかけたペルセウスに対し、ミストガンは目を細めながら杖を持っていない左手に力を込めて握りしめる。その様子からただならぬものを感じ取ったペルセウスは、何も口を挟まずに口を閉ざしながらも察しがついた。

 

「私一人では、最早対処しきれぬ規模にまで及び始めた…。それもほとんどが、マグノリア近郊で確認されるものばかり。恐らく…そう遠くないうちに…」

 

「マグノリアは飲み込まれる…」

 

ミストガンの言葉に先んじて被せたペルセウスに、彼は隠された表情を苦悶のものに染める。おそらく己の不甲斐なさに対する絶望と怒りを感じている事だろう。事情を知る者としてはペルセウスは力になりたいと思っている。しかし、彼が為そうとしていることは彼にしか為す事が出来ない。それは心構えの問題ではなく、その方法がミストガンにしか出来ないからである。

 

「無論このままただ見ているだけで終わるつもりはない。だがもしものことがあった場合…」

 

「分かった。マスターには俺から話す。そして、ギルドのみんなと街の人たちを避難させよう。タイムリミットは?」

 

「一ヶ月…いや、早めに見積もって20日後…といったところか…」

 

ミストガンが提示した期限。マグノリアに迫っている奇妙な脅威。長いように見えて短すぎるその期限を頭に収め、「20日…か…」と一言告げる。その後思考を巡らせているのか口を閉ざしているペルセウスに、ミストガンは隠している顔を俯かせながら呟いた。

 

「本当なら…お前が手を下さないで済むようにしたかった…。いや、今でもそう思っている。だがお前は…止まる気がないのだろう…?」

 

「…当然だ。お前には悪いが、俺はこの時を心のどこかで待ち侘びていたよ…」

 

悲しげな声色で語りかけるミストガンに対して、彼は目に宿していた光を陰らせ、握りしめる手にその力を込める。そこに宿っていた感情は…憎しみ。他者の都合など見ようともせず、自らの為だけに搾取した者たちへの怒り。

 

「あいつの仇を討つ…この時を…!」

 

光を曇らせ、怒りと憎しみを込めた目を空に向けながら、並々ならぬ激情を抑え込むように声を絞り出す。それを眺めるミストガンは目に悲しみを表しているが、それを止めようと考えてはいない。考えてはいけない。彼の怒りや憎しみは、抱えてはいけないと断ずることは決してできないものと知っているから。

 

「私もやれることは尽くす。せめて、マグノリアにいる人たちが避難できる時間は稼ぐつもりだ」

 

「…任せて良いんだな…?」

 

「無論だ」

 

この場にいる二人にしか理解できない、秘密裏で進められているこの戦い。普段ギルドの者たちですらほとんど交流もないミストガンが、ペルセウスには全幅の信頼を寄せている。その信頼に応えるという意味でも、自分自身のやるべきことの為にも、彼は既に決断している。そしてミストガンの行動も、彼は信頼をしている。

 

「信じているぞ、ペル…」

 

「ああ、お前も全力尽くせ、ミストガン…」

 

その言葉を最後にミストガンは霧の奥深くへと歩を進めていき、森の中に漂っていた霧と共にその姿を眩ませた。

 

「俺が今からすることをお前が見てたら…何て言うだろうな…」

 

ミストガンがその場から消えたことを察したペルセウスが、誰にも聞こえないような声でポツリと、空を見上げながらつぶやく。そして目を閉じて脳裏に浮かび上がってきたのは、白銀の髪をした少女が、記憶の最後に残った姿のままで、涙を流しながら自分を止めようと懇願している様子が、容易に浮かぶ。

 

きっと…いや、絶対止めようとするだろう。彼女なら…。

 

「それでも俺は…もう自分自身でも止められねぇよ…

 

 

 

 

 

 

 

 

『リサーナ』…お前を奪ったあの国を滅ぼして…仇を討つまではな…」

 

閉じた瞼を開きながら告げたペルセウスの表情は、これまでと違った、今にも泣きだしそうなものだった。




おまけ風次回予告

シエル「あれ?ウェンディの姿が見当たらないな…どこ行ったんだろ?」

グレイ「ウェンディならナツたちと西の街に行ったぜ。何でも、ドラゴンに会ったというやつがそこにいるそうだ」

シエル「ドラゴンと!?そ、それって本当なのかな…!?本当だと良いんだけど…」

グレイ「あくまで噂だが、確かめて損はねえだろ?そう時間はかからねえはずだから、用があるなら待っとけよ」

次回『竜の誘い』

シエル「もし本当なら、ウェンディたちの親についてわかることがあるかも…!けど、何でだろう…嫌な予感がずっとよぎって、離れない…」

5.5章で執筆してほしい、アニメオリジナル回のタイトルを選んでください

  • 虹の桜
  • ウェンディ、初めての大仕事!?
  • 24時間耐久ロードレース
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