二月の夜は寒い。ましてや、人のいない街に熱などあるはずもない。あまりの寒さに雪が少しとはいえチラつくほどだ。
そんな中、一人の女性と少年がいずこかへと歩を進めていた。
セイバーとそのマスター、キリエである。セイバーはさすがにあのメカメカしい装備では歩きづらいのか、緑のチェスターコートに長靴の格好に装いを変えたようだ。
「セイバー、その服はどうだ?」
「この時代のものだと寒くてしょうがない。これなら、いつもの外骨格とかの方がいい」
淡々と話す。
「そっかあ。じゃあ、どっかで別の服を探すか、ホッカイロでも見つけなきゃなあ」
「…まあ、この服も現代に溶け込むという点では役に立たないこともないし、デザインは極端に悪くはない」
「うーん、言葉ははっきり伝えたほうがいいと思うぜ」
「最大限中立性と客観性に配慮した言葉だ。仕方ないだろう」
相変わらず眉根一つ動かさずに話す。対して、キリエは笑顔になったり、考え込んだりと表情がコロコロ変わる。顔だけ見ると正反対だが、会って数時間で話がここまで発展しているあたり、そう相性は悪くないらしい。
「ところで、キリエ。私たちはどこに向かっているんだ?」
「明後日の方向」
「何か言ったか?」
やってしまったという顔をして、何も、と返す。
「監督役のところだ。そこで、戦争の参加者とかについても聞けるだろうし、場合によっては今日泊めてくれるかもしれないだろ」
「変なとこで調子がいいな…」
セイバーはため息をつく。しかし、次の瞬間前を歩いていたキリエを引き留める。
「おい、どうしたんだ?」
顔を見ず、代わりに神社の社務所の方向を見る。
「そこに何かいる」
「何かって…なんだよ」
つられて彼がその方向を見ると、人の影がある。それは、セイバーの指摘に応じたのか、近づき雪明りの下に出てくる。
「こんばんは。あなた方はセイバーのペアですね?」
巫女装束をきた女性だった。
「そうだぜ」
彼女は、元気のいい回答に満足げに頷く。
「私はルーラー。我が主、平等韻様からお二方を案内するよう仰せつかっております。こちらへどうぞ」
そういって社務所の方へと二人を連れていく。
「どうぞ、入ってください」
「お邪魔しまーす」
建物の中は一応のインフラは通っているらしく、電球の明かりが見えたり、蛇口から水が流れる音が聞こえる。一方で暖はガスストーブでとっていたりするあたり妙なアンバランスさが感じられる。
そして部屋の中央に置かれた炬燵、上にはラジオとガスコンロが置いてある、を囲んで藤色のカーディガンを羽織ったキャスターとライト、それからラッパー風の男がいた。
「平等韻様、ホワイトリバー様をお連れしました」
「おう、ありがとな」
平等韻はルーラーに奥で待機するよう指示し、キリエの方へと向き直る。
「やぁまいどおおきに!って初対面やんか!どうもセイバーにキリエ君、此度の聖杯戦争の主催させてもらっています平等韻踏歌いいます。以後よろしゅう!」
「よろしくお願いしまーす」
「それじゃお近づきのしるしに、レぺゼン旧東京ってことで俺のラップ聞いてって…」
セイバーは相変わらず仏頂面である。表情の種類がこの女一個しかないらしい。
「…んまあ、そんな空気じゃないよなあ」
「僕らが来た時もこのくだりやりましたよね…?」
平等韻はライトの指摘をスルーし、おほんと咳をする。
「ええと、名前を確認させてもらってええやろか。あ、そこのおねーちゃんはええで?あとでルーラーから聞くから」
そういって、彼はキリエとライトを見る。
「キリエ、キリエ・ホワイトリバーだぜ。年は十五、魔術協会は伝承科から派遣されてきた」
ライトはそれを聞いて最初、キリエが何を言っているかわからない様子だったが、やがて口を開く。
「私は黒夜ライトです。年は十九で北東北大学の法学部に所属しています。お会いできて光栄です」
彼はそれから、平等韻に向き直る。
「僕は未だ事情を知りません。だから、何が起こっているか教えてくれませんか」
「おう、少しまちーや」
そういって、彼はどこからか持ち出してきた小型のホワイトボードに何かを書き始める。それらは、剣を持った戦士やら、杖を持った魔術師と思しき絵なのだが、タッチが妙にかわいらしい。
「うーん。なんかやけにゆるふわというか…?」
「ぐうかわやろ?そこの茶髪のお兄ちゃんは魔術師じゃないからよーく話を聞いといたほうがええで」
「助かります」
ライトは真剣な顔で返す。
「せやろな。今回の参加者、そこのキリエ君とさっき来た怪しいおっさん以外は大体一般人やからな。とりあえず、あんたらのパートナー、サーヴァントについて軽ーく説明させてもらうで」
平等韻はキャスターとセイバーを眺める。キャスターはお茶を上品に飲みながら、話を聞いているということを示すサインを出す。一方でセイバーは腕を組んで渋い顔をしている。とはいえ、とりあえずは話を聞いているようだ。
「サーヴァントは、簡単に言うと過去の英雄の現身みたいなもんや。…まあ、セイバーは何故か未来の存在っぽいけど」
「おい」
低い声が響く。平等韻は謝罪のポーズをとる。ふざけているように見えるが、本人は至って真面目らしい。
ライトは少し躊躇しつつも、平等韻に質問する。
「その、さっきから言っている、セイバーとかキャスターっていうのは何だい?」
「ものすごいざっくりいうと、ゲームの役割みたいなもんや。基本七つあって、セイバー、アーチャー、ランサ―、ライダー、キャスター、アサシン、バーサーカーやな。どれも結構強いっちゅうか、人間だと太刀打ちは出来んわなあ」
「…そんな強力な存在を僕らが律することはできるのかい?まあ、キャスターは僕を裏切らないとは思うけど」
「あら、お優しいのですね。マスター」
キャスターはライトに向かってほほ笑む。
「ま、キャスターは大丈夫やろな。セイバーはわからんけど」
「えっ」
キリエは思わずセイバーの方を見るが、黙して語らず。
平等韻が咳払いして、話は再開される。
「少し脱線したけど、裏切り防止のために、あんたらの右手にある赤い痣、令呪言うんやけど、で三回まで絶対的な命令を下せるはずや」
二人は痣を見るが、しかしどう考えても三画あるように見えない。
「あんたらの令呪は減っているけど、その分強いやつが召喚されてるはずや」
「ん、なるほど」
「で、問題はそいつらを使って何をするかっちゅー話やけど」
平等韻は茶で唇を少し湿らす。
「簡単に言うと戦争や」
「なっ!?」
動揺するライト。
「つっても、あんたらが死ぬことは基本ないで。基本的にサーヴァントに戦ってもらって、脱落したらあんたらはワイが保護する。少なくとも命まではとられることはないで」
「過去の戦争に比べたら、かなり人道的なんだな」
キリエはいつの間にか煎餅を齧っている。彼は一応他の人にも配るが、まあ、この状況で口をつける人間はいないだろう。そもそも、彼のものではないし。
「そんでもって、最後の勝者にはなんでも願いが叶う願望器、”聖杯”が手に入ると」
それを聞いて、ライトの目が明らかに変わる。
「…何が何だかわからないが、なんでもっていうのは?」
「本当に何でも」
一応、死んだ人間の蘇生や神様を召喚とかは難しい、と補足はある。とはいえ、それは実現できるとして、半ば人間の技術の範疇を超えた業であろう。
つまるところ、一応の限界はあるが、大体の願いはかなえられるらしい。
「それじゃあ、ミサも」
「いける」
それを聞いてライトの顔は明るくなるが、しかし、すぐに思い悩んだそれに代わる。わずかに聞こえる独り言を聞くに、死んだ人間とは言え殺し合いの道具、もっと言えば兵器として使うのにためらいがあるようだ。
しかし、彼の躊躇いはすぐに否定される。
「願いを叶えたくば、目の前のすべてを叩き潰す。それだけでいいのだろう?」
セイバーは監督役を見据える。
「お前、言うこと物騒だなあ」
対して、マスターの暢気な回答。彼はあくびをしながら、平等韻を見る。
「YES、叩き潰せ塵芥、セントラルドグマ…と言いたいところなんやけどちょっと事情が込み入っていてな。ルーラー、お前の情報出してくれや」
ルーラーは装飾が多くついた銅鏡を持ってくる。
「皆様、こちらをご覧ください」
彼女の見せる鏡には、しかし周囲の風景ではなく人が入れ代わり立ち代わり映し出されていた。それは、例えばどこかの戦国武将を思わせるような男だったり、はたまた人形を持ったどこか危なげな少女だったりした。
「これは…?」
「東京に侵入してきた、おこぼれを狙う魔術師やはたまた本当に偶然紛れ込んでしまった一般人…といったところでしょうか?」
キャスターはルーラーに尋ねる。ルーラーは驚いた顔をしつつも頷く。
「そのようですね。できれば、彼らを戦争に巻き込まないでください。...といっても昼は我々が監視しているので大丈夫だとは思いますが...」
「わかった」
「了解しました」
言外に、彼らを襲うなという意図が込められているのだが、どうやら彼らはそれも了解したようだと判断して、ルーラーは話を続け得。
「そして、もう一つ。この戦争、闖入者がいるようです」
「どういうことですか?」
「先ほど我が主が基本七クラスについて説明しましたよね?それはなんでしたっけ?」
しばし黙って、キリエはキャスターとセイバーを見ながら口に出し始める。
「セイバー、キャスター、バーサーカー…。ルーラー?」
「そうか、ルーラーは基本七クラスにいなかった!」
思わず大声になる。思わず、ライトは恥ずかしくなって顔を赤らめるが、ルーラーは褒める。
「その通り。私が召喚されたということは、この戦争が何かまずいものを隠し持っているということ。それゆえ、何か事が起こったならば、事態解決にあたってほしいのです」
「上に立つものとして、それくらいは当然の義務でしょう。我がマスターも同意していただけるでしょうし」
「ああ、無論のことだ」
キャスター陣営は協力的なようだ。
「なあ、セイバー。俺らも」
「必要なら、な。積極的に首を突っ込むのは考え物だ」
キリエは明らかに不服そうな、落胆したような顔になる。まあ、自ら事件を起こさなさそうなあたり問題はなさそうだ。
「とりあえず、主催者からは以上やな。仲良く、楽しく戦争に参加してや」
「ええ…」
冗談や、と言って平等韻は返す。彼はしばらく黙っていたが、突然何事かをつぶやき、二人に話しかける。
「せや。二人さ、ワイに簡単なバックグランドとか話してや」
「なんで?」
「単純にワイの興味や」
しかし、彼の言葉は存外、というか普通に真面目そうだ。緩急がついているというか激しいタイプらしい。
ライトはキリエにどちらから先に行くか相談しようとしたが、しかしキリエはそれを無視した、というか気づかずに語りだす。
「じゃあ、俺から話させてもらうぜ。改めて自己紹介すると俺はキリエ・ホワイトリバーだ。親はそれぞれ、ギリシャと時計塔の魔術師。…まあ、親からは魔術師にならなくてもいいって言われたんだけど、なんだかんだで魔術師ってすげーかっこいいじゃん?」
「せやろか?」
彼は力強く頷くと同時に、その瞳は輝いている。
「んで、伝承科にいたんだけど、英霊とかを召喚出来て願いを叶えられるって聞いて、聖杯戦争に参加させてもらった感じ」
彼は話す。
「なんつうか、結構幸せな人生歩んでるんやな」
平等韻は嘆息する。
「おかけで、頭がお花畑過ぎて困る」
辛辣なサーヴァントによるマスター評。まあ、英雄というのは得てして悲惨な道を歩んでいるものだから、愚痴の一つも言いたくなるのかもしれない。
ライトは対して辛辣な顔こそしないが、しかしどこか羨望とも悲哀ともつかぬ奇妙な表情を見せる。彼はしばらくして、口を開く。
「…そうすると、君は大震災を経験していないんだね?」
「ああ、そうだな。テレビなんかでニュースを見た記憶はあるけど」
それなら少し、僕の話も聞いてくれないかい、といってライトは静かに語りだす。
「僕は昔、幼馴染、ミサっていううんだけど、と東京に住んでいたんだ。その頃は幸せだった。今でも、克明に思い出せるよ」
彼は目を閉じる。その表情は、心底穏やかで幸せそうだが、しばらくして彼の顔は歪み顔を手で覆う。
「けれど、大震災がすべてを変えてしまった」
「その子と、別れでもしたんか?」
平等韻の質問に対して、ライトは疲れた笑顔で首を横に振る。
「…僕と彼女は東北に移り住んだ」
彼はしばらく、その頃の話をする。貧しく、新しい環境でしかし、必死に生きてきたこと。周囲の摩擦や軋轢について。つい先日、努力の末、国立大学に給付制の奨学生として入学が決まったこと。
それらを滔々と語りだす。
「何より大事なのは常に僕の隣にはミサがいて、感情を共にしてくれたんだ。…でも…つい先日、彼女は東京に行くといって消えてしまったんだ。だから」
「彼女を見つけ出すことが目的か」
平等韻は静かに返す。
「…ええ。でも、まさか願いを叶えるために戦争をするなんて…」
ライトは、言い淀む。
失せ者を見つけるために戦争に参加してください。そういわれて、はいそうですかといえる人間は少ないだろう。いたとするなら、なにがしかの破綻者だ。
「悪いが、私にも願いはある。だから、迷っているならそこの紫女の首をもらう」
セイバーは声を張り上げる。
「紫女…」
「キャスター、それからライト、ごめんな。セイバーは悪気はないんだ。多分。セイバーは、ほら、きっと不器用なだけで優しいというか、きっとそういうアレだから」
珍しく動揺というかショックを受けているキャスターにキリエは謝罪して、ライトに話しかける。
「その、ミサって子は死んだかどうかわかんないんだろ?」
「…わからない。いなくなったのは一月前だ」
「なら、まだ死んだって決まったわけじゃないだろ。俺も協力するからさ、よかったらツイッターとかケータイの番号交換しない?」
白いスマートフォンを取り出す。
「それは…ありがとう」
彼の顔からようやく疲れの色が少し消える。
「じゃあ、何かあったらすぐ連絡するから…って、もうこんな時間!?」
画面に映し出された時刻は九時半とある。かつて不夜城と呼ばれた時ならいざ知らず。人の消えた今は外は消え入りそうな夜闇である。
「なんや、今日は遅いからうちに泊まっていきーや」
簡単な飯位なら出せる、とも言ってくる。この状況で夕食付きの宿とは有り難い話である。
「じゃあ、お言葉に甘えて…」
「待て」
「どうしたんだぜ、セイバー?」
「監督役、紫女とそのマスターにも、ここに泊まるよう言っているのか?」
普通に考えたらそうだろう。実際平等韻は怪訝な顔をして、是である旨を回答する。
「ならば、我々は野宿でもする。マスターは善良かもしれないが、紫女が奸物の類かもしれないからな」
「…流石に奸物呼ばわりは、怒りますよ?」
キャスターの顔に青筋が経っている。キリエとライトはそれぞれなだめるが、この状況ではひとところにいるのは難しいだろう。
見るに見かねた平等韻が口を挟む。
「しゃあないなあ。こっから多少歩けば昔の新宿に出る。そこに行けば昔のホテルとかがあるから、一晩はしのげるやろ」
そういって地図を渡してくる。
「…感謝する」
セイバーは立ち上がる。キリエは未だ不服そうな顔をしていたが、不承不承といった形で立ち上がる。
「ならば、私が境内を出るまでは見送っていきましょう」
今まで黙っていたルーラーと平等韻も立ち上がる。
部屋を出る際、キリエはセイバーが先に部屋を出たのを確認して、キャスターとライトに話しかける。
「キャスターごめんな。彼女は、なんていうか気難しいところがあるから、ちょっと許してやってほしいんだぜ」
「…まあ、そうですね。私も少し些細なことで怒ってしまったかもしれませんね。許します、と伝えておいてください」
決して些細なことではないが、しかし許せる辺りそれなりに度量の大きな人物であったらしい。彼はありがとう、とキャスターに伝える。
「それから、ライト。ミサの件は連絡するし、もし別のところで会ったら、またよろしくな」
「ああ、こちらこそ頼むよ」
言葉から察するに、初対面ながら信頼のおける人間と見たようだ。キリエは、彼らに礼を言って部屋を辞去する。
セイバーたちを見送った後、ルーラーと平等韻は社務所に向かって歩いていた。
「キャスターとセイバーのマスターについてどう思われますか?」
突然、ルーラーは彼女のマスターに聞く。
「なんや、大体のことはわかるやろ」
彼は苦笑いしながら話す。言葉とは裏腹に思うところがあるらしい。実際、彼は真顔に戻って話し出す。
「ライト君に関してはええマスターだと思うよ?結構な苦労をしていて、確固たる願いがある。けど、基本的には善良で、変な事件を起こす感じでもないしな」
戦争にはうってつけのマスターだ、と彼は続けて話す。
「…善良、ですか」
ルーラーはそれに対して、含みのある物言いをする。だが、平等韻はそれを知ってか、知らずか無視した。
答えが返ってこないのを確認してから、恐らくは、同じような答えが返ってくるだろうと考えつつも、彼女はセイバーのマスターについて尋ねる。
「あー、あれな。あれは戦争向きじゃないわ」
「やはり、ですか」
苦い顔。
「あれは、基本的に話を聞くに幸せな人生を歩んできた手合いやから、そこまで命を駆けられる願いとかはないわ。多分、烏に話した願いもどうでもいいようなもので、実際すぐにそれ忘れたんちゃう?」
恐らくはそうであろう。
「それに、あれはまだ幼すぎるわ」
「…そうですね」
ライトは19に対して、キリエは15。年の差こそ四歳しかないが、しかし大学生と中学三年生といえば、その差はかなり大きい。
「厄介なものが紛れ込みましたね」
思わず、ルーラーは毒づいてしまう。彼女が見たのは、しかし意外そうな平等韻の顔であった。
「ワイは、必ずしも彼は厄介者ではないと思うで」
不確定要素であることは確かだが、と彼は言葉を継ぐ。
「いうなれば、稀人や」
「稀人、ですか?」
稀人。即ち常世からの来訪者である。ルーラーは、自分の生きていた時代のそれと比較して考えるが、ある意味で間違ってないのだろう、とは思う。しかし、そこまで重要な人間だとも思えないのだ。
「変な話やけど、この戦争の参加者は、まだ会っていない奴もおるけど、大体辛気臭い顔してるやないか。けど、明るいやつの参加で」
「何か、起こると?」
あくまで可能性の話だが、と彼は話す。
「とはいえ、これは戦争です。こんな状況では変化は必ずしも良いものとは限りませんでしょう」
「それもそうやな」
だから、と彼は継ぐ。
「少なくとも、悪い変化の結果として、ライト君にはああは言ったけど、誰か命は落とすのは確実やし、キリエ君は痛い目を見るのは確かだと思うで」
平等韻は、昏く笑う。
当然のことだが、これは、そう戦争なのだ。
であれば、人死にが出るのは当然だし、悲惨な事態が起こるのもまた必然なのだ。
このセッション独自のルールとして中立NPCルールがありました(基本的な事項に関しては、本家様のサイトを閲覧していただければ有難く存じます)。
・一日を朝昼夕方、そして夜に分ける。
・日替わりで中立NPCが出現する。
・PCは彼らに協力を仰ぐか、保護するか、公開で殺して魂喰い補正を得る。
・夜は、特殊フェイズ:人狼フェイズ発生する。つまり、各PCは中立NPCを保護、何もしない、殺害するかどうかを秘匿でGMに送り、仮に二回殺害に成功した場合魂喰いの補正を一回分得られる。
ルーラーの「おこぼれを狙う魔術師~」以下はこれのことです。いまいちわかりづらい書き方になってしまい、申し訳ございません。