Fate/abnormalize   作:Zinc3125

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一日目昼:渋谷

 アーチャーは単純に遠距離兵装を持つクラスというわけではない。その意味には、多分にレンジャー、すなわち騎士ではなく機転を以て窮地を切り抜ける遊撃手のような側面が含まれる。

 とはいえ、それが権威を持つ人間によって使われないということはない。例えば、マハーバーラタの英雄、アルジュナのガーンデーヴァ。円卓の騎士が一、トリスタンのフェイルノート。日本だと源為朝の五人張りの弓が有名だろうか。

 考えてみると、古代の戦争で上の人間に刀や槍を持たせて前線に送り出すというのは奇妙なものがある。アウトレンジから弓矢で一方的に殺せるならそれに越したことはない。

 

 きっと、目の前の王冠をかぶった白い御使いも、そうなのだろうとキャスターは思う。彼女は、感動しつつも、しかし脅威は痛いほど知っているが、それで恐怖しないがゆえのキャスターである。

 むしろ、彼女は白き先駆けを前にして、いかにしてそれを利用しようかと思案にふけった。

 

話は数十分前にさかのぼる。

 

キャスターとバーサーカーの同盟は品川から渋谷に移動していた。キャスターとしては品川に本格的に陣地を敷くのもいいのだが、しかし街並みが気に入らない。どうせなら、もっと荘厳で機能的な場所に陣地を構えたいのだ。

「魔術師…」

「なんでしょうか?といっても、こちらの言うことをどの程度分かっているんでしょうねえ?」

彼女はバーサーカーの問いかけに疑問を抱きつつ応える。

「お前は騙された、か…?」

 絞り出すような声。要領を得ない質問だが、どこか理性的な色すら見える。

「…そうですね。私は騙し、騙された人間、といえるでしょうか」

 下手な回答は彼の怒りを買いかねない。しかし、キャスターは敢えて真面目な回答を返した。その顔は愁いに包まれ、真意を問うことは難しい。

「そ、うか…。とはいえ、敵。虚偽、虚飾、虚構を駆逐、殺害、正せ…!」

「あらあら。元に戻ってしまいましたか。まあ、バーサーカーのマスターの手綱がある限りこちらに向かってくることはないでしょうが…。そろそろいい場所を見つけたいものですね」

 とはいえ、この渋谷という場所もよくないと彼女は思っていた。信仰の場所というのは静謐であるべきなのだ。なのに、この街は死してなお、雑然とし、未だにかつての喧騒が聞こえてくる。

 「マスター、少しよろしいですか?」

 風化し、ところどころ錆が浮いているベンチに座った二人の方を見る。配下になれといったわりに、アリスはライトに対してそこまで変なことをしていない。当初抱いた心象の悪さは改めてもいいかもしれない。

 「あんたのサーヴァントが呼んでるわよ」

 その高圧的な物言いを自分のみならずマスターにもするのはいただけないが。

 「キャスターどうしたんだ?」

 「ここも霊脈がよくないですね。そこでまた別の場所に移動したいのですが、体力は大丈夫ですか?」

 街並みがよくないから陣地を敷かないという、正直なことは言わない。ライトはともかく、アリスはいい顔をしないだろう。それに実際のところ、あまり霊脈がよくないのは事実なのだ。

 「ちょっと休んでいきたいわね。運よく生きている車を見つけられたけど、それでも疲れるわ」

 ライトに運転させておいて、何を言うのだとは思う。しかし、ライトの顔にも疲れの色が見える。なら、休むのは当然のことか。

 キャスターは別のベンチのほこりを払って座る。バーサーカーの方を見ると、マスターのそばに侍っている。

 「休憩がてら、少し相談したいことがあるのだけれど。いいかしら?」

 バーサーカーのマスターは水筒からお茶を注いで飲む。いい匂いだ。カモミールだろうか?

 「私たちは具体的な目標を決めずに同盟組んだじゃない?とりあえずの目標は決めておいてもいいかなって。キャスター、貴方はどう思うの?」

 何か言いたげなライトを無視して、キャスターに聞いてくる。

 「形としてはセイバーに対する、相互防衛協定という感じでどうでしょうか?とりあえず、彼女が何らかの形で潰れるまでは継続という形で」

 アリスはそれを聞いて、感心と不満と驚愕がないまぜになった何とも言えないような顔になる。

 「言いたいことは二点。相互防衛、これはいいわ。でも、何というか同盟の目的が消極的過ぎる。それから、彼女って言ってたけど、貴女セイバーについて知ってるの?」

 「知ってる。昨日会って、ラインも交換した」

 呆れたような顔のアリスを前に、どこか嬉し気にライトは話す。聞くに、キリエに関してはミサの捜索の協力者を早々に見つけられたのがやはり嬉しく、また人品に関してもそれなりに評価しているようだ。

 だが、セイバーのことを話しだすと一転して険しい顔になる。彼は能力と見た目を話し、性格について話し出す。

 「彼女は少し猜疑心が強いというか、何というか…」

 「まあ、とっつきにくそうな人間でしたね」

 アリスとはまた違う、攻撃的な相手。キャスターにとって、アリスが気に食わない相手なら、セイバーは苦手な相手だ。

 「ふうん。…で、黒夜ライト君は彼らと戦う気はあるのかしら?」

 「…彼らはこっちに手を出してくる感じではないし、捜索に協力してくれるって言ってくれた。だから、戦う気はない」

 アリスは鼻で笑う。やはり、甘い。

 「鼻で笑う以上は、何か適当な目標があるのでしょうね?」

 「…まあ、こちらもないのだけれど」

 未だ、こちらはキャスター以外のサーヴァントとは接触していない。加えて、伝え聞いたセイバーの能力を考えると、単騎でぶつかるのは得策ではない。同盟を組んでいても、それなりに被害を出すことになるだろう。

 結局のところ、キャスターに同意するほかないだろう。

 

 「マスター、あそこに他参加者がいるみたいっすよ!」

 「ああ、そうだな。…失礼。君たちは戦争の参加者、ということでいいのかな?」

 

 駅から出てきた、司祭服の男はアリスに話しかける。遮蔽物が多いとはいえ、キャスターの監視を潜り抜けて、気づかれずにアリスたちに話しかけてくるあたり、相当のつわものらしい。

 そのそばには、大きな弓に王冠、そして白い軽鎧に身を包んだ少女がいた。色合いはどこか、あのセイバーに似ているが、雰囲気は真逆だ。剣呑なものは一切感じられない。

 にもかかわらず、その強大な力、それこそ土俵からして違う、は背中に冷たいものを感じさせる。

 戦争に疎いライトですら確信する。手強い、と。

 

 「そういう貴方はアーチャーのマスター、ということでいいのかしら?」

 「そうです。私は枝川渡流と申します。そちらは…キャスターと…?」

 彼は訝しげに見る。考えてみると当然かもしれない。キャスターは比較的わかりやすいが、しかしバーサーカーは口を開かなければ一般人と間違われてもおかしくない。アリスは、まあ、口を開けばどうせばれると思い、バーサーカーを見る。

 バーサーカーは、黙っていた。

 「バーサーカー?」

 「白き、第一の…」

 キャスターは、なるほどと思う。目の前の少女の正体が、彼女とバーサーカーの予想している通りならば、この異常な威圧感も納得いくものである。

 しかしながら、こちらに取り入れれば、勝ちにぐっと近くなる。場合によってはバーサーカー陣営と力関係を逆転させることもできるだろう。こうした考えは、彼女の立場からすると非常に不遜とも取れるのだが、しかし気にする様子はない。

 だが、しかし、そのある種のマキャヴェリズムこそ、キャスター自身を表すシンボルにして、彼女の最大の武器であろう。

 

 けれども、アリスは少々違うようだ。彼女は、バーサーカーの異変にも臆せず前に出る。

 「それで、貴方達は戦いもしないで、何でこの辺りをうろついているのかしら?」

 枝川は少し迷うようにして口を開く。

 「…そうですね、悪意あるものがいないかを確認しているところですね」

 「…!それはありがたいです。なら、少しお願いしたいのですが」

 「また、ミサの件ね」

 アリスは面白くなさそうに口を開く。それでも、ライトが要件を言い終えるまでは待つ当たり、礼儀はわきまえているらしい。

 「ありがとうございます」

 「礼には及ばないです…と言いたいところですが、こちらからも少しお願いをしていいでしょうか?」

 「なんでしょう?」

 「悪意あるものと私は先ほど言いました。断定できませんが、一人それに近いものがいます」

 それを聞いて、ライトは顔をしかめる。

 「それは、誰ですか?」

 「ランサーです」

 聞くところによると、彼は勝つために手段を選ばず、自らの傭兵部隊を動員するということをしている上、願いは一心不乱の絶望をこの世にもたらすこと。なるほど、これではテンプレートな悪役だ。

 「問題なのは、彼が非常に優勝に近いことです。私のサーヴァントは強いですけど、それでも勝てるかどうかわからない」

 「そんな…」

 ライトはあまりのことに、開いた口が塞がらない様子だ。セイバー、アーチャーだけでもかなり強力な相手だが、ランサーはそれを上回りかねないとは!

 アリスは、それを見て横目で見ていたが、ため息をつく。

 「あのねえ、あんた」

 「どうしたんだい、アリス?」

 「バカでしょ」

 あまりにも、直球な物言いで怒りより前に当惑が出る。そんなライトを気にせず、彼女は枝川に話す。

 「悪いけど、あんたたちとは手を組めない。さっき、悪意云々とか言ってたけど、そんなもん世の中に溢れまくってるし、どうでもいいのよ」

 アーチャーの左眉がピクリ、と上がる。

 「それにね、あんたら肝心肝要のランサーの情報については一切出してないじゃない」

 「た、確かに…でも、」

 動揺するライトを抑えて、彼女は枝川に詰め寄る。けれども、彼から帰ってきた回答はあまりにも意外なものだった。

 「そうですね、真名くらいは教えましょうか。ランサーの真名は神の杖です」

 

 

 

 神の杖。曰く、質量弾を軌道衛星から発射する、戦略兵器である。現実的でないとの論調が強い一方で、しかし巷間でまことしやかに根強くささやかれている、一種の都市伝説でもある。

 それが本当に実在したかどうかはさておくとして、この兵器には唯一無二といっていいアドヴァンテージがある。即ち、空にいる以上、アウトレンジから一方的に殴ることが可能なのだ。これを倒すためには、無双の狩人と名高い三つ星の弓兵や、あるいはランサーよりも高い場所に行ったことのある人物、かの有名なアームストロング船長や理性の蒸発した騎兵を連れてくるほかないだろう。

 ライトは黙って聞いていたが、やがて口を開く。

 「それって、すでにこちらの場所がばれているということなんでしょうか?」

 知らぬ間に、背中に銃を突きつけられているような感覚。すでに死んでいてもおかしくない状況、しかし対処できる方法はない。

 「まだ、それはないと思います。ですが、こちらの場所を知られたら、ランサーのマスターは確実にこちらを狙ってくるでしょうね」

 下手すると、アサシンよりも質が悪い。

 「それで、あなた方に何か策はあるのですか?」

 「そうね、勝算のない戦いに突っ込むほど私はバカじゃないの」

 アリスはバーサーカーの能力で何とかならないか、とも思ったがそれは難しいだろう。…難しい?やりようによってはなんとかなる可能性もあるが、とりあえずアーチャーのマスターの意見を聞いてからでも遅くはないと思う。

 「簡単なことっすよ。私の弓矢を相手に届ける、で、あんたらには志村のとりまきをどうにかして欲しいんすよ」

 「取り巻き?どういうことだ?」

 アーチャーは枝川を見て、何かの許可を取ろうとする。彼はしばらく押し黙っていたが、やがて口を開く。

 「実は、ですね。私はちょっとした能力で、他参加者やサーヴァントの性格や真名がわかるんですよ」

 「虚偽、欺瞞、詐欺…滅せ、殺せ…」

 バーサーカーは突如として、またうなり声を上げる。アリスは、それをもはや放っておくが、しかし一つ質問をする。

 「その証拠を見せてほしいわね。…そうね、他陣営、キャスターとあんたはいいわ、の名前を公開で、そして私とバーサーカーの名前を、耳元でささやきなさい。きちんと言えたら信用してあげる」

 「じゃあ、私もお願いしましょうか。いいでしょう、マスター?」

 ライトは、キャスターに同意する。枝川はゆっくりと語りだす。

 「ではセイバーから。セイバーのマスターは鈴原和彦、サーヴァントは阿弖流為。アサシンのマスターは相津藍、サーヴァントはアリス・リデル・オルタ。ライダーは若月暁とトゥサン・ルヴェルチュールですね」

 そして、彼はそれぞれのサーヴァントの予想されるスキルと宝具を言ったのち、アリス、次いでライトに耳打ちする。アリスは、納得したようだ。だが、ライトは違和感を覚え、そしてその理由にすぐ気づく。

 (確か、彼はキリエと名乗っていたはず。…それに、あのセイバーが阿弖流為だとは思えない)

 一方で、耳打ちされた情報は真であり、また彼が嘘をついているようには見えない。ついているにしては、あまりにも態度が自然体というか、堂々としすぎているのだ。

 枝川は、ライトの微妙な表情に気づいた様子だが、何か考えがあるのか、無視して話を続ける。

 「このうち、注意すべきなのはライダーのマスターですね。恐らく、彼とランサー陣営は手を組んでくるでしょう。彼は立場上、志村に買収されかねないし、また性格的にも非常に近い部分もある」

 曰く、ライダーは多数の乗騎を召喚する宝具を持っているらしく、さらにランクは低いながらもカリスマと軍略を持つことが予想されるらしい。

 「だから、あんたたちは私たちに露払いをしてほしいってことね」

 「んー、まあそういうことっす。露払いを頼むっていうと何か申し訳ないっすけど」

 アリスは腕組みをして、頷いている。どうやら、この同盟を組むだけの利を理解したように見える。

 そして、彼女は少し考えたのち、アーチャーに言葉を返す。

 

 「悪いけど、同盟は組めないわ」

 

 アーチャーは驚いた顔になるが、枝川は至って冷静に返す。

 「理由を伺ってもいいですか?何か、まだ欲しいものがあるなら、多少譲歩しましょう」

 アリスは首を振る。

 「そういうことじゃないのよ。あなたが嘘をついているとは、まあ思わないけど。隠し事をしているでしょ」

 冷たい、それこそ視線だけで相手を氷漬けにしそうな表情で、彼女は言い放つ。だが、枝川は困ったような顔になる。

 「隠し事なんて、まさかまさか…。する必要がありませんよ」

 アリスの眉間にしわが寄る。

 「あのねえ。一つ言わせてもらうけど、あんたはいくら何でも知りすぎてるのよ。それこそ、戦争を見てきたかのような物言いね。これで、何か裏がない方がおかしいわ」

 アーチャー、枝川共に押し黙る。しかし、そこにあらわれる表情は、やり込められたことを悔いるそれではなく、むしろ何か言えないことを告白したそうなものであった。その時点で、まあ何かあるということを示しているようなものだが、彼は首を振る。

 「言っていないことはありますが、別段あなた方の不利益になったり、あるいはこちらが有利になったりする類のものではありません。…とりあえずは、それで信用してもらえませんか?」

 「無理ね」

 ピシャリとした拒絶の言葉。枝川は残念そうな顔になるが、ライトを期待の視線で見る。

 「僕は…」

 彼は少し悩むが、やがて話し始める。

 「保留にさせてください」

 「保留?」

 アーチャーは首を傾げる。

 「実はセイバーの組と昨日会ってるんですよね。でも、彼らの名前はあなた方の言っているそれとは違った」

 枝川は、何かをつぶやくが、しかしそれは誰にも聞こえない。聞こえるとしたら、アーチャーくらいだろうが、彼女も黙っている。

 「しかしながら、私は貴方方が嘘をついているようには見えません。それはマスターも同じだと思います」

 「だから、保留させてほしい、と?」

 ライトは肯定で返すと同時に、今度は熱い口調で、アリスとバーサーカーにも聞かせるように話し出す。

 「枝川さんはさっきランサーのマスターのことをあたかも極悪人のように言いました。それは、もしかしたら、そうなのかもしれない。けれど」

 彼は深呼吸をする。

 「まず、僕は彼と会って話し合いたいと思います。…どんなに腐っているように見える人間でも更生の機会はあると思いますし、話し合いで何とかできるケースも多いですから」

 枝川とアーチャーは目を丸くするが、しかし笑顔になる。彼らが口を開く前に、しかしアリスが割って入る。

 「本当に頭の中、お花畑なのね」

 その声は、しかし嘲りというよりある種の諦観に彩られているようにも見える。だが、ライトはそれに気づくことなく、動揺した様子である。

 「それが、世の秩序の安定にもつながるはずなんだ。…流石に、今のは聞き捨てならないな」

 アリスはどこか遠いところを見ながら、彼に返す。

 「世の中腐っているのよ。そんな世界に住む人間もね」

 「だ、だけど」

 彼は思わず、言葉に詰まる。それを見ていたキャスターは、ライトの援護射撃に入ろうとする。実のところ、彼女はアリスの主張、人間は腐っているというのには同意する部分もある、がしかし彼らが救いがたい人物だとは思っていない。

 けれども、そう主張したところで多分、アリスと此方の対立は深まるばかりだ。

 「腐ってても世界を愛せるのが人間なんすよ」

 アーチャーが頬を膨らませて、アリスに返す。アリスとも、キャスターともまた違う結論。恐らくは、ライトの理想に最も違いのが彼女なのではないだろうか。実際、ライトの顔は明るくなる。

 アリスは、何も言い返そうとしない。それを見計らって、枝川が一歩前に出る。

 「今は同盟を組む気もないが、戦う気もないとそんな感じかな?」

 「僕は、そうですね」

 ライトはアリスの方を見る。

 「少し、お茶を飲んでくるわ。十分後には戻るから」

彼女は手をひらひらと振って、どこかに行く。どうやら、彼女もまた、戦う気はないようである。

 ライトは慌てて、アリスを追いかけようとする。

 「多分、バーサーカーのマスターは大丈夫でしょう。何かあっても、そう簡単に倒れるとは思いません。…それよりも、アーチャーのマスターが何か言いたいことがあるようですよ」

 ライトははっとして、枝川の方を見る。彼は同盟を断られたというのに、悪くない顔をしている。

 「どうしたんですか?」

 「いや、君のような人がいてくれるのはうれしいと思ってね。もし、また会えたら、同盟の件を考えておいてくれると嬉しい」

 「そっすねー。枝川さんほどじゃないけど、顔もいいっすし」

 「…恥ずかしいことを言わないでください」

 頭をかく。枝川は、一礼して去る。ライトはそれをぼんやりと見つめていたが、はっとしてアリスを追いかける。

 

キャスターは一人、こぼす。

「さてはて…。勝ちが薄いと思っていましたが、なかなかどうしてと言ったところでしょうか」

経験上、強い相手は強い相手と引きあい、そして互いに相争う。そうした時、残るのは頭のいい弱小者なのだ。

「必ずや」

キャスターは遠い神社の方を見て、小さく、されど高らかに宣言する。

「我が英知で以て

終末の騎士、天の御使い、狂える奇術師、機械仕掛けの神を打ち倒し。

 見事、勝利と栄光をつかんで、献上差し上げましょう」

 




クラス:アーチャー

筋力:A
耐久:D
敏捷:A+
魔力:A+
幸運:C
体力:25

クラス:ランサー

真名:神の杖

筋力:EX
耐久:A++
敏捷:A++
魔力:D
幸運:D
体力:50

クラススキル

対魔力:E
英雄も何も、機械ゆえに対魔力は元から低く、マスターの魔力供給具合という観点からも低くなっている。

保有スキル

魔性:D
人が作りし、神罰の代行者。しかし、それは決して主の奇跡そのものではなく、寧ろ模倣し、騙る時点で冒涜的な部分がある。それゆえに、ランサーは魔性スキルを低ランクとはいえ保有する。
ゲーム的には英雄点を10獲得、かつ魔性属性を追加。

緊急避難:A
「仕方なかったゆえ」の砲撃。ゲーム的には物理攻撃に+4、先手判定に+3

緊急修理:B
詳細不明。ゲーム的には自分の手番に体力を耐久D6回復、そしてデバフを解除する。

宝具

神罰:E
神秘性はほぼ、0。しかし、上空からの質量弾は相手を粉みじんに破壊することであろう。
ゲーム的には相手前衛一体に、物理攻撃に+10の補正を得、かつ相手が地上1000km以上に行ったことがない場合、ダイスの面数を1増やす効果。

制作者からのコメント

志村さんと連絡を取れたりとか、そういう感じですね。というか、それ以外にあまり設定はない...。
けれども、まずめちゃくちゃなダメージ出したいと同時に、ロールもある程度できるように作った記憶があります。


これ以外にも今回は、色々な鯖の真名が出ましたが、この世界では間違いです。
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