聖剣は抜けない【完結】   作:科葉諸友

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 まだ前編中編後編を読んでいない人にネタバレをしないようにタイトルをおまけ編としましたが、内容は「聖剣のスキル一覧」です。

 ではどうぞ。


おまけ編

 〜勇者と愉快な仲間達のスキル達〜

 

 「クリエイト・アビリティ」

 効果、生物の魂を回収し、分解し、スキルを作成する。

 完全に使いこなせればかなり自由度が高いチートスキルである。

 他の勇者はなんでこんなくそ強スキル持ってたのにあっさり死んだんですかね…?

 

 「錬金術」

 効果、材料さえあれば何でも作れる。

 実はこれもかなりチート。賢者に知識さえあれば一瞬で銃火器とか爆弾を作れるし、逆に電子レンジや掃除機、スマホでさえ作れる。あくまで知識があればだが。

 ヒロアカのヤオモモはこれを素材無しでやってのける。チート。

 

 「マナギフト」

 効果、自分の周囲から魔力を吸収できる。

 初期案では「神の寵愛(マナギフト)」である予定だったが、めんどくさくなって今の形に落ち着いた。

 勿論これもチートで、自分の周りから魔力を吸収するので、実は敵に近づけば敵の魔力さえ吸えたりする。勇者や剣士などの前衛がこのスキルを持っていてもそれはそれで強かった。

 ただし、吸える速度はそこまで早くないので四天王レベルの魔力量を持つ敵にはほぼ効かないので、後衛である僧侶が持っていてやはり正解だった。

 うん?そういえばこのスキルも今は聖剣が所持しているから、聖剣を持って前で戦えば敵から魔力ガンガン奪えるような…。

 

 「アンリミテッドリミットバースト」

 効果、無限に限界を突破できる。

 言わずと知れた魔王をも倒したチートスキル。

 初期案では「無限限界突破(アンリミテッドリミットバースト)」だったが、めんどくさいしイケメンがそんなカッコイイ名前のスキルを持っているとイラつくので却下となった。

 剣士は「自分の身体能力の限界」しか突破していなかったが、実はそれ以外の限界も突破できる。例えば、声の大きさの限界だとか断食しても死なない期間の限界とか。もし勇者がこのスキルを持っていたら更にくだらない限界ばかり突破していたことだろう。例えば「深爪しても痛くならない限界」とか。

 

 

 〜名有りスキル 〜

 

 「ハンズチェンジ」

 効果、両手にあるものを入れ替えることができる。

 勇者が運で当てたスキルの中で1番使えるスキル。

 自分の体を移動する際に敢えてうんこだけを残すことで超高速脱糞も可能。急いでいる時に是非。

 作中では言及されていないが、魂の切断はできない。どういう事かというと、例えば「右手で敵の頭に触れ、頭だけ左手に移す」とかはできない。ただし、敵の全身ごと移動させたりはできる。

 簡単に言えば生き物の体をこのスキルによって切ったりはできない。

 逆に、魂のこもっていないものなら切断可能なので、壁に触り円状にくり抜くとかはできる。

 

 「エクスプロージョン」

 効果、圧倒的爆発!爆発!爆発ッ!!

 ただの自爆スキルだったのに「アタックセレクト」のおかげで有能スキルに大変身したスキル。

 結局終盤は敵の防御力がインフレしてあまり役に立たなかったが、それでも四天王の1人は倒したので普通に優秀である。

 

 「アタックセレクト」

 効果、攻撃する相手を選べる。

 エクスプロージョンを有能にしたスキル。普通に優秀。

 初期案では、「自分が自分へ与えるダメージ」は全て無くすことができたため、勇者にかかる疲労は全て無かったことになっていたのだが、「疲労は攻撃ではないだろ」と思い直し却下となった。

 このスキルさえあれば、賢者がハリガネムシに巻き付かれていた時に賢者を攻撃の対象外にすることでハリガネムシだけを爆破することが可能になってしまうので、仕方なく勇者にはおねんねしてもらった。

 …ん?僧侶のスキルのおかげで魔力は無限にあるから、賢者は時間さえあればどれだけデカい魔法でも撃てるんだよな…?なら、戦争で無差別大魔法を撃っても敵だけを滅ぼすことができるな…。

 

 「ソードチェンジ」

 効果、剣を日用品に変える。

 「日用品」の定義が曖昧に思えるが、勇者が日用品と思うものは全て変化可能である。

 短剣をクリップに変えて持ち歩いていれば暗器のような使い方もできる。

 大剣をクリップに変えて小さく丸め込んで、食事に混ぜ込んで敵の体内に入ったところで大剣に戻そう!(鬼畜)

 実は覚醒魔王が持っていた剣も耳かきに変えることができたのだが、それをするには膨大な魂エネルギーがいるし、例え剣が無くなったとしても結局は素手の魔王に負ける未来が見え見えなので勇者はそれをしなかった。

 

 「カット」

 自分の体を自由に切断するスキル。「切断」というスキルだったが、四天王を倒して手に入れたスキルが特別に漢字という設定があったため「カット」に修正された。

 

 「追い風」

 効果、追い風を吹かせる。四天王のカマキリから入手。

 かなり強い風なので、空を飛ぶこともできる。

 持久走の時に何故かいつも向かい風が吹いている気がするあなたにオススメのスキル。持久走でいい順位が取りたい人はカマキリの怪物を殺そう!

 

 「未来転移」

 効果、未来に移動できる。四天王の食人植物から入手。

 このスキル、本当にただ未来に飛ぶだけなので自分の位置を変えたりはできない。なので1度敵に見られたら簡単に対策を取られる。

 ちなみに、もし転移先の未来の自分の位置に他の何かが重なっているとちょっとズレた場所に転移する。

 

 「読まれ」

 効果、自分の心を他者に読ませることができる。四天王の人羊から入手。

 音速を越えた速さの戦いをする化け物達の中では結構優秀になるスキル。声よりも速く意思疎通ができ、また敵に聞かれることもない。

 しかし、スキル発動中にうっかりエッチなことを考えたりすると周りに性癖がバレるので注意。勇者もスキルを試す際に(賢者可愛いなぁ)とか思ってるのがバレた。リア充爆ぜろ。…いや、もう既に何回か爆ぜ(エクスプロージョン)てたな…。

 

 「変体」

 効果、体の形を変えられる。ただし質量は変化できない。四天王のデビルドラゴンから入手。

 めちゃくちゃ優秀なスキル。正直このスキルを持っている人はかなりの化け物になってしまう。勇者はやっていないが腕をタコの触手にしたりもできてしまう。

 しかし、「犬に変身」とかはできない。というのも、犬の頭の大きさじゃ人間の脳が入り切らないのが原因。

 あと、「機関銃に変身」とかもできない。仮に変身しても、心臓がなくて脳もないため勇者は死ぬ。

 良くある妖狐の「変化の術」とかじゃなくて、そもそもの体の構造を「変化」させるスキルなのである。

 

 「根」

 効果、地面に根を張れる。

 漢字も読みも1文字のスキル。シンプルで結構気に入っている。

 このスキルは「地面にいる時にノックバック無効」と考えても良い。しかし、本来は吹っ飛ぶことで受け流せたはずのダメージが容赦なく襲ってくるので注意。

 

 「ダイヤモンドフレア」

 効果、結界によって強化された爆発をお見舞いできる。

 勇者が意図的に作ったスキル。エクスプロージョンが元となって作られた。個人的に1番名前がカッコイイスキル。

 ただ、攻撃に特化しているだけで応用的な使い方はできない面白くないスキル。

 

 「選ばれし剣」

 効果、愛剣を強化できる。

 剣はつるぎと読む。名前ある癖に1度しか使われてない。

 

 「ビーム」

 効果、ビームが撃てる。

 「追い風」スキルから作られた。その正体は一点集中の風である。追い風スキルから作られた癖に全方位対応。

 

 「エアカット」

 効果、空気抵抗を9割カットできる。

 恐らく1番影が薄い名有りスキル。

 

 「肉体生成」

 効果、魂エネルギーを元に肉体を作れる。人の体の部位なら何でも作れるので、骨だとかを作って武器にしたりもできたかもしれない。

 

 

 〜名無しスキル〜

 

 注釈:勇者が「クリエイト・アビリティ」を使うことに失敗して名前が分からなかったスキルであり、作者が名前を付けるのがめんどくさかったスキルである。

 

 「時間を止めるスキル」→「使用者の時間を超加速させるスキル」

 少し分かりずらいスキル。勇者の説明では理解しきれなかった読者もいるかもしれない。

 改めて説明すると、使用者の体が常人の何億倍もの速さで加速し、それと同時に使用者の思考も加速するため周りが止まって見える。某死神漫画の超人薬の肉体も加速された版である。

 しかしいくら勇者に流れる時間が加速しようが力がついて来なければ空気抵抗に負けてしまう。リゼ□の「風の加護」とかがあれば平気なのだが、現実はそう甘くない。

 しかし、剣士はスキルによる強化というゴリ押しでこれを乗りきった。

 作中で1番凄いスキルかもしれない。

 

 「手から唐揚げを出すスキル」

 実は勇者が初めて手に入れたスキルである。

 農家生まれの勇者が鶏を締めている時に手に入れたスキル。鶏を締めていたら手から唐揚げが出てくるという恐怖を味わったことがある者は異世界を含めても勇者だけだろう。

 ちなみに勇者は「異世界転生特有の俺TUEEEE」をちょっぴり期待していたのだが、その時に自分のスキルが「手から唐揚げを出すスキル」だけであると勘違いし冒険に出るのを完全に諦めた。その結果があのポンコツである。もしかしたらこのスキルが全ての元凶だったのかもしれない。

 ということはこの小説、唐揚げで始まり唐揚げで終わったのか…。

 

 「膝からレモン汁を出すスキル」

 初期案では脇からレモン汁を出すスキルだったが、流石に嫌だったので膝にした。脇はともかく膝からなら食べられなくもない…いや、やっぱりいやだな。

 剣士は頑なにこのスキルで出てきたレモン汁を口に入れなかった。

 

 「おならがいい匂いになるスキル」

 1回しか出てこなかったスキル。1万円でこのスキルが売ってたら作者なら買う。

 

 「色を付けるスキル」

 100万円で売っていても買う。

 このスキルによって付けられた色は消えることがないため、友達にふざけて落書きしたら一生残る。まあ、肌色で上書きすれば直るので平気だが、そこだけ日焼けしなくなる。やるなら全身塗ってもらおう。そうすればホクロさえできない。

 このスキルさえあれば「紙に黒い色を付ける」ことで書類を一瞬にして作れる。

 他にも肌の色にコンプレックスがある人を救ったり、タトゥーを入れたりできる。

 

 「嘘が分かるスキル」

 相手の発言が嘘かどうか分かるスキル。尚、例え嘘だとしても嘘でないと相手が思っている場合は嘘だと判断されない。

 

 「結婚指輪を作るスキル」

 材料さえあれば結婚指輪が作れる。魂や魔力が篭った素材を使って強い思いを込めて作れば「素材の味を出す」ことができる。聖剣を作る伏線になった。

 

 「墓を作るスキル」

 別に名前を付けても良かったが、「世界を滅ぼさんとした魔王を倒したのは、名もないスキルだった」的展開にしたかったため名無しスキルに。

 「地面に突き刺さった聖剣って十字架っぽくて墓みたいだなぁ」と何となく思った結果この小説とこのスキルができた。

 

 「魔物を感知するスキル」

 剣士が作ったスキル。普通に便利。

 

 「おデコが光るスキル」

(~ ̄▽ ̄)~ ピカ〜

 

 「深爪にならないスキル」

 あとがきに出てきたスキル。

 

 「眉毛が伸びるスキル」

 あとがきに出てきたスキル。

 

 「前歯を伸ばすことができるスキル」

 あらすじに出てきたスキル。

 

 

 

 作中に出てきたスキルは以上29個でした。作者の見逃しがあったら教えてください。

 後、考えたんですが、作中に出てきてないスキルは紹介しない事にします。考えるのが面倒くs…いや、そうじゃなくてですね、あの。

 

 「ミロのヴィーナス」って知ってますか?あの、腕がない石像なんですが、あれって「未完成だからこそ美しい」という考え方の人達も結構いるんですよ。

 腕、手という人間の象徴でもある器官がついていないあの象は無限の可能性があるんですよ。もしかしたら石像が他にもありその石像と肩を組んでいるのかもしれないし、風呂上がりに人に見られた羞恥心から必死に体を隠しているのかもしれない。

 それと同じで勇者のスキルも大部分が隠されていることによって勇者達の旅が無限の可能性がある物になるんですよ。

 もしかしたら「性別が変わるスキル」があって勇者が女体化したかもしれないし、「キスをした相手を回復させるスキル」があって試す為に賢者にキスをするというラブコメ展開があったかもしれない。

 ほら、そう考えるとよりこの作品で妄想が捗りますよね?だから敢えて勇者のスキルの大部分は公開しないことにします。(決定)

 

 …それはそうと、「私たち入れ替わってる!?」展開は書いてみたいですね…。これはおまけを書くべきか…?

 

 

 さて、皆さん何のスキルが欲しかったですか?作者は勿論女体k…じゃなくて、錬金術とかですね。

 それではまた、機会があればお会いしましょう。くだらないおまけ含めて、この物語を読んでいただき本当にありがとうございました。

 




 前編中編後編の中に修正すべき箇所が幾つかあったので直しておきました。

①空白。Simejiの扱いをミスって半角になっていたので全角に修正。
②結界。バリアと結界、2つの呼び方が混同されていたので結界で統一。
③切断、分離スキル。「切断」と「分離」の2つの呼び方があった為「カット」で統一。そもそも漢字スキルというだけで修正対象だった。

 読者様に改めてお礼を。ここまで付き合って下さり誠にありがとうございました。

主人公に相応しいのはどっち?

  • 魔王幹部の人羊のおっさん
  • 後編の最後に出てきた幽霊見れる少年

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