その出会いは奇跡のようなものでした。【完結】   作: 白黒魂粉

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欠落した日常

翌日、俺はいつもと変わらずに朝学校へと向かった。

 

いつもどうりに授業を受け、休み時間を過して…本当に何も無いかのように時間があっという間に過ぎていった……

 

(何かが欠落してる)

俺はふとそんなことを思った。

 

何かだ…その何かが何なのかは分からない。

ただ、俺のこの生活の中で大切な何かが無くなっていることに気が付いた。

 

 

もしかするとその欠落したものというのは東風谷のことではないのか?

 

…と言っても、東風谷という大切な後輩を俺の不幸に巻き込んではならないと思った。

だからこそ俺は彼女の願いを踏みにじってでも彼女の手を払ったのだ。

 

それで彼女がこちらに関わらなくなるのは致し方ない。

彼女は美人だ。それに人望だって人並み以上にはある。

 

そんな奴なら俺なんてちっぽけな男のことはさっさと忘れてしまって

別な男のことを好きになるだろう。

 

それで彼女が幸せになるのなら、俺はその幸せを祝福しようじゃないか。

それが、俺が彼女にできることなんだから……

 

 

 

1週間が過ぎた。

 

孤独感が俺の考えを毒しているのが分かった。

いつもなら考えないであろうネガティブな事まで俺は考えてしまう。

 

恐ろしい……喋ることのできる人物がいないというのはここまで心細いものだったのか。

 

俺はその事を実感した…しざるを得なかった。

だが、弱音は言ってられない。

元々クラスからは浮いた存在だったのだから今更1人になったくらいでへこたれてなんかいられるものか。

 

そう自分自身に言い聞かせて、俺は今日も一人になった。

 

ー守矢神社ー

 

「早苗、どうかしたのかい?」

 

家に帰った早苗の様子を見て心配した神社の神は早苗にそう尋ねていた。

 

早苗はどこかうっすらと笑って

 

「……神奈子様…諏訪子様……私…ふられちゃいました……」

 

と目に涙を浮かべながらそう伝えた。

 

神奈子は驚いた様子だ。

 

「えっ……?!優也にかい?!一体どうして……!?」

 

「私に危険が及ぶから……私とは付き合えないって…」

 

その言葉を聞いて、神奈子は桜田優也という男が今、どんな心境にいるのかを考えた。

彼は早苗と付き合うことが出来ない…その理由としては早苗の言っていた通りの理由なのだろう。

なら何故?何故彼といると危険が及ぶのだろうか。

その事を聞く必要があるな……と推測し、早苗の気持ちの整理が着くまでそっと、彼女の傍にて彼女の背を摩るのだった……

 

ーー

 

「思いついた。全てを丸く収める方法を」

 

「諏訪子?一体どういうものなんだ?」

 

早苗から全ての話しを聞いた二人の神は、早苗を寝かしつけた後で話し合った。

そして一つの答えが出たようだった。

 

「今優也の体には早苗の送った神の遣いが憑依されてる。そしてそれは私達でも捕えることはできる。」

 

「……?どういうことだい?」

 

「簡単な話さ。彼に危険が及ぶことがあるならば私達でそれを跳ね除けてしまえばいい。……それまでは早苗とは接触させないようにしてね」

 

「…?なんで接触させないの?」

 

神奈子は不思議そうに諏訪子にたずねた。

 

「今や優也は早苗に依存している状態なんだ。

普通依存している存在から離れられるとどうすると思う?」

 

「?そりゃあそれを求めて行動するんじゃないの?」

 

「そう。でも優也はその事が出来ない。…いつ自身の父親が襲ってくるのかが分からないから。」

 

「……?すまない全く分からない」

 

「ありゃりゃ。……ま、なら今回は私に任せておいてよ。

きっと早苗も彼も両方幸せに終わらせるからさ」

 

「わかった、そこまで言うなら任せる」

 

自信気に言う諏訪子に神奈子はそう了承した。

 

そうして翌日、諏訪子は先の方法を早苗に伝え早苗もそれに了承した事で、一定期間桜田優也にこちら側から近付くのを完全にストップさせることとなった。

 

無論、この事を桜田は知らない。

 




恋愛には引きが必要ですのでね。

完全に遮断する方法については早苗の付けた神の遣いで桜田の位置が分かるのでそれで避けてる訳ですね。

早苗さんはストーカーかな??

次回、桜田優成襲来
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