その出会いは奇跡のようなものでした。【完結】 作: 白黒魂粉
ちょっとテスト勉強でやれませんでした。
ごめんね
「それではテストを返却する」
文化祭から1ヶ月が過ぎた。
俺たちは学期末の試験を受けてたった今その答案が返却された。
結果としては中間の時よりもある程度点数が上がったくらいだった。
「明日からは二学期の範囲の勉強になるが、しっかりと自宅学習をやっておくように。……それと桜田、後で私の所に来てくれ。以上だ。」
それだけ言って、授業は終了した。
俺たちの学校ではテスト返却日は午前だけで終わるのだ。
それ故に娯楽施設に遊びにいく生徒も多く見える。
……俺は行かないわけだが。
とりあえずは先生の所へと行っておこう。
そう思い、俺は答案をカバンに詰めて職員室へと向かうことにした……
◇
「失礼します」
そう言って職員室のドアを開く。
俺を呼び出した教師の名前を呼んで、なんの用だったのかを訊ねた。
すると廊下へと連れて行かれて、教師は口を開いた。
「あぁ、実はな…桜田。お前1年の東風谷と仲良かっただろ?」
「…え…?まぁそう……ですね。」
それが何の用なのだろうか…もうだいぶ彼女と会っていないのだが…
「それでな…どうやら最近東風谷の元気がないらしくてな……桜田。
何か知らないか?」
「俺は知りません。最近は彼女と合っていませんので。」
「ほぉ…?それは何か理由があるのか?」
「いえ……最近は勉強自分の勉強で忙しかったので…」
「そうか…。学校内で一番お前と一緒にいると聞いていたからな……
また気にかけてやっておいてくれ。」
「はぁ……。」
そう答えると教師は
「頼んだぞ。それじゃあ帰ってもいいぞ」
とだけ言って、職員室へと戻って行った。
「さて、俺も帰るか。」
そう呟いて、俺も自転車置き場へと向かうのだった…。
◇
自転車をこいでいる最中、突然携帯に電話がかかってきた。
誰からだ?と思い携帯の画面を見るとどうやら美咲さんからだった。
彼女から電話をかけてくるなんて珍しいなぁ……と思いながら自転車を一度道端にとめて電話にでる。
「もしもし?美咲さん。どうかしたの?」
「もしもし。繋がったようね…良かったぁ……!」
なんだ…?いつもとは違う雰囲気で何かあったのかと思った。
「何かあったの?」
「あ、えぇとね…落ち着いて聞いてね…実は……」
次の言葉を聞いた時、俺は全身に鳥肌がたつ程の衝撃を受けることとなった…。
「お父さんが……刑務所から出てきたって……」
「……な?!もうなのか…!?」
「そう…だから暫くは別の場所に住む場所を借りてあるからそっちに直行して。詳しい住所は後で画像送るから。」
「分かった…そっちも気をつけてね…。」
「……それじゃあ。また後で会いましょう」
それだけ言って電話は切れた。
遂に……遂にこの時が来てしまった。
あの男は何がなんでも俺に復讐しに訪れるだろう……
その時が来た時……俺は無事でいられるのだろうか。
(東風谷には……まだ逢いにいけないな…)
いつ何が来てもいいように、俺はその時の覚悟を決めるのだった…
桜田優成、世に放たれる。
優也の因縁の男が遂に出てきてしまった。
殺人者の彼が何故刑務所を出られたのかを説明しますと
警察が殺人の証拠を掴めきれなかった為に刑期が大幅に
下げられました。
そういえば早苗さん出てませんね。次回でます