その出会いは奇跡のようなものでした。【完結】 作: 白黒魂粉
ー守矢神社ー
「早苗。今大丈夫?」
とある週末の日のこと…
境内の掃除をしている私に諏訪子様が話しかけてきた。
「どうかしましたか?」
と私は諏訪子様にたずねた。
声のトーンが少し低い時に御二方から話しかけられる時はだいたい何か
大切なことを伝える為に来たというパターンなのだ。
だから今回も何かあったのだろう。
「……それがさ、今月神社に来てる参拝客の数なんだけど…」
どうやら神社運営の話らしい。
「それがどうかしたんですか?」
「それがね…先月よりもかなり減ってるの。それも目に見えて」
「そんなに減っていました…?全然気が付きませんでした私……」
「そう…。だからもう今年の秋くらいには結界を潜ろうと思ってるの。」
……結界を潜る…これが意味することはこの世界から永久的に離れることを指す。
こことは別の世界…妖怪と人とが共存する美しき世界……【幻想郷】
と呼ばれる場所に行くことを意味していた。
「…それはいいと思います。」
もし、幻想郷に行ってしまって桜田先輩と会えなくなるのは悲しい。
それでもこれが東風谷早苗の……守矢の巫女としての役目なのだから…
致し方ないこと。文句なんて言えない
「早苗…それでも私はあなたの恋路の妨げにはなりたくないんだ。
……だから私たちは早苗が桜田という少年のことをどうにかするまでは何とかここに留まろうと思ってる。」
「え……?本当ですか…?」
それなら…何とか先輩も振り向いてくれる……?
幻想郷に行けば先輩の安全は確実に保証される。
そうならば先輩と一緒に幻想郷への結界を潜ればいいのよ…!
……ならば、早速この事を先輩に伝えないと…
でも……私は今まで先輩の周りに表れもしなかった。
そんな後輩にいきなりそう言われて先輩はどう思うんだろうか……
私の頭の中は様々な思考でグルグルと渦巻いていた…
ーーー
ーー
ー
〜桜田視点〜【前回の数時間後】
「……ここが一応美咲さんに言われてた場所か。」
そこは俺にとってはよく知っている場所…と言える所だった。
何故かって?
答えは簡単。近所にはよく通った神社があるからである。
なんなら家から出ると石段が見える。
「こんなに近かったらさすがに会うんだよな……とは言っても……」
俺は石段から目を離して考える。
1ヶ月も会っていないのに今更会ってもどうしようもないのではなかろうか。
文化祭の時に彼女の告白を無下にした俺には当然の報いなのだろう。
それでもこんな所に引っ越しさせた美咲さんには複雑な感情だな。
感謝や疑問が入り交じっている。
まぁでも……
「とりあえずは一人暮らしだ……気持ちリセットして頑張ろう。」
やることは…変わらないのだから
次回、未定!!
考えがまとまったらだします