その出会いは奇跡のようなものでした。【完結】   作: 白黒魂粉

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お待たせしました。

昨日はすまねぇ!
遊んでた!!!


早苗の過去

「まず……早苗が私たちと同じ神の力を持っていることから話必要があるんだけどね…」

 

「…神の力…?一体なんのことを言ってるんだ」

 

「その通りの意味。あの子は私の子孫に当たる存在で神の血を引いているんだ。その中でも早苗は特に強い力を持って生まれてきた。」

 

………………………

 

 

ある病室に、1人の妊婦がいた。

その妊婦の家系は昔から由緒ある神社の家柄であり、

太古からその地を統べる神に仕える。そのような家系であった。

 

 

そしてその家系にまた、ひとつの生命がこの世に堕ちようとしていたのだ。

元々神の加護のおかげなのか、その家系では安産が続いていたらしい。

 

しかし、今回の母体には何故か異常が発生した。

 

「大丈夫か?!しっかりするんだ!」

 

病室に入ってきた妊婦の旦那がそう妊婦に話しかける。

妊婦の意識は朦朧としており、それに返答する声は無かった。

 

そして……

 

数十時間の陣痛を繰り返し、医師や夫の呼びかけに応えるかのように

妊婦の腹から新生児が取り出された。

その子の産声を聞き、夫達から安堵の息が漏れる。

 

 

「元気な女の子ですよ!よく頑張りましたね!」

産婦人科の女医が妊婦にそう伝える。

妊婦は自身の子を見て、安心に満ちた表情で微笑んでいた……

 

 

 

…それから数年の月日が経った。

 

「お母様!おはようございます!」

 

生まれた子供もすくすくと成長し、元気な女の子になっていた。

 

その少女には他の人にはない特別な能力が備わっていた…

 

「諏訪子様も加奈子様もおはようございます!」

 

そう…彼女の周りには神社の大人とは違う、彼女にしか見ることができない2人の神が存在したのだ。

 

勿論、大人達は早苗のもつ能力のことを信用できておらず、妄言を

言っているのだろうなとだけ思っていたのだった。

 

しかし、大人達が早苗の力を確信せざるを得ない自体が発生することになった。

 

「お母様!地震がきます!今すぐ逃げて下さい!」

 

「何を言っているの?そんな縁起でもないことを言うのはやめなさい。」

 

「本当です!他の皆さんもはやく外へ出てください!」

 

そう早苗が言った数分後に地面が揺れ、倒壊した神社に押し潰されて

神社に住むほとんどの人間がそこで息絶えた。

 

辛うじて生き残ったのは数名の大人とその場に居合わせなかった彼女の父親であった。

 

「早苗……まさかお前の言っていることが本当だったとはな…」

 

「お父様?なんの話ですか?」

 

「いや…早苗、今も神様は見えるのか?」

 

「はい。ずっとこの神社にいらっしゃりますけど……それがどうしたのですか?」

 

「そうか……分かったよ…とりあえずは神社の再建について考えないとな…」

 

なぜ地震を予言できたのか、それは神様に教えられたからだ。

少なくとも、その地震によって彼女は施設に入園することになった。

 

しかし、早苗はその緑色の髪のせいで他の子供から浮いた存在になってしまった為かいつも1人だった。

 

しかし、そんな時に1人の少年が早苗に話しかけたのだ。

 

「なぁ、君…なんでここにいんの?」

 

「え……?地震で…お母様がどこか遠い所に行ってしまって……」

 

「ふぅん…いつか見つかるといいね。……俺、優也。君は?」

 

「私は東風谷早苗といいます!優也さん……でいいですか?」

 

「そんなにかしこまって貰わなくてもいいよ……俺にさん付けはやめてくれ…なんかアレだから…」

 

「分かりました…えっーーと、優也くん?」

 

「あぁ、よろしくね、早苗ちゃん。」

 

その子と出会った後の早苗は、母親が居なくなってからではよく

笑うようになっていた…。

 

そして……その少年に抱くのが恋心に変わるまで、そんなに時間を有さなかった。

 

 

………………………

 

「ここまでが早苗の話だね」

 

そんな……それなら俺は…

「そんな昔に、俺はあいつと関わっていたのか。」

 

「そうみたいだね。君のことをよく私達に話していたよ。」

 

「……そうだったのか…道理で夢に出てくる訳だ…」

 

「そうだねぇ…まぁ、いつでも逢いに来なよ。家だって近いんだからさ

私達は君のことを毛嫌いなんかはしないから……さ。」

(それに……これまでの早苗は彼にしか興味が無いようだし…あっちに行ってしまった場合、早苗自身のメンタルが持つか分からない…。

それなら早苗が神としての力を覚醒させる前に二人をくっつけてしまった方が私達にとっても、この二人にとってもいい事なんだろうな…。)

 

「はーぁ……」

 

「なんでため息をつくんだ?」

 

「いやぁ……ねぇ?(二人とも付き合いたいと思っているのに……この子の人生は悲惨だねぇ…)」

 

……なんだったんだよ…?

俺はベンチから空を見上げた。

 

思いの外、直射日光で目が痛んだ。




こういうこと。

そろそろ彼が出てきます
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