その出会いは奇跡のようなものでした。【完結】 作: 白黒魂粉
あれから数時間、俺たちはそれぞれの買い物等をしたりして
気がつけば日も傾いていた。
「…そろそろ帰るか。荷物もつよ」
これ以上遅くなるとあの神様達も心配するだろうし、そろそろ電車に
行こうかと提案する。
「あ……ありがとうございます。…そうですね、結構過ごしましたし
そろそろ帰りましょうか。」
「あぁ……っと、それじゃ駅に行くか」
そうして俺達は駅の方へと向かいだした。
そうして駅についてそのまま切符を買う。
夕方だと言うのに何故か周りに乗客はいなかった。
そのまま電車に乗るが、満員という訳でもなく普通に座席に数人座っている位だった。
「あっ……そうだ、東風谷。」
電車に乗っていてふと思い出したことがあり、俺は彼女に話しかける
「…?どうかしましたか?」
「いや……実はな、明日から長期休みな訳だろ?その間勉強だけするってのもつまらないからさ…お前の手伝いでもさせてくれよ」
「もちろんいいですよ!それにそれなら明日からでも構いませんよ?」
「本当か?なら明日から行かさせて貰おうかな」
「待ってますよ!……あ、これ私の電話番号です」
そう言って東風谷は俺に自分の携帯画面を見せてきた。
俺はそれを携帯の連絡帳に登録しておく。
「…サンキュ。……ってそう言えば東風谷ってなんで俺の携帯の番号が分かったんだ?」
「え……?言いませんでしたか?クラスの人から連絡帳経由で教えてもらったんですよ」
……なんてサラッととんでもないことを言われた。
クラスメイトは一体何を考えてるんだよ…と思うが東風谷以外に
関わる相手もいないからまぁいいか。
「俺のクラスメイトってあれだな。お前に無茶苦茶甘いな。」
そう言えばクラスの女子に美女と野獣だかそんなこと言われてたっけ
そんな女子も今となっては俺に全く話しかけて来なくなっていたのだが
「そうですか…?ただちょっと仲良くしてもらってる先輩が運良く
先輩と同じクラスだったって訳ですよ」
「ふーん……まぁ、そんなもんか」
中高一貫だしな。そんなこともあるのだろう
俺は中学で友達は片手で数える位しか無かったのだがな。
「お、そろそろ駅に着くな」
そんなことを話してると駅に到着する。
俺達はホームを後にして、守矢神社まで東風谷を送った。
「それじゃあまた明日。」
「はい。今日は送っていただいてありがとうございました!また後で連絡しますのでよろしくお願いします!」
「あぁ、分かった。それじゃあまた」
そうして俺は東風谷を見送ってから守矢神社を後にして家に戻った
◇
「ふいー…ただいま………ん?」
家に戻ると、いつもなら明るい筈のリビングからひかりは無かった。
「なんだ……?美咲さん?居ないの?」
返事はない。
どこか出かけてるのか?と思ったが、何も言わずに彼女が出かけることは滅多にない為その考えは違うだろうと首を振った
「……なんだこれ」
そうしてリビングの机に1つの手紙が置いてあることにきがついた。
「……?!そんな……なんで……」
その手紙は…美咲さんからのではなく。ましてや母さんのものでもなく……
あの男の……桜田優成からのものだった。
その手紙を読み終えた俺は、鍵をかけることも忘れて家を飛び出していた。
なんであいつが……!なんなら俺の家で待ち伏せするのもいいはずなのに……!!
夜の静かな住宅地に、俺の足音だけが高く鳴り響いていた。
読んでくれてありがとう!
遂に登場してきたぞ……!
桜田優成が
彼との因縁をここで終わらせることができるのか…?
次回に続く