その出会いは奇跡のようなものでした。【完結】   作: 白黒魂粉

2 / 33
2話目。



神様との遭遇

「あっ!良かったら上がってください!」

 

そう言われて断ることも出来ず、俺は彼女について行くことになった。

神社の中は掃除が行き届いていてとても綺麗だった。

 

「そう言えば…君の保護者の方とかは大丈夫なの?」

 

「?えぇ。特に問題はないと思います。基本見えない所にいらっしゃるので」

 

少し疑問が残る回答だったのだが、まぁいいかと思考を振り切って彼女と他愛もない会話を続けていく。

 

「はい、ここが私のお部屋です。お茶を用意しますのでちょっとここで待ってて下さいね。」

 

「わかったよ。えっーーと」

 

なんと呼べばいいのだろうと考えて返事が止まる。

それをみて彼女は少し笑って

 

「好きに呼んでもらっていいですよ。先輩」

 

と言ってくれた。

 

俺は少し照れながらも

「わかった。東風谷」

とだけ答えた。

 

東風谷は部屋を出ていて、1人そこに待っていたのだがトントンと足音が近付いて来るのを感じた。

東風谷が戻ってきたのか?と思っていると部屋に入ってきたのは紫の髪をした女性だった。

 

「……?東風谷さんの保護者の方ですか…?」

 

そう訪ねるとその人は驚いた顔でこちらをみて

「えっ……見えてるの?私が……」

と言っていた。

 

俺はその意味がよく分からなかったのだが

「えぇ、見えてます。貴女は……」

とりあえずこの人が東風谷とどういう関係なのか知らないといけないと思い彼女にそう聞く。

 

するとその女性は

「私はここの神社で祀られている神様だよ。八坂神奈子って言うんだ。」

と、よく分からない返事で返されてしまった。

 

「えっ……?神様?」

少しユニークな方だな……と思った

しかし、ここで変に刺激するのは不味いと思い、俺は自称神様の神奈子さんと会話を続けることにする。

 

「いや〜それにしてもまさかあの早苗が彼氏を作ってくるなんてね〜!」

…ん?なんか語弊があると思うぞ……?

 

「どうだい?家の早苗は?!可愛いやつだろ?」

 

「えぇ…俺には勿体ないくらいですよ…」

 

「まぁまぁ!早苗が選んだ男なんだ!きっと君も優しい男なんだろう!

早苗を宜しくたのむよ!」

 

なんかどんどん話が訳の分からない方向へいってる気がする…

ここは訂正しておいた方が………

 

「いやぁーそれにしても良かったよ。ウチの可愛い早苗を泣かせるような事があったらこっちも全力で報復することになっていたんだから」

 

ハッハッハと笑いながらそう言う神奈子さんを見て俺の背筋には冷たい汗が流れるのを感じた。

 

「まぁまぁ、これから早苗のことよろしくね!優也くん!」

 

そう言って神奈子さんは部屋を後にして行った。

あれ?俺はあの人に名前を伝えていたか……?まぁ、多分東風谷から

聞いたのだろう。

と頭に残った疑問を流すのだった。

 

「先輩。お待たせしました〜」

少しすると東風谷がお茶を運んできてくれた。

 

「こちら、粗茶ですが」

 

「ありがとう。頂くよ。」

 

そう言ってお茶を飲み、俺は東風谷に先程の神奈子さんのことを尋ねることにした。

 

「……そう言えば、さっき神奈子さんって人がここに来てたんだけどあの人って何者なんだ?」

 

「え?神奈子様が見えたんですか?」

 

「……?見えないものなの?」

 

すると東風谷は

「見えない……というか認識すらできないはずなんですけど…あのお方はここら一帯で祀られている神様なので…」

と神奈子さんと同じことを言った。

 

「神様……?本物の?」

恐る恐るそう聞くと

「はい、本物ですよ。何かあったんですか?」

 

「いやー何も無かったよ。」

とりあえずはこの話は忘れよう。

俺は報復とかが怖い訳では無いのだから……

 

冷や汗が止まらない中、俺は東風谷と会話を続けるのだった……

 

 




神奈子様がでてきたました。
次回は諏訪子様がでてきます。

それではまた
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。