その出会いは奇跡のようなものでした。【完結】   作: 白黒魂粉

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諸事情で投稿が遅れました


姉というサディズム

「…………」

 

蒸し暑い……ここは一体…?

 

そんなこんなで目を覚ます。

ゆっくりと瞼を開けると、そこは暗闇の空間で周りを見渡しても何も無かった。

ただの無の空間であった。

 

……なんだここ…とそんなことを思いながら、俺は立ち上がろうと

腰をあげる。

 

しかし、何故か立ち上がることができない。

そこでようやく俺は自身が縛られていることに気が付いた。

 

「……なっ…?!どうして……!?」

 

なんでだ……俺は何故こうなった……?

混乱する頭を何とか整理しつつ、俺はその訳を考えた。

 

「そうだ…!俺は美咲さんを助けに行ってそこで………………」

 

ならここは俺の実家なのだろうか…?

もしもそうだとするなら俺は全く知らない部屋に閉じ込められているということになる……

 

「……せめて誰か来てくれれば……」

 

手首と脚を縛られた状態では何もできない。

俺は横たわった状態のまま、ただ何かを待つことにした……。

 

ーーー

ーー

ー

 

ギィーーーと突然扉が開く音がした。

そこから入ってくる光に目を痛めながらも、俺はその光に包まれたシルエットの人物を見つめた。

 

「あら?元気だった?」

 

「……そう見える?」

 

「えぇ!可愛いお姉ちゃんが会いにきたんだもの!元気いっぱいに

見えるわよ?」

 

……なんでだろうか…会話がどこか成立していない

 

というか会話しようという気が全くない。

 

「……なんで俺に攻撃したのさ…俺は美咲さんを……」

 

「助けに来てくれたんでしょ?可愛い弟に心配までしてもらって

お姉ちゃんすごく嬉しいわよ。」

 

「ならなんで……!」

 

そう言うと美咲さんの雰囲気がドッと重くなる。

 

なんだ……この空気……そう思っていると美咲さんがゆっくりと口を開けて行ってこう言った

 

「簡単な話よ?ここまで大切にしてくれる弟だもの。私も私なりの愛情表現をしてあげたくってね?……伝わってるかしらね?」

 

「あれが愛情表現……?ふざけたことを言うのはよしてくれ……!

あれば愛情表現なんかじゃな……?!」

 

そこまで言って、俺は言葉を止めた。いや、止めざるを得なかった。

 

なぜなら……こちらを冷たい視線で見つめながらスタンガンを構える

美咲さんの姿が見えてしまったからだ。

 

「ふざけてなんかいないわよ…だってこれを受けている優也の顔が

とっても私の好みなの。……だからこれも仕方の無いことなのよ

…それに……」

 

それに……その言葉の次に来るのは一体なんだ……

俺は唾を飲む……恐ろしい、まさか美咲さんにこんな裏の顔があっただなんて……

そして美咲さんの口から再び言葉が発せられた……

 

 

「可愛い弟を他の女に盗られたくないしね。優也があの子のことを

忘れるまではここに幽閉するつもりなのよ。」

 

その時の美咲さんの顔は笑顔だった……が、その目はどこか濁っており、数日前までの輝いた視線というものは無くなっていた…。

 

 

 




どんどん狂っていく。

お姉ちゃんはサディズムだった……!?

次回に続きます。
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