その出会いは奇跡のようなものでした。【完結】   作: 白黒魂粉

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大変お待たせしました


拘束の解放

「……なんだ……?」

 

真っ暗の地下室の中で、俺は何かの感覚を感じ取っていた。

その感じというのは俺にも理解できないもので…何か……家の中に

美咲さんとアイツ以外の誰かが入ってきたかのような……

 

すると…いつかの時のように、俺の身体が淡い光を帯びていっていた。

 

「…………?!こ…れは……」

 

なんだ……これは何かの合図か……?

 

そんなことを考えていると、地下室の扉が突然開かれた。

 

「…入るわよ?……何してるの」

 

「……別に…」

 

入ってきたのは美咲さんと…………東風谷…?!

美咲さんの手には襟を捕まれて引き摺られて来たであろう気を失っている東風谷の姿があった。

 

…何故東風谷がここに…………?!

 

「な………」

 

呆気に取られている俺の様子に気がついたのか、美咲さんが東風谷を

見せびらかすようにしながら

 

「あぁ、この子?私がせっかく家に返すチャンスをあげたのに言うことを聞かないから眠られせてきたのよ。

せっかくだから貴方にあげる。好きに使って構わないわよ」

 

そう言って投げ込むように襟を離し、美咲さんは地下室の扉を閉めた。

 

 

 

「…………おい、東風谷……」

 

縛られているせいで上手く動けないが、何とか東風谷の方まで這って移動する……

 

「……しっかり……よし……生きてはいるな……」

 

手首を確認して脈かあるのを確認して一安心する。

大丈夫だ……今はなんとか気を失ってるだけ……

 

 

「まただ……それに前よりも光が強い…?」

 

これで三度目だろうか……俺の身体はまた光を放っていたのだ。

この光は一体なんなんだ……?

そう思っていると、俺は東風谷の身体もまた、光を放っていることに気が付いた。

 

「……え…?どうして東風谷も……?」

 

何故だ…?

なぜ東風谷の身体も光っているんだ……?

まさかこの光は東風谷に反応していたのか……?!

 

その考えに至った俺はどうすれば良いのかを考える。

 

暫くして光は消えていっていた、また暗い状態になってしまったがそれはそこまで問題ではない。

とにかく今どうするか……だ。

 

しかし、この縛られた状態…俺ではこの状況を打破することは出来ないだろう。

 

いや………東風谷ならどうだ?

 

気を失ってるとはいえ、縛られているのは手を後ろにされているだけだ。

 

これをどうにかできれば……

 

『………先輩?』

 

「東風谷か……?!身体はなんともないか?」

 

「……はい、何とか…あの、私のポケットに小型のナイフがしまってあるので取り出してもらってもいいですか?」

 

「分かった……、」

 

東風谷のスカートからナイフを取り出す。

 

それを使って、俺は東風谷の手を縛っていたロープを切った。

 

 

「ありがとうございます。…先輩の拘束も。」

 

「分かった。……頼む」

 

「……よし、出来ました」

 

そうして東風谷に俺の拘束を解いてもらう。

 

久々にまともな状態で立ち上がったが……とてつもない立ちくらみが俺を襲った。

 

「……先輩、?!無理しないで下さい…先輩はここで安静に」

 

「…そういう訳にも行かない……これは俺の家族の問題なんだ……

それを東風谷に解決してもらう訳にはいかない……」

 

よろよろとおぼつかない足取りでなんとか体勢を保ちつつ、俺はゆっくりと扉の方へと向かって行くのだった……




いよいよ決着をつけに行く……!

次回、直接対決。

お楽しみに
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