その出会いは奇跡のようなものでした。【完結】 作: 白黒魂粉
ほんとに遅れてごめんなさい。
ちょっとリアルが忙しかったです
詳しくはTwitter参照。ユーザー情報にリンクはってるよ
少年時代の夏休み…
桜田優也という少年はその日、自分のことを知っている少女と出会っていた。
「…早苗?……どこかで聞いたことがあるなぁ…」
少年は首を傾げながらそんなことを呟いた。
母親の再婚相手の男の呪縛から一時的とはいえ離れることができた彼は
男の噂のせいで学校生活に多少面倒な面もあったが、それ以上に満足していた。
そんな彼は隣町にあるかつて自分が幼少期に過ごした町へと久方ぶりに訪れていたのだ。
そんな彼の元に一人の少女がやってきていた。
その少女は他の子達とは違う髪の色をしていて、1度会ったら恐らく忘れることの無いような、そんな感じのする女の子だった。
「君とどこかで会ったことある?」
「忘れたの?!あの施設に通ってたじゃない?あれ…ちがう?」
「あそこには確かに通っていたけど……なんでだろ…よく覚えていないや」
というか、施設の記憶自体が曖昧な俺からしたら、そこで出会った少女のことを覚えていないのも妥当なのかと思えてしまう……。
「じゃあ、もう1回自己紹介から始めましょ!私は東風谷早苗。
ここの近くの守矢神社に住んでるの!」
「あーあの神社に…俺も今からそこに行こうと思っていたんだよ。
俺も自己紹介した方がいいかな。」
「え?……まぁ自己紹介は別に…それよりも守矢神社に参拝に来てくれるの?!じゃあ直ぐにいこう!」
そう言って手を引かれながら、俺たちは神社へと向かって走り出した。
走りながら俺は「なんで走るのー?」と彼女に尋ねてみると
早苗は「せっかく会ったんだからいっぱいおしゃべりしたいの!」と
教えてくれた。
そうなんだ……と答えてからはまたしんどくならないようにお互い黙って走っていた。
……坂道の斜面なので、少し転けるのが怖かったのだが…
「着いたよー」
ここが……初めて来るけどやっぱり神社ってデカくて広いんだなー…なんてことを思った。
「それじゃあちょっとまっててね」
そう言って早苗は敷地の建物の中へと消えていき、数分経ってからまた
戻ってきた。
それから俺も建物内に入っていいと許可を貰ったらしいので、お邪魔することになった。
「それじゃなんのお話をしようかな〜」
「俺の話は多分つまらないから、早苗の話を聞かせてよ」
「わかったー私はね〜」
それからはそんな会話が続いて行ったのだと思う。
そこで記憶は途切れた。
「……これは…」
『これがお前が忘れた……いや、忘れさせられた記憶の1部だ。
……この期間までの記憶に関しては何もされていない。』
……単純に何も考えてなかったって事か…なんてことで自己完結させた。
『それから暫くはお前と主はこんな楽しい時間を過ごして行ったさ。
……あの時が来るまではな…』
そう言ってまた、俺の意識が飛んでいく。
つぎの記憶が徐々に…徐々に俺の頭の中に入って来た……
次回、物語の核心と言える部分に触れていきます。
それではお楽しみに