その出会いは奇跡のようなものでした。【完結】   作: 白黒魂粉

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お待たせしました。

待ってくれた方ほんとにごめんなさい……!!

いつもより長めなので許して下さい……(( ¯• •¯ ))ガクブル

それではどうぞ


記憶の復活

この記憶は何時のだろうか……記憶と記憶の合間の中で俺はそんな考えを抱いていた。

 

ーー

ー

 

早苗と再開してから半年程たったくらいのことだった。

俺は夏休みが終わっても彼女と頻繁に交流していた。

 

「ねぇ…優也くん。」

 

「?どうした?」

 

「もう冬休みに入ったけど……優也くんはどうして夏休みが終わってからも遊びに来てくれたの?」

 

「……わからね、でも……俺の小学校の連中はつまらない奴ばっかだからかな、話しててたのしくないんだよ」

 

早苗と居る方が楽しいんだよ。

とつけ足しながらそんなことを早苗に伝える。

 

「へぇー…」

 

早苗も少し興味があったくらいで…それ以上の返事は無かった。

 

 

それに今となっては早苗と一緒にいる方が楽しいような…そんな気がする。

 

「あ、そう言えば…ねぇ優也くん」

 

それから暫く経って、思い出したように早苗がおもいだしたような口ぶりでこう言った

 

「……?どうしたんだ?」

 

「もうすぐ新年でしょ?だから今くらいからお正月の準備をしないといけないからお正月が終わるまでは会えないと思うからよろしくね」

 

「分かったー。……っと、よし。これで良し。」

 

「…?何してたの?」

 

「え?普通に宿題だけど」

 

そう言うと早苗は目を丸くして

 

「え?宿題…?もうやってるの?」

 

と言った。

俺は終わらせたのを片付けながら

 

「そりゃまぁ…やらないと後で面倒じゃん。」

 

「それもそうかも……でも私宿題とか言っても分からないから…」

 

「結局やらないといけないんだからやるべきじゃない?

……どうせ暇なら今からやるか?まあ教えてやるからよ。」

 

「え?いいの?」

 

「別に小学4年生の問題を解くぐらい俺にだってできるよ」

 

「じゃあお願いしてもいい?」

 

「任せてよ」

 

こんなやり取りの後、俺は早苗に勉強を教えていた。

それはまるで、先日の俺の様子を表しているようだった…。

 

 

◇

 

「ねえ、こんなにテストで点をとれたよ!」

 

正月が明けても俺は週末には早苗に勉強を教えていた。

そして来週からは春休みだ。

 

あの学校に行かなくていいのはとても良い。

 

「やるじゃないか。流石だな」

 

「優也くんが教えてくれたおかげだよ。ありがとうね」

 

ニコリと笑いながらそう言う早苗。

おれも少し嬉しくなってしまう。

 

「照れるな…まぁでも良かったよ」

 

俺もそんなことを言って、雑談を交わす。

 

集まりすぎて、もう話すことが無いくらいにはこの半年に早苗と会っているな……そんなことも思っていた。

それにこれからもそれが続くと思っていた。

 

「優也くん、聞きたいことがあるんだ」

 

雰囲気の変わる声で早苗がそういった。

いつもとは違うトーンの声だった。

 

「な、なんだよ」

 

「…もし、私がここから…この神社から居なくなって……この世界から完全に消えるってなったらどうする…?」

 

「どういうことだ?いなくなる……?」

 

いきなり難しい言葉を使われて混乱する。

早苗は何を言っているんだ……

 

「冗談じゃないの、私はこれからの数年間の間に……」

 

震える声でそう言い…早苗は言った。

 

「この世界から別の…遠い世界に行くことになったの」

「……?!訳が分からない……」

 

「でも本当なの…信じてくれる……?」

 

その様子からからかっているわけではないだろう。

つまりは早苗の言葉に嘘はない。

 

「分かった、信じるよ。でもなんでその事を俺に?」

 

「だって……私の一番仲良しで好きな人だから。」

 

「……え?」

 

「だから…私はずっと前から優也くんが好きだったの」

 

……ここで告白されるのか。

そう思った。……本来なら俺は断らないといけないだろう。

でも…断ってしまうと、彼女の心に傷を作ってしまう……

 

「……分かった、その答えはまた次に会った時にしよう。」

 

「今じゃダメ?」

 

「あぁ、ダメだ。俺にも心の整理が必要なんだ」

 

そう言い俺は返事を濁した。

 

「…分かった。じゃあ絶対に再会できるようにおまじないをかけるね……」

 

「…?まじない……?」

 

「うん、そこに座って。」

 

言われた通りの場所に座り直す。

 

そして早苗は俺の前に座り、長いお経のような物を唱え始めた……

 

「……完了だよ」

 

「あ、出来たのか……」

 

実感がなかった。

何か出来たのだろうか……?

 

「それじゃ、私これからすることがあるから。」

 

今日はもうお開きにしよう。

とのことだったので、俺は神社を後にする…。

 

そして神社から離れて行くに連れて…………

 

「……何か抜け落ちているような…」

 

「……なんだ…?何か…足りない……」

 

少しずつ……早苗と再開した半年の記憶が抜け落ちて行くのが

分かった……。

 

 

◇

 

視界が暗転する…

 

『それが、俺とお前の始まりだ。』

 

前にたったソレがそういった。

 

「じゃあ、俺は二度彼女の告白を……」

 

『そうだ……お前は主の告白を踏みにじった。

…………忘れているということもあったがな』

 

「なんで俺は、忘れて……」

 

小5から小6までの記憶は確かに曖昧だ。

その当時のことについて聞かれてもよく分からない記憶が入り交じっているくらいで……

 

『何故忘れたのか、そんなことは簡単だよ…お前は何も悪くはない』

 

主の…術式が甘く、副作用が起き、記憶が消えただけだ。

 

と付け加えた。

 

「でも俺は……」

 

『責任を感じるのなら、今すぐにでも目を覚まして主を安心させてやれ……と言いたいが、』

 

「何かもんだいでも?」

 

『目覚めた時にはお前……もしかするとここの人間じゃ無くなってるかもしれない』

 

「なっ……?!どういうことだ…」

 

『今回の件でお前の体に俺の力を流して傷を癒していた訳だが……

お前の体に俺の……神のチカラが入りすぎた。』

 

『今のお前は……半分人間で半年神様の半神半人になっている…』

 

『この事実に、お前はどう思う。お前は何をする。決めろ、お前は

主の……東風谷早苗のなんだ』

 

「つまり……俺はもう戻れないわけだ。」

 

………………最も、もう後戻りする気もないんだけどな……

 

「俺は…東風谷早苗のことを世界で1番……!!」

 

 

 

 

『よく言った。……そして時は満ちた。さあ、目覚めの時だ』

 

その言葉を言い終わった後、俺の視界はまた反転して……

 

◇

 

そこで目が覚めた。

頭がとても痛い…ずっと動かしてなかったからだろうか……

体をグッと伸ばして全身に血を巡らせる。

 

さて……

 

「行くか。早苗の所に」

 

立ち上がり、部屋の外へと向かう。

 

そうして俺は…ゆっくりと歩き始めた……




ついに、ここまで来ました。

優也は目覚め、早苗の元へ……

はい、次回が最終回です。

優也と早苗の最後を…是非、見届けて下さい…!
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