その出会いは奇跡のようなものでした。【完結】 作: 白黒魂粉
ちょっと野暮用で投稿できなかった。
「それから…ここはどうするんですか?」
「ここは……この式を当てはめたらできるはずだよ。」
「やってみます!」
あの日からほぼ毎日、多分1ヶ月位の間、俺は東風谷の神社まで行って彼女に勉強を教えていた。
あの日以降で神奈子さんや諏訪子さんに出会うことは無かったのだが、
どうやら家を開けていると東風谷から伝えられた。
「……よし、それじゃあ今日はここまでにしようか。」
頃合いを見て俺は彼女にそう言った。
「そうですね…。今日はこの辺りで終わりにしておきましょうか」
東風谷もそう言ってぐーっと身体を伸ばしていた。
それにしても……だ。
なんで俺みたいなやつにこんな美少女が告白なんてしてきたんだとつくづく思うのだ。
東風谷の方をジッと見つめて考えていると、東風谷が顔を赤くして
「どうかしました…?」
と尋ねてきた。
俺は彼女から視線を外して
「いや…どうして君があの日俺に告白してきたのかが今でも分からなくてな。……ちょっと考えていた。」
と考えを吐露した。
すると東風谷はちょっと考えて
「そんなことですか?それなら聞いてくれたらいいのに…」
と照れくさそうに言った。
「教えてくれるのか?」
「いいえ。今はまだ…でも先輩なら思い出してくれると信じてます。」
「思い出してくれる…?俺は東風谷と面識があったのか?」
「これも言いません。ノーヒントで頑張ってください。」
そんな事言われてもなぁ…俺自身東風谷と初めて会ったのはあの日だし、俺が忘れてるとしても東風谷みたいな美少女のことを忘れるなんて考えつかないんだけどな…
考えていても仕方がなかったので、一度考えるのを辞めて俺は守谷神社を後にして帰ることにした。
帰る途中、東風谷のことを思い出そうと、記憶を探ったのだが、やはり思い出すことはできなかった。
ー同時刻 守谷神社ー
先輩が居なくなった部屋で私は一人呆然と座っていた。
先輩…まさか本当に忘れているなんて……
私と先輩は元々とても仲の良い友達だったのだ。…幼少期の話になるのだが、元々髪の色が緑だった私に気味悪がらずに話しかけてくれたのが先輩だった。
彼とは毎日遊んでいたし、守谷神社に来てくれたことだってある。
だがしかし…
ある日を境に彼はどこかへ行ってしまった。
そして地区が違うこともあり、私達は別々の小学校、中学校へと進んだ。
そして今に至るのだ。
「早苗〜ご飯食べよ〜」
諏訪子様が呼んでる…時計を見たら9時過ぎ……最近はいつもこんな時間になってしまってる…
「はーい、今向かいますねー」
そう言って私はスっと立ち上がって諏訪子様の元へと向かうのだった。
伏線回でした。