その出会いは奇跡のようなものでした。【完結】   作: 白黒魂粉

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1日空いちゃった。
おまたせです


文化祭。神様の占い

今日は文化祭当日。

各々のクラスがその当日のために一致団結して準備をしてきたことだろう。

俺たちのクラスもその為に運営方針や役割分担等でいざこざがあったのだが、それらを乗り越えて今日を迎えることが出来た。

俺は今年、数ある役の中で初めは店の注文を受ける役になっていたのだが、結局裏方の仕事に変わったこともあり、当日は殆ど仕事のないフリーな状態だった。

 

俺はそのお陰で暇だった訳で、屋台を適当に回ることにした。

そしてある程度屋台を回ってベンチにて一休みしながらふと東風谷のことを考えついた。

 

「そう言えば……東風谷のクラスでは占いをしているんだったな…

行ってみるか。」

 

まぁ、知り合いが出し物をしているのなら見に行くのが礼儀という物だろう。

そう思い立ち、俺はベンチを立ち上がって東風谷のクラスへと向かうのだった。

 

 

「1年1組は占いをやってまーす!良かったら貴方の運勢を占って見ませんかー?」

 

「いいね。やってみるよ」

 

「ありがとうございまーす!こちらでーす!」

 

東風谷のクラスの近くで客引きの生徒にそう言われて案内してもらうことにした。

 

「お客様おひとりご案内しまーす!」

 

そう言われながら、受付の子に料金を支払い、仕切られた場所にて占いをしてもらうことになりそこに案内された。

 

「それでは〜」

「どうもありがとう。」

 

そう言われて俺は仕切られた1つの空間にある椅子に腰掛けた。

 

「貴方の運勢を占います……って桜田先輩ですか?」

 

「…来ちゃった。」

 

「それはちょっと恥ずかしいですよー…まぁ、占いますね。手をこちらに向けて出して下さい」

 

「はい、どうぞ。」

 

「神社の巫女直々の占い…楽しみにしてくださいね!」

 

そう言われて手を差し向ける。

東風谷は手に持っていた虫眼鏡を手に向けてまじまじと凝視していた。

 

そして数秒後に東風谷が再び口を開く……

「ふむふむ…先輩はこれからの人生で1度生死に関わる事件に巻き込まれるかも知れません……。」

 

「マジで言ってる?」

 

「はい。生命線が途中で切れてますのでもしかしたら数年後に何かしらの形で死にかけるかも知れませんので…気を付けて下さいね。」

 

なんかとんでもないことを聞かされた気がする……と言ってもいつ起きるのかもわからないことに恐怖しても仕方ないのかもしれないのだろう……それなので俺は前向きに考えることにした。

 

「まぁ…起きないことを祈りながら生活することにするよ。ありがと」

 

「いえいえ、あっ私もうすぐ交代の時間なので良かったら教室の前で待っててください!」

 

「分かった。待っとくね」

 

それだけ言って俺は教室を後にした。

東風谷もそれから数分後に教室からでてきたので、俺は東風谷と合流して文化祭を回ることにした。

 

「どこにします?」

 

「とりあえず昼ごはんを食べないか?腹減っただろ」

 

「良いですね!行きましょう。」

 

そうして俺たちは色んな出し物や屋台を回って行った。

そして気が付いたら3時を過ぎていた。

 

「結構回ったなー」

時計をふと見て俺はそんなことを言った。

すると東風谷はふふっと笑って

 

「そうですね、なんか先輩と話していたら時間が経つのが凄く早く感じますよ」

 

「なんだよ…恥ずかしいじゃないか…」

 

「事実ですからいいんですよ。……先輩もそう感じますか?」

 

そう言われて俺は少し考えて顔に手を当てる。

 

「まぁ……否定はしない…けどさ」

 

「えへへ。後1時間、楽しみましょう!」

 

「そうだな!」

 

そうして残りの1時間、俺たちは文化祭を楽しんだ。

 

そして……

 

『4時になりました。これにて今年度の文化祭は終了致します。

繰り返すます…これにてーーー』

 

文化祭の終了を知らせる放送が構内に響いた。

 

「終わりましたねー」

放送がなり止んだ時、東風谷がそう言った。

それに俺も

「そうだな。」

と返す。

 

あっという間だった。

あとは片付けやらをするだけだ…打ち上げもあるかもしれないが……

どうせ俺は呼ばれることはないので知ったこっちゃない。

 

とりあえず片付けの手伝いに参加する為、俺は東風谷に

「すまん、とりあえず片付けに行くからここで解散しよう。」

と言い、東風谷の元から離れた。

 

ーーー

 

「ただいまぁー…おやすみ…………」

 

そして俺は学校から下校し、溜まった疲れのせいなのか自室に入った途端に眠りに着くのだった……。

 

数時間後、俺はある人物からの電話のコールにて目を覚ますことになる。




果たして誰からの電話なんでしょうかね?

次回に続きます。


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