その出会いは奇跡のようなものでした。【完結】   作: 白黒魂粉

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1日空いてごめんね!

その分今回多めだよ!


呼び出されてしまった……彼女に

「……誰だからだ…?」

 

瞼を擦りながら携帯を持ち上げて画面を確認した。

携帯の画面には【非通知】とだけ表示されていた。

 

「…………でるか……もしもし?」

 

「もしもしおはようございます。桜田先輩のお電話でお間違いないでしょうか…?」

 

電話の先から聞こえる声は東風谷の声だった。

……なんで俺の番号知ってるんだ?こいつ。

それにどこか電波が悪いのか、風当たりの音がビュウビュウと聞こえていた。

 

「…そうだけど…そちらは東風谷ってことで間違ってないよな?」

 

「はい。東風谷です!先輩、こんばんはです!」

 

「……元気だな…今何時だっけ……」

 

そう言いながら時計をちらりと見ると、時計の針は10を指していた。

 

「げ……寝すぎた…」

 

「…やっぱり寝てらっしゃったのですね。何度も電話をかけたのにでてくれないわけです。」

 

「それはすまなかった。……それで何の用だ?」

 

そうだ。東風谷は一体なんで俺に電話をかけてきたんだ。

それを確認する為、俺は彼女に質問を投げかけた。

すると東風谷の声のトーンが少し下がって…

 

「……もしよろしければなんですけど…今から会えませんか?」

 

そう言われた。

俺は電話で済ませられないのかと少し考えたのだが、何か深刻な様子なのかと思い

 

「あぁ、大丈夫だ。どこで待ち合わせる?」

 

と返した。

 

東風谷は少し嬉しそうなトーンで

 

「でしたら…30分後に……私達の学校の屋上に来てください。」

 

「……わかっ……て、え?屋上?まて東風谷お前今どこにいるんだ?」

 

「…………」

 

それから少しの間無言の沈黙が返ってきて……

 

「待ってます」

 

と言われて通話は終了した。

 

「…………はぁあぁあああああああぁああああああああああああああああああぁぁぁ???」

 

俺は大急ぎで部屋を飛び出し、自転車を飛ばすのだった。

 

 

 

「はぁ…はぁ……東風谷め…なんでここに来てるんだよ……」

 

学校に着いた。思いの外早く着くことができた。

ここに来るまでの記憶がすこし飛び飛びなのだが、それでも俺は15分という速さで学校に辿り着くことができたのだ。

 

屋上に上がる為、俺は階段をゆっくりと上っていく。

夜の学校は、それだけで雰囲気がでていて少し怖かった。

それに俺は今部屋着だ。

制服姿という訳ではない。

 

どちらかというとコンビニにも行かないような服装なのだ。

……特に上が…だ。

アニメの柄が着いているという訳ではないが、それでもこの服は俺からしたら……というか家族(美咲さん)からしてもかなりダサイって言われてる。

そんな服装で東風谷に会うのもなんかなぁ……と思ったが、それももう仕方ない。

ダサイって言われたならそれも笑い飛ばしてやろう。

 

そう思いながら俺は階段の最後の段を上りきった。

…なんとかここまで辿りつけた。

とにかく早くあいつに会おう。そうしよう。

 

そうして俺は屋上の扉をゆっくりと開いた。

 

そこから見えたのは月の光に照らされながらこちらを見据える東風谷の姿だった。

 

「……先輩、来て下さりありがとうございます。…こっちに来てもらってもいいですか?」

 

「分かった。今行く」

 

一体どんな要件だったんだ……?皆目見当もつかないので、東風谷が話し出すのを待つことにする。

 

「それで、どんな用だったんだ?電話では言えないことなんだろ?」

 

「はい。こう言うのは直接言いたくて…」

 

「…何か悩みでもあるなら聞こう。言ってみろ、ここには俺たち以外誰も居ないからな。」

 

「いえ…悩み……という訳ではないのですが…そうですね……まぁ、今日はお疲れ様でした。最後の年に先輩と一緒に回れて楽しかったです。」

 

「気にするなよ…来年だってあるんだから」

 

「そ……そうですよね…勘違いです…アハハ…」

 

「まぁ…今日はありがとうな。楽しかったよ、東風谷。」

 

そう言うと東風谷は照れた様子だった。

 

それから暫く談笑が続いた。

いつものように何かと下らない話で盛り上がった。

すると…突然思いついたように東風谷が立ち上がった。

 

「どうかしたか?」

 

「先輩。貴方の運勢を占います…占わせて下さい。」

 

「さっきやったじゃないか」

 

「あれはあくまでも手相占いです。それに生命線しか見ていません。

今度は……私の…巫女の本気です。」

 

「……お、おう…分かった。」

 

「それでは少し目を閉じていて下さい。」

 

言われた通りにする。

俺はギュッと瞼を閉じて東風谷からの返事を待った。

東風谷も何かを唱えているらしく、俺はどんな結果になるのかと多少

楽しみになってきていた。

 

「……神の代弁者たる東風谷早苗の名のもとに…この者に降り掛かる

災難を祓え…」

 

最後にそんな台詞を唱えたかと思ったら俺の背中に突然衝撃が走った。

 

「……ウッ…?!なんだ急に…」

 

「運勢を占いました!先輩はほとんどの事柄において大吉ですよ!」

 

俺の背中を擦りながら東風谷はそう言った。

ほとんど……ねぇ…

 

「例えば?」

 

「そうですね…金運とか?…将来かなりの額手に入れるでしょう!」

 

それは生涯年収の話だろうか……それとも何か一括でドカンと手に入るのかどちらなのだろう。

 

「他には?」

 

「他にはですか?……仕事運とかも凄く良いですよ。何かと信頼されて仕事が振り込んできます!それに人受けも凄く高い!」

 

……将来の職場はブラックなのだろうか…それとも俺が虐められているのだろうか……

何かと不安になることを聞いてしまい、少々後悔したのでこれ以上は聞かないでおこう。

 

そう思った矢先、東風谷が付け加えるように俺の耳元で

 

「それに……恋愛運なんてぶっちぎりで凄いんですよ?なんて言っても……運命の赤い糸で結ばれた人が今、貴方のすぐ側にいるんですから…」

 

と囁いた。

 

「…なっ……え…ちょっと?」

 

動揺した。

こんなこと言われるのは慣れていないし、最近では俺に好意があるとしても友達としての雰囲気がでてたと思ったのに…

 

「先輩。そろそろいい機会です…きっと先輩の考えも変わってると思います。この言葉を言って貴方に嫌われるのは嫌ですが……それでも私は貴方にこの言葉を送ります…!」

 

東風谷は本気のようだ。

その目が全てを語っていて……俺は逃げ場のない状態で東風谷に言われてしまった……

 

「ま…まっーーー」

 

「先輩、私は先輩が好きです!私と付き合ってください…!!」

 

その、告白の言葉を……




第二の告白。
男子ってこういうのに弱いんでしょ?経験ないからしらんけど。
でもこんな最高のロケーションで告られたら流石に憧れるよね!!

それではまた次回!!
良かったら感想とか待ってます!笑
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