IS〜神託使い〜   作:ともとと

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Ep:1 神多羅木【かたらぎ】

 

とある場所のとある場所

 

見るからにお値段の高そうなソファにだらしなく寝転がるバスローブ姿の青年

 

と、その向かいに座ってタブレットをいじるスーツ姿の女性

 

 

「神士《しんじ》様、あと少しで到着でございます。」

「ん、わかった。ていうか、意外と遠いんだね。”IS学園”って」

 

神士。そう呼ばれた青年は体を起こしてスーツ姿の女性に言った

 

「島ひとつをそのまま学園にしているようです。」

「IS使うのに島ひとつで足りるの?」

「本来は宇宙空間での活動を想定して開発されたものですが、地球で使うなら島ひとつくらいがちょうど良いのでは?」

「大空を飛ぶ機会を失った鳥には、小さな"カゴ"がお似合いってことかな。」

「言い得て妙ですね。」

 

 

「全く、失礼しちゃうな。」

「おや、博士。いらしてたんですか。」

「ついさっきね。てゆうか、私がここに来たことに誰も驚いてないんだけどっ!?」

「それをできる人間がそれをやった。それだけのことですので。」

「あなたはそれができて当たり前の"人類"なんだから。でしょ?”篠ノ之博士”。あ、それとも”義姉さん”って呼んだ方がいい?」

「もー、からかわないでよ!」

「しかし、いずれはそうなるのでしょう。だったら私も今のうちから奥様とお呼びした方が」

「呼ばなくていいからっ!」

「というか、なんで来たの?」

「ん?あ、そうだった。これを渡しに来たんだった」

 

 

そう言ってテーブルの上に置かれた黒い箱

 

「なにこれ?箱?」

「・・・のように見えますね。」

「これが私からの入学祝いだよっ!」

「この箱が?」

「とりあえずそれを床に置いてみてよ」

「床に置くの?んー、ここでいい?」

 

青年が言われた通りに床に黒い箱を置く

 

「よーく見ててね!」

「「?」」

「いくよ〜!”コード01”!!」

『形態変化コード01』

 

「え?なになになに!?」

「神士様!あの箱が!」

 

さっきまで黒い箱があった場所に漆黒のバイクが一台

 

「あれ!?このバイクどこから出てきた!?」

「さっきの箱ですよ!さっきの箱がこのバイクになったんです!!」

「マジで!?すげえぇぇぇぇ!!これもらっていいの!?」

「そんなに喜んでくれるんだ・・・。」

「いやっ!これは嬉しいでしょ!」

「神士様羨ましいですっ!博士!私にも!ぜひっ!ぜひっ!」

「お、おぉ、すごい食い気味だね、、、!」

 

その瞬間、室内にサイレンがなり響く

 

「何事ですかっ!」

「こちらに高速で接近する機体あり!ISです!!」

「あちゃー、コアの反応を確認されちゃったか、、、」

「コア、、、?まさかっ!このバイクに使ってんの!?」

「だってISコア使ったバイク面白そうだったんだもんっ!!」

「だからって、コアはまずいでしょ!?」

「神士様、迎撃いたしますか?」

「んー、それはしなくていいや。相手さんまだ攻撃してないでしょ?」

「ですが、、、「大丈夫っ!!」」

「、、、それに、この判断は”神託”に基づくものだから」

「っ!かしこまりました。では、迎撃はしなくてよろしいですね。」

「あ、でも通信だけお願い」

 

 

 

~???side~

 

先ほど未確認のコアの反応があると報告を受け、その回収を命じられて新人2人を連れて来たが

 

「まさか、初任務がコアの回収とはね」

「簡単な仕事ね、とっとと終わらせちゃいましょう」

「おい、お前たち。これは任務だ、気を引き締めろ。」

「「はーい」」

 

不安だ、、、。それになぜか、、胸騒ぎがする。

 

「コアの反応があった地点に到達。これより回収作業に『もしもーし?聞こえてますー?』!?」

『あー、聞こえてたら返事お願いしまーす。』

「誰っ!?」

「どこからの通信だっ!?」

「コア反応がある地点からです!」

『聞こえてますかー?』

「貴様!何者だ!?」

『何者って、今あなたたちが狙ってるコアを持ってる男です』

「男?男がなぜコアを持っている!?」

 

それに、この声どこかで、、、まさか

 

『なんでって、貰ったからですけ「とっとと、そのコアをこっちによこしなさい!」』

「そーよ!それはあんたみたいな男が持ってていいようなもんじゃないのよ!!」

「お、おい!お前たち!申し訳ありませんがこちらにコアを渡していただけませんか?」

『いや、それはちょっと、、、それにこれ頂き物なんで』

「(もしあの一族だとしたらまずい、ここは穏便に)そうでしたか、、ですがこちらも任務ですのでどうかご理解を「グダグダ言ってないでとっとと渡しなさいよっ!!」」

「そーよ!男のくせしてISコアなんてもらってんじゃないわよ!早く渡しなさい!!」

「(このバカどもが!)わ、私の部下が申し訳ありません!」

『もう遅いですよ』

「え?」

 

その瞬間、天から降り注いだ雷が部下の一人跡形もなく消しとばした

 

「な、なにが起こったの!?あの人はどこに行ったの!?隊長!なにが起こったんですか!?」

『えー、これはデモンストレーションです。隊長さん、理解していただけました?』

「、、、、はい。」

「なにわけわかんないこと言ってんのよ!?あの人をどこへやったの!?」

 

混乱からなのか、もう一人の部下が対象へ銃口を向ける

 

「おいっ!もうやめろ!さっきのを見ただろう!!消されたくなかったら基地へ帰還するぞ!」

「早く答えなさい!言わないというのなら覚悟はできてるんで〈ドンっ〉しょ、、、う、、、ね?」

 

部下の胸には大きな穴が空いていた。

 

「くっ、、、、馬鹿者が。」

「たい、、ちょ、、、う、、、」

 

私を呼びながら落ちていく部下を、私はただ見ていることしかできなかった

 

『どうしますー?まだやりますか?』

「、、、、いえ、軍に帰還します。」

『そうですか。理解のある人でよかった。』

「、、、、ありがとう、、ございます、、。」

『あ、それと、、、あなたは最初から一人でコアを回収しにきた。そうですね?』

 

死んだ部下のことなど忘れてしまえ、そう言われているようだった。

 

いや、実際にそう言っているのだろう。

 

本当は、今すぐにでも、目の前の対象に銃口を向け部下の仇を取りたかった

 

しかし、本能がダメだと言う。

 

ここは引くべきだ。

 

”神”には勝てない。

 

”神多羅木”【かたらぎ】に逆らってはならない。

 

それは全世界共通のルールなのだから。

 

「そのご慈悲に、、、、、感謝します。」

 

私はこの日、軍に入って”2度目”の屈辱を味わった

 

 

 

 

~束Side~

 

 

今はもういない二人を”殺した張本人”が口を開く

 

「はぁ〜、やっと帰ってくれた。」

「迎撃しないんじゃなかったんですか?」

「だって、、、あまりにもしつこいんだもん。」

「あの隊長さん、めっちゃ悔しそうだったけどね。」

「どこの軍所属か特定しますか?」

「いや、いいよ。それに、”あの人は最初から一人だった。俺に無礼を働いた、部下なんて最初からいなかった”でしょ?」

「はい。神士様のおっしゃる通りです。」

 

さすが、神に近い人類、、、人を二人殺したのにいつも通り、ただの人類には興味なしってか。

 

まあ、私も人のこと言えたもんじゃないけどさっ。

 

「ん?どうかしたの義姉さん?」

「なんでもないよー。そんなことより実はこの箱まだ変形するんだけど、、」

「え!?マジで!?」

「見たい?」

「見たい!!」

「私も見たいです!」

「オッケ〜。学園に着くまでの間に見せてあげよう!!」

「「やった〜!!」」

 

 

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